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ミュージック

kZmインタビュー『王道から逸れていく自分の気持ちと向き合ってる』

Red Bullがキュレートするマイクリレー《RASEN》EP16 参加ラッパーたちのプロファイル ④
Written by Tetsuro Wada
読み終わるまで:4分公開日:
今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?
これまでのRASENを見てても楽しい雰囲気が出てる回がいちばんいいと自分は感じたので、今回も楽しくやるように心がけてて。メンツがよかったので楽しかったですね。ダイスケ(DJ DISK)は普段から遊んでる友達で、今回いっしょにやれたのは大きいし、おなじバイブスのアーティストたちが集まった感じだったんで自分的にもテンションが上がったっすね。
RASEN EP16
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現在の日本のヒップホップシーンについてはどのように考えていますか?
めっちゃ盛り上がっているのはいいことだと思ってます。でも、そうなってくると飽和しちゃうなという気持ちもある。王道やメインストリームが好きなひとは正直うらやましいし、自分がメインストリームもカバーしなきゃいけない立ち位置だってのはわかってはいるんですけど、とはいえ自分の好きなことを優先したいし、王道から逸れていきたいという気持ちもあるので。
でもここ最近は好きなことやってて、なおかつカッコいい若いアーティストがすごく増えてきていて、そういうヤツらと一緒に何かを作りたいと思うし、彼らを知るキッカケになればなと思ってます。
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自分自身はヒップホップシーンの端っこで、自分がおもしろいと思えるアーティストたちとコミューン的な連帯を作れたらいいなという思いもあって、その気持ちは今回の自分のヴァースの内容につながってますね。
RASEN EP16
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自身の現在のアーティストとしてのモードを自己分析するなら?
2020年に出した2ndアルバム『DISTORTION』以降もずっと曲を作り続けてるんですけど、自分の好きなダンスミュージックやインディーロックっぽい感じとかの影響でメインストリームから逸れている感じも感じてて。なので王道とオルタナティブのバランスは取らないとと思ってる。
“オレだけの音楽を聴かせたい”ってマインドではあるけど、それによってファンを置いていってしまうのもちがうんで、どうやって自分の軸を作るかというテーマで作品を練っています。
Kanye Westもエッジーなことをやりつつ、自己満足で終わらず、ちゃんと聴けるものを提示してるのが毎回すげぇなと思ってて、そういった部分は自分も意識していこうと思ってますね。
結局は感性が勝つと思ってるんですけどね
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影響を受けた人物は?
荒川修作ですね。このひとは1stアルバムに入っている“Emotion”のMVロケ地の養老天命反転地を作ったひとで。キャリアの最初のほうにライブでイヤな思いをしたことがあって、ライブの帰りにその場所にはじめて行ったんですけど、ブチ食らって。芸術的な感性のある建築を作っていて、そのバランス感に太刀打ちできないなって思ったっすね。ビートメイカーで音楽理論をしっかり知っているひとはそういう感覚と近いものを持ってるんじゃないかな。オレはバイブスだけでやってるんで、そういう部分は見習わないとって思います。とはいえ結局は感性が勝つとは自分自身思ってるんですけどね。
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今後の予定と将来の展望について教えてください。
そろそろみんなに曲を届けたいなとは思っていて。作りまくってはいるので整理しつつ近いうちに形にできればいいなと。
今後は独自性を持ったアーティストが増えてきているのでそういうひとたちがやりやすい環境を作れるような動きがしたい。自分自身もそういうアーティストにモチベーションをもらっているのでなにかできれば。そういう動きにやりがいを感じてますね。
RASEN EP16
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