今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
ビートに完全にマッチしたメロディーを探して、結局、今日の朝まで浮かばなくて苦戦しました。でも今日のメンツに入れてもらえてめっちゃ嬉しかったですね。はじめて自分のお金で買ったのがJinmenusagiさんのCDで、Lil'Yukichiさんのビートもめちゃくちゃ聴いてたんです。だから今回はJinmenusagiさんの“うそさ”という曲から〈これしかねぇって言ってたヤツらも/ほら 21〜2で次々辞めだす〉や、Lil'Yukichiさんの“今日は何もしたくない日”の曲名をサンプリングして入れてみました。
ラップをはじめたきっかけを教えてください。
小学生のときにMCバトルから入ったんですけど、だんだん音源も聴くようになって。で、音源は即興じゃなくて歌詞を書いて歌ってるんだと知って、カッコいいひとたちにしかできないことだと思っていたのが“オレにもできることかも”というふうに認識が変わっていって。小学5年生のときにはビートを探して歌って、録音もしてました。そのころからネットに音源を上げていましたし、高校に入ってVERRY SMoLという名前になった2〜3年前くらいの曲からはいまもまだ聴けるはずです。
ずっと“自分はもっと見つかるべきだ”と思ってやってたんで、『ラップスタア誕生』で注目されたのは大きかったです。ひとに届いてる実感があるなかで活動できるのが、本当に楽しいなって。ステージが変わることにぜんぜんビビりはないんで、もっといろんなひとに聴いてほしいと思ってます。
これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら?
“イタリアンサーファー”という曲は、はじめて“ちゃんと聴かれたな”って実感があった曲で、代表作だと思ってます。普段、あんまりテーマとか決めずに日常を歌おうと思っているので、そのままを歌った曲ではあるんですけど、それがやっと認めてもらえたのかなって。
自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
気持ちいいメロディーを歌うことと、そのメロディーのなかで日本語の語感を重視すること。英語をまったく使わないわけじゃないけど、なるべく日本語を選ぶようにしています。だいたいメロディーと歌詞が同時に出てくるので、歌詞だけを考える作業ってあんまりしてないんですけど、変に考えすぎて洒落すぎないというか、自分のまままっすぐ歌うことが大事だと思ってて。カッコつけようとすると、みんなおなじ方向にカッコつけちゃう気がする。ひとといちばん違う状態って、オリジナルのそのままの状態だと思うんで。
影響を受けた人物は?
ラッパーだとKID FRESINOさんがすごく好きです。FRESINOさんのなにが好きなのか、あんまりはっきり言えなくて。もちろん曲もめっちゃカッコいいですけど、たぶん表情とか雰囲気がすごく好きで。FRESINOさんがステージ上で遠い目をしてるときの顔があるんですけど、その顔が好きなんですよ。あんまりほかのアーティストにそう思うことはないんですけど、FRESINOさんの顔が本当に好きなんですよ。あと、たぶんオレが人生でいちばん聴いているアーティストはカネコアヤノさん。彼女の作るメロディーは本当にずっと聴いてたいと思うくらい、めっちゃ好きですね。
今後の予定と将来の展望について教えてください。
いまはアルバムを作ってて、そのリリースに伴った大きなイベントをしようと思ってます。アルバムは『ラップスタア誕生』でVERRY SMoLが発見されてからこの時点までの集大成になるのかなと。でも現時点だと、自分はまださまよっているというか、自分が浮いているような、どこに着地するのか決まっていないような感覚があって。オレがだれかほかのラッパーを目指しても意味ないんで、なるべくだれもいないユニークな場所にVERRY SMoLの着地点を見つけられたらいいなと思ってます。だから、まずはそこから考えていきたい。指針が決まったら、長く歌い続けることが大事だと思ってます。音楽を健全に続けるためにも、ちゃんと生活をして、ちゃんと生きる。逆にいえば、自分さえ万全の状態であれば、音楽はいくらでも書けるはずだって思うんです。そうやって自分を信じて、生活をしっかり固めていきたいなと思ってます。
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👉VERRY SMoLインタビュー『まだだれもいない場所に“自分”の着地点を見つけられたらいいな』