『Titanfall 2』はPS4・Xbox One・PCで10月28日リリース!
© EA / Respawn
ゲーム
Respawnが語る『Titanfall 2』
ロボ好きには堪らないFPS最新作『Titanfall 2』のユニークな特徴についてRespawnのCEOが解説した。
Written by Dom Reseigh-Lincoln
読み終わるまで:9分Published on
『バトルフィールド1』、『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』、『Titanfall 2』が数週間で立て続けにリリースされる今年の秋は、FPSファンには最高の時間だ。
『バトルフィールド1』で第一次世界大戦の時代に戻るのも良いだろうし、『COD:IW』で宇宙を舞台に戦うのも悪くない。そして、『Titanfall 2』で強化外骨格的なロボット、タイタンに乗り込んで宇宙人と人間を相手に戦うのももちろんアリだ。
そして、『Titanfall 2』を開発したRespawnのCEO、Dusty Welchと話をする機会を得た我々は、ウォールランが可能なブーツを履いて、 “みんな大好き” タイタンに乗り込むのが俄然楽しみになってきた。
Dusty Welchは今回のインタビューで以下のトピックについて話してくれた。
・シングルプレイヤーモードが『Half-Life』に似ている理由
・『Titanfall 2』のベータ版後に変更を加えた理由
・無料DLCについて
というわけで、以下のDanny Welchのインタビューを読んで、来たるべきメカ大戦に備えてもらいたい。
『Titanfall 2』はPS4・Xbox One・PCで10月28日リリース!
『Titanfall 2』はPS4・Xbox One・PCで10月28日リリース!© EA / Respawn
『Titanfall 2』の開発に向けてRespawnが掲げていた目標は?
まずはゲームプレイをどうするかという部分からスタートしました。僕たちは常に最高にのめり込めるゲームプレイを誇るゲームの開発を目指しています。前作のパイロットの機動性、スペースを活かした戦闘、流れるようにスムースなアクションをさらに良くしようとしました。そのあとで、ユニークなゲームエクスペリエンスが得られるようなシングルプレイヤーモードが開発できるかどうかを試していきました。
また、マルチプレイヤーのバランスも再調整しようとしました。前作ほど強烈ではない、高速で流れるようなゲームプレイを目指しました。前作では30、40、50分ほど経つとややカオスな状態になってしまいましたから。
前作『Titanfall 1』はマルチプレイヤーアリーナ用にチューニングされたゲームという印象でしたが、エキサイティングなシングルプレイヤーモードが含まれる今作ではどのような工夫をしたのでしょう?
シングルプレイヤーモードは非常にユニークです。もちろん、『CoD』シリーズのような派手な爆発や戦闘も盛り込まれていますが、パズルや会話の選択も盛り込まれています。たとえば、A地点からB地点にどうやって行けば良いのかを考えなければならないシーンもあります。
また、ゲーム側からプレイヤーに「こう動け」と指示を出すこともありません。これはしばらくなかったものだと思います。もちろん、パイロットの戦闘やタイタンの戦闘もありますが、パズル、そして世界を探索するために必要なアイテムのアンロックなども用意されているので、固定されたカメラでムービーを見るような他のFPSの大作よりも『Half-Life』に近い感じです。
開発で難しかった部分は?
開発で難しかった部分は山ほどありましたよ。良いと思える細かいゲームプレイを集めて、ひとつにまとまった面白いゲームプレイを生み出していかなければなりませんでした。そのあとで、自分たちが伝えたいストーリーを考えていきました。プレイヤーが求めているユニークな特徴とは何だろうか? それをどうやってゲームとしてまとめていけば良いのだろうか? そんなことを考えながら進めていきました。
『Titanfall 2』はオープンワールドではありません。オープンワールドは最高のストーリーを提供するのには向いていないと思います。そこで僕たちは、ふたつとして同じステージが登場しないキャンペーンを用意することにしました。今作にはプレイヤーの記憶に残るようなシステムやステージが3つ、4つ含まれています。
Dusty Walsh(Respawn)
『コール オブ デューティ』史上に残る名ステージを思い出してください。「オールギリードアップ」や「幕間」です。あのようなステージは誰もが覚えていますよね。『Titanfall 2』にもこのような記憶に残る特徴的なステージが3つ、4つ用意されています。
シングルプレイヤーでは使えないアビリティが存在する
シングルプレイヤーでは使えないアビリティが存在する© EA / Respawn
今作ではパルスブレードやグラップルのような新しい機能が追加されています。このような新機能がゲームエクスペリエンスの進化に役立ったのでしょうか?
グラップルはかなり時間をかけてデザインしましたし、直感的な操作を提供できるようなバランスに仕上げるためにはさらに時間をかけました。グラップルはパイロットが使用する特別なアビリティのひとつで、プレイヤーは好きなアビリティを選択できます。パイロットのスピードを一時的に上昇させる興奮剤や、ネタバレしたくないので詳しくは説明しませんが、ホロパイロットやフェーズシフトなども用意されているので、パイロットは様々なアクションを繰り出せます。
ですが、これらをシングルプレイヤーモードに持ち込んでみると、その中のいくつかが世界観を壊してしまうことが分かりました。A地点からB地点まで早く着きすぎてしまい、ゲームプレイ全体の流れを台無しにしてしまったんです。ですので、シングルプレイヤーにはグラップルが登場しません。なぜなら、ゲームプレイにふさわしくないからです。ですが、両モードに登場するアビリティは当然用意されています。
『CoD』シリーズや『バトルフィールド』シリーズのような人気タイトルは、面白いゲームであり続けることを目指して、定期的に自己改造に挑戦しています。『Titanfall 2』もそのような考えのもとに開発されていったのでしょうか?
僕たちは前作をひとつのゲームとして誇りに思っています。革新的でしたし、FPSに新しいゲームプレイをもたらしたと思います。多少雑な部分もありましたが、新しいスタジオが新しいテクノロジーを使って開発したゲームでしたし、当時はActivisionとの訴訟もありましたので、素晴らしいゲームプレイを生み出そうとする僕たちに色々な邪魔も入りました。
『Titanfall 1』は素晴らしいゲームだったと思います。ですが、開発チームは完全に満足していたわけではありませんでした。ですので、前作から学んだ部分を積極的に活かして、数年間をかけてシステムとゲームバランスの再調整を行おうとしたんです。
開発チームが「次はどうしたら良いのだろう?」、「前作を切り捨てて完全新作を作るにはどうしたら良いのだろう?」などと考えたことは一度もありませんでした。あくまで『Titanfall 1』をベースに開発を進めていきました。
『CoD』シリーズを忘れて、新しいゲームを開発したいと思っていました。『メダル オブ オナー』や『CoD』のようなFPSの開発に疲れていたんです。2本とも素晴らしいゲームですが、僕たちは新しいゲームを開発したかったんです。
Dusty Walsh(Respawn)
開発チームはシングルプレイヤーに取り組んで、これまでなかった新しいゲームを生み出したいと考えていました。完全に異なるシングルプレイヤーのゲームエクスペリエンスを提供するためには多大な努力が必要でした。
ベータテスト後に修正が加えられた『Titanfall 2』
ベータテスト後に修正が加えられた『Titanfall 2』© EA / Respawn
2016年8月のベータテストでは様々なフィードバックが寄せられ、その結果、変更や削除をしていた機能のいくつかを元に戻すことになりました。『Titanfall 2』のゲームエクスペリエンスを向上させるためにコミュニティのフィードバックは非常に重要ですし、彼らの意見は真剣に受け止めています。僕たちはReddit上にスレッドを設けて、コミュニティの意見に対する自分たちの考えを公開しています。
ベータテストの第1週を通じて数多くのことを学びましたね。コミュニティは僕たちが意識していたよりも遙かに前作『Titanfall 1』を気に入っていたんです。
受け取ったフィードバックを精査してみると、100%正しいと思えるコミュニティの意見がいくつかあったので、それを元に修正を加えました。たとえば、パイロットのスピードがそうですね。また、コミュニティに対して「問題ないと思いますが、データを見直してみます」と返していた部分も、実際に見直してみるとミスがあることに気づきました。ウォールランがそのひとつで、重力を無視したアクションになっていたので修正しました。
他の部分に関しては、ベターなものを提供できていると感じていましたし、変更を加えた理由や、修正しない理由をコミュニティに伝えるのは自分たちの仕事の一部です。ベータ版の1週目と2週目の間に修正を加えて、2週目のあとにさらに数多くの変更を加えて最終版に仕上げていきました。このような修正はリリース後も加えていく予定です。
2016年初頭に『Titanfall 2』のマップやモードはすべて無料になると発言していましたが、DLCも無料なのでしょうか?
僕たちはプレイヤー全員が一緒になってゲームを楽しんでもらえればと強く願っているので、ゲームのコアとなる部分に関しては、できる限り無料で提供したいと考えています。ですので、マップ、モード、武器はすべて無料で提供されます。
また、コミュニティの希望で、他のゲームで見られるような機能も用意する予定です。たとえば、『Team Fortless 2』の装飾アイテムのような武器用スキンなどです。
コミュニティ側からパイロット、武器、タイタンのスキンを沢山集めたいという希望が出てくれば、最高のクオリティのスキンパックを有料で用意するつもりです。
Dusty Walsh(Respawn)
Respawnの創始者Vince Zampellaは2016年9月に『Titanfall 2』はPS ProのHDRに対応すると発言していました。この点についてもう少し詳しく話してもらえますか?
まだ開発中なので、具体的にどんな形になるのかについては発表できません。ですが、素晴らしいゲームプレイを体験してもらうためには、フルHD・60fpsでプレイできるようにするのは重要です。これは不可欠な部分だと思っています。
僕たちは独自のスケーリング・テクノロジー、「ダイナミック・レゾリューション」を導入しています。これは画面内のアクションが少なくなったタイミングで解像度が自動的に高くなり、60fpsの美しいヴィジュアルを提供してくれるテクノロジーです。
ですので、逆に色々なアクションが同時に起きているような、パイロットが走り回り、タイタンが戦闘し、AI操作のパイロットもいる消耗戦のようなモードでは、60fpsが維持されるものの、解像度はやや低下します。もちろん、それでもヴィジュアルは美しいですし、ゲームプレイが損なわれることはありません。僕たちはヴィジュアルエクスペリエンスを向上させるために新しいテクノロジーを使用して、60fpsを維持するようにしているんです。
ゲーム
Gaming

人気のストーリー