ポッドキャスト『Mind Set Win』(英語音声)は、トップアスリートたちのメンタルハックを紹介することで私たちの日々の生活により多くの成功と充実感をもたらすことを目的としている。
このポッドキャストは夢の実現から意志決定など様々な魅力的なトピックを毎週テーマに据え、セドリック・デュモンとケイト・コートニーがホストを務めている。
今回は『Mind Set Win』のこれまでのエピソードの中から、非常に有用で実践的なアドバイスをピックアップして紹介する。毎週更新されているので気になる人は是非チェックしてみよう!
01
喜びを見出す
オラクル・レッドブル・レーシングのチームプリンシパル兼CEOクリスチャン・ホーナーは、結果を考えずに自分のやっていることに喜びと満足感を見出すことで成功を得てきたと語っている。以下にデュモンがまとめた「真の充足感を得る方法」を紹介する。
- 重要な局面を迎えたときは、難しいかもしれないが1分間だけでも結果を意識することをやめて、その瞬間に集中する。
- その場の匂いを嗅いだり、周囲を見渡したり、何かの音に耳を傾けたりして五感を研ぎ澄ませる。
- 次の質問を自問する:そこに辿り着くまでに自分はどのくらい努力をしてきたのか? そこに辿り着くまでに何を学んできたのか? そこに辿り着くまでに目標の一部をクリアできたか? そこに辿り着けたのは自分ひとりの努力のおかげか? それともチームとして努力したおかげか?
- 最終的な結果ではなく、そこまでの道のりを楽しめているか、そこから満足感を得られているかどうかを確認する。
02
成長を継続する
棒高跳び世界王者で世界記録保持者でもあるアルマンド・デュプランティスは、ほんの少しでも毎日メンタルを強化しようとしている。彼のアプローチを私たちの日常生活にどう活かせるだろうか? デュモンがアプローチを見直してマインドセットを鍛えるのに役立つアドバイスをまとめた。
- ペンを持つかメモアプリを開いて、最終的に達成したい目標を書く。
- その目標を書いたら、達成するために何が必要なのかについて考える。数日・数週間・数ヶ月で達成できるような小さな目標に分けてリストアップする。
- 小さな目標を書いて強く意識することで最終目標から外れないようにする。どのような目標が設定できるのか、短期間で成長を感じられるものなのかどうかを考える。
- プロセスが明確であればあるほど成長が感じやすくなることを覚えておく。
- 達成できたことを分析し、成長を遂げるたびに自分に報酬を与えるようにする。こうすることでモチベーションとコミットメントを高められる。
03
フロー状態になる
フロー状態は獲得に苦労するときが少なくない。プロテニス選手のステファノス・チチパスはフロー状態に入った自分を “スキルではなく魂でプレーしている状態” と表現している。私たちもこの状態を得られるのだろうか? デュモンは次のようなアドバイスを送っている。
- 明確な目標を設定して、そのためのタスクを練習する。ギターソロでも何かを思い出すことでも、料理をするでも何でも構わないが、それが簡単にできるようになるまで練習を続ける。
- 邪魔になりそうなものを認識しつつ、今だけに集中するようにする。
- フロー状態を得ようとしない。フロー状態は簡単には得られない。
- 毎日練習する。一貫性が重要。
04
粘り強さを得る
マウンテンバイクライダーのケイト・コートニーは粘り強さが成功の基礎と考えており、マントラを用意することでトレーニングとレースにおける粘り強さを強化している。自分のマントラを得るためには、以下のアドバイスを実践してみよう。
- 自分が上達したいことをイメージして、自分を成功へ導くフレーズを考えてみる。
- フレーズは “短く” て “ポジティブ” かつ “実行可能” で、“常に頭の中に置ける” ものにする。
- そのフレーズを紙やメモアプリに残して現実に存在させたあと、大きな声で唱える。声に出すほど現実になりやすい。
- 難しい局面を迎えたらマントラを思い出して自分を支える。
05
才能と努力を組み合わせる
リンゼイ・ボンはキャリアを通じて複数の深刻な怪我による後退を強いられたが、その都度見事に復活して諦めない姿勢の重要性を示してきた。しかし、彼女と同レベルの諦めない姿勢を私たちがすぐに得られる魔法は存在しない。
デュモンはボンの愛読書アンジェラ・ダックワースの著作『やりぬく力 GRIT』から2カ所を抜粋して停滞を回避する方法を教えてくれている。
- 才能 x 努力 = スキル:自分の才能に努力を重ねることでスキルを高められる。
- スキル x 努力 = 結果:目標達成のためにはハードワークとスキルを組み合わせる必要がある。
06
意識決定力を高める
レオナルド・フィオラヴァンティの話を聞いたデュモンは、感情が日常生活における意志決定に大きな影響を与えることについてまとめ、これらの感情をコントロールする方法を学ぶことであらゆる判断がより簡単に下せるようになるとしている。
- まずデュモンは、自分の意志決定が「理性的」と「感情的」のどちらなのかを判断する方法を教えている
- 次に彼は、自分の短所に気付くことで、より正しい判断が下せる状態になれることを教えてくれている。
またデュモンは、実際に判断を下すときに役立つ以下のアドバイスを送っている。
- 正しいマインドセットを得るためには、ポジティブな言葉を自分に投げかける。
- 理性的になり、事実だけを集めて判断を下すようにする。
- 自分のアドバイスと正しい判断を下せる能力を信じる。
07
夢を持つ
カイトサーファーのアイルトン・コッツォリーノは自分の人生について常に夢を見てきた。そしてこれが彼のキャリアに成功をもたらしてきた。自分の夢を実現可能な目標に変えたいなら、次のデュモンのアドバイスを試してみよう。
- いつどのタイミングでも自分の頭の中に夢が出てくるようにする。
- 夢がすぐに叶わなくても焦らない。夢を叶えるためには数回のトライが必要なときもある。
- ブレインストーミングと振り返りのための時間を設ける。
- リラックスできる環境を用意し、あらゆる雑音から自分をシャットアウトして深呼吸する。どんなにクレイジーに思えても自分がしたいことすべてを書いてみる。
- 時間をかけて紙にすべてを書いたあと、何を書いたのかを見直す。
- 一見では非現実的に思えるものでも、自分にとって意味があり重要な夢にフォーカスする。こうすることで心の底から大切にしているもので成功を収められるようになる。
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