テクノロジー

Red Bull Basement University:ファイナリスト16案

© Getty; Sam Edwards
Red Bull Basement Universityの最終選考に残った創意工夫に溢れるアイディアの数々を一挙に紹介しよう!
Written by Joe Ellison公開日:
ホバーボードに乗って通学し、ホログラムの授業を受けるようなキャンパスライフはまだ実現していないが、“未来大学” は意外と早く実現するかもしれない。
記念すべき第1回目となるRed Bull Basement University最終候補16案を発表した。世界16カ国300以上の大学を対象とし、8万を超える投票が行われたRed Bull Basement Universityは、若きイノベーターたちにキャンパスライフの向上に繋がる身近な問題に取り組んでもらうグローバルプロジェクトだ。
世界中の学生たちが生み出した、独創的なアイディアの数々を早速チェックしていこう!

Dropper(イタリア)

授業開始ギリギリにならないと教室に入らない人(誰とは言わないが)のパーフェクトソリューションDropperは、教室内に現在いる学生数と空席を表示してくれるアプリで、ユーザーは時間と労力をセーブできる。

Légumes Perchés(スイス)

Légumes Perchés(フランス語で「屋上野菜」)を考案した秀才集団は、キャンパス内のあらゆる屋根で新鮮な野菜を育てたいと考えている。キャンパス内でほとんど無駄になっている空間を最適化するこのアイディアの目的は、野菜の生育を学生の手に委ね、さらにはそれらを学生たちが販売して利益を生み出すことにある。

Unibot(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

レポート提出期限 − 最悪の場合は試験日程 − をうっかり忘れてしまった経験がある学生にとって強い味方となるのが、このUnibotという名のチャットボット(自動会話プログラム)だ。Facebook Messenger上で機能するこのチャットボットは、学内講義に関するどのような質問にも、いつでもどこでも答えてくれる。

Mon Miam Responsible(フランス)

“食料廃棄”“貧乏学生の慢性的な空腹” という2つの問題を一挙に解決するこのプロジェクトは、周辺のレストランで売れ残った食料を利用し、それらをエコフレンドリーな容器に入れて低価格で学生たちに再分配する方法を模索している。まさに “ウイン・ウイン” の関係だ。

Application for Interpretation(ウクライナ)

聴覚障害を持つコンピューターテクノロジーを専攻する学生によって発案されたこのプロジェクトは、特別な技術的専門用語を使用し、さらには新しい単語の追加も可能にすることで、耳に障害を持つ生徒と教師間の双方向コミュニケーションの確立を目指している。
コーディングがひとつの言語になれる可能性を考慮すれば、このプロジェクトは画期的なものになるかもしれない。

Univote(ドイツ)

従来の学内選挙特有の堅苦しさを払拭するUnivoteは、スマートフォンをタップするだけで投票が行えるようになるアプリだ。このアプリは学生自治会だけではなく、日常のキャンパスライフに影響する方策の決定にも役立つ。

Hogworts(インド)

あの名門魔法学校の名前が付けられているHogwortsは、学生スタートアップのためのウェブプラットフォーム(キングスクロス駅のあのプラットフォームではない)で、人材の発掘や煩雑な手続きの簡略化、さらにはメンターシップのアレンジなどを可能にする。
あのマーク・ザッカーバーグでさえ、最初は周囲からの手助けが必要だったことを踏まえると的を射ているプロジェクトだ。

Device and Press For Selective Collection(ブラジル)

アップサイクリング(編注:再生品などを用いて、元の製品よりも付加価値の高いものに作り替えること)は目下一大ブームだ。エコロジカル・フットプリント削減を目指しつつ、空き缶を理系の実験材料として再利用できるリサイクルマシンを作ろうとしているこのブラジルの学生グループには敬意を表したい。

Hetra(トルコ)

大学図書館の空席状況をリアルタイムで確認できるデジタルネットワークHetraは、学生の移動時間の無駄をなくしつつ、学内駐車場など、より広域の “空席” 探しにも役立てることができる。

Moistick(チリ)

自分たちが通う大学に灌漑システムが不足しているという事実に気づいたMoistickの開発チームは、キャンパス内のどの緑地にいつ散水すべきかを担当者に通知できるモニタリングシステムを考えついた。

Proximity(オーストラリア)

「学内の友達作りを簡易化する」、「学生に日々新たなチャンスを提供する」という2つのシンプルな目標のもとに生み出されたアプリProximityは、位置情報の共有やリアルタイムなニュース&イベント情報配信などを通じてキャンパスライフを活性化する。

Module Matcher(アイルランド)

Module Matcherは、学生が自分の興味に合ったモジュール(選択科目)を選ぶのを助けるプログラムだ。大学のウェブサイトには記載されていない科目情報も詰め込まれたこのプログラムを活用すれば、学期が始まって数週間後に「この授業は自分が期待していたものと違う」と違和感を得ることがなくなる。
また、Tripadvisor的な工夫も組み込まれており、過去に受講した学生がレビューを残すことも可能だ。

Class Gap Filler(日本)

通常なら教授と学生が交流することがない、いわゆる「空きコマ」の時間を有効活用するこのアプリは、教授と学生の双方にメリットをもたらし、尚且つお互いの距離を縮めることを目的としている。たとえば、教授側は研究補佐の人員として学生を活用でき、学生側は教授たちの研究内容への理解を深めることが可能になる。

Access to Public Places(ロシア)

Citymapperのような乗り換え案内 / ナビゲーションアプリで友人たちとリアルタイムに連絡を取り合ったり、近隣の自転車レンタルや電気スクーターレンタルに関する情報が得られたりしたら?
これを可能にしようとしているのがロシアの秀才集団だ。彼らは「学生生活を改善するための、便利かつシンプルで、安全なプラットフォームを生み出すことが目的」としている。素晴らしい着想だ。

Vacant(カナダ)

カナダの学生たちが手がけるVacantも、キャンパス内の学習スペースの空席情報をリアルタイムで学生たちに提供するアプリだが、一連のモーションセンサー(キャンパス内の机の下に設置される)を活用するため、学生たちは各階・各部屋の外側に掲示される大型LEDディスプレイで混雑状況をリアルタイムで確認できる。

Looking for Group(オランダ)

キャンパス内の新しい友達作りは必ずしも簡単ではない。内向的な学生には苦痛になる場合もある。そこで助けになってくれるのが、オランダの学生たちが手がけるこのアプリだ。この学内SNSアプリはキャンパス内で孤独を感じている「ぼっち」学生同士を繋げてくれる。