敵にしたくないシヴァーナ
© Riot Games
ゲーム

いるいる! 『League of Legends』で見かける10タイプ

ここに紹介する10タイプに出会ったことがない? それはサーバーの問題だ!
Written by Chris Higgins
読み終わるまで:6分公開日:
チャンピオンのひとり、アッシュ

チャンピオンのひとり、アッシュ

© Riot Games

ステレオタイプは必ずしも良いものではないが、この世に常に存在しているのは否定できない事実で、『League of Legends』でも様々なプレイヤーを相手にひたすらプレイしていけば同じゲームをプレイしているような感覚に陥る時が出てくる。これは言葉では上手く説明できない感覚だ。「前に同じ9人とプレイしたよな…」という刹那的な既視感と言えば良いだろうか。
Riotが開発した大ヒットMOBA『League of Legends』の膨大なプレイヤー数(最新データでは毎月6700万人がプレイしている)を踏まえれば、同じ10人で再戦するのは “まぐれ” だ。しかし、同じような「タイプ」には何度も出会う。そこで今回、我々は気の遠くなるような科学的なプロセスを経て、『League of Legends』のプレイヤーを10タイプに絞り込んだ。尚、その中の9タイプに対して「いるいる!」と思った場合、残りの1タイプに当てはまるのは自分だということは忘れないでもらいたい。
敵にしたくないシヴァーナ

敵にしたくないシヴァーナ

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沈黙の騎士様
レアだが非常に有り難い存在と言えるのがこのタイプだ。多くのプレイヤーがPingでうるさく指示を出したり、チャットで暴言を吐いたり、音声通話ソフトで叫んだりする中、沈黙の騎士はひと言も発しない。しかし、彼らのプレイは実に雄弁で、必要な場所に必ずいてくれる彼らのゲームへの貢献度は高い。もはや「人の話を黙って聞くこと」が彼らのULTなのではないかと思えてくる。
チャット野郎
『LoL』のプレイヤーの中には、まるで小説を書いているかのようにチャットに言葉をつらつらと入力しながらゲームをプレイする器用なタイプがいる。正直に言えば、その小説らしきものの正体は「君は下手だ。恥じるべきだね」という言葉とそのアレンジバージョンの羅列なのだが、このタイプは「ソロキューは半分が心理戦だ」ということをちゃんと知っているのだ。このタイプが仲間の場合はパワフルだが厄介な存在として扱い、対戦相手の場合は次のひと言を待ってから思い切りキルしよう。
怒りの巨人
このタイプは攻撃的なダブステップやスラッシュメタルを大音量で聴きながらプレイをしているので、その音が漏れて聴こえてくるはずだ。たとえ本人のマイク越しにその激しいサウンドが聴こえなくても、辺り構わず怒りをまき散らす彼らのプレイからその音楽がイメージとして聴こえてくるはずだ。このタイプは自分のミスを棚に上げて「俺のキルを横取りしてお前のCSが上がった」、「俺のために命を投げ出さなかった」など、あらゆることに怒りをぶつけてくる。特に犠牲心については、自分がサポートでこちらがADCの場合でも咎めてくる。そして更に厄介なことに、自分がサポートであることについて更に強い怒りをぶちまけてくる。
動画博士
このタイプはゲーム内のあらゆるアクションを熟知している。彼らの実際のプレイ時間は40時間程度だが、すべてを見てきた彼らはすべてを知っている(気持ちになっている)。プロプレイヤーのストリーミングのチャットウィンドウが主な活動場所の彼らは、こちらがULTを使った30秒後に何をしておくべきだったかを偉そうに教え、開始直後のレーン交換などのハイレベルな戦略についても知ったような顔をする。ただし、自分たちではそのようなプレイを一切再現できない。また、エクスキューショナー・コーリングを頻繁に使ってくるのも特徴だ。
悲しみの千里眼
このタイプがどうやって未来を透視する能力を手に入れたのか、そしてなぜ悲しい結果になる時だけその能力が発動するのかは分からないが、とりあえず、彼らに対して感謝はしておくべきだろう。このタイプは、極端なケースだとゲームが始まる前の時点からプレイヤー間にスキルレベルの差があることや、対戦前に結果が出ていることを教えてくれる。その情報はまったく嬉しくないのだが、少なくとも事前に分かるという点は有り難いと思うべきなのだ…。
遠距離が得意なアニビア

遠距離が得意なアニビア

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自称「ダイヤの原石」
肩書きだけは立派なこのタイプは、本物のダイヤモンドランクを除くすべてのプレイヤーに当てはまる可能性があるので注意したい。このタイプは、自分の実力よりも遙か下のランクに入れられていると考えており、「こんな仕打ちを受けているのは自分だけだ」とひっきりなしにこちらに伝えてくる。彼らを注意して見ていけば、どうしてそうなのかが学べるはずだ。そのあとはふさわしい場所に戻してあげるように手助けをしてあげよう。そう、ふさわしい場所とはゴミ箱だ。
お子ちゃま
eSportsが若者向けであることは周知の事実だ。我々のような年上のプレイヤーは器用さに欠け、反応速度も遅い。そして、若者が得意とする「いじり」にも我慢できない。よって、年齢にふさわしい大人な態度が取れなければ、2回ほど対戦をこなしたあとに大人げがないと思われ、「お子ちゃま」として扱われることになる。若者は基本的に我々よりも “上” だが、それはあくまでそれはハイレベルなメカニカルが求められる部分だけだ。対戦時間が長すぎてコンビニに行く時間がなくなるのではないかと心配できる自分に自信を持って、取り乱さないようにしたい。
パットン将軍の子孫
『League of Legends』においてショットコーラーは非常に重要な役目だ。たとえば、タレットにいつ見切りをつけて、Rift HeraldやDragonに向かうべきなのかを判断するのは非常に難しい。しかし、歴史上に燦然と輝く将軍の子孫ならばそんな判断も苦にならない。生まれながらにしてキャプテンの資質を備えているこのタイプは、チームが最高の効率でプレイするためにひたすら指示を出し続ける。その姿はまさに最高司令官だ。その指示が助けになるのかどうかについてはここではあえて触れないでおこう。我々はこのタイプの指示をひたすら受け入れるただの兵士であり、指示を出すプレイヤーを必要としているのだから。
ザ・初心者
誰もがかつては初心者だった。そして個人差はあるにせよ、基本的には今でもそうだ。このタイプは大抵の場合間違ったポジションにいるので、Pingを上手く使えるようにしておこう。尚、他のチームメイトとマッチングされた可能性があるので、このタイプが同じチームにいることについて全責任を負う必要はない(はず)。
未来の天才
ELOは数字に過ぎない。そして、真のイノベーションは数字を超えたところにある。そして、天才と呼ばれる人たちはルールに従わなかったからこそその称号を得てきた。だからこそ、『League of Legends』でも現行のメタに背を向けるプレイヤーに出会う時があるのだ。アニビアにインフィニティ・エッジを用意したり、レネクトンにアークエンジェルスタッフを5つ用意したりしているプレイヤーに遭遇したら、とりあえず敬意を払っておこう。天才が生まれる瞬間を目にしているのだから。