マーク・マクモリス
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スノーボード
マーク・マクモリス:度重なる怪我を乗り越えて栄光を手にしたスノーボーダー
全身17カ所を骨折する大事故からたった1年でBurton US Openを制した天才カナダ人スノーボーダーのキャリアと強さを学ぶ。
Written by Adrian Back
読み終わるまで:2分Published on

マーク・マクモリスの “瞬間”

命を脅かす事故に遭ってからたった1年後、カナダが世界に誇るスノーボーダーのマーク・マクモリスはコロラド州ベイルで開催されたBurton US Open 2018で優勝した。
McLovin' celebrates the win© Aaron Blatt / Red Bull Content Pool

キャリアと怪我

2011年、世界で最も大きな成功と人気を手にしているプロスノーボーダーのひとり、マクモリスは誰もが不可能と思っていたバックサイド・トリプルコーク1440°の世界初メイクに成功してその名を歴史に刻みつけた。
しかし、2016年、X Gamesのビッグエアとスロープスタイルの常連のひとりで、優しくて明るい性格から誰からも好まれているマクモリスは、ロサンゼルスで開催されたAir + Styleでキャリアを脅かすひとつ目の大アクシデント − 大腿骨骨折 − に見舞われる。
人体最大・最長の骨を折ってしまったマクモリスにとっては、歩けるようになるまでがすでに厳しい戦いだったため、プロスノーボードシーンへの復帰までの道のりは絶望的だった。
8分世界初のダブルコーク1170°世界でも指折りのフリースタイル・スノーボーダーであるマーク・マクモリスが、フロントボードスライドから世界初となるバックサイドダブルコーク1170°を成功させるまでのストーリーを語る。(日本語字幕)
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2度目の大怪我

この大怪我を努力と意志で乗り越えたマクモリスだったが、そんな彼を再び大怪我が襲う。今度はブリティッシュコロンビア州ウィスラーのバックカントリーを友人たちと楽しんでいる間の事故だった。
エアで飛び出したあと木に衝突して落下し、左腕骨盤肋骨を含む全身17カ所を骨折し、脾臓左肺も痛めてしまった彼は、2回の大手術のあと昏睡状態に陥った。

復活

医師たちは退院まで最低1ヶ月はかかると見ていたが、マクモリスはたった12日で退院し、怪我から半年でスノーボードに乗り始めると、それからさらに5ヶ月後に開催されたX Games 2018の男子スロープスタイルで第3位にくいこんだ。
そして怪我からちょうど1年が経つ2018年3月、コロラド州ベイルで開催されたBurton US Open 2018に出場した彼は、4回目の優勝を勝ち取った。
優勝後、マクモリスは「色々苦しかったけれど、今日の優勝がすべてを帳消しにしてくれた。スノーボードは僕の人生。僕を一番ハッピーにしてくれる」とコメントを発表した。
スノーボードは僕の人生。僕を一番ハッピーにしてくれる
マーク・マクモリス
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