ウルトラ ランニング
【超絶景の山】一生に一度は走ってみたい日本のトレランスポット BEST 5
日本だけでも素晴らしい景色が楽しめるトレランスポットは数知れず。手始めに行きたい場所を考えてはみても、なかなか絞れないもの。というわけで、ここは手っ取り早くベテランランナーにおすすめスポットを聞いてみた!
人生観が変わるほどの絶景が拝めるトレランスポットを5つピックアップしてご紹介! 教えてもらうのは、編集者の榎本一生さんと山本博史さん。
フイナム ランニング クラブ♡の榎本一生さん（写真右）と山本博史さん（写真左）
© Taijun Hiramoto
お2人ともライフスタイルWEBマガジン、フイナムが主宰するフイナム ランニング クラブ♡を運営しており、トレイルランニング歴は約7年! 趣味として全国各地の山を走ってきた経験から、上級者でなくても楽しめるスポットを紹介していただきます。
（お二人がリコメンドするトレランに最低限必要な5つ道具記事✍️も是非!）
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01
まずはロープウェイを使って約5km。ナント、それでもこの絶景!
【木曽駒ヶ岳】
木曽駒ヶ岳
© issey enomoto
長野県にある木曽駒ヶ岳は、標高2956mで中央アルプス最高峰の山。日本百名山にも選ばれている。
「ここは、およそ2600m地点まで駒ヶ岳ロープウェイで移動することができるんです。そこから山頂を目指しても標高差は300m台に収まるので、手軽に絶景トレイルランニングを味わうにはぴったりですね」（榎本）
「300m台の目安ですが、高尾山の標高が599mになりますので、さほど大きな標高差がないことが想像できると思います。登山最盛期には登山者が少なくありません。人とすれ違う際は走るのをやめて歩きに切り替えるなど、周囲への配慮をお忘れなく」（山本）
「山頂から周囲を見渡すと名峰が並んでいる姿を目にすることができますが、その光景がポイントでしょうね。またゴツゴツとした岩肌を走ることができるというのも、木曽駒ヶ岳ならではの楽しみだと思います」（榎本）
ロープウェイで一気に標高を稼げることが魅力だが、そこは標高2,500m以上の本格的な山岳地帯。天候の急変など様々なリスクを伴うので、レインウェアや防寒具などしっかりとした装備が欠かせない。とにかく、“5kmのコース”と軽視することなく、無理のない計画を立て十分に準備をしてから臨もう!
02
圧巻の大パノラマを拝みながら走る約11kmのコース
【立山三山】
立山
© issey enomoto
立山は富山県の北アルプス北部に位置する群峰。上級者だけでなく中級者も数多く訪れるスポットだ。
「ここは立山黒部アルペンルートを使えば、ロープウェイとバスを経由して標高2400m超まで上がれるので、木曽駒ヶ岳と同様に公共交通機関で一定の場所まで到達できるという意味で、ある程度ハードルが低いスポットだと言えます。標高差も少ないし、さほど危険な場所もないので上級者でなくても楽しめると思いますよ」（山本）
立山
© issey enomoto
「立山連峰の大パノラマはまさに圧巻のひと言。岩稜が続くコースが特徴的ですね。室堂を起点に別山、立山、浄土山をぐるりと巡る11kmのラウンドコースは、それなりに走力に自信のある中級者以上なら日帰りで楽しめると思います」（榎本）
コース上には、いくつかの山小屋があり、ここでは売店や食堂もあるので、自分の体調に応じて休憩することができるというのも嬉しいポイント。ここならチャレンジできそうだ。とはいえ、こちらも標高2,500m以上の本格的な山岳地帯。他の4スポットと同様に無理のない計画を立てたうえで、十分に準備をして臨みましょう。
03
まるで火星？！ ボコボコと奇岩が並ぶ摩訶不思議なスポット
【平尾台】
平尾台
© issey enomoto
北九州にある日本三大カルストの1つ、平尾台。天然記念物・国定公園・県立自然公園の指定も受けている名所。南北6km、東西2kmに渡る広がりがあり、草原の中に散在する石灰岩がユニークだ。
「荒涼とした大地の中に、ボコボコと奇岩が並ぶ様は非常に独特で、どこか火星のような日本離れした雰囲気が漂うスポットですね。大体10kmくらいにコース設定をすると、ほどよく楽しめる感覚がありますが、距離に関してはコース取り次第で調整できるので、もう少し短めに設定することもできます」（榎本）
「カルスト台地ならではの光景はなかなか他では体験することができないものです。絶景を求めてトレイルランを楽しみたい人は是非行ってみてほしいですね」（山本）
平尾台
© issey enomoto
トレイルランニングレースが開催されていたりと非常に人気のコースなので安心。まずは有名な場所から走ってみたいという人にオススメ!
04
山の中の温泉で一風呂浴びる、超贅沢な体験が可能!
【天狗岳（八ヶ岳）】
八ヶ岳（天狗岳）
© issey enomoto
長野県から山梨県へ南北に連なる八ヶ岳連峰の1つ、天狗岳。標高2646mで北八ヶ岳の中では最高峰のスポットであり、登山においては八ヶ岳連峰の入門に最適な山なので、上級者でなくても充分にチャレンジできる。他の山々同様に、高地ならではのゴツゴツとした岩稜帯を楽しむことができる。そして、この天狗岳にはトレイルラン以外にもオススメしたい点があるわけだ。
「道も整備されているので危険を感じることなく走ることができると思います。また、トレイルランの話からは逸れますが、本沢温泉という日本最高峰の野営風呂に入れるのが楽しみの1つでもあるんですよ」（榎本）
八ヶ岳（天狗岳）
© issey enomoto
「普通に登山して1泊キャンプして本沢温泉に入り、翌日の朝から走って戻ってくるという楽しみ方ができるスポットです」（山本）
ちょっとしたアクティブな旅行を楽しむときに選んでも面白そう。トレイルラン以外のアクティビティも一緒に楽しみたいという人は是非!
ちなみに、天狗岳のある八ヶ岳山域は、冬は雪に閉ざされてしまうため、登山上級者以外は夏しか行くことができない場所でもある。つまり、これからの季節、走りに行くにはピッタリの場所だってこと。
05
山も海も眺めたい! そんな欲張りなあなたに
【伊豆山稜線歩道】
伊豆山稜線歩道
© issey enomoto
静岡県は伊豆半島の西側に位置する伊豆山稜線歩道。半島を南北に縦断するように42kmの自然歩道が続く。
「都心からのアクセスも良く、手軽さという意味でもオススメのスポットですね。緑に囲まれた道を走り抜ける爽快感を上級者でなくても楽しむことができます」（山本）
「目前には富士山がドンと構えていて、コース取りにもよりますが駿河湾を見ながら走ることもできます。海と山、両方が見えるというスポットは少ないのですが、そういった意味でも素晴らしい景観を楽しむことができます」（榎本）
このスポットは季節問わずトレイルランを楽しむことができるし、近くには温泉街もある。朝から昼過ぎにかけてトレイルランを存分に楽しみ夜は温泉でしめる、なんて楽しみ方をしても乙ではないだろうか。仲間とのレクリエーションとしてセレクトしてみるのもアリかもしれない。
（了）
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─[Information]─
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