きつい、きつい、でも楽しい!
© Keisuke Kato
ランニング

【Red Bull 砂山走】 砂に呑まれるか、砂を制すか

11の障害、冷たい風、沈みこむ足。 スポーツマンとは程遠い「ただの素人」が、砂まみれで限界を超えた体当たりレポート。鳴り止まない声援の中、限界の先で掴み取ったリアルを届けます。
Written by Mashu Togo
読み終わるまで:7分Published on
しんど過ぎて、笑った
しんど過ぎて笑顔になる

しんど過ぎて笑顔になる

© Keisuke Kato

体験者プロフィール
※ヘルメット着用は大会の参加には必要ありません。なお諸々の都合によりGoProの映像は出てきませんので悪しからず。

※ヘルメット着用は大会の参加には必要ありません。なお諸々の都合によりGoProの映像は出てきませんので悪しからず。

© Red Bull Japan

トウゴウ マシュウ 出身地:横浜では無く神奈川
24歳。社会人1年目にして転職を経験済みという、早くも人生迷走コースを突っ走る。こんなどうしようもない自分を変えるために、何か新しいことに挑戦だ!!思い立ったが吉日である。当イベントをネットで調べあげて、すぐに羽田から博多までの航空券を手配。「いざ出陣ばい!」なんて、ドラマの主人公を気取って慣れない博多弁を吐いてみる。福岡県民では無いバレバレなのは承知の上。 エセ全開の「見せちゃろうや」を胸に、ここ「ももち浜」で一丁暴れてくるとしますか。

イベント紹介

コースマップ

コースマップ

© Red Bull Japan

砂浜の不安定な路面で11の障害物を越え、記録を争う福岡のももち浜で開催される新感覚フィットネス

- スタートラインにて -

緊張度: 💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
スタートライン前にエナジーチャージ!!

スタートライン前にエナジーチャージ!!

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同じグループには運動好きそうな男性4人が並び、負けん気を刺激される。話を聞くと、ついこの前に結婚式を挙げたばかりの新郎まで参加しており、その熱量に驚きつつ皆で祝福した。和やかな空気の中で談笑していると、スタート40秒前のアナウンスが流れる。次の瞬間、参加者たちの表情は一変し、場には一切の私語が消え、冷静で張り詰めた闘志だけが漂い始めた。

- 300メートル砂浜ダッシュ -

難易度: ★★★★★
鬼の300メートル砂浜ダッシュ

鬼の300メートル砂浜ダッシュ

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砂浜を約 300メートル(100m を 1.5 往復)走るシンプルなダッシュ。これが、挑戦者に襲いかかった最初の、そして最も残酷な洗礼であった。
しかし、この洗礼を浴びて私は悟りました。普段のトレーニングで満足していた自分のMな部分が、Red Bull砂山走という名の最高の舞台で、今、鮮やかに開花したのだと。
「しんどい、、、、もっと、もっと刺激をくれ!!」

- タイヤプル 10メートル -

難易度:★★★★☆
がんばれMashu!

がんばれMashu!

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ロープで繋がれたタイヤを、腕の力のみで5メートル×2回引っ張る。
最初のダッシュで太ももが鉛と化した直後に、次は上半身の限界を試される。砂の抵抗で重量が増したタイヤを引くのは、想像以上の重労働。「なぜ今、腕なんだ!?」という理不尽さ、これこそがたまらない。

- スロープスプリント1個目 -

難易度:★★☆☆☆
乗り越えるんだ!

乗り越えるんだ!

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砂丘に作られた、短いアップダウン
私は、「砂壁」級の更なる絶望を求めていたが、ミニスロープは一気にクリア。刺激不足を感じた。。。
「あれ?これだけ?、、、もっとちょうだいよ!」
既に規格外の「サンドペイン」を浴びた身体にとって、この程度ではウォーミングアップにも満たない。贅沢な嘆きだが、砂山走は私を完全にM体質に変えてしまった......

- ボックスボール(メディシン・ボールスクワット) -

難易度:★★★★★
誰よりも大きな声でカウントしよう!!1、2、3、4、、、、

誰よりも大きな声でカウントしよう!!1、2、3、4、、、、

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8kg(女性は6kg)のメディシンボールを持って走り、スクワット10回後にボックスへ入れる。
今度は筋トレの基本を叩き込まれる。ボールを持って走ることで体幹がブレ、スクワット10回で太ももは爆発。しかも最後は持ち上げてボックスに入れるという、全身運動のトドメつき。
「まだ限界じゃないだろ?」という声が聞こえた気がした。

- フェンスウォーキング -

難易度:★★★☆☆
集中!集中!集中!

集中!集中!集中!

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一本道を駆け抜けろ!途中の切り目はジャンプ!!
「ただの足場なのに難易度MAX!疲労が創り出す『体幹崩壊の美味しい罠』」
突如”繊細さと集中力”という、私に最も不足している要素が求められた。
足が砂慣れして感覚が麻痺している中で、この細い台の上を「駆け抜けろ」と要求されるのは、まさに主催者からの最高の嫌がらせであった。バランスを崩せば台の下の砂に落ちるだけだが、その情けない姿を晒すのは嫌だ、、、、
「でも必死な俺を見てくれ!!!」
特に一本道の切れ目をジャンプする瞬間は、集中力が切れることへの恐怖と、極限状態で成功させる快感が入り混じる。

- スロープスプリント2個目 -

難易度:★★★☆☆
はい、ももあげて!

はい、ももあげて!

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再び現れた、短いアップダウン
「あんなに簡単だったはずが、やばい、しんどい」
憎い設計です。ダッシュ、タイヤプル、スロープ、そしてスクワット。全身の耐久度が底を尽きた終盤に、「物足りない」と豪語したはずのミニスロープが再登場、、、、、、、
このとき初めて、砂山走の完璧なコースデザインに心から感服致しました。

- ほふく前進ネット -

難易度:★★★☆☆
ほいっ、1、2、1、2っと

ほいっ、1、2、1、2っと

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這いつくばった姿勢で、砂の上を腕と足を使って進む。
「砂、砂、砂、もう汚れなんてどうでもいい!!」
「立ち上がって走る」という選択肢はない!腕と腹筋、そして大腿部を使って砂を掻き分けなければならない。砂の抵抗は、低い姿勢になることでさらに増しているように感じた。

- ビッグスロープスプリント -

難易度:★★★☆☆
でっかいスロープも乗り越えろ!!

でっかいスロープも乗り越えろ!!

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以前あった二つのスロープを上回るアップダウン!!
「全身の力を、完全に吸い取られる快感」
既に足は動かず、心肺はボロボロ。しかし、ここで立ち止まることは、これまでの苦痛を裏切ることになる。歯を食いしばって一歩一歩踏みしめる。この登りは、残された体力の全てを搾り取るための、主催者からの愛のムチだ。

- 砂バケツキャリー -

難易度:★★★★★
バケツ持って走って

バケツ持って走って

© Keisuke Kato

砂で満たされた重いバケツを持って、一定区間を走る。
「全ての筋肉が歓喜する、天国の筋トレラン」
砂で満たされたバケツは想像以上に重く、持ち上げた瞬間、全身に強烈な負荷がかかる。足は沈み、バケツの重さで姿勢は崩れ、背中から太もも、腕の全てが同時に限界に達する。これは、「まだ使える筋肉があるんじゃないの?」と、全身をくまなくチェックされているような、逃げ場のない究極の複合負荷だ。
でもこの圧倒的な理不尽さが、脳筋的には最高のご褒美でした。

- 最後のスロープスプリント -

難易度:★★★★★
最後のスロープの向こうに見えるのは、、、、

最後のスロープの向こうに見えるのは、、、、

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フィニッシュライン直前にある、決して優しくない、最後の登り坂。
「優しくない坂に、むしろ燃えるM心の炎」」
また来たか!!俺はな、キツければキツいほどに燃えるようになっちまってんだよ!!そうしたのはあんただろうが!!よっしゃ簡単に登ってみせるぜ!

- 最後のスプリント、そしてゴール -

難易度:☆☆☆☆☆
最後まで走り抜けろ

最後まで走り抜けろ

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「応援をエネルギーに変える『ドーピング・ラン』」
フィニッシュラインへ続く、最後の一直線のランニングゾーン。
最後のスロープを登り切った瞬間、ゴールで待つ人々の熱狂が見える。この熱狂の応援は、疲労で動かないはずの体に最高のドーピングだった。限界・難易度??そんなものは応援が吹き飛ばす。この究極のハイテンションの中で、ゴールまでの一直線を駆け抜けた。

この最高の悦びを、あなたは体験しないの?

「ありがとう、もう何も残ってない、、、」
「しんどすぎて笑った」体験は、私たちに強烈な中毒性を残した。あの熱狂、あの痛み、あの感動をもう一度味わいたい。
タイムや順位は二の次でいい。 大切なのは、砂の抵抗、疲労、そして「もうやめたい」という全てに打ち勝ち、フィニッシュラインを踏み抜くという事実である。
君も参加しよう!

君も参加しよう!

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また来年、砂浜で会いましょう

さあ、次はあなたの番です。逃げることは許されません。
来年、この熱狂の渦の中心で、全身筋肉痛という名の勲章を携え、共にゴールテープを叩き割りましょう!
『いいか、臆病風に吹かれるな! 逃げ道は、どこにもない!!』
その覚悟は、エントリーで示せ!

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