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【Red Bull 5G 2016】 遂に「東西」の代表が出揃う

間近に迫るRed Bull 5G 2016 FINALSへの出場権をかけて、東地区代表決定戦が開催された。先の西地区代表決定戦の興奮冷めやらぬなか、今大会もそれ以上に熾烈を極めるバトルとなった。
Written by Porno Suzuki
読み終わるまで:12分公開日:
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© Suguru Saito

2016年12月18日の Red Bull 5G 2016 FINALSに向けて、先日、西地区代表決定戦(大阪)が開催された。現在“西”が所有する優勝旗を奪還すべく、“東”はどんな代表が出揃うのか。多くのゲーマーが注目するなか、東地区代表決定戦が11月19日、11月23日の2日間にわたって行われた。
会場は渋谷にあるRed Bull Studios Tokyo Hall。東地区代表決定戦は日程的に西地区代表決定戦よりも後に行われたこともあり、参加者は西地区代表が誰なのか、どんな対戦成績だったのかなどを知った上での参加となる。そこを鑑みると、まずRACINGでの戦いは興味深かった。
今年のRACINGの使用タイトルは『PROJECT CARS PERFECT EDITION』で、地区代表決定戦での使用コースは“マツダレースウェイ ラグナ・セカ”、使用マシンは“シボレー・コルベット C7R”だ。同条件で行われた西地区代表決定戦では、全員が1分21秒台のラップを記録。そのなかで21秒台前半に入れることが出来たプレイヤーが代表の座を手にした。つまり“21秒台前半”というタイムが代表決定のベンチマークとしてあらかじめわかっているなかで、東地区での代表決定戦はスタートした。
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© Suguru Saito

オンライン予選を勝ち上がった8名による1回戦では、2014年のRACING東地区代表だった“ほんだ”が1:20:890とただ一人20秒台をマーク。西地区予選にも顔を出し、そこで「速い人は20秒台に入るだろう」とその時語っていた“ほんだ”だったが、自らの手でその速さを実証してみせた。2012年、2013年とRACING東地区代表を務めた“やまどぅー”も1:21:287を出して1回戦を突破。そして“えどむら”も1:21:002という20秒台寸前のタイムを出し2回戦へと進出した。ここに1回戦ブロックで2位のタイムを出した“ゆーびっく”も加わり、この4名で2回戦はスタート。
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© Suguru Saito

2回戦の上位2名が代表決定となるなか、予選トップの“ほんだ”がここでも異次元の走りを見せる。それはただタイムが速い、というだけではなかった。“ほんだ”はタイムアタック可能な5周のうち、何故か2周はテレメトリ画面を出して流して走ったのだ。そしてこれにはしっかりとした理由があった。“ほんだ”がテレメトリ画面で確認していたのは、なんとタイヤの表面温度。あまり温度が上がりすぎるとグリップ力が低下する為、タイムアタック中にクールダウンの為の周回を設け、タイヤのグリップ力が回復した所で再度限界のアタックをする、という戦略だったのだ。
ここまでゲームを知り尽くした“ほんだ”が、2回戦でもトップタイムの1:20:947をマーク。2位は1:21:213を出した“やまどぅー”となり、この2名がRACING東地区代表として決定した。
やまどぅー(写真左)とほんだ(写真右)

やまどぅー(写真左)とほんだ(写真右)

© Suguru Saito

以下が“ほんだ”のコメントだ。
「前回(2014年)よりも今回のほうが嬉しいですね。前回はくじ運的な部分で予選を通ったんですけど、今回はトップタイムを出しての1位通過なので。『PROJECT CARS PERFECT EDITION』と『グランツーリスモ』はタイヤのシミュレーションが違うんですよ。だから今回はあまりハンドルを切らずに、タイヤをこじらないような運転を心がけました」
そして3度目のFINALS出場となる“やまどぅー”は以下の様に語った。
「FINALSでは西には負けないプレイをしたいですね。(西地区代表の)“みとすぱ”君は経験が少なくて本番慣れしてないと思うんですよ。だからFINALSでも自分たちの走りをすれば負けないと思います。ただ本番対策は何も出来てないし、社会人になってからゲームをやれる時間があまり取れないので、限られた時間のなかで効率よくプレイしていきたいですね」
2014年のRACINGジャンル東地区代表であったが、FINALSで西に破れた“ほんだ”、そして2012年、2013年のRACINGジャンルで東代表として二連覇を成し遂げた“やまどぅー”のタッグがFINALSでどのような走りを見せるのか、注目したい。
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今年のSPORTSタイトルは『ウィニングイレブン 2017』。オンライン予選を勝ち上がってきた8名がA、Bブロックに分かれて総当たり戦を実施。Aブロックは1-2、3-0、4-3と1敗はしたものの点を取るサッカーを見せた“あごニキ”が、Bブロックからは4-1、5-0、4-3と本日絶好調な“ゴンタ”が勝利。
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© Suguru Saito

仲間と共に参戦し、賑やかな応援態勢のもとやや場の空気的には“あごニキ”が優勢ななか、決勝戦がスタート。“あごニキ”はMDホワイト(レアル・マドリード)、“ゴンタ”はバルセロナをチョイス。開始6分、いきなり“あごニキ”がゴール。この速攻に対して“ゴンタ”も反撃するが、9分に放ったシュートはバー直撃。“あごニキ”優勢の展開でゲームは進むが、“ゴンタ”は冷静に対処して27分にゴールを決める。直後の30分にもテクニカルなループシュートを決め、思わず“あごニキ”応援団も「スゲェ」と声を漏らした。続く後半も、キックオフ直後から“ゴンタ”ペース。52分には巧みなドリブルからミドルシュートで追加点。3-1の展開を覆すべく“あごニキ”も奮闘し、70分にゴールを決めるも、73分に“ゴンタ”がすぐに1点を追加して4-2で試合は終了した。
ゴンタ

ゴンタ

© Suguru Saito

以下が“ゴンタ”のコメントだ。
「『Red Bull 5G』は初参戦です。いまの決勝戦は相手の方のギャラリーが多くてプレッシャーでしたけど(笑)、勝ててよかったです。こういう大会に出ること自体が初めてなので緊張しますけど、本番でもしっかり自分のプレイをしていきたいですね」
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© Suguru Saito

続いて代表が決定したのがFREEの『ロケットリーグ』。『ロケットリーグ』はクルマを使ってボールをゴールに入れる、3vs3で行われる自動車サッカーの様なゲームだ。シンプルなゲーム故に、チームでの連携が大きく影響するゲームでもあり、3人がいかに的確に役割を果たしていけるかが勝利の鍵となる。
今回集ったのはオンライン予選を勝ち抜いた4チーム。2試合先取を勝利条件にこの4チームで総当たり戦を行った。代表を決する試合となったのは、“Icarus”と“INFERNO”の戦い。既に“Icarus”は2-0、2-1と2試合を勝利しておりこの試合も勝って3戦全勝すれば優勝決定。対する“INFERNO”は2-0、1-2という成績で、ここで勝てば2勝1敗で3チームが並ぶので、得失点差次第ではまだ優勝の芽はあるという状況。しかし試合は波に乗る“Icarus”が4-0、5-0と2本とも圧勝。文句なしの成績で東地区代表の座を勝ち取った。
チーム“Icarus”の三人(写真中央がリーダーのShinozaki Akira)

チーム“Icarus”の三人(写真中央がリーダーのShinozaki Akira)

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“Icarus”チームリーダー、Shinozaki Akiraはこう語った。
「チームメンバーみんな『ロケットリーグ』は1年以上プレイしてるんですけど、このチーム自体は今年の9月終わりくらいに結成しました。そんなにしょっちゅう集まれなかったんですけど、だからこそ質の高い練習をすることを心がけましたね。FINALSでは自分たちらしいプレイで日本一を目指します!」
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PUZZLEの『ぷよぷよテトリス』は、西地区を超える大人数の参加があった。今回の地区代表決定戦は、『ぷよぷよ』と『テトリス』に分かれて予選を行い、それぞれの勝者がタッグを組んで地区代表選手となる。『ぷよぷよ』に関しては人数が多いのでA、B、2ブロックに分けて予選を開催。
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『ぷよぷよ』のAブロックを制したのは“TOM”、Bブロックからは“さたかめ”が上がってきた。この両名による東地区代表決定戦は、まず“TOM”が3-0で1本目を先取。2本目は接戦の末2-3で“さたかめ”が取り、3本目の勝者がそのまま優勝という展開に。緊迫するなか、1-1から“TOM”が残りを2連勝し、3-1で勝利。最後、勝利を決めた瞬間は思わずジャンプしながらガッツポーズ。その動きはさながら“昇竜拳”のようだった。
TOMはこう語る。
「『ぷよぷよ』で色々な大会での優勝歴はあるんですけど、『Red Bull 5G』への参加は今回が初めてです。今年はPS4版になったので、こっちなら慣れてるし今回は出てみようかなと思いました。大会に対する緊張とかはとくにないので、実力をそのまま出せれば勝てると思います。西地区代表の“くまちょむ”は、もう10年くらいライバルですし、絶対に勝ちたいですね(笑)」
『テトリス』の決勝は、2015年PUZZLEジャンル代表の“あめみやたいよう”と、“aitsu_k”が対戦。1本目、相手を瞬殺した“あめみやたいよう”だったが、すぐに2本目は“aitsu_k”が逆転してくるという展開。しかしその後“あめみやたいよう”が冷静に勝利を重ね、1試合目を先取。2試合目も大接戦となるが、終盤“aitsu_k”のミスが目立ち、最後は“あめみやたいよう”が速攻を決めて勝利を手にした。
2年連続でPUZZLE代表となった“あめみやたいよう”はこう語った。
「この予選は勝つ自信しかなかったです。ちょっと危ない瞬間はありましたけどね(笑)。今年は(2014年PUZZLE東地区代表の)“HBM”が西地区代表になってますけど、正直逃げたな、と(笑)。もう倒すしかないです。FINALASは“無双”します!」
TOM(写真左)とあめみやたいよう(写真右)

TOM(写真左)とあめみやたいよう(写真右)

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以上4種目を終えた時点で、11月19日開催の地区代表決定戦は終了。FIGHTINGは別日の11月23日に開催された。今年のタイトルは『ストリートファイターV』で、2vs2の変則タッグマッチ形式を採用。1本2ラウンド先取、1セット2本先取で勝利となり、3セットを先取するとそのチームが試合に勝利したことになる。西地区でも多くの参加者を集めたFIGHTINGだが、東地区も大盛況。有名プロゲーマーを多数含む40組80名の参加があり、A、Bブロックに分かれて予選を開催した。
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今年のFIGHTING最大のトピックは、レッドブルアスリートでもある“ ウメハラ”と“ ボンちゃん”がタッグを組んで参戦したことだろう。このトップランカー達に加えて多くのプロゲーマーが参加したことで、大会はかなり盛り上がったのだが、トーナメントの組み合わせの妙でプロゲーマー達がAブロックの一部のラダーに集中。Aブロックの片側半分が“死のブロック”と呼ばれたほどだったが、そこをキッチリ制してきたのが“ウメハラ”&“ボンちゃん”の通称“ウメボン”タッグだった。
Aブロック決勝では“立川”&“板橋ザンギエフ”タッグと当たるも、相手にほぼ勝利を与えずストレート勝ち。この巨人タッグに挑む為にBブロックを勝ち上がってきたのは、新世代を象徴する“ぎのにゃん”&“saito”タッグ。『ストリートファイターV』はコンシューマ版が先行して展開されているという事もあり、アーケード出身以外のゲーマーも数多く参戦しているのだが、“ぎのにゃん”はそんな新たな格闘ゲームの流れを体現するかのように、アーケードスティックではなくパッドで参戦。“ウメハラ”は「大会参加者のなかでは最高齢かもしれないですね」と語っていたが、FIGHTING東地区代表決定戦は、まさに世代間の戦いともいえる試合となった。
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1セット目は、“ぎのにゃん”のいぶきと、“ウメハラ”のリュウの対戦。1本目、2本目とも1-2で“ウメハラ”が優勢で勝利するも、“ぎのにゃん”が必ず1ラウンドは返す展開で、強さを見せた。2セット目は“saito”のキャミイと“ウメハラ”のリュウが対戦。1本目は2-1で“saito”が勝利するも、その後0-2、0-2で一気に“ウメハラ”が取り返し、2セット目も“ウメボン”タッグが取った。ここで両タッグともメンバーチェンジ。“ぎのにゃん”いぶき対“ボンちゃん”ナッシュの対決となる。ここで“ぎのにゃん”が2-0、2-1で“ボンちゃん”相手に圧勝! 2試合目の最終ラウンドはパーフェクト勝ちを決め、完全に“ぎのにゃん”が流れに乗っている展開に。4セット目は再び“ぎのにゃん”対“ウメハラ”。“ぎのにゃん”が1ラウンド目を取り、ギャラリー間にも「もしかしたら……」という空気が流れるが、ここから全ラウンドを“ウメハラ”が取って4セット目を勝利。結果、セットカウント1-3で“ウメボン”タッグが東地区代表の座を決めた。
ウメハラ(写真左)とボンちゃん(写真右)の“ウメボン”タッグ

ウメハラ(写真左)とボンちゃん(写真右)の“ウメボン”タッグ

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新世代の勢いを感じつつも、最終的にはベテランの技術と経験が勝ったこの試合。“ウメハラ”は振り返ってこう語ってくれた。
「『ストV』はアーケードで稼働してないんで、今回全然知らない若い子達が上位まで上がってきてましたね。『ストV』は新しいタイトルなんだなって、あらためて実感しました。大会としては序盤、僕があまり集中できていなかったんで、そこでボンが活躍してくれて、決勝では逆に僕が調子を上げていけたんで上手く役割分担できたかなと思います。今回自然と、どちらから言うでもなく『出るでしょ? 組むでしょ?』という流れでしたね。もう出るしかないし、そしたら勝つしかないし(笑)。『Red Bull 5G』は僕らレッドブル・アスリートとしてはある意味ホームゲームなんで、いい試合をしたいですね」
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以下は“ボンちゃん”のコメントだ。
「いぶきはあまり対戦経験が少ないキャラだったので、ちょっと自信はなかったです。予選の前半はかなり勝ててたんですけどね(笑)。『ストV』は若いプレイヤーが多くて、それは業界としてはすごく良いことだと思います。世界的にそういう傾向ですね。今回パッドで遊ぶプレイヤーもいましたけど、『ストV』はパッドでも遊びやすくてコンボも比較的簡単に出せるんですよ。そういった意味ではシンプルで間口の広いゲームなのかなって思います。
今回東地区の予選一発だけだと、正直通過できないかもって思ってたので、西地区代表決定戦に出る事も視野に入れてました。結局僕も“ウメハラ”も海外を回っていて日程的にそれは無理でしたけどね。西代表の“ガチくん”も“ぷげら”も昔から知ってるプレイヤーだし、あの二人が代表になってくれたのは嬉しいですね。“ガチくん”の勢いをどれだけ止められるかが、勝敗を分けると思います」
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遂に東西の代表選手が決定した『Red Bull 5G 2016』。白熱必至の本戦開催は12月18日だ。

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