Bild zeigt das Steam Deck OLED mit dem Spiel DiRT 5.
© Valve / Philipp Briel
Gaming

携帯型ゲーミングPC おすすめ4モデル

携帯ゲーム機市場はコンソールメーカーが主導権を握っていたが、現在は携帯型ゲーミングPCが台頭している。Steam Deckをはじめとする2024年人気機種をまとめた。
Written by Philipp Briel
読み終わるまで:5分公開日:
ゲームボーイ、PSP、ニンテンドー3DS、PS Vita…。携帯型ゲーム機について考えるときは任天堂やソニーのような大手コンソールメーカーが頭に浮かぶ。いや、正確には「浮かぶ」ではなく「浮かんだ」だ。
というのも、2022年にSteam Deckが発売されて以来、携帯ゲーム機市場は「携帯型ゲーミングPC」の独壇場になっており、Valveが開発したSteam Deckをはじめ、ASUS ROG AllyLenovo Legion GoMSI Claw A1Mなどがゲーマーたちに好まれているのだ。
そこで今回は現在発売中の人気携帯型ゲーミングPCをまとめて紹介しよう!
01

Steam Deck / Steam Deck OLED

「PCタイトルを持ち運べる」 − ValveはSteam Deckでこれを実現した。7インチディスプレイでPCタイトルを好きな場所に持ち出してプレイしたい…  かつては夢のまた夢でしかなかったことがこの携帯型ゲーミングPCで現実になったのだ。
多くから信頼を得ているSteam Deck OLED

多くから信頼を得ているSteam Deck OLED

© Valve / Philipp Briel

Steam Deckの大きなアドバンテージは直感的なインターフェイスで、LinuxベースのSteam Deck OSのおかげでコンソールと同等の使いやすさを誇っている。必要に応じてデスクトップモードに切り替えれば、一般的なノートブックと同じようなディスプレイにもできる。
この携帯型ゲーミングPCはSteamの製品のためSteamで発売されているタイトルしかプレイできないのが欠点だが、とはいえ、現在は『ディアブロ4』『サイバーパンク2077』『F1 23』を含む数百タイトルがSteam Deckでスムーズにプレイできるようになっている。
2023年にはスタイリッシュなディスプレイとより長時間のバッテリーが用意された改良版、Steam Deck OLEDも発売された。
02

ASUS ROG Ally

最もパワフルな携帯型ゲーミングPCのひとつASUS ROG Allyだ。フォームファクタとオペレーションはSteam Deckに似ているが、強力なAMD Ryzen Z1 Extreme CPUを積んでいるため、パワーはSteam Deckを上回る。
強力なパフォーマンスが売りのASUS ROG Ally

強力なパフォーマンスが売りのASUS ROG Ally

© ASUS / Philipp Briel

ディスプレイもアドバンテージで、フルHD(1920 x 1080)・リフレッシュレート最大120Hzを誇る。さらに、ASUS ROG AllyはSteamだけではなく、Epic GamesやUbisoftのような他のストアのタイトルもプレイできるため、対応タイトル数もSteam Deckを大きく引き離している。
しかし、ナビゲーションとUI周りはそこまで直感的ではない。その理由はWindows 11が採用されており、タスクバーやゴミ箱などもそのまま残されているからだ。しかし、ユーティリティソフトのArmory Crateを使えば、ゲームだけをまとめた画面からスタートできるので、PCゲーミングをストレスなく楽しめる。
03

Lenovo Legion Go

Lenovo Legion GoはASUS ROG Allyとほぼ同じテクノロジーを使用しているが、解像度2560 x 1600・フレームレート最大144Hz8.8インチディスプレイを備えている。
Lenovo Legion Goは大型ディスプレイと取り外せるコントローラーが特色

Lenovo Legion Goは大型ディスプレイと取り外せるコントローラーが特色

© Lenovo

重いタイトルでは特にだが、Lenovo Legion Goはフル解像度ではそこまでスムーズに表示できないが、解像度を下げればすぐに解決することができる。
もちろん、それゆえに大型なため、他の機種のように手に収まらない。そこで、Nintendo Switchからインスピレーションを得てディプレイの左右に配置されているコントローラーを取り外して、個別に使用できるようにしてある。
また、右コントローラーはマウスとしても使用可能で、これは一部のeスポーツタイトルでは大きなアドバンテージになる。
04

MSI Claw A1M

最新携帯型ゲーミングPCのMSI Claw A1Mはラスベガスで開催されたCES 2024で発表されたばかりだ。ライバル機種とは異なり、AMDを搭載する代わりに最新のIntel Core Ultraを搭載しているのが特徴だ。
Intelを搭載しているMSI Claw

Intelを搭載しているMSI Claw

© MSI

この特徴によって、これまで不可能だったパフォーマンスを実現できる他、エナジー効率の向上にも成功しており、バッテリー持続時間が延びている。また、675gという軽量性も大きなアドバンテージだ。
さらに、MSI Claw A1Mは1080p120Hz7インチディスプレイを採用している他、PCタイトルだけではなくAndroid対応のモバイルタイトルもプレイできる。
05

Razer Edge / Logitech G Cloud

PCタイトルをゲーム機にダウンロードしてプレイする必要性を感じない人には、現時点で2種類のソリューションが存在する。Razer EdgeLogitech G Cloudだ。
Androidとクラウドゲーミングを融合させているRazer Edge

Androidとクラウドゲーミングを融合させているRazer Edge

© Razer / Philipp Briel

どちらもAndroidをベースとしており、クラウド経由でのプレイを念頭に置いている。もちろん、安定したWi-Fi接続があれば、パーフェクトに動作してくれる。
Steam LinkXbox GAME PASSGeForce Now経由でのゲーミングエクスペリエンスはすべて納得できるレベルだ。
他にもAyaneoOneXPlayerをはじめとする一風変わった携帯型ゲーミングPCもあるので、色々探してみるのが良いだろう。2023年に大ブレイクしたこのシーンはさらなる盛り上がりを見せていくはずだ。
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