Gaming
World 2021は10月5日のプレイインからすでに始まっているが、T1が登場するのは10月11日から始まるグループステージからだ。そこで今回は、Worlds 2021におけるT1の活躍を予想してみることにした。Lee “Faker” Sang-Hyeokをミッドレーンに擁する彼らは、グループBのライバルたちを相手にどのような戦いを見せるのだろうか? どこまで先へ進めるのだろうか?
T1が再びワールドチャンピオンになるために乗り越えなければならない “壁” をチェックしていく。
01
グループB展望
T1にとってグループリーグの組み合わせはかなりラッキーだった。グループBは中国のEdward Gaming(EDG)がいるので決して楽ではないが、LCS第1シード100 Thievesと同じグループだ。また、プBeyond Gamingがプレイインを勝ち抜けば、彼らがグループBに組み込まれる可能性が高い。Beyond Gamingは “勝ち確” のチームではないが、T1を含む残り3チームが彼らを大いに上回っているのは確かだ。
T1はグループB首位突破をEDGと争うことになるだろう。EDGはLPLを制しており、LPLファイナルのFPX戦では彼らの好調ぶりが覗えた。FPX優勢に思えていたこのファイナルで、EDGは逆転勝利でWorlds出場権を手にした。中国第1シードとしてWorlds 2021に臨む彼らは優勝候補の一角を占めている。
しかし、T1にとってグッドニュースと言えるのが、LPL所属チーム、特にEDGがWorldsでは実力を発揮できない傾向にあることだ。優勝候補に数えられているEDGがグループリーグを突破できなかったとしても、珍しいことではないのだ。
02
Faker
Fakerの2021シーズンは簡単ではなかった。ロースターがひっきりなしに入れ替わり、チームメンバー間でシナジーを得るのが非常に難しかったからだ。しかし、Fakerはプレイオフで大きく成長し、LCK Summerのファイナルまでチームをキャリーした。T1が世界に誇るミッドレーナーに対するメディアの評価は厳しかったが、彼がファンの期待を大きく裏切ることはなかった。
Worlds 2021のミッドレーンのメタがどうなろうとも、Fakerはほとんどすべてのチャンピオンをミッドレーンでプレイできるので心配はいらない。Fakerの《アジール》がチームに再び勝利をもたらす姿が見られることに期待しよう。
03
サブ
T1はインターナショナルシリーズの途中でプレイヤーを入れ替えることに慣れている。たとえば、MSI 2015ではFakerさえもLee “Easyhoon” Ji-Hoonと交代した。T1の現ロースターは11人で、すべてのポジションにサブが用意されている。交代回数が最も多いのは、Lee “Gumayusi” Min-HyeongとPark “Teddy” Jin-Seongのボットレーナー2人だ。また、ジャングラーのMoon “Oner” Hyeon-JoonとMoon “Cuzz” Woo-Chanも激しいポジション争いを繰り広げている。
どちらのボットレーナーがより多くプレイするのかを予想するのは難しい。Teddyは《エズリアル》マスターとして知られており、世界最強の《エズリアル》使いと呼ばれるときさえある。《エズリアル》がWorlds 2021のメタチャンピオンになるなら、Teddyのプレイ時間が増えるだろう。一方、Gumayusiはビッグマッチでの安定したプレイが評価されているので、基本的には彼が先発として起用されるはずだ。
ジャングルに目を移すと、CuzzはOnerほど結果を残せていない。《ヴィエゴ》のようなアグレッシブなチャンピオンでは特にその傾向が強い。また、T1のプレイスタイルは非常に力強くアグレッシブなので、Onerのアグレッシブなプレイスタイルに合っている。CuzzがOnerよりもプレイ時間が増える可能性は低いだろう。
進化を続けるT1のプレイスタイルはLCKの華だったが、今度はその力強くアグレッシブなプレイをWorlds 2021で披露することになる。グループステージでの彼らの活躍に期待したい。
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