David Lama© David Lama
登山
お悔やみ:デビッド・ラマ氏
夢を生き、大きな情熱で自分だけの道を歩んだオーストリア人アスリートのデビッド・ラマ氏はクライミングと登山で多くの功績を残した。
Written by RedBull.com
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スポーツクライミングと登山で数々の記録を残し、レッドブルアスリートとして活躍してきたデビッド・ラマ氏がカナダ・バンフ国立公園内で発生した大規模な雪崩に巻き込まれて亡くなりました。
ルナ・リー世界初ソロ完登に成功したデビッド・ラマ氏
ルナ・リー世界初ソロ完登に成功したデビッド・ラマ氏
デビッド・ラマ氏は子供の頃からクライミングシーンで頭角を現すと、その後アルパイン・クライミングに進出。大自然を相手に数々の偉業を達成した。
非常に優秀なアスリートだったラマ氏は現状に満足することなく常に課題を発見し、若くしてクライミングと登山で数々の素晴らしい記録を打ち立てた。彼の強靱な意志は世界で最も難しいとされる山の頂上へ本人を連れて行き、そのほとばしる情熱はクライミングと登山シーン全体にポジティブな影響をもたらした。
21世紀のコロンブスになりたいなら、宇宙飛行士か登山家になるしかないだろうね。今も登山なら自分だけの発見ができる
デビッド・ラマ
デビッド・ラマ氏は山への愛に囲まれて育った。ネパールのエベレスト周辺出身の父親とヨーロッパアルプスを眺めるオーストリア・インスブルック出身の母親の間に生まれたラマ氏は、わずか5歳でロッククライミングを始めると、ペーター・ハーベラー氏にその才能を見出されて英才教育を受けた。
類い希な才能を引き出されたラマ氏はまずクライミング競技で活躍した。クライミング競技での成功には、ユース世界選手権連覇、ワールドカップ最年少優勝記録更新、ヨーロッパ選手権リード部門&ボルダリング部門連覇(2006年・2007年)、ワールドカップ総合優勝(2008年)などが含まれる。
その後、2010年からラマ氏は登山家に転向。そのキャリアの中で最も大きな偉業のひとつに数えられるのが、2012年にペーター・オルトナーと実現したセロ・トーレのコンプレッサールート世界初フリー化で、その挑戦を捉えたドキュメンタリー映像はクライミングファンだけではなく世界中の人たちを感動させた。
また、ラマ氏は2018年10月25日にネパールの未踏壁「ルナ・リー(Lunag Ri)」の人類初ソロ完登にも成功している。この偉業は、常に高みを目指し一意専心で目標に取り組んできたオーストリア人登山家の意志と決意の強さをあらためて世界に示すことになった。
偉大なインスピレーションだったデビッド・ラマ氏は世界中のファンとレッドブル・ファミリーの記憶の中に永遠に残るだろう。
セロ・トーレのフリー化は永遠に語り継がれる偉業
セロ・トーレのフリー化は永遠に語り継がれる偉業
レッドブルはデビッド・ラマ氏のご遺族とご友人に深い哀悼の意を表すると共に、素晴らしいアスリートで最高の友人のひとりでもあった同氏のご冥福をお祈りします。