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グローバルウィナーが語る "Red Bull Basement " の魅力

Red Bull Basement 2019優勝がきっかけでフォーチュン500企業と協働するようになったオーストリア代表チーム “Audvice” が、大学生のアイデアに翼をさずけるこのユニークなプロジェクトの魅力について語った。
Written by Trish Medalen公開日:
オーストリアの大学生イノベーター2人、ソフィー・ボルツァーナディーン・ツェンティヴァニのアイデアは、Red Bull Basement 2019でグローバルウィナーに輝いた。そして今、オーストリア国内の大学生をアシストするために生み出された彼女たちのアイデア【Audvice】は、グローバルビジネスの世界へ飛び出そうとしている。
【Audvice】はボルツァー(CEO)が発案したあと、Red Bull Basement 2019のグローバルワークショップで発表するためにボルツァーとツェンティヴァニ(CMO)でスタートアップレベルまで煮詰められた。大学生の生活を改善するテクノロジーというコンセプトで開発された【Audvice】は、オーディオ学習コンテンツの作成・シェア・リスニングを行えるクラウドソーシングアプリだ。
当時の2人は【Audvice】が、プレゼンテーショントレーニング人材育成などのビジネスの情報伝達にも活用できる可能性があることを知っていたが、この部分について特にリサーチをしていなかった。
しかし、Red Bull Basementのメンタリングプログラムを受けていた2人は、カナダ・トロントで開催されたグローバルワークショップへ向かう前から、自分たちのアイデアがビジネスサイドでも活かせるという自信知識を得ることができていた。ボルツァーは次のように振り返っている。
「シリコンバレーで活躍するハイクラス・エグゼクティブの方に妙なプレッシャーを与えることなく自分が売りたいアイデアについて相談できるチャンスが得られるのはRed Bull Basementだけです。そのようなエグゼクティブの方からフィードバックを受け取りつつ、大企業がどのようなプロセスで仕事を進めているのかについて説明を受けられたのは、Red Bull Basementで得た最も重要な学びのひとつでした」
そして、グローバルワークショップに参加した2人はさらなる学びを得ることになった。ツェンティヴァニは「プレゼンテーションの進め方など、その場ですぐに活用できる様々なアドバイスとツールを提供してもらいました」と振り返っている。
グローバルワークショップを終えてオーストリアに戻った2人の活躍はすぐに国内外のメディアで取り上げられた。ボルツァーが話を続ける。
「それまで興味を示してくれなかったクライアント候補から突然連絡が来るようになりました。グローバルウィナーになったことで信用を得られたのです。Red Bull Basementは、誰でもすぐにグローバルな存在になれるということを教えてくれました。一番の収穫は新しいコネクションを数多く得られたことですね」
Red Bull Basement University 2019のグローバルウィナーに選ばれた【Audvice】チーム
Red Bull Basement University 2019のグローバルウィナーに選ばれた【Audvice】チーム
そして今、【Audvice】はフォーチュン500にランクインしている複数の企業が資金を提供したパイロットバージョン2種類の開発を経て、ワールドワイドな展開を視野に入れたB2Bにフォーカスしている。
「企業から収入を確保できれば、大学生には無償で提供できることに気付きました。大学生への無償提供はテストとして活用することもできます」
現在4人体制でB2Bにフォーカスしている【Audvice】は、クライアントを増やしながら将来的には投資も受けてさらに成長していく予定だ。この若いイノベーターチームはグローバルビジネスシーンで活躍すると同時に大学生や大学施設にも手を貸していくことを長期目標に設定している。
ツェンティヴァニは「誰でも、どの団体でも、自由に独自のオーディオ学習コンテンツを制作してそれぞれのコミュニティと安全に知識を共有できるようになること、これが私たちの夢です」と語っている。
Red Bull Basementは、オーストリアの小都市の出身の私たちでもシリコンバレーへ進出し、フォーチュン500の企業をクライアントに抱え、グローバルに事業展開できるということを教えてくれました。努力を重ね、挑戦を恐れなければ、何でも実現できるのです
ソフィー・ボルツァー(Audvice CEO)
言うまでもなく、2020年の世界情勢の変化はあらゆるスタートアップにチャレンジを投げかけているが、【Audvice】のマインドはぶれていない。ボルツァーは「私たちは問題志向型ではなく解決志向型ですし、プレッシャーが新たなイノベーションを生み出すと思います」と語っている。
また、ツェンティヴァニも「最も重要なのは、情熱を保ちながら、自分が信じるもののために戦うという意志を持ち続けることです」と続けている。
このような2人の発言はRed Bull Basementにこれから参加する大学生たちにインスピレーションを与えるはずだが、ボルツァーは2020年の参加を考えている次世代のイノベーターたちへ向けて次のようにアドバイスを送っている。
「恐怖や不安を感じている時こそ最高のチャンスです。恐怖や不安を受け容れ、内容がポジティブであろうと、ネガティブであろうと、自分たちのアイデアに直接関係する人たちからのあらゆるフィードバックを真摯に受け止められるかどうかです。これができれば、自分たちのアイデアを批判的に評価できるようになり、大きく成長できます」
ツェンティヴァニが続ける。「普段の私たちは同じ考えを持つ人たちに囲まれた安全な環境にいるわけです。ですので、コンフォートゾーンの外側に出てみましょう。Red Bull Basementは自分が想像していなかった場所まで行けるチャンスです」