獅白ぼたん | <連載ゲームコラム Vol3>
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獅白ぼたん | 大好きなホラーゲームの魅力<連載ゲームコラム Vol3>

「ホロライブ」所属のVTuber、獅白ぼたんによる月イチ連載ゲームコラム! 「ホロライブ」屈指のゲーマーとして名高い彼女が"いま気になっているゲーム"のあれこれについて語ります! 第3回目は大好きなホラーゲームについて!
Written by 獅白ぼたん
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👉獅白ぼたんは、Red Bull Gamingを中心とした取り組みにおいて、レッドブルとともにバーチャル上で人とアイデアに翼をさずけていく、レッドブル・バーチャル・アンバサダーです。
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\"怖い系テキストアドベンチャー"のこんなところが好き!/

ららーいおん! みなさんこんにちは、「ホロライブ」5期生の獅白ぼたんです。
まだまだ暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 夏と言えば怖い話を聞きたくなる季節(もちろん、これから訪れる秋の夜長にも)!
ということで、ふだんさまざまなホラーゲームを笑いながらプレイしているししろんですが、細かいジャンルで言えば、サウンドノベル形式やアドベンチャー系のホラーゲームがめちゃくちゃ好物だったりします。
そこで、今回はししろんが遊んできたゲームのなかで、とくに大好きな怖い系テキストアドベンチャー3作品(の魅力など)をゆるりと紹介したいなぁ、と思います。もし気になる作品があれば、ぜひ遊んでもらえたら嬉しいです。それではレッツゴー!
 
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◆『学校であった怖い話S』(バンプレスト/1996年)

まず最初は、ししろんが本格的にテキストアドベンチャー(サウンドノベル形式の作品)にハマるきっかけを作ってくれた、プレイステーション版『学校であった怖い話S』(※1)
(※1)『学校であった怖い話S』

スーパーファミコン版『学校であった怖い話』(1995年)の移植作。新シナリオが追加され、グラフィックやサウンドが一新された。

 

主人公は新聞部に所属する高校生で、学校の7不思議を特集するために、語り手たちから怖い話を順番に聞いていく、という流れ。
とにかく話(シナリオ)のバリエーションが多く、選んだ選択肢によって物語の流れがまったく別物にもなったりもするので、ひとつの話でも結末が数種類存在するという1粒で何度も美味しいゲームです! 
そして7不思議なので、"7人"の語り手から話を聞く必要があるのですが、集められた語り手はなぜか"6人"しかおらず、6番目の話を誰から聞くかで最後の7話目(結末)が変化する、という面白いシステムが好きだったりします。上手いこと考えられているなぁ……!
なおシナリオの本数は42話以上。それぞれバラエティーに富んだ怖い話が存在し、さらに主人公が男か女で変化する話も!
さらに、隠しシナリオの数がめちゃくちゃ多かったり、周回プレイ前提の作りになっていたりなど、テキストアドベンチャーとして楽しい要素が盛りだくさん。しかも、隠しシナリオは発見するのが難しいものもあるので、コンプリートするのにけっこう時間がかかったりします(遊び応えがあります)!
あとは、なにげに語り手たちが個性的で、いわゆる"キャラクター"としての魅力があるのも面白いところ。ひとりひとりに"得意な怖い話ジャンル"というものが存在し、霊的な意味で怖い話もあれば、現実の体験として怖い話、そしてもはやギャグやろ! といったネタに走った話もあったりします。
『学校であった怖い話S』というタイトルですが、学校関連以外の怖い話もたくさんあるのがポイント高しです。あまり驚かないししろんですが、なかでもちょっと息をのんだのは"逆さ女"(※2)というお話。
(※2)逆さ女

サッカー部の合宿所内の天井からぶら下がるように現れる女の話。

 

また、「旧校舎に行こう」としつこく誘ってきた●●君(ネタバレになるので伏字)のシナリオも怖かった。何度も誘いを断ったのに、真夜中に主人公(プレイヤー)の家まできたのは、霊的な怖さではなく常軌を逸した行動で背筋が凍りました。
気になる方はぜひプレイしてみてほしいな……(本作のシナリオのひとつ、”殺人クラブ"は有名だと思うので、今回は割愛)!
『学校であった怖い話S』のゲーム画面。

『学校であった怖い話S』のゲーム画面。

© パンドラボックス ©BANPRESTO 1996

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◆『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』(日本一ソフトウェア/2004年)

そしてふたつめは、都市伝説を題材にしたシナリオ展開が特徴的で、「友だちの友だちから聞いたんだけど……」という、現実でもどこか聞いたことのあるフレーズから始まる『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』(※3)。そんな一連の物語は、オカルト好きからすると興味深い話ばかりで、とても楽しく遊ぶことができる作品です!
(※3)『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』

オリジナルはプレイステーション2で発売。『3』まで続編が発売された。現在、PS5/PS4/Nintendo Switchにも移植されている。

 

ししろん的にこのゲームの好きな部分は、シナリオの核心をどのように進めていくかを選択できるゲームシステム。"オカルトルート"と"科学ルート"と呼ばれる大きな選択肢が用意されていて、自分で好きに選べるんです。
主人公は警視庁警察史編纂室という部署に所属する刑事。編纂室とは通常の事件として扱いきれないもの(ようは、ふつうの事件ではない出来事)を捜査する部署。
事件を解決していくうえで、"オカルトルート"と"科学ルート"はとても大事な要素で、このどちらを選ぶかによってシナリオの内容がガラっと変化していくのが、本作の面白いところだったりします。
"科学ルート"は着実に事件の証拠を集めて、科学に基づいた捜査を続けていくのに対し、"オカルトルート"は科学では証明できないものを捜査していくことになります。そしてさらに面白いことに、このふたつのルートを両方プレイして初めて、事件の真実がわかる物語もあったりします。都市伝説オモシロ~!
また、ゲーム内に"都市伝説版wiki"のようなデータベースがあるので、それが純粋に読み物として楽しかったりもします。"口裂け女"や"ターボババア(ターボばあちゃん)"といった懐かしすぎる都市伝説から、心霊写真家のウィリアム・H・マムラーや、霊能者の長南年恵(おさなみとしえ/ちょうなんとしえ)といったオカルトに関係のあるさまざまな人物の情報まで知ることができます。
<※上の動画は、ししろんによる『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』のゲーム配信(2021年)>
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◆『ドキドキ文芸部』(チーム・サルバト/2017年)

そして最後は、Steamのユーザーが提案する人気タグにおいて、"ビジュアルノベル"、"アニメ"に混じって、"精神的恐怖"タグがつけられた『ドキドキ文芸部』(※4)
(※4)『ドキドキ文芸部』

無料のインディ―ズゲームとして、Windows、macOS、Linuxでリリースされ、その後Steamで展開された。

 

高校の文芸部に入部した主人公と、4人のヒロインたちが繰り広げるほのぼの恋愛シミュレーションゲームかと思いきや、プレイ開始から1時間も経てば、「これは恋愛シミュレーションの皮をかぶったサイコロジカルホラーだ」と気付くはず。
選択肢はありますが、選択肢を「選ばされていく」ためシナリオ自体の分岐というものはありません(どういう意味かは遊べばわかります!)。いわゆる、ビジュアルノベルという"文章を読んでいくシステム"を、ゲーム側がぶち破ってくるんです。(ネタバレになるのであまり多くは語れませんが)、いろんな意味で胸がドキドキしちゃうねぇ!
そして、さきほど「恋愛シミュレーションかと思ったらホラーだった」と述べましたが、ゲームの核である部分は恋愛物語であるのは間違いないです。ただ、その舞台が現実か虚構かの違いだけで……。just monika.(※5)
(※5)just monika.

和訳すると「モニカのことだけ」。モニカとは本作に登場する人物。ゲームをプレイするとどういう意味なのかわかります!

 

ちなみに通常版だと無料で遊べるのですが、追加されたサイドストーリーも遊びたいなら『ドキドキ文芸部プラス!』(※6)がオススメだよ(次回作も、面白いゲームを出してもらいたいな、という期待でししろんは『プラス』を買いました)!
(※6)『ドキドキ文芸部プラス!』

新規CGや楽曲など、さまざまな新要素が追加されたリマスター版。PC版に加え、各種家庭用ゲーム機版も発売されている。

 

<※上の動画は、『ドキドキ文芸部プラス!』日本版トレーラー>
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ほかにも好きな、ホラーゲームはたくさんあるので、また紹介できる機会があれば、ぜひ書き書きしたいなと思います。
追伸:『VALORANT』のランク上げですが、当面バッタバタしてたので途中経過のご報告はもう少しお待ちください~!
 
©パンドラボックス ©BANPRESTO 1996
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次回のゲームコラムは2023年9月下旬に公開予定です!

📝これまでの獅白ぼたんの連載コラムはこちら☟
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【獅白ぼたん プロフィール】
レッドブル・バーチャル・アンバサダー|獅白ぼたん

レッドブル・バーチャル・アンバサダー|獅白ぼたん

© 2016 COVER Corp. / © Red Bull Japan

9月8日生まれ。「ホロライブ」所属のバーチャルYouTuber。見た目とは裏腹にぐうたらした性格のホワイトライオン。好きな言葉は"採算度外視"。ゲームの腕前は「ホロライブ」随一。YouTubeチャンネル登録者数は135万人を超える。

#翼をさずけらいおん

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(※編集/ローリング内沢)
(※タイトルバナーデザイン/広岡 毅)
 
 
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