—今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
人数も多かったし、ヤングガンズからOGまでいるって感じでおもしろかったっすね。これまでもトコナメさんのネタで曲を書くってのは何度かやってきたんですけど、今回はあのひとが生きてたらどういうふうになってるんだろうって考えたんすよ。でも結局“生きてるわけねぇわ”ってなったから〈死ぬべくして死んでるトウカイテイオー/出るべくして出てきた¥ellow Bucks〉っていうラインが書けた。自分でも気に入ってるっす。
—TOKONA-X氏への思いや本人とのエピソードなどあれば教えてください。
自分が中学とか高校のころにトコナメさんの音楽に出会ったんですよね。たしかM.O.S.A.D.の“E.A.T.”って曲のシングルじゃなかったっけな。当時聴いて“勢いスゲエなって思った。自分は世代的に直接会えなかったけど、DJ RYOWさんに当時の話とか聞くとすごいっすもんね、むちゃくちゃで。いまの時代、そんなラッパーいねぇなって。トコナメさんみたいなラッパーが自分の育ったエリアにいるってのは、ある意味で守られてる感じがありますよね。守護されてるっていうか。
—現在の日本のヒップホップ・シーンについてはどう考えていますか?
とにかくラッパーが増えたっすね。ただ、いっぱいラッパーがいるぶんにはいいけど、そのなかから出てくるのがむずかしい時代っていうか。多すぎて才能あるヤツまで埋もれちゃうって部分はあると思う。でも遅かれ早かれ才能あるヤツ……ここで言う才能って自分的にはそいつが持ってる“華”みたいな部分だと思うんすけど、そういうのを持ってるヤツは絶対ピックされるはずだし。でもピックされても素行が悪すぎたら落ちてくわけで、そこのバランスってけっこう重要だと思うっす。
—今後の予定と将来の展望について教えてください。
今年はひとつデカいとこでライブしようかなって思ってるっすね。あとはもうすこし音楽以外のビジネスも挑戦したいっすね。それを作ることで自分たちのまわりの雇用も生めるし、得意だから。
👉¥ellow Bucksインタビュー『いまの時代、トコナメさんみたいなラッパーいねぇなって』