1995年、勇敢なライダー120人が第1回Erzbergrodeo(エルズベルグロデオ)に参加した瞬間、ひとつのアドベンチャーが始まった。そして年月を経た現在、1,500人の参戦枠はわずか数時間で売り切れるようになっている。
このスペクタクルなエクストリームレースについて知っておくべき8つの “超” を紹介しよう。
01
【超ハード】リタイア率は99%
2015年は500人のうちわずか5人 — 1% — しか完走できなかった。1999年のエルズベルグはライダーたちにやや優しく、完走率は10%(完走51人)を記録した。
たとえライダーに都合の良いコンディションでも、Red Bull Erzbergrodeoでは90%のライダーが完走できないのだ。
02
【超高速】193km/hの猛スピードで山頂を目指す
Red Bull Erzbergrodeoではスピードは最優先事項ではないが、それでも上位進出に必要な要素であることに変わりはなく、2005年のIron Road PrologueでKTM 950 Super Enduroに乗ったイタリア人ライダーのジョバンニ・サラは193km/hという驚愕のトップスピードを記録した。
しかし、Red Bull Erzbergrodeoの最終登坂セクションでは世界最強のライダーたちでもわずか平均15km/hしか出すことができない。
03
【超人気】開催地の人口の10倍の観衆が集まる
オーストリア中部に位置するアイゼンエルツは人口4,000人弱の長閑な町だが、Red Bull Erzbergrodeo開催期間中は別だ。
レースが開催される週末、このシュタイアーマルク州のひなびた鉱山町には40,000人超の観客が訪れ、6,000人のスタッフがレースの運営やコース造成、イベントの実行に携わるため、かなりの喧噪になる。
04
【超特別】賞金を超えた栄誉
Red Bull Erzbergrodeoはレースだけではなく賞金もユニークだ。トップライダーがスターティングフィー(出走の時点で支払われる賞金)を受け取ることはなく、優勝賞金も存在しない。
しかし、フィニッシュラインを越えたライダーには、このイベントの立役者カール・カトクと握手するチャンスと世界からリスペクトされるライダーになれるチャンスが与えられる。
05
【超登竜門】エルズベルグから始まる世界一への道
Red Bull Erzbergrodeoはエンデューロライダーのキャリアの重要なターニングポイントになる。
2007年、無名のポーランド人ライダーとしてRed Bull Hare Scramble(旧正式名称)に参加したタディ・ブラズシアクはレンタルしたバイクで優勝し、KTMとのファクトリー契約を手土産に家路についた。
また、マヌエル・レッテンビヒラーは2014年に当時16歳で史上最年少完走を記録した。その後、ワールドエンデューロ・スーパーシリーズ(WESS)の2019シーズン王者になったレッテンビヒラーは現在エンデューロシーン最強と評価されている。
06
【超強豪】エンデューロのビッグネームが集結
Red Bull Erzbergrodeoで最も大きな成功を収めたライダーは、2007年から2011年にかけて5連覇を達成したタディ・ブラズシアク(ポーランド)だ。
Red Bull Erzbergrodeoで最も大きな成功を収めているメーカーは地元オーストリアのKTMで、参戦26回で優勝18回を記録している。
07
【超重要レース】WESS最大1,500ポイントを獲得可能
Red Bull Erzbergrodeoでは単独レースウィークエンドの選手権ポイントがWESS史上初の1,500ポイントに設定される。
内訳は、Iron Road Prologue優勝が500ポイント、日曜日のファイナルRed Bull Erzbergrodeo優勝が1,000ポイントとなっている。
08
【超ライブストリーミング】Red Bull Erzbergrodeoの興奮をRed Bull TVでチェック!
Red Bull Erzbergrodeoに挑むジャーヴィスやレッテンビヒラー、ブラズシアクとそのライバルたちの勇姿はRed Bull TVでチェックできる。
現地には総延長30,000mの光ケーブルが敷設されるので、エルズベルグで展開される迫力の映像を余すところなく楽しめるはずだ。
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