常識を破壊し続ける格闘ゲーム最高峰イベントが日本初上陸!
Red Bull Kumiteは、2015年3月フランス・パリにて『ウルトラストリートファイターIV』世界大会としてスタートし、翌年より種目に『ストリートファイターV』を採用。2018年にいたるまで年1回ペースで開催されている格闘ゲームトーナメントだ。
オープン大会が主流の格闘ゲームシーンにおいて、Red Bull Kumiteは初回より前日予選の勝者2名と招待選手14名による決勝を行ってきた。選ばれしトッププレイヤーと、250名以上が参加する前日予選を勝ち抜いた選手たちの、16名による戦いは恐ろしくハイレベルである。
それだけに注目度も高く、Red Bull Kumite 2017決勝は日本時間で月曜日の深夜3時開幕だったにも関わらず、46,000人以上が日本向けストリーミング放送を見守った。
そんな世界的ビッグイベントが2018年、突如として日本上陸を発表! 4月28日より日本全国5箇所で開催される予選を勝ち上がれば、11月10日に行われる最終予選への出場権を手にできるというのだ。
そんな世界中のプレイヤー憧れの舞台に挑むチャンスを目前にした今回は、Red Bull Kumiteが激戦を見守るオーディエンスたちに、そしてスターダムを駆け上がるプレイヤーたちにどのような体験をもたらすのか、それぞれ掘り下げていきたい。
フランス流の"おもてなし"精神に大興奮は必至!?
Red Bull Kumiteを語るうえで欠かせないのは、やはり金属の檻で囲まれた決勝ステージ。2017年大会で準優勝に輝いたガチくんが「独特の物々しさ」と形容するその舞台は、プレイヤーの闘争心はもちろん、画面の向こう側で見守る我々のボルテージをもブチアゲてくれる。
また、決勝トーナメントの組み合わせは当日に抽選で決定するというシステムも、格闘ゲームシーンにおいては極めて異例。先が読めない展開は非常にエキサイティングだ。
さらに、プレイヤーの入場時をはじめ随所でアニメソングが用いられるなど、マンガ・アニメ大国である日本のエッセンスが取り込まれたステージエフェクトも必見。
日本から遠く離れたフランスの地で開催されていながら、非常に日本人好みなゲームイベントに仕上がっている。
つまり、Red Bull Kumiteが既存のトーナメントと一線を画す理由のひとつは、東大卒プロゲーマーにしてEVO2017覇者・ときどの言葉を借りるならば、その"ホスピタリティ"にあると言えるだろう。
その年の"強いヤツ"を語るうえでRed Bull Kumite覇者は欠かせない!
世界中のゲーマーから注目を集めるRed Bull Kumite。それをプレイヤーとして制覇することは、紛うことなき黄金色の体験である。
例えば、2015年に開催されたRed Bull Kumite初代王者であるボンちゃんは、レッドブル・アスリートとして存在感を遺憾なく発揮。2017年にはCapcom Pro Tour(※1)認定大会を3連覇するなど、華々しいキャリアを積み重ねている。
まさに、Red Bull Kumiteとはゲーマーに"翼をさずける"トーナメントなのだ。
社会人プロゲーマー・ネモもまた、Red Bull Kumite 2017にて優勝。その年の集大成となるCapcom Cup 2017(※2)の最終予選で、韓国の強豪・INFILTRATIONを破ってトップ通過し、唯一の決勝出場枠を獲得し、Capcom Cup本戦ではアメリカで大躍進を続けていたPunk(※3)を破るなど、見事3位の座を手にしたことは記憶に新しい。
Red Bull Kumite 2018は11月開催となるため、年末のCapcom Cupにおける勝敗の行方を占う意味でも、一層重要なトーナメントに位置付けられると見て間違いない。
(※1) Capcom Pro Tour……カプコンUSAが主催する、『ストリートファイターV』公式世界大会Capcom Cupの出場権を懸けたポイントレース。認定大会は1年を通じて世界各地に存在し、上位入賞者には成績に応じたポイントが付与される。
※2 Capcom Cup……例年12月に開催される『ストリートファイターV』の公式世界大会。出場プレイヤーは、Capcom Pro Tour認定大会の年間成績をもとに選出される。
※3 Punk……若干19歳(2018年1月現在)にして、世界最強クラスの実力を誇るアメリカ人プロプレイヤー。2017年の『ストリートファイターV』世界大会においては、10回以上の優勝経験を持つ。
日本予選から巻き起こるドラマを見逃すな!
際限なき"ホスピタリティ"で、ゲーマーに"翼をさずける"Red Bull Kumiteが日本上陸を果たす。
その事実が、日本の格闘ゲームファンに意義深い体験をもたらすビッグニュースであることを、少しでも感じ取ってもらえたなら幸いだ。
今回紹介した以外にも、決勝トーナメント敗退者が織りなす儀式的な演出や、幕間を彩るオープン参加のコンボコンテストなど、Red Bull Kumiteならではの見どころはまだまだ語り尽くせない。日本初のプロ格闘ゲーマー・ウメハラが「ほかと違うことをやろうという、遊び心が好き」と評するのも、大いにうなずけるハズ。
そして今年初めて興味を持ったという方は、ぜひ日本予選の動向から追いかけてみて欲しい。11月に開催されるRed Bull Kumite 2018決勝トーナメントを、のっけからボルテージ最大で楽しめることは間違いない。
4月28日より、全国で開催されるRed Bull Kumite 2018日本予選では、本大会に先駆けどんなドラマが生まれるのだろうか?
ぜひ、首を長くして、または腕を磨きつつ、もしくは目を肥やしながら、開幕を待ち構えよう。