Red Bull Cliff Diving judges in Polignano a Mare
© Dean Treml/Red Bull Content Pool
クリフダイビング

【レッドブル・クリフダイビングとは?】フォーマット・採点方法・ジャッジを学ぶ

Red Bull Cliff Diving World Seriesとはどんなスポーツイベントなのだろうか? フォーマットや採点方法・基準などの全体の仕組みを解説する。
Written by Katrin Strobl
公開日:
01

フォーマット

フォーマットはロケーション(ストップ)の難易度によって変わってくる可能性がある。
各ストップの開始前にくじ引きでファーストラウンドのダイビングオーダー(ダイブの順番)が決定する。ダイバーはイベント前日にダイブ4本の内容を事前申告する。
各ストップにはワイルドカードダイバー4人が参加する。パーマネントダイバー8人と同じ採点方法が採用される。
各ストップの最終結果に反映されるためには、それぞれ最低1本のダイブを完了させることが必須になる。
《出場ダイバー数》
パーマネントダイバー8人 + ワイルドカードダイバー4人(男女共通)
《イベントスケジュール》
1日目:
ラウンドダイブ最高難易率
1必須ダイブ(Required Dive)男子2.8 / 女子2.6
2中級ダイブ(Intermediate Dive)男子3.6 / 女子3.4
2日目:
ラウンドダイブ 説明
3自由選択ダイブ(Optional Dive)直前のラウンドの順位の逆順でスタート
ファイナル自由選択ダイブ(Optional Dive)直前のラウンドの順位の逆順でスタート
4ダイブ終了時点の合計ポイントが最も多いダイバーが当該ストップの優勝ダイバーになる。3種類のダイブの違いについては後半の【難易率とダイブの種類】で説明する。
02

採点方法

各ストップの1位から最下位までにポイントが与えられる。ワイルドカードダイバーもポイントの対象になる。
合計ポイントがワールドシリーズの総合順位に反映されるため、各ストップの結果がワールドシリーズの最終順位に影響する。
順位ポイント
1位200
2位160
3位130
4位110
5位92
6位76
7位62
8位50
9位39
10位29
11位20
12位12
2021シーズンは世界の衛生状況および渡航制限を考慮し、ワールドシリーズ参加ダイバーに不出場ポイントが適用される可能性がある。詳細はルールブックを参照。
03

難易率とダイブの種類

各ダイブの難易率(DD:Degree of Difficulty)は、各マニューバー(技)および各ダイブにおけるマニューバーの組み合わせ方(順序)の難易率によって決まる。
  • 踏み切り(テイクオフ)の種類
  • 宙返り(サマーソルト)の回数
  • ひねり(ツイスト)の回数
  • 空中フォーム
  • 入水(エントリー)の種類
女子部門の絶対王者リアナン・イフランド
女子部門の絶対王者リアナン・イフランド
難易率表は、国際水泳連盟(FINA)の難易率表に合わせて2017シーズンのワールドシリーズで改訂された。同表には《必須ダイブ》の2.6(女子)および2.8(男子)から、現在の最高難度に設定されている5.6までが記載されている。
《必須ダイブ》
必須ダイブの合計難易率は上限が男子2.8 / 女子2.6に設定されている。ダイブの合計難易率がこの数値を上回っても切り捨てられる。
《中級ダイブ》
中級ダイブの合計難易率の上限は男子3.6 / 女子3.4に設定されている。ダイブの合計難易率がこの数値を上回っても切り捨てられる。
《自由選択ダイブ》
合計難易率の上限が設定されていない。ルールブックの難易率表に記載されているすべてのテクニックを自由に使用できる。
レッドブル・クリフダイビング・ワールドシリーズ(Red Bull Cliff Diving World Series)の公式ルールブックには、「ジャッジは “見せようとしていること” ではなく “目の前で起きていること” を採点しなければならない」と明記されている。また、客観的かつ公平な結果のために、特定のダイバーやダイブに偏らずに採点される必要がある。
04

採点基準

インターナショナルジャッジ5人が以下の採点基準で各ダイブを採点する。
  • 踏み切り(テイクオフ)
  • 空中フォーム
  • 入水(エントリー)
05

ジャッジ

ヘッドジャッジ1人ジャッジ4人で構成されるインターナショナルジャッジ5人は、12人の登録ジャッジからストップごとに選出される。各ストップのジャッジは、ストップのロケーションと各ジャンジのスケジュールを考慮して選出される。
  • クラウディオ・デ・ミロ(イタリア):元イタリア代表飛び込み選手。ヘッドジャッジ。
  • アンケ・パイパー(ドイツ):ヨーロッパチャンピオン3回(10m)。ヘッドジャッジ
  • アントニオ・マルティネス(メキシコ):FINAジャッジ。元ダイバー / 飛び込み選手。ヘッドジャッジ
  • シリル・ウムジカン(フランス)FINAジャッジ。ワールドシリーズダイバー(2009〜2016シーズン)
  • ドミトリー・サウティン(ロシア):世界選手優勝5回。ヨーロッパ選手権優勝12回。
  • イルディコ・ケレメン(ハンガリー):モスクワ(1980年)およびソウル(1988年)出場
  • ジェフ・アルボン(オーストラリア):ソウル(1988年)出場。
  • ジュリアン・リナス(スペイン):FINAジャッジ。
  • マリオン・ライフ(オーストリア):シドニー(2000年)およびアテネ(2004年)出場。
  • オリヴィエ・モルノー=リカール(カナダ):FINAジャッジ。元カナダ代表メンバー
  • サイモン・ラティマー(ニュージーランド):元ニュージーランド代表メンバー。
  • スティーブ・フォーリー(オーストラリア):モントリオール(1976年)、モスクワ(1980年)、ロサンゼルス(1984年)出場。
ギャリー・ハントのダイブにジャッジパネル5人全員が10を掲出
ギャリー・ハントのダイブにジャッジパネル5人全員が10を掲出
06

採点方法

各ストップの採点方法は以下の通り:
  • ジャッジ5人全員が採点する。
  • スコアは0〜10で0.5刻み。
  • 各ジャッジは独断で採点する。
  • 最高スコアと最低スコアが除外される。
  • 残りのジャッジ3人分の合計が当該ダイブのスコアとなる。
  • このスコアが当該ダイブの合計難易率と掛け合わされる。
  • 全4ラウンドの合計スコアが当該ストップの最終スコアになる。
  • 失敗した場合は、ヘッドジャッジの指示に従い各ジャッジのスコアから減点される。
  • 最終スコアで決まった最終順位(1位から14位まで)にワールドツアーポイントが与えられる。