ランニング

走ることから見える、ロックミュージシャンとしての生き様

“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
Written by 走るひと
読み終わるまで:5分公開日:
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
「走ることを抜きにして、自身の人生は語れない」とまで言い切る、ロックバンドUVERworldヴォーカルのTAKUYA∞さん。音楽に懸ける想いや友情、決意……走ることを通して、ロックミュージシャンとしての“生き様”が垣間見える。彼をここまで走らせるのは、駆り立てるのは、いったい何なのか。
僕は、UVERworldを本気でやってる間は絶対止まらへんし。僕が走ることをやめたときは、もう闘うことをやめたんやと思っていただいて結構
2015年4月発売の「走るひと2」より、僕らを走らせるひとたちの、深い息遣いと言葉をお届けします。
Photo:Kentaro Hisadomi(SPUTNIK)/Edit:Kyoka Sasanuma(走るひと編集部)/Text:Sakura Sugawara(走るひと編集部)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)

ランは音楽活動にどう還元されているんでしょうか。

初めは「なまってきた体をパリッとさせよう」程度で、そこまで期待してなかったんですけど、今はすごく活きてます。歌詞やライブのMCは、ほとんど走ってるときに考えますね。セットリストを並べて、「ここでこういう言葉を投げかけよう」って冷静に考えるのと、ライブで何曲も歌って苦しくて、熱くなってるときにそれでも届けたいメッセージを伝えるっていうのは、テンションに差がありすぎるんですよ。温度がまったく違うから、違和感が出る。でも走ってて苦しくなってくる8~9キロくらいのポイントは、ライブの心拍数やボルテージが上がった状態とリンクするんです。苦しいけど、記録のために頑張って足を前に出す。そういう姿勢を見せたいって気持ちも、音楽で伝えていきたいメッセージと整合性があって。だから走ることで、頭も体も勝負の状態になれるんだと思います。
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
僕にとって走ることとライブはすごくイコールというか……“走る”と音楽って、すっごい深いところでつながってると感じてて。走り出してから、いろんなことに気づいたんです。よく「なんで走るの?雨なのに」とか「音楽関係ないじゃん。ミュージシャンがなんでそこまで本気で走るの」とか言われるんですけど、まぁ、一言で説明できるようなことなんてほとんどないです。だからいつも「本気でロックバンドのボーカル目指したらわかるわ」で終わらせます。本気で目指したら、日本一でありたいと思ったら、わかるんですよ。絶対走りますよ、本気で。僕は少なくとも自分のなかで、「一番」っていうものを目指して走ってるロックバンドのボーカルでありたいなと思ってます。
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)

普段どんなふうに走っているか聞かせてください。

3年くらい前から毎日10キロ走ってますね。スタジオ作業が終わったら、走って帰る。記録に挑戦しようって日以外は、心肺機能を上げるためにいつもマスクをつけてます。道路の近くとか走ると空気も悪そうやし。
ハマると周りが見えなくなるところがあるんですけど、めちゃめちゃ楽しいんですよ、走らないと気持ち悪いって言うか、もう罪悪感をおぼえるようになってきたし。レコーディング合宿でもメンバーと一緒に走ったりします。

では、TAKUYA∞さん自身にとって、走ることにはどんな意味がありますか。

はっきり言って、走らなくてもバンドってできるし、歌えるんです。みんなそれはわかってるけど、同時に、走ったほうがいいこともわかってるんですよ。本気でロックバンドをするんであれば、ああいう大きなパフォーマンスをしながら、心肺機能いっぱい使って歌うんであれば、走ったほうがいいって実はみんな気づいてる。それをやるひととやらへんひとの差はきっとあると思うし、走ることでやる気を証明できるじゃないですか。僕がスタジオ終わったら毎日走って帰る姿を、メンバーもマネージャーも見てるんですよ。なんていうかな……「何も言わなくとも伝わる」って言葉、俺は絶対嘘やと思うんです。言わな伝わらへん言葉のほうが多いし、やってることを見せるのが大事。俺がUVERworldをどれだけ大事に思ってるか、どれだけ時間をかけてるかをメンバーに伝える作業で、一番わかりやすいのが走ることやと思ったんですよね、きっと。
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
毎日走るのってほんまに大変なんですよ。むちゃくちゃ眠たい日もあるし、朝まで作業する日もあるし。努力したいけど何をしたらいいのかわからない、でも、だからこそ走ってちょっとでも自分を高めようみたいなものの、一番ポピュラーでわかりやすいのが“走ること”かなと思います。でもね、結構いいっすよ、僕の中で走るっていうのは。走ることを語らへんかったら、僕の人生の1/3くらいは話せません(笑)。だから今回「走るひと」のお誘いをもらったとき、ちょっとうれしかったです(笑)。
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
TAKUYA∞
2005年にデビューした滋賀県出身の6人組バンド「UVERworld」のヴォーカルであり、ほぼすべての曲の作詞・作曲を手掛ける。独自のサウンドと歌詞だけでなく、生き様や人間力が今を生きる人々に届き、若者を中心とした幅広い層に絶大な支持を得続けている。
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
“走るひと”の姿Vol.1 ─ TAKUYA∞(UVERworld)
インタビューの全文は、現在発売中の「走るひと2」でご覧いただけます。

走るひと2

“走るひと”
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走るひと HASHIRUHITO
東京をはじめとする都市に広がるランニングシーンを、魅力的な走るひとの姿を通して紹介する雑誌メディア。いま、走るひととはどんなひとなのか。距離やタイム、ハウツーありきではなく、走るという行為をフラットに捉え、様々な走るひとの個性や内面を深掘りし、数年前とはひとも景色もスタイルも明らかに異なるシーンを捉えます。テーマは「僕らを走らせるひと」。僕らを走りたくてしようがなくさせるものたちを紹介していきます。年2回発行(予定)