プロウェイクボーダーのドミニク・ギュアスが初心者のためにウェイクボードの始め方や注意点などについて教えてくれた。
01
必要な準備
自分のスタンスを確認する:まず、ボードに乗ったときにどちらの足が前に置かれるか知っておかなければならない。スケートボード、スノーボード、サーフィンなどのボードスポーツでは、自分がグーフィー(右足が前)かレギュラー(左足が前)のどちらなのかをすぐに答えられるようになっておく必要がある。
自分がどちらなのか分かっていないなら、自然に思える方を選ぶか、直立したあと友人に後ろから軽く押してもらい、どちらの足が先に出るかを確認しよう(先に出た足が前に置く足)。
ストレングスを鍛える:ウェイクボードは腕と肩に大きな負荷がかかるスポーツなので、ウェイクボードを始める準備としてストレングストレーニングを取り入れてみるのはグッドアイディアだ。
02
始め方
施設ごとに異なるが、大半には水上に浮かぶスターティングドックが置かれており、2つの方法でスタートできる。ひとつはシッティングスタートで、ドックに座り、ボードと両脚を水に入れた状態からスタートする。もうひとつはジャンプスタートで、ドックの上に立ってジャンプして飛び込む。
シッティングスタートの方が簡単だ。まず、前足を少しだけ水上に出し、ラインが牽かれているのを感じるまでハンドルを尻の位置でホールドする。ラインが牽かれると自動的に水上へ浮かび上がるので、しっかりと全身に力を入れて両膝を曲げつつ、両肘も曲げて身体側へ引き寄せるようにする。
正しくスタートできるようになるまでは少し練習が必要だ。スタートはウェイクボードで最も難しい部分だが、身体で覚えてしまえばいつでもできるようになる。
【スタートのやり方:まとめ】全身に力を入れて、膝を少し曲げて両脚をグッと伸ばそう。両脚に均等に体重をかけて、視線は前方に固定する。ハンドルは尻の高さに保ち、肘を曲げて身体側に引き寄せる。
ウェイクボードで最も難しい部分がスタートです。スタートさえマスターすればあとは自動でできるようになります。通常なら初日に滑れるようになるでしょう
03
ターンのやり方
次はターンのやり方だ。2個のブイの間を抜ければ上手くターンできるようになっている施設を良く見かけるが、ターンでもスタートと同じように膝を曲げることが重要だ。膝を曲げながらターンの方向へ視線を向けて、重心を少し後ろへずらしたあと、自分がターンしたい方向へスライドさせる。
これで上手くターンできたはずだ。腕が少し重く感じるのは誰もが経験することなので気にする必要はない。
04
犯しがちなミス
- スタートで立ち上がるのが早すぎる:スタートしたあとストレートラインに移行するまで膝は低い位置で曲げておく。
- 倒れてもハンドルを離さない:失敗して倒れたらすぐにハンドルを離そう。救命具を着けているので浮かべるはずだ。倒れたあともハンドルを握っていると体力が奪われる上にボードも外れてしまう。
- ハンドルを前に出しすぎる:ハンドルは尻の高さに合わせて、肘を少し曲げた状態で身体側に引き寄せる。こうすることでラインが急に緩んだり張ったりしても対応できる余裕が生まれる。
- 視線を落としてボードを見てしまう:視線は常に前に向けているべきだ。足元やボードに向けてはいけない。ターンの場合は、ターンが見えてきたらボードの先端に視線を合わせよう。こうすることでターンの角度がある程度把握できる。ストレートでは前方だけを見るようにしたい。
初めて試した瞬間からウェイクボードに夢中になりました。その夏はほとんど毎日やっていましたね。今年で17年目になります
今回紹介しているアドバイスを参考にしてウェイクボードの練習を続ければ、あっという間にトリックメイクをしながら度胸満点のライディングができるようになるはずだ。
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