Gaming
ゲーム
VTuber獅白ぼたんのコレマデノコトとコレカラノコト…
2025年8月14日にVTuberデビュー5周年を迎えるレッドブル・バーチャル・アンバサダーの獅白ぼたんが、これまでの活動の思い出や今後チャレンジしてみたいこと、展望、野望などを一挙に語る!
ラーメン好きが高じて始めた企画『麺屋ぼたん』や、『ストリートファイター6』(以下、『スト6』)で主催したイベント『獅白杯』の舞台裏、2021年より継続活動中のレッドブル・バーチャル・アンバサダー(※1)としての活動、5年間で感じた自身の変化・成長など、気になるテーマが目白押し!?
01
VTuber獅白ぼたんのデビュー当時
――まずは、印象に残っている出来事などについて教えてください。
もうデビューから5年経つんですね。デビューしてから2年くらいは配信メインで、配信以外に何かをやろうとは考えたこともありませんでした。
ただ、ある日ふと「ラーメン作るか」って思った瞬間があって。どうせ作るんだったらおもしろおかしくやりたいなと思い、和歌山までロケに行ったんです。本当に急な思いつきだったし、何かおもしろいことをやりたいなというノリでやったことなんですけど、あれはいまでもすごく印象に残っています。
あの経験があったから、いまでも配信を飛び出していろいろと活動しているところはあるかなって感じですね。
――外ロケに挑戦してみて、いかがでしたか?
リスナーのみんなの反応が、いい意味で意外でした。VTuberとして現実の世界の映像を撮ってきてお見せするのって、私の中でも「受け入れてもらえるかな?」と思うところは少しありました。
ただ、ちゃんとそれをコンテンツとして表に出したときに、意外にもみんなが楽しんでくれたというのがあって、だったらもっとやってみようかなということで、いまも続けています。
――『麺屋ぼたん』の活動において、苦労したことやこだわったポイントなどを教えてください。
楽しさ、おもしろさも追求したいけれど、「食べ物で遊んじゃいけません!」という考えかたもありますよね。だから、「本気で美味しくする」と「おもしろおかしくする」のバランスをどう取るか考えることは難しかったです。
それこそ初期のころには、同期の尾丸ポルカの誕生日に彼女をイメージしたラーメンを作るという企画をやったんですけど、私は「ロケット花火つけようぜ!」とか言っていたんです。
ただ、さすがにロケット花火は危ないし、やりすぎと思われてしまうかもしれないから、最終的には「バーのカクテルとかの飾り用の花火にしましょう」ってことになりました。私としては、もっとド派手にやりたかったんですけどね。ちゃんとした厨房でやるから大丈夫だろう、って……。
――たとえ厨房でも、ロケット花火は危ないかもしれないですね(笑)。
やっぱりそうですか(笑)。やっぱり、私ひとりだと突っ走ってしまうところがあるので……。そんなわけで、最近は「真面目さ8割・おふざけ2割」くらいのバランスが、いまのところは一番いいのかなという感じでやっています。
02
獅白ぼたん×スト6 出会いや影響
――『スト6』との出会いは、ご自身の活動にどのような変化や発見をもたらしてくれたと感じていますか?
格闘ゲームをちゃんとプレイするのは『スト6』が初めてでした。私はゲームを全くの未経験から始めて、どんどん強くなっていく姿を見せるという機会がこれまであまりなかったのですが、実際に『スト6』でそういうことやってみたら、おもしろいなと思って見てくれる人が意外と多かったんですよね。
そのおかげもあって、何かイベントをやりたいな、ちょっと大きなイベントをやりたいなと思ったときに、「『スト6』があるじゃないか!」と思えるようになりました。『獅白杯』を開催させてもらったのも、そんな流れでしたね。
――ご自身のなかで、印象に残っている試合はありますか?
自分の試合ではなく、『ストリートファイターリーグ(SFL): Pro-JP 2024』のお話になっちゃうんですけど、忍ism Gamingに所属していたジョニィ選手が、ひぐち選手を相手に今期初勝利を飾った試合(※2)は感動しました。
ジョニィ選手は勝った後に号泣していて、それを見て昔の自分を思い出しました。私もやっとの思いで一勝をつかんで号泣したことがあったので、プロゲーマーの方も同じような気持ちになるんだって思えて、うるっときちゃいました。
03
獅白杯の開催とさらなる企み
――5月17日~18日には『獅白杯3rd』の開催を控えていますが、意気込みをお願いします。
何ごとも、3回目って難しいんですよね。1回目を終えた後の2回目って、ブラッシュアップするのも新しい要素を入れるのもやりやすいところがあるので。ただ3回目となると、そろそろガラリとバージョンアップしてみるか、それとも好評だったものを続けて正統進化を目指すか、みたいな迷いが生まれるんです。
いろいろと考えてみた結果、2回目で思いついたけどやらなかったことをすべて3回目にぶち込んでみることにしました。それが果たしてうまくいくかはわからないんですけれど、挑戦することに意義があると思っているので、まずは一度見ていただけたらうれしいです!
――これまでの活動を通じて、ご自身の考えかたなどに変化・成長があったと感じることがあれば教えてください。
やりたいことは言葉にして声に出すようになりました。できる or できないは置いておいて、やりたいと思ったことを「やりたい、やりたい!」って言い続けていたらいつの間にかできていたってことは多くあったので(笑)。これからも叫び続けていきたいなと思っています。
――今後、挑戦してみたいことを教えてください。
オフラインイベントを主催したいです! 「『獅白杯』のオフイベをやりたい!」って話はすでにしています(笑)。まだ3回目も始まっていないんですけど、「考えておきます」って言ってもらえました。
あと、せっかくの機会なのでレッドブルさんのイベントにも獅白ぼたんをもっと呼んでほしいなってこの場を借りて言っておこうと思います!(笑)。2024年のRed Bull Flight Dayもすごく楽しかったですし、先日のRed Bull Showrun x Powered by Hondaもめちゃくちゃ興奮したし貴重な体験でした。もちろん、Red Bull Kumiteとかも気になっています。
レッドブルさんはおもしろいイベントをいくつもやっていて、私もおもしろイベントをやってみたい勢なので、参考にさせてもらう意味でも、いろんなところに呼んでもらえたらうれしいですね。
――オフラインイベントにこだわりたい理由を教えてください。
ホロライブとして『hololive fes.』(音楽イベント)や『hololive SUPER EXPO』(博覧会)は定期的に開催しているのですが、頻度としては年1回くらいなんですよね。もう少し数を増やせたらいいなと思うのと……。
あとはやっぱり、体験型・参加型のイベントって人の心が動く瞬間を生み出せる場所だと思うんです。配信では心を動かせないということでもないんですけれど、やっぱり心がときめくようなオフラインのイベントを、もうちょっと頻度高くやっていきたいなと思っています。
04
これからの獅白ぼたん
――バイタリティ溢れる獅白ぼたんさんですが、心身のケアで気をつけていることなどはありますか?
私は結構、思い込んだらめちゃくちゃスイッチが入ってできちゃうタイプなんですけど、スイッチが入るまでに時間がかかってしまうんです。面倒くさがり屋のぐうたらいおんなので。
そこでスイッチを少しでもスムーズに切り替えられるように、2025年は細かいことを気にしないでいこうと決めました。そう考えたら、わりと気は楽になりました。思い込みの力ですけど。
――やる気がなかなか出ないと悩んでいる人に向けて、アドバイスをお願いできますか?
これはいつも私が自分自身に言い聞かせていることなんですけど、「時間は有限」だぞって。いまやらなかったら、いつか「あのときやっておけばよかった」って後悔する日がくると思います。後から「やっておけばよかったな」って思うのは嫌じゃないですか。「だったらいまやっておくかぁ」、という感じで心を動かしていくのがいいのかなと思います。
――獅白ぼたんさんがリスペクトしている人や、影響を受けている人がいらっしゃったら教えてください。
リスペクトしている人は……前澤社長ですかね。前に宇宙食を作ってみたいという野望をお話ししたことがあったと思うんですけど、誰に持っていってもらおうかと考えたら前澤社長しかいないなって。
「注目を浴びるために宇宙まで行っただけでしょ?」って言う人もいるんですけど、「だったらあなたは話題作りのためだけに宇宙いけますか?」って聞いたら大抵の人は行けないと思うんです。そもそも宇宙に行くためのトレーニングもする必要がありますし、やっぱりすごい行動力だな、見習いたいなと思います。
――ちなみに、ホロライブのメンバーの中で思い浮かぶ方はいますか?
影響を受けている人ということだと、いないかもしれません。やっぱり、みんなそれぞれにやりたいことがあって、やっていることも違うし、そこで比べるのも意味がないかなと思っています。
――レッドブル・バーチャル・アンバサダーとしての活動を振り返って、ここまでの感想をお願いします。
私自身のデビュー1年目のころからやらせてもらっているので、もう4年目ですよね。長く続けさせてくれてありがとうございます。自分がこれまで関わってこなかったジャンルのイベントにも呼んでもらえて、新しい発見があったりもして、本当にありがたいです!
ぜひ今後もアンバサダーとしていろんなイベントに参加させてもらいたいですし、それこそ『スト6』のイベントを一緒にやらせてもらえたらなって思っています。
――もうすぐデビュー5周年を迎えますが、達成感などは感じていますか?
「節目だなぁ」みたいな感覚はまったくないです。というのも、できることがどんどん増えていっているので。ホロライブの規模が大きくなったことで、できなくなったことも当然あるけれど、できることの幅と規模は大きくなりました。
よく活動をマラソンに例えて、同じペースで走り続けることを自分のスタイルとしている人もいると思うんですけど、私の場合は毎年が短距離走どころか、毎年違う競技に取り組んでいるような感覚なんです。
私は配信メインというよりは、どちらかというと新しいコンテンツを作りたいという思いが強いので、毎回新鮮に楽しめていますし、これからもどんどんチャレンジを続けていきたいです。
すでに2025年も、12月までにやりたい企画がひと通り決まっているので、毎月楽しみに待っていてください!