—今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
(CFN)Malikとはいっしょに曲を作ったこともあるし、いつもの感じでやれたらなって。普段は自分が所属してるクルーのL.O.S.Tでも遊びでフリースタイルすることあるし、レコーディングもスタジオ入って即興で録ることが多いんで、そんなノリでできればと思って。今回のラインだと〈好きにしたらいいよ/でもオレのほうが早いよ/おまえの明日がオレの昨日〉は気に入ってるっすね。
—ラップをはじめたきっかけを教えてください。
物心ついたころからラップを聴いてる気がしますね。最初は父親が持ってたCDで、50 Centの『Get Rich or Die Tryin'』。2015年ごろにはアトランタのトラップをめっちゃ聴いてたんですけど、KOHHさんの“Fuck Swag”で日本にもトラップがあることを知って。オレ、10歳までイランに住んでたこともあって日本語ラップは全然わかんなくて。でも10歳から日本語覚えたのにいまとなってはそれでお金をメイクしてるから、人生なにがあるかわかんないないっすよね(笑)。
ラップをはじめたきっかけはL.O.S.Tを組んだこと。もともとパーティをやろうとして集まった仲間なんすけど、ちょうどコロナでどの箱も貸してくれなくて暇だったんすよ。それでメンバーのROBBINの家とかで見様見真似でラップしてみようってなって……でも全然“どっからはじめりゃいいんだ?”みたいな感じだったんで、結局8時間くらいビート流してダラダラ過ごしてるだけとかもあった(笑)。だからL.O.S.Tのメンバーに“リリックの書き方わかったらすぐ共有して”とか言って、みんな自己流でだんだん1小節書けて、もう1小節書けて、気づいたら1ヴァース分になったぞ、みたいな感じではじめていきましたね。
—これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら?
“SIREN”ですかね。この曲のビートメイカーがMEHADAってヤツで、いまはLAにいるんすけど、まだ名古屋にいた当時、普通にバーで飲んでたら“M3Rだよね?”って声掛けられて。まだオレらも全然知られてないころだったんで“なんだコイツ?”って思ってたら、“ビート作ってるんだよね”って。で、聴かせてもらったらいい感じで、しかも同い年。オレらはそれまでずっとタイプビートで曲作ってたんですけど、“SIREN”ではじめてゼロイチで作ったんですよ。そういう意味でも思い入れがある曲っすね。
—自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
他人のイメージでフロウを作るとかしたことないし、普通にオレのフロウだなって思うっすね。なにかに似てるとかがない。あとよく言われるのが“脱力感”。別に意識してるわけじゃなくて、普段から脱力してるんすよね、たぶん。そういうところがラップに出てるのかなって。
「普通に遊んでるだけでおたがいにいい刺激を与えあってる」
—影響を受けた人物は?
遊んでる友達からは自然と影響受けてるっすね。てか、毎日遊んでるような仲間はリスペクト持てるひとたちしかいないんで。オレらのクルーはべつにラップグループじゃなくて、デザイナーもいればDJもいるし、モデルもいる。そういうクリエイターのやつらが集まってるから、普通に遊んでるだけでおたがいにいい刺激を与えあってるって感じなんじゃないっすかね。
あとは最近C.O.S.A.さんやCampanellaさんとか、名古屋のラッパーの先輩と会うことも増えてきて。もともとオレらが遊んでた箱ってJB'sとかMAGOとか、ヒップホップがメインの箱じゃなかったんですよね。いまになってやっと本当にラップでメイクマネーしてる地元の先輩と会うようになって、いろんな面で影響食らってると思うっす。
—今後の予定と将来の展望について教えてください。
夏にはソロの1stミックステープをリリースする予定です。絶対聴いてほしいっすね。いまってオレがソロをはじめたように、L.O.S.Tのメンバーもそれぞれ違うムーブをしているタイミングで。それぞれの活動を伸ばしていって、自分のレベルもどんどん上げていって、みんなでデカいことやれるようにしたいなと思ってます。
その先でどうなりたいかってとこまでは正直あんまり考えてないんですけどね。たぶんオレって先のこと決めても絶対気分が変わるんで。その時々で思いついたアイディアを全力で実行して、大きくなれたらいいっすね。
👉M3Rインタビュー『10歳で覚えた日本語で、いまお金をメイクしてる』