KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ
© Keisuke Kato/Red Bull Content Pool
ダンス

映像|KYOKA Step Out:ヒップホップ・ダンサーがフラメンコに挑戦

KYOKAが今まで経験したことのない3ジャンルの動きを短期間で集中して学び、そのなかで彼女が『表現する』という意識についての考え方をインタビュー形式で紐解いていく。今回フィーチャーするは"フラメンコ"だ。
Written by SHOTA
読み終わるまで:4分Published on

👇『Step Out』EP2本編映像

👇舞台裏映像
フラメンコは女性的なシルエットを綺麗に表現しながら踊る印象がありますが、今回体験してみてどうでしたか?
KYOKA 先生がとても楽しい方だったのでとても面白かったです。
女性と男性のスタイルが全然違うもので、女性のスタイルはスカートを使ってしなやかな感じ、男性のスタイルは力強く、タップに近い感じでステップをとる動きが多かったので今回は男性スタイルの方がHIPHOPには取り入れやすいと思ってそっちを教えてもらいました。
今回は男性のスタイルのフラメンコを教えてもらった感じですね。習っていてなにか大変なことはありましたか?
KYOKA フラメンコの基本姿勢が自分が踊っているダンスと真逆で姿勢を固めてキープすることが難しかったです。あとは基本キメが大事なので、その固める感覚が難しかったです。
ただ、フラメンコの先生は、常にモチベーションを上げてくれて、バテてきてももう一回やってみよう!って言ってくれて、一緒にやってくれたので練習しがいがありました。
あとは、男性のスタイルを教えてもらったので、ストンプみたいな振りがあってそれでめっちゃアザができました(笑)
通常はタップシューズ見たいに底に釘が打っている靴で踊るのですが、それがなかったのでやたら力が入っちゃいました。
KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ

KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ

© KEISUKE KATO/RED BULL CONTENT POOL

初めてフラメンコに挑戦してみて、どの部分が自分にあっていると思いましたか? 習うときはなにを意識していましたか?
KYOKA やっぱりステップですね。そのステップでつくる音のつくり方もそうでした。手の動きとかも取り入れやすかったです。ただ、指の使い方は結構早く取り入れられたのですが、形を作ったまま動かすことが少し難しかったです。
動きをみるときにシルエットとかもよくみるので、フラメンコはそこも意識してみていました。
今回も少林寺のときのようにフリースタイルで踊ったのですか?
KYOKA フラメンコは振付でした。流れの中で決まりがあったので、フリースタイルはほぼなかったです。フラメンコの動きの間にも自分の動きを入れたんですけど、先生の指示もありました。
実際、撮影の時はどうでしたか?フラメンコの曲を使いましたか?
KYOKA はい、今回は生演奏でした!歌い手さんとギターの人が来てくれてそれに合わせて踊りました。生音はテンション上がりました。
KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ

KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ

© Keisuke Kato/Red Bull Content Pool

生音はテンション上がるよね。音のテイスト的にも熱い感じだから、踊ってて気持ちよさそうだよね。
KYOKA はい、ただ気持ちよくなればなるほど、どうしても自分よりになってしまうから難しかったです。衣装も今回は変えたので、その雰囲気に入り込みやすかったです。
フラメンコは最初、見たときから表情でもその雰囲気を表現するものだと思っていたので、その部分は普段あまりやらないことだから、そこも意識していました。
形だけと、とらわれないように、フラメンコのダンサーがみても、フラメンコになるように雰囲気も感じて入り込みました。
KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ

KYOKA 『STEP OUT』#2 フラメンコ

© KEISUKE KATO/RED BULL CONTENT POOL

【インタビュー後の感想】
今回、フラメンコという普段のダンスとは真逆の姿勢をキープして踊るジャンルを彼女はそのベースや基本を忠実に守りつつ、フラメンコの凜とした表現を自分なりにイメージしてひとつの踊りを表現しました。
踊る上で基本スタンスの姿勢が違うというのは、ダンサーとしては非常に苦労する部分で、それを意識しながら踊るということは、数日だけの練習でもなかなか表現しきることは難しいことかと思います。
そこを彼女は“シルエット”を捉えるということが非常に早く、元々、フラメンコのイメージが本人の中にあるので、生バンドや歌手の方がいること、衣装やその場の雰囲気をうまくキャッチしてなりきり、見事、新しい表現の中でダンスを完成させたように思えます。
今回、彼女が語ったフレーズで、『撮影とかも好きなんです。ダンスを通しての仕事は基本、楽しんでいて、しんどいと思うことがあまりないんですよね』と言っていた場面がありました。
彼女の前向きな姿勢を駆り立てるのは、あくまでも好きなことがメインにある中でそこから派生した活動に対して、いい意味で楽観的に捉えて、当たり前のようにこなしている印象があり、もちろん、努力もしているはずか、新しいチャレンジに対して清々しく向き合っているように感じました。
■Interviewer Profile
SHOTA(義井翔大)
15歳のときにダンスをはじめ、数々のダンスコンテストに出場し賞を獲得。現在は三浦大知をはじめとする数多くのアーティストの振り付けやダンス関連のクリエイティブを担当、ミュージックビデオの企画・ディレクションからライブ・ツアーの監修まで手がける。

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