Gaming
Tシャツからスケートデッキまで、数々の『ストリートファイター』コラボアイテムをリリースする、ハワイのブランドin4mationの魅力に迫る。
『ストリートファイター』×ストリートファッション
今やゲームを"纏(まと)う"ことは当たり前になった。ユニクロをはじめとする大型衣料量販店がゲーム系クロージングを取り扱うことは恒例化し、COACHやAnya Hindmarchといったハイブランドですら、ビデオゲームとのコラボレーションを積極的に行うようになった。
それだけ今のビデオゲームというのは、誰もが認識できるグラフィックアイコンとしての力があり、メジャーのフィールドに躍り出るほどになったわけだが、忘れてはいけないのは、こうしたビデオゲームをファッションの世界で"面白がった"のは、ストリートの世界が最初ということだ。
ストリート発祥故に、そこにはオフィシャル製もアンオフィシャル製も入り乱れていたが、'90年代初頭のイギリスのクラブシーンで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が流行したように、ノスタルジーや捻った目線等が介在せず、素直に"ゲーム=カッコ良い"という回路を作ってファッションに落とし込んだのは、小規模なストリートブランドや、そこに生息していた人達の功績といえる。
そしていま、ストリートファッションとビデオゲームのコラボレーションにおいて、また新たなプロダクトが生まれた。それが今回紹介する in4mationと『ストリートファイター』のコラボアイテム達だ。
in4mationはハワイに本拠を置くブランドで、ハワイの様々なカルチャーをデザインに落とし込んでいるのが特徴だ。過去にもゲームネタのアイテムを制作したことはあったが、オフィシャルライセンス品としてここまで大規模にアイテムを展開するのは初。そしてそもそも、ハワイ発のストリートブランドと『ストリートファイター』のコラボレーションというのはかなり新しい試みでもある。
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in4mationにインタビュー
そこで今回、in4mationの代表者の一人、Todd Shimabuku氏にメールインタビューを敢行。この興味深いコラボレーションの背景を探ってみた。
Q まずはin4mationというブランドの歴史、コンセプトを教えてください。
Todd in4mationは2002年にハワイのミリラニという街でスタートしました。やがて世界中の多くのストアで扱われるほどin4mationは成長しましたが、いまはブランドを小さく緊密に保持したほうがブランドの信頼性が高まると考え、ハワイとラスベガスの直営店でのみ取り扱っています。
Q 今回の『ストリートファイター』コレクションは、サンディエゴのゲーム系マーチャンダイズを扱うメーカー、NSURGOとの共同プロジェクトでもありますね。
Todd 私達の友人がNSURGOを紹介してくれました。そこから話は一気に進みましたね。
Q 『ストリートファイター』コレクションをリリースする上で、重視した点は?
Todd 登場キャラクター12人に合わせたデザインの、12種のスナップバックキャップをリリースすることです。国旗を入れるなど、そのキャラクターの国籍も意識したデザインになっています。
Q in4mationのようなブランドが、ビデオゲームをモチーフに扱うことにしたのは何故ですか?
Todd in4mationは、ストリートカルチャーというより、ライフスタイルを意識したブランドです。ですから『ストリートファイター』を始めとするゲーミングシーンでも、ブランドとしての可能性を感じています。
Q ビデオゲームからクールなイメージを感じ取ったり、インスピレーションを得ることはありますか?
Todd ビデオゲームは私たちの発想の大きな源になっています。8ビットの時代からその進化を見ることができているのは、とてもラッキーなことですよ!
Q ハワイでのビデオゲームシーンを教えてください。格闘ゲームは盛り上がっていますか?
Todd ビデオゲームシーンは盛り上がっています。私達の周りの人達の多くがPS4やXbox を所有しています。
Q 『ストリートファイター』コレクションのユーザーからの反応はどうですか?
Todd このコレクションへの反応は非常に良かったです! キャップやTシャツ、スケボーのデッキに至るまで非常に好評ですね。
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◆◆◆SNAPBACK CAPS
キャップはキャラクターの衣装をモチーフにした配色でデザインされている。全モデル共通でセンターにはin4mationのアイコンである"hi"ロゴが入るが、四天王モデルはキャラの特徴に合わせた遊びが施してある。左サイド部分にはキャラの国籍、そしてバイザー裏にはキャラステージがフォトプリントされるという凝った作りだ。リュウ、ケン、ブランカ、ホンダ、春麗、ガイル、ザンギエフ、ダルシムに加え、四天王を合わせた全12モデルをリリース。四天王は輸出仕様のキャラネームに準じているので、日本版とは一部名前が入れ替わっている。
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◆◆◆TEE SHIRTS
Tシャツはリュウと春麗のみのリリース。in4mationロゴとキャラが合わさった、このコレクションならではのデザインだ。
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◆◆◆SKATE DECK
スケートデッキもリュウと春麗の2モデルをリリース。縦長のデッキのデザインに合わせてグラフィックを絶妙に配置している。デッキとして組まなくても、市販のデッキ用椅子脚を組み合わせて使っても面白いはず。