ウルトラ ランニング
【超絶景の山】海外のトレランスポット BEST 5
更なる高みを目指す上級者トレイルランナーなら、各国に点在する名所を攻めてみたいと考えるもの。ここでは、“富士登山競走”への挑戦でも話題の山岳ランナー上田瑠偉が、海外の絶景スポットを厳選!
01
運が良ければ、逆さマッターホルンが拝めたりも。
【ツェルマット ／ 🇨🇭スイス】
海外の絶景トレランスポット【ツェルマット ／ 🇨🇭スイス】
© RUY UEDA
誰もが知るアルプス山脈の名峰マッターホルン山の麓にあるツェルマットは、場所柄トレラン愛好家だけではなく登山家も多い。ランニングコースというよりは、より山に近しいスポットだ。夏場はトレランとハイキングが盛んでマッターホルン・ウルトラクスというレースも開催されている。
「やはり象徴的なのはマッターホルンですね。それが見れるというだけでも非常に大きなポイントだと思います。世界中から多くの登山者が訪れる山の街でもありますが、標高約2000mまでロープウェーで登ることができ、観光客ばかりというわけでもないのでトレイルランをするには非常に魅力的な場所です。
奥に進んでいくとリッフェル湖という有名な湖があって、晴れている昼間であれば、その湖面に映った逆さマッターホルンを見ることができます。荘厳な景色を楽しむことができるスポットです!」（上田瑠偉）
何せ、あの“アルプスの女王”とも称されるマッターホルンが見れる（しかも、逆さマッターホルンまで）というのは、この上ない絶景ポイント。登山鉄道などを活用して、思いっきり山を走り回ることができれば、人生観が変わってしまうほどに感動するんじゃないだろうか?
02
ヨーロッパ最高峰のモン・ブランを見ながら走る憧れの地
【シャモニー ／ 🇫🇷フランス】
シャモニーはアルプスの最高峰モン・ブランの麓にあり、フランスとイタリアの国境に近いリゾート地でもある。
「僕も何年も行っている場所で、絶景スポットと聞いたら欠かせないですね。標高・約2000mまでロープウェーで行けて、その地点から稜線を走るので、比較的チャレンジしやすいコースだと思います。
ポイントは何といってもアルプスの絶景を見ながら走れるという点。ヨーロッパ最高峰のモン・ブランが見れるのは最高としか言いようがありません。場所柄、世界各国のトレイルランナーが集まるというのも、おすすめする理由の1つです。
今年は1歳8ヶ月の娘を連れてハイキングをしました。なので、気楽な気持ちで挑んでみてください。時期的には6～8月がいいと思います。それ以降の季節は肌寒くなりますからね!」（上田瑠偉）
2003年にスタートした世界最高峰のトレイルランレース、UTMB®（ウルトラトレイル・デュ・モンブラン）も開催されており、トレランファンにはお馴染みの街でもあるそうだ。
それに、上田瑠偉が言うように、アルプス三大名峰のモン・ブランを見ながら走るなんて最高でしかないでしょう! まさしく一生に一度でいいから体験してみたいものだ。
※ 上田は世界トップクラスの山岳ランナー、“気楽な気持ちで挑める”とはあくまで彼の基準なので、無理のない計画を立て十分に準備をしてから臨もう!
- ✍️国内の絶景トレランスポット特集は【こちら】
03
山と見慣れぬ動物たちのコントラストは格別
【リヴィーニョ ／ 🇮🇹イタリア】
海外の絶景トレランスポット【リヴィーニョ ／ 🇮🇹イタリア】
© RUY UEDA
スイスとの国境にあるアルプス山中の街リヴィーニョは、年の半分は雪に閉ざされ、街に通じる道も3本しかないという場所にある。そういった条件にあることから、今でも免税地域であり、スキーやスノーボードを楽しむ観光客が数多く訪れている。
海外の絶景トレランスポット【リヴィーニョ ／ 🇮🇹イタリア】
© RUY UEDA
「リヴィーニョ・スカイマラソンは6月半ばに開催されることが多いんですが、残雪があって、山がすごく綺麗なんですよね。それを近くで見られるというのが絶景ポイントです。
近くの山にはマウンテンバイクのパークもあって、冬場はスキー場としても栄えているのでウィンタースポーツも盛んです。近年は陸上向けのトラックもできたのでさまざまな分野のアスリートが訪れているんじゃないでしょうか。 そのように各種スポーツが盛んで活気がある街だというのもいいですね。
リヴィーニョは川沿いのフラットな場所にあるので、標高差を感じることなく走れる場所もあります。また、アイベックスの群れを横目に見れるのもヨーロッパならではです。まだ日本のコースしか走ってない方が行ったら、きっと新鮮に目に映ると思いますよ!」（上田瑠偉）
アイベックスや牛の群れがコースにいる光景は、ヨーロッパにおいては比較的日常茶飯事なことらしい。山と見慣れぬ動物たちのコントラストを見るだけでも一生の思い出になりそう!
04
赤くて奇妙な岩が乱立する光景は圧巻のひと言!
【ガーデン・オブ・ザ・ゴッズ ／ 🇺🇸アメリカ】
海外の絶景トレランスポット【ガーデン・オブ・ザ・ゴッズ ／ 🇺🇸アメリカ】
© RUY UEDA
コロラド州中南部に位置するコロラド・スプリングズから車で西へ10分ほど走ると到着するスポット。赤く不思議な岩が点在し、奇妙な形で屹立するバランスドロックが多くの観光客を魅了する。
「特徴的なのは赤い奇岩が乱立している光景ですね。その脇にランニングできるコースがあるのですが、ほとんど傾斜がなくフラットな道のりを楽しむことができます。トレラン目的の人だけではなくマラソンが趣味という人にもぴったりですね。
ルートも数キロから取れるのでチャレンジしやすいスポットだと言えます。走りながらロッキー山脈の一つ、パイクスピークを見ることができます。僕が出場したのは、このパイクスピーク・マラソンというレースで、1993年から続くコロラド州の伝統ある世界的な大会です。
このコースを使った自転車やモーターバイクによるヒルクライムレースも有名なので自転車&バイク好きの人にもたまらないと思います。このあたり一帯が、日本ではお目にかかることができない、アメリカ然とした光景なので、初めて見たら必ず感動しますよ!」（上田瑠偉）
海外の絶景トレランスポット【ガーデン・オブ・ザ・ゴッズ ／ 🇺🇸アメリカ】
© RUY UEDA
ガーデン・オブ・ザ・ゴッズをマラソンして楽しむもよし。パイクスピークに行ってロッキー山脈を体感するもよし。さながら、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンを彷彿させる光景には、トレラン好きだけではなく誰もが感動してしまうはず。本場の赤い奇岩群を見てみたい!
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05
極細の道を駆け抜ける? スペインにある断崖絶壁の恐怖!
【コンゴスト・デ・モン・レベイ ／ 🇪🇸スペイン】
フランスの国境近くにある山岳地帯の一つ、コンゴスト・デ・モン・レベイ。バルセロナとピレネーを繋ぐ中間地点ほどにあり、ハイキングができるスポットだ。
「僕が行ったのは2019年のバフ・エピック・トレイルに参加した後ですが、見ての通りの断崖絶壁というのが絶景ポイントです。下には川が流れているのですが落ちたら身の保証はない高さを走るコースになりますね。
入り口まで車でいけて水平に移動するだけなんですけどスリルを味わえる場所です。そんなにランナーが多いわけではなく、どちらかと言うと観光客が多めで、川をボードで下っていくアクティビティが楽しめる場所でもあります。
奥の方には木段があって断崖絶壁を登っていくような場所があったりもしますね。ただ歩いているだけでも岩と川の狭間にある風景を楽しむことができるんです」
こんな断崖絶壁を走り抜けるなんて、なかなか国内では体験することができないでしょう。下を流れる川を横目に見ながらスペインの崖を走り抜けれていけば、これまでの日常がひっくり返るような衝撃が背筋を走りそう!
とはいえ、ここは上田瑠偉の様なスーパー上級者向け。決しておすすめはできません（笑）。一生に一度は走ってみたい、そう頭に留めておくだけにしてください。
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