ツール・ド・フランス 2025の開催が間近に迫ってきた。ロードサイクリングで最も有名かつ権威のあるこのレースは7月5日土曜日にリールで開幕し、計21ステージを駆け抜けたあと、パリ・シャンゼリゼで恒例のフィニッシュを迎える予定だ。
レッドブル=ボーラ=ハンスグローエは2年連続(チーム改称後)のツール・ド・フランス参戦となる。
チームリーダーのプリモシュ・ログリッチは8月のブエルタ・ア・エスパーニャ2連覇に挑む代わりに、今年はジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスへの連続出場を選択しており、リールでのスタートに並ぶ予定だったが、ジロ・デ・イタリア2025を負傷でリタイアしているためどうなるかは分からない。
ブエルタ総合優勝4回を誇るこのスロベニア人ライダーが出場する場合は、2021年、2022年、そして2024年のツールでリタイアを喫していることから、2024年のツールを制したタデイ・ポガチャル、ツール総合優勝2回を記録しているヨナス・ヴィンゲゴー、元ワールドチャンピオンのレムコ・エヴェネプール、ベルギー出身の伝説的オールラウンダー、ワウト・ファンアールトといった優勝候補たちの間で波乱を起こそうとするはずだ。
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【第1ステージ〜第4ステージ】リールをスタートし、突風吹き荒れる沿岸部へ
2024年はイタリアからスタートしたツール・ド・フランスだったが、今年はルーツに回帰してフランス北部の都市リールからスタートし、主に平坦となるオー=ド=フランス地方で最初の4ステージを消化する。
この4ステージでは各チームのスプリンターたちに注目が集まる一方、第1ステージの短くも急峻なコート・ド・カッセルとモン・ノワールでは山岳賞を狙うライダーたちも存在感を示してくる可能性がある。
ロウィン・プランクからブローニュ・シュル・メールまでの第2ステージもコート・ド・サンテティエンヌ・オー・モン(勾配11%)とコート・ドートロ(勾配8.8%)という脚を燃やす登坂を擁している。このあとの2ステージは大半が平坦だが、フランス北部海岸沿いの悪名高い突風の影響でかなりの高難度になる可能性がある。
- 第1ステージ:7月5日土曜日 リール〜リール(185km)平坦
- 第2ステージ:7月6日日曜日 ロウィン・プランク〜ブローニュ・シュル・メール(212km)丘陵
- 第3ステージ:7月7日月曜日 ヴァランシエンヌ〜ダンケルク(178km)平坦
- 第4ステージ:7月8日火曜日 アミアン〜ルーアン(173km)丘陵
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【第5ステージ〜第9ステージ】今大会初のタイムトライアル、フランス西部の起伏の激しいステージ群
ピレネー山脈と最初の主要山岳ステージに到達する前に、ツール・ド・フランスのプロトンはフランス西部を横断する。
今年最初の個人タイムトライアル(ITT)は7月9日にカーンで行われる。平坦で道幅の広いコースは、タイムトライアルスペシャリストたちが見せ場を作れる条件が揃っている。
翌日、ライダーたちはノルマンディーのバイユーからヴィールへ向かう全長201kmの丘陵ステージに挑む。その後、ルートは引き続きフランス西海岸沿いに進み、ブルターニュでの第7ステージへ向かう。ここで今大会のGCライダーたちが貴重な数秒を巡って争うことになるだろう。その後、第9ステージと第10ステージでは、爆発的な追い込みスプリントが展開されるはずだ。
- 第5ステージ:7月9日水曜日 カーン〜カーン(33km)個人タイムトライアル
- 第6ステージ:7月10日木曜日 バイユー〜ヴィール・ノルマンディー(201km)丘陵
- 第7ステージ:7月11日金曜日 サン・マロ〜ミュール・ド・ブルターニュ・ゲルレダン(194km)丘陵
- 第8ステージ:7月12日土曜日 サン・メアン・ル・グラン〜ラヴァル・エスパス・マイエンヌ(174km)平坦
- 第9ステージ:7月13日日曜日 シノン〜シャトールー(170km)平坦
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【第10ステージ〜第14ステージ】いよいよ山岳ステージ登場
第10ステージでは、ツール・ド・フランス 2025の本格的なチャレンジが始まる。最初の山岳ステージ群ではプロトンはマシフ・サントラル山地へ向かう。
まず第10ステージでは、アンネザをスタートしたライダーたちが全長163kmのアップダウンを繰り返す。美しき景観とは裏腹に高難度な地形のオーヴェルニュでは、個人総合優勝を狙うライダーたちが高い実力を発揮するはずだ。
プロトンをふるいにかける可能性のある勾配20%のクライムを含むが、全体的には平穏なトゥールーズ周辺での第11ステージを経て、プロトンはピレネー山脈へ向かう。ピレネー山脈での第12ステージは、約100kmの平坦から始まったあと、オータカムを目指す有名な獲得標高1,209m・全長16.3kmのクライムがスタートする。
今年2回目の個人タイムトライアルは第13ステージに設定されているが、ここはライダーたちが平均勾配7.9%・全長8kmの激坂に挑む恐怖の山岳タイムトライアルだ。カレンダーに予定を入れておくべき、見逃し厳禁の1日になる。
翌日の第14ステージでは、プロトンはポーをスタートしたあと伝説的なコル・ドゥ・ツールマレー峠を含む4つの山頂を越え、リュション・シュペルバニェールまでの全長12.4kmの山頂クライムでフィニッシュするというツール・ド・フランスらしいステージに挑むことになる。尚、リュション・シュペルバニェールでのフィニッシュは1989年以来となる。
- 第10ステージ:7月14日月曜日 アンネザ〜ル・モン・ドール・ピュイ・ド・サンシー(163km)山岳
- 第11ステージ:7月16日水曜日 トゥールーズ〜トゥールーズ(154km)平坦
- 第12ステージ:7月17日木曜日 オーシュ〜オータカム(181km)山岳
- 第13ステージ:7月18日金曜日 ラウデンヴィエル〜ペイラグデス(11km)個人タイムトライアル
- 第14ステージ:7月19日土曜日 ポー〜リュション・シュペルバニェール(183km)山岳
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【第15ステージ〜第21ステージ】見逃し厳禁の山岳クライムから最終ステージのパリへ
ピレネーを走り終えたプロトンはアルプスへ向かう。スプリンターたちがミュレ〜カルカソンヌの第15ステージでチャンスを手にしたあと、世界トップクラスのクライマーたちが第16ステージでモンヴァントゥに挑む。この岩がむき出しの伝説的山岳がこのステージの最終地点となる。
ボレーヌ〜ヴァランスの平坦な第17ステージでは、ライダーたちが脚を若干回復できるかもしれないが、強い突風が邪魔する可能性もある。一方、第18ステージでは激しいクライムバトルが予想される。プロトンはヴィフを発ち、コル・デュ・グランドン峠やコル・ド・ラ・マドレーヌ峠などの一連のクライムに挑んだあと、伝説的なコル・ド・ラ・ロゼ峠をクールシュヴェルまで登り切り、今年のツール・ド・フランス最高地点となる標高2,304mのゴールを通過する。
第19ステージは今大会最後の高山チャレンジで、アルベールヴィル〜ラ・プラーニュの全長130kmは比較的短距離だが、登り下りが連続し、休息できるタイミングも事実上ないため、総合順位争いに劇的な変化をもたらす1日になる可能性がある。
第20ステージでは、プロトンは再び北へ向かう。逃げ集団のライダーたちが主役となることが予想されるナントゥアからポンタルリエまでの185kmは起伏に富んでいる。その後はパリの名所シャンゼリゼ通りで第21ステージのグランドフィナーレを迎える。
昨年はパリオリンピックに場所を譲るためにニースでフィニッシュを迎えたが、今年はスプリンターたちが再び凱旋門前で勝利を賭けて争い、マイヨ・ジョーヌのライダーが栄光とともに帰路につく。
- 第15ステージ:7月21日月曜日 ミュレ〜カルカソンヌ(169km)丘陵
- 第16ステージ:7月22日火曜日 モンペリエ〜モンヴァントゥ(172km)山岳
- 第17ステージ:7月23日水曜日 ボレーヌ〜ヴァランス(161km)平坦
- 第18ステージ:7月24日木曜日 ヴィフ〜コル・ド・ラ・ロゼ(171km)山岳
- 第19ステージ:7月25日金曜日 アルベールヴィル〜ラ・プラーニュ(130km)山岳
- 第20ステージ:7月26日土曜日 ナントゥア〜ポンタルリエ(185km)丘陵
- 第21ステージ:7月27日日曜日 マント・ラ・ヴィル〜パリ・シャンゼリゼ(120km)平坦
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レッドブル=ボーラ=ハンスグローエ:ツール・ド・フランス 2024仕様ロードバイク
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