サイクリング
ツール・ド・フランス2025:見逃し厳禁 後半6ステージ
ツール・ド・フランスのタイトルの行方を決める可能性が高いレース後半必見ステージをピックアップ!
ツール・ド・フランスはアイコニックなスポーツイベントで、毎年世界35億人以上が視聴している。2025年7月5日から112回目の “ツール” がリールからスタートしているが、全21ステージ・全長3,336kmを3週間かけて走破してパリ・シャンゼリゼ大通りでゴールするこのロードレースには、特に注目したいステージがいくつか存在する。
勝負の分かれ目となりえるのはピレネー山脈およびアルプス山脈が含まれる山岳ステージ群だ。これまで多くの個人総合優勝の行方がこれらのステージで決まっており、今年もツールマレー峠やモン・ヴァントゥがライダーたちを待ち構えている。しかし、ツール・ド・フランスにはこれらの他にも個人総合ランキングに影響を与える重要なステージが存在する。
そこで、ツール・ド・フランス2025の観戦を予定している人、もしくは観戦中の人のために、見逃し厳禁の後半5ステージを紹介しよう!
- 第10ステージ:GCライダーたちの腕試しとなる最初の山岳ステージ
- 第13ステージ:真の実力が問われるヒルクライムタイムトライアル
- 第14ステージ:優勝候補が絞り込まれるピレネー山脈最終日
- 第16ステージ:モン・ヴァントゥ!
- 第19ステージ:タイトルの行方がほぼ決まるアルプス山脈最終日
01
第10ステージ:7月14日
エヌザ 〜 ル=モンドール・ピュイ=ド=サンシー
- カテゴリー:山岳
- 全長:165.3km
- 獲得標高:4,450m
《解説》
第1週は比較的平坦でタイトル争いはまだそこまで激化しないが、第2週目のこの山岳ステージから激化していくことが予想される。もちろん、タイトルを獲りにいくフルアタックには早すぎるが、等級クライム8本・獲得標高4,450mが含まれるこのステージでは、GCライダーたちの実力が問われることになる。
《ワウト・ファンアールトのチャンス》
現在30歳のファンアールトは山岳も問題ないことを幾度となく証明してきたが、このステージでは個人目標を捨てて、チームのエース、ヨナス・ヴィンゲゴーのアシストに徹するはずだ。
《見どころ》
7つの2級山岳とひとつの3級山岳が含まれるこのステージは、どのライダーにとっても厳しい1日になる。特に注目したいのが最終クライム2本で、コル・ド・ラ・クロワ・サン=ロベールを迎えた時点でアシストを残せているGCライダーが優位に立つだろう。ここを越えたあとは斜度8%・全長4km弱の最終クライムが待っている。
02
第13ステージ:7月18日
ルダンヴィエル 〜 ペイラギュード
- カテゴリー:個人タイムトライアル
- 全長:10.9km
- 獲得標高:650m
《解説》
過酷なピレネー山脈3ステージの2ステージ目に相当するこの個人タイムトライアルは距離こそ短いがヒルクライムになるため、GCライダーたちのタイム差が広がる可能性がある。
《ワウト・ファンアールトのチャンス》
ファンアールトはタイムトライアルのスペシャリストだが、このステージがヒルクライムであることと、厳しい山岳ステージがまだこのあとも残っていることから無理をしない可能性が高い。
《見どころ》
平均斜度7.9%・全長10.9kmのこのステージにひと息入れられる瞬間はひとつも存在せず、さらにはアシストの援護も得られないため、GCライダーたちはクライミング能力が問われることになる。タイムトライアルと山岳を得意としているプリモシュ・ログリッチのようなトップライダーたちが優位に立てるこのステージでは、個人総合の順位が大きく入れ替わる可能性が高い。
03
第14ステージ:7月19日
ポー 〜 リュション・シュペルバニエール
- カテゴリー:山岳
- 全長:182.6km
- 獲得標高:4,950m
《解説》
ピレネー山脈最終日となるこのステージは2回目の休息日の直前で、またこのあとにアルプス山脈が控えているため、タイトルの行方に影響を与えるような大胆なレースアクションが見られる可能性がある。
《ワウト・ファンアールトのチャンス》
このステージのファンアールトはアシストに徹するはずだが、エースのヨナス・ヴィンゲゴーのアタックをセットアップするために逃げ集団についていく可能性もある。
《見どころ》
ツールマレー峠はツール・ド・フランスで最も有名なクライムのひとつで、今年はステージ中盤に設定されているため、ステージ後半のレース展開に興味深い影響を与える可能性がある。そのあともダスパン峠、ペルスールド峠、リュション・シュペルバニエールまでの全長12kmのクライムが待ち構えるこのステージは、タイトル奪取に向けた全開アタックや悲運のリタイアが見られるだろう。
04
第16ステージ:7月22日
モンペリエ 〜 モン・ヴァントゥ
- カテゴリー:山岳
- 全長:171.5km
- 獲得標高:2,950m
《解説》
アルプス山脈3ステージの最初のステージとなるこのステージの獲得標高は3ステージ中最下位だが、モン・ヴァントゥを制覇すれば自動的にレジェンドライダーのステータスを獲得できる。
《ワウト・ファンアールトのチャンス》
ツール・ド・フランス2021でモン・ヴァントゥ制覇を成し遂げているため、チームメイトをアシストする必要が特になければ、2回目のキング・オブ・モン・ヴァントゥの称号を狙ってくるだろう。
《見どころ》
このステージは前後半に分けることが可能で、ライダーたちは起伏に富んだ前半130kmを経て、乳酸蓄積必至の後半41.5kmでモン・ヴァントゥの月面のような山頂を目指す。
05
第19ステージ:7月25日
アルベールヴィル 〜 ラ・プラーニュ
- カテゴリー:山岳
- 全長:129.9km
- 獲得標高:4,550m
《解説》
112回目のツール・ド・フランス最後の山岳ステージ。このあとの2ステージでの逆転はほぼ不可能になるため、個人総合優勝を狙うGCライダーたちがラストアタックを仕掛けてくる。
《ワウト・ファンアールトのチャンス》
このステージでもファンアールトはアシストに徹するだろう。ジロ・デ・イタリアと同じ展開になるなら、ファンアールトは逃げ集団についていき、エースがラ・プラーニュの麓に着くまでにライバルたちを疲弊させようとするはずだ。
《見どころ》
数週間に及ぶレースを経て迎えるタイトル獲得のラストチャンスがこのステージだ。デュ・プレ峠でペロトンが少人数のグループに絞り込まれ、ラ・プラーニュの全長約19kmのクライムでタイトルの行方が決定する。ジロ・デ・イタリア2025ではこのタイミングでサイモン・イェーツが果敢にアタックを仕掛けてタイトルを手にした。
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