柊人
© Suguru Saito
ミュージック

柊人インタビュー『見えないところでがんばってる人たちに向けて等身大で歌い続けてる』

レッドブルがキュレートするマイクリレー《Red Bull RASEN》EP22 参加ラッパーたちのプロファイル ③
Written by Keita Takahashi
読み終わるまで:4分公開日:
今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
最高だったっすね。自分としてもこのメンツのなかでやれるのはチャンスだったので、いつも制作で使わせてもらってるスタジオで、どんな感じでやれるか考えてました。結果、前半8小節は書き足して、後半はMILES WORDさん、CHOUJIさんといっしょに以前作らせてもらった“超えてく”という曲の自分のヴァースがぴったりハマるなと思って引用しました。
自分の楽曲は等身大ということを大事に、かつ見えないところでがんばってる人たちに向けて書いているところがあって。今回だったら“I Gotta Eat Now これで食う”って部分。聴いてくれたひとが自分のやりたいことをやって生きてくれたらって思って歌ったっすね。
メロディーに関して気に入ってるのは“自由自在”のグルーヴの感じ。これは自分のオリジナルな感じが出せたんじゃないかな。
Red Bull RASEN EP22

Red Bull RASEN EP22

© Suguru Saito

ラップをはじめたきっかけを教えてください。
自分は海外で育って、15歳のころに沖縄に移り住みました。家族みんな音楽が好きで、小さいころからいろんな音楽が家でかかってましたね。で、はじめてオリジナルの曲を作ったのが19歳のころ。同級生にラッパーで来世ってヤツがいて、そいつライブを見て“カッコいいな”って影響を受けたんです。最初はブーンバップなノリの2MCのグループではじめました。当時はまだ歌じゃなくて、がっちりラップだったっすね。そこから東京に出たりして音楽はもうできないかなと思った時期を経て、沖縄に戻ったんすよね。その時期にCHOUJIさんに拾ってもらって。
客演をする事も増えていったので、耳に残るフックを意識しながら人の心に残るリリックを追求していったのもこの頃です。
柊人

柊人

© Suguru Saito

これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら?
自分の生活が変わるきっかけになった曲は“好きなこと”ですかね。週6で働いて、休みのすこしの時間で音楽を作って、みたいな時期に考えてたことを書いた曲で。デモ段階の曲をCHOUJIさんのスタジオに持っていって、そこに同い年のCHICO CARLITOがいたので彼にもアドバイスをもらってできた曲。
作ってたときは自分のことを考えてたけど、リリースして反響があるにつれ、言葉の影響というか、いろんな人が聴いてくれたおかげで“好きなこと”という曲が完成したような感じがあります。
自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
たとえばサラリーマンでも主婦でも、音楽以外のことをやってる人ともおなじ目線でメッセージを伝えたいと思ってます。おなじ人間どうし、自分は等身大でいろんなことを歌って、それに共感してもらえたらって。それが自分のスタイルなんじゃないかなと思います。
Red Bull RASEN EP22

Red Bull RASEN EP22

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影響を受けた人物は?
ライフスタイルやアーティストとしての成り上がり方としてやっぱりCHOUJIさんは尊敬してますね。インディペンデントで、フッドスターで、常に誰かのために動いてくれてて。
ただいろんなエリアで出会った人たちからの影響は勿論大きいです。ほんといろんな人に今まで影響を受けたと思いますけど、いろんな人生、いろんな考え方を知る事は自分の全てに影響がありました。
柊人

柊人

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今後の予定と将来の展望について教えてください。
ミニアルバムになるかEPになるかはわかんないですけど、これまで録り貯めた曲をまとめたものが近日リリースされる予定です。
で、将来的にはいつかワンマンライブができたらいいなと思ってますね。そしてその先は海外に向けての活動ができたらいいなと。そうやってどんどん活動の幅を広げていきたいと思ってます。
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