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ゲーム

『VALORANT / ヴァロラント』初心者用マップ攻略ガイド:スプリット

Riot Gamesの最新FPSのマップ《Split》の概要と攻略方法を簡単にまとめた。
Written by Stacey Henley
読み終わるまで:6分公開日:
Riot Gamesの最新タイトル『VALORANT / ヴァロラント』(以下、『VALORANT』は、『CS:GO』と『オーバーウォッチ』を足して2で割った5on5のタクティカルシューターになっているため、トップレベルで活躍するためには射撃スキルとすべてのエージェント(キャラクター)およびマップの習熟が不可欠だ。今回の初心者用マップ攻略ガイドでは《スプリット / Split》(以下、《スプリット》)を取り上げる。

全体

《スプリット》は『VALORANT』のためにデザインされたとは思えないデザインをしている非常に興味深いマップだ。
『VALORANT』スプリット

『VALORANT』スプリット

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『VALORANT』はスパイク設置エリアの奪取・防衛が第一目的に据えてられているゲームなので、《スプリット》以外のマップはこれらのエリアの攻撃・防衛がゲームプレイの中心になるようにデザインされているが、《スプリット》は中立エリアにフォーカスが置かれている。
そのため、どちらかと言うと、「デスマッチ」(1対多:いわゆるフリーフォーオール)のためにデザインされているような印象なのだが、今回は通常の5on5での攻守アプローチを解説していく。
《スプリット》は攻撃よりも防衛が重要になるマップのため、【セージ】のようなエージェントが非常に有効だが、彼女を正しく使うのは簡単ではないのでプレイヤーにはプレッシャーがかかるだろう。また、タイト / ワイドなコーナーで役立つのは、いわゆる “フラッシュバン” 的なアビリティを備えている【フェニックス】だ。彼を使えば比較的簡単にディフェンダーを攻略できるだろう。

ギミック

中立エリアへのフォーカスも非常にエキサイティングなギミックだが、やはりこのマップ最大のギミックはロープ(ジップライン)の上昇・下降だろう。ロープを使えば広い視野が得られるポイントまで登れるので、チームに大きなアドバンテージをもたらせる。
『VALORANT』

『VALORANT』

© Riot Games

しかし、ひとつ注意が必要だ。ロープは戦術的に非常に重要なポイントなので多くのプレイヤーが狙いに来る。つまり、敵とのエンゲージが非常に多くなるのだ。この周辺で数的優位を作られたり、投擲系のアイテム / アビリティを使われたりしてキルされているプレイヤーは多い。ロープの使用はハイリスク・ハイリターンなのだ。ちなみに、ロープにぶら下がって敵に奇襲を仕掛けることもできる。
中立エリアの立ち回りについてはスパイク設置エリア別に説明していく。

スパイク設置エリアA

スパイク設置エリアAを防衛しているなら、ひたすらディフェンシブにプレイするべきだ。「何を当たり前のことを」と思うかもしれないが、聞いてもらいたい。
『VALORANT』スプリット:スパイク設置エリアA

『VALORANT』スプリット:スパイク設置エリアA

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『VALORANT』の他のマップの防衛アプローチは「攻撃が最高の防衛」なので、《スプリット》のスパイク設置エリアAでもディフェンダーは前掛かりのプレイをしたくなるはずだ。しかし、ここはグッと堪えたい。
まずはAスクリーンで待ってみよう。スパイク設置エリアAにはカバーと呼べるものがほとんど存在しないが、Aスクリーンは奥まっていて安全なので、AメインAラフターから攻めてくるアタッカーを落ち着いて狙える。先手必勝を考えているなら、AタワーAスロープまでプッシュして広い視野を確保しよう。
一方、アタッカーはAメインから攻めるくらいしか選択肢がないので、基本的にはスパイク設置エリアBを優先したい。尚、スパイク設置エリアAでは、スパイク設置よりも、周囲のディフェンダーを倒すことを優先したい。スパイク設置エリアAの周辺を動き回り、Aスクリーンのディフェンダーを裏取りしたり、マップ中央からAタワーかAスロープへ侵入を試みたりしよう。
『VALORANT』スプリット

『VALORANT』スプリット

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スパイク設置エリアAを防衛するなら、移動して敵を狙っていくアプローチよりも、腰を落ち着けて守るアプローチを採用する方がベターだ。このアプローチを続けていけば、当然アタッカーが慣れていくので、徐々に狙われやすくなるが、他のアプローチを採用すれば、カバーなしのメインエリアでの真っ向勝負になってしまうので、総合的に判断すれば、メインエリア周囲に陣取る方がベターだ。

スパイク設置エリアB

Bメインからスパイク設置エリアBまでは狭隘なボトルネックになっているので、ここをカバーすることがスパイク設置エリアB防衛には不可欠だ。BタワーかBラフターを奪えればこのエリアを見渡せる視野を得られるが、そのためにはマップ中央をチームがコントロールできている必要がある。
しかし、スパイク設置エリアAとスパイク設置エリアBの強ポジションにチームメイトを配置している場合、これを実現するのは難しい。
『VALORANT』スプリット:スパイク設置エリアB

『VALORANT』スプリット:スパイク設置エリアB

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そこで、Bタワーに配置しているチームメイトをマップ中央のディフェンダーとして起用していきたい。なぜなら、チームのコミュニケーションが円滑なら、中央からスパイク設置エリアBまで速やかに移動できるからだ。
中央までプッシュすると仮定した場合、スパイク設置エリアBのもうひとつの防衛のカギになるのがBバックだ。奥まっていて安全なコーナーなので、Bメインのボトルネックを狙えるが、突き当たりゆえにアタッカーに攻め込まれたら逃げ道がないことを理解しておこう。
『VALORANT』スプリット

『VALORANT』スプリット

© Riot Games

スパイク設置エリアBを落とすためには、エージェントのアビリティが不可欠になる。もちろん、これはディフェンダーが万全の状態で防衛している場合だ。ディフェンダー側の人数がキルされて減っている、またはスパイク設置エリアAに偏っているなら、アビリティ抜きで狙って良いだろう。
スパイク設置エリアBが完全に防衛されているなら、壁やスモークを利用する必要がある。【ジェット】“クラウドバースト” や、先に挙げた【フェニックス】や【セージ】のアビリティを駆使して、Bタワーから向かってくるディフェンダーをキルしていこう。
あとはBバックだけに注意しておけば良い。しかし、Bバックまでむやみに入ろうとすればまず無傷では帰ってこられないので注意が必要だ。“クラウドバースト” のようなアビリティを持っているなら、スパイクの設置はひとまず忘れて中央ボトムへ向かい、中央を守っているディフェンダーを排除していこう。
《スプリット》は非常に重要な防衛ポイントが複数存在するため、アタッカーはスパイク設置に拘るよりも、ひとりずつディフェンダーを排除することを優先した方が楽だ。中央をコントロールできるようになれば、スパイク設置エリアAとスパイク設置エリアBで待ち構えているディフェンダーを固定できるので、どちらかのエリアで数的優位を作りやすくなる。