Jinmenusagi
© Tasuku Amada
ミュージック

Jinmenusagiインタビュー『自分にも他人にも正直に、ウソをつかずニュートラルにいきたい』

レッドブルがキュレートするマイクリレー《Red Bull RASEN》EP35 参加ラッパーたちのプロファイル ③
Written by Keita Takahashi
読み終わるまで:4分Published on
今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
これまでRed Bullだと『64 Bars』の経験もあったので、流れとしてはスムーズにできたんじゃないかなと思います。違いはマイクケーブルを踏まないように気をつけたくらいかな(笑)。Noshさんのビートも書きやすかったっすね。でも1回書き直してるんですよね。最初に書いた内容がふざけすぎてて、そこからダブルミーニングだったり言葉遊びの部分が強いリリックに書き換えたって感じです。今回1〜10の数字と月〜日までの曜日を入れ込んでるんですけど、そこ以外だと〈マイクパス アシスト ダイマー/河村かヨキッチ〉ってラインは自分でも気に入ってますね。
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現在の日本のヒップホップ・シーンについてはどう考えていますか?
自分がラップはじめたての十数年前って日本語ラップ氷河期のど真ん中で。2010年代の前半はまだCDの時代だったから、いろんなコストもかかるし、在庫管理もしなきゃいけない。まだ当時の売れ残ったCDが実家にありますよ。いまはまったく逆のめっちゃ盛り上がってる時代ですよね。ただ、盛り上がりの折り返し地点くらいなんじゃないかなとは思ってます、正直。だからいまふざけた態度でやってるひとは数年後にめちゃくちゃ後悔することになるんじゃないかな。氷河期を経てきたからこそ、自分はつねに危機感を持ってやってますね。
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自身の現在のアーティストとしてのモードを自己分析するなら?
自分ももう中堅に差し掛かる年代って認識もあるし、実際に若いラッパーだったりリスナーからもそう思われてると思う。めちゃくちゃさん付けで呼ばれますし。“学校の給食の時間にジメサギさんの曲かけました!”とか言われたりして……『銀魂』のサブタイトルであったじゃないっすか、“考えたら人生っておっさんになってからのほうが長いじゃねーか! 恐っ!”って。あれがリアルに思えるような年齢になってきてるっすね、ここ2〜3年で。若手のフックアップとかの必要性もあるんでしょうけど、いま20代前半のひとと自分では10個以上歳が離れてるわけですよ。自分が20歳ごろの10個上の先輩とか、ほんと宇宙人だったから。マジでわかんない。だからいい距離感を保ちつつ、あとになって考えたらサポートになってたな、みたいなことがしてあげられればいいですけどね。
自分にも他人にも正直にいきたいですよ、結局。“オレがいちばんなんだ”って思い続けて、そういう態度で人前に出て、そういう歌を書き続けるのって本当に精神的にキツいんで。ウソをつかずにニュートラルにいきたいもんです。
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影響を受けた人物は?
17歳ごろにインターネットで知り合ったMC壁ってラッパーかな。すごい日本語ラップに詳しくて、ラップも上手かったんですよ。いっしょにインターネットでふざけてた友達っすね。彼がいなかったらこんなにラップ好きになってなかったっすよ。青春でした。もう10年以上連絡取ってないけど。初期衝動の重要さとラップの自由さは彼に教えてもらったと思ってます。
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今後の予定と将来の展望について教えてください。
去年の11月に『ALXVE』ってアルバムを出したので、この作品を時間をかけてプロモーションしたりライブしたりしたいですね。グッズだったりなにかしらフィジカルなものも作ってお届けする機会も作れたらと思ってたり。去年は2回帯状発疹になってるんで、スケジュールをもっと整頓したほうがいいかもしれない。無理のないようにやりたいです。
長期的なビジョンでいうと……自分でもっと料理を作れるようになりたいってのと、プールに通う習慣をつけたいかな。あと鼻中隔湾曲症の手術を受けたいっすね。鼻の真ん中の骨が歪んでまして、片鼻がほとんど機能しないんですよ。ライブとかでの息継ぎにも影響しますし。それとタバコもやめたいし……なんか健康の話ばっかですいません。音楽に関連することでいったら、もっとセルアウトした曲出してもいいんじゃないかなと思ってますね。帰り道とか通勤のとき、家にいるときとかに感情に寄り添うようなストレートな作品というか。
あ、あとはこれ書いといてほしいんすけど、『ラップスタア誕生』の審査員やりたいっすね。ぜひお願いします。
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