アルプスの狭隘な尾根、左右の急峻な崖、ミスできる余地はゼロ…。スノーボーダーのフェリックス・ゲオルギーとイアン・マッテオリ、フリースキーヤーのマックス・ヒィツィヒとファビアン・ボッシュが、コントロール精度を極限までプッシュするためにデザインされたエクスペリメンタルなスロープスタイルコースに挑んだ。 上記の全員が同意するように、これは世界で最も幅の狭いスロープスタイルコースだ。「トリックをパーフェクトにメイクして、正確に着地する必要があります」とゲオルギーが強調する。「左右はかなり急角度の崖になっているので、すべてをパーフェクでなければなりません」
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アルプスの尾根でスロープスタイル!
レッドブルアスリートたちがイタリアンアルプスの尾根伝いに設置された世界で最も狭いスロープスタイルコースでライディングに挑戦!
マッテオリが同意し、「ここでのベストアドバイスは、左右を見ないことです。コースに集中して、前だけを見てください」と続ける。一方、ボッシュにとっては理想的なロケーションだったようで、「私はスキーをしているときは完全に集中しているので、左右は目に入りません。コースだけを見ています。ですので、今回はかなり助かりましたね!」
ここは彼らにとって馴染みのある地形ではなかったが、全員が高い精度と集中力を披露し、何事もないように自分たちのスポーツを限界までプッシュしてみせた。
尾根のレールを攻めるフェリックス・ゲオルギー
© Lorenz Holder/Red Bull Content Pool
当然ながら、今回のプロジェクトはスロープスタイラーにとってフィジカルとメンタルの究極のチャレンジになった。
「この狭隘なスネークランのスタート地点に初めて立ったとき、ちょっと吐き気を催しました」とゲオルギーは振り返る。「緊張感に満ちていましたし、ドロップインの前に数回胸を叩く必要がありました。ですが、ランを始めたあとは100%集中できましたし、ランはかなり楽しかったです。最高でしたね!」
ドロップでフロントフリップをメイクするファビアン・ボッシュ
© Lorenz Holder/Red Bull Content Pool
コースが設営された尾根が狭かったため、ゲオルギーたちが挑むフィーチャー群はかなり強烈だった。「ギャップレールが一番クレイジーでしたね。ミスできる余地がとにかくありませんでした」とマッテオリが振り返る。
ゲオルギーとボッシュも、全長7mのギャップレールでトリックメイクをするためにはメンタル的に乗り越えなければならない部分があったと同意する。「あそこがメンタル的にかなり難しかったですね」とボッシュが続ける。「ですが、乗り越えたあとはかなり楽しめました」
レインボーレールを越えるボッシュ
© Samo Vidic/Red Bull Content Pool
レインボーレールでボードスライドをメイクするジョージー
© Lorenz Holder/Red Bull Content Pool
ダウンレールを攻めるボッシュ
© Samo Vidic/Red Bull Content Pool
ギャップレールでリップスライドをメイクするマッテオリ
© Lorenz Holder/Red Bull Content Pool
ギャップジャンプを越えるマックス・ヒィツィヒ
© Dominik Gührs/Red Bull Content Pool
強風に晒されている岩が多い尾根に12mのギャップ。キッカーは岩の露頭に直接設置されたため、非常に頑丈かつ周囲に溶け込んでいた。着地エリアも斜面に組み込まれている。しかし、コース全体の流れに合わせるため、位置調整と若干の形状の修正が必要だった。
ステップダウンを越えていくイアン・マッテオリ
© Lorenz Holder/Red Bull Content Pool
全長6m・高さ3.5mのレインボーレールが地形に合わせて設置された。フロウが維持され、安全に着地できるように、レールの前後のトランジションゾーンは細心の注意が払われた。
レインボーレール
© Dominik Gührs/Red Bull Content Pool
全長10m・高さ3mのミニギャップは尾根の自然地形を活用したもので、地形がパーフェクトなスピードとフロウ、スノーカバーを提供した。
ミニギャップを越えるイアン・マッテオリ
© Dominik Gührs/Red Bull Content Pool
ビッグギャップは幅20mで、2つの崖を結んでいる。やや傾斜のついた着地エリアになっているため、想像しているよりも難しいジャンプが必要になる。このギャップでは100%のコミットメントが求められる。
ギャップジャンプを越えるマックス・ヒィツィヒ
© Dominik Gührs/Red Bull Content Pool
全長6mのレールは2つの大きな岩の間に架けられた。45度の急峻なスロープに繋がっており、素晴らしいルックスを誇る。最高難度ではないが、最も怖いフィーチャーのひとつだった。
フラットレール / ギャップレールを抜けていくファビアン・ボッシュ
© Dominik Gührs/Red Bull Content Pool
全長30mの中間セクションは、小さい木製フィーチャーでコースの前半セクションと後半セクションを繋いでいる。やや上り傾斜のためスピードが必要で、パンプも用意されている。また、この中間セクションはコース上で最も狭く、崖と崖間に幅1mで設置されている。
中間セクションを抜けていくイアン・マッテオリ
© Samo Vidic/Red Bull Content Pool
最初は簡単そうに見えるが、細部まで見ていくと、この全長6mのダウンレールは非常に急峻で切り立ったセクションに設置されており、着地エリアも狭いことが理解できる。
ダウンレールを攻めるフェリックス・ジョージー
© Samo Vidic/Red Bull Content Pool
このフィーチャーはライダーを山のフェイスからフェイスへと連れていく。このランインは切り立った岩の多い地形に設置されており、高さ3mの急角度なキッカーが最後に待っている。このフィーチャーは美しい映像を提供してくれるが、ライダーのメンタルへの負荷が大きい。
クォーターパイプでフリップをメイクするイアン・マッテオリ
© Samo Vidic/Red Bull Content Pool
レインボーレールを越えるファビアン・ボッシュ
© Lorenz Holder/Red Bull Content Pool
最初のリハーサルランのあと、アスリートたちはノンストップでライディングを続けた。
ゲオルギーがレインボーレールでリップスライドをメイクすれば、ボッシュがギャップレールでボードスライド270をメイクし、さらにはマッテオリがスイッチ540をメイクするなど、彼らはこのイタリアンアルプスに用意されたワンオフのロケーションのポテンシャルを最大限まで引き出した。また、彼らはほんの少しの距離を取るだけのダブルラインにも挑戦した。