クライミング

クライミング:ザイオン国立公園で新ルート設定!

デビッド・ラマとコンラッド・アンカーがザイオン国立公園で新ルートを設定した。
Written by Alison Mann
読み終わるまで:2分Published on
真横に滝があるラテント・コア

真横に滝があるラテント・コア

© James Q Martin

もし、自分の中に成し遂げたいという強い気持ちで挑んだプロジェクトがひとつ、ふたつあったとしても、同数の理由で未完に終わる場合はよくある。そしてその未完のプロジェクトには言い表せない感覚がついて回る。伝説のクライマーであるコンラッド・アンカーもその感覚を共有できるひとりで、アンカーは今から25年前にダグ・ハインリッヒとザイオン国立公園の新ルートに挑んだが、結局そのプロジェクトを終わらせることはなかった。そして2015年、今度は彼よりも28歳年下のデビッド・ラマと共に、その心残りのプロジェクトに再挑戦した。
そして2人は4日間をかけて、公園内のテンプル・オブ・シナワバのラテント・コアの初登に成功した。

新ルートに挑んだ2人の映像をチェック!

7分

David Lama first ascent of Latent Core

David Lama first ascent of Latent Core

今回のクライミング中、アンカーは初挑戦時に残したロープを取り外した。
「当時ロープをつけている時は、必ずまた戻ってくると思っていた。だが、明日の予定が1週間後になり、1週間後が数ヶ月後になり、やがて数十年が経過してしまった。だから今回はそれを取り外そうとしたんだ」
これは新ルートの設定にモチベーションを見出していたデビッド・ラマの提案だ。
「ザイオン国立公園に到着した時、コンラッドはムーンライトバットレスに挑もうと提案してきたけれど、僕にとっては新ルートを設定する方が魅力的に思えたんだ」
結局アンカーがラマの意見に賛同し、2人は新ルートの設定に挑んだ。
ラマは今回の挑戦について次のように振り返った。「コンラッドはクライミングを本当に楽しんでいるのが素晴らしいね。彼みたいにクライミングをいつも楽しめたらなって思うよ」