A still from Street Fighter 6.
© Capcom
eスポーツ

『ストリートファイター6』:WORLD TOURモード解説

対戦格闘ゲームのレジェンドシリーズの最新作『ストリートファイター6』に収録されている奥深いシングルプレイヤー用ストーリーモードの概要を解説しよう!
Written by Yassin Hussein
読み終わるまで:5分公開日:
『ストリートファイターV』にもストーリーモードは存在した(追加された)が、『ストリートファイター6』のそれには遠く及ばないもので、通常の対戦とカットシーンを組み合わせたものに過ぎなかった。
とはいえ、それまでの『ストリートファイター』シリーズと比べると大幅に進化していた。なぜなら、過去作品にはカットシーンさえ存在しなかったのだ。
そしてカプコンは最新作『ストリートファイター6』でさらなる進化を狙って【WORLD TOUR】モードを実装。このモードはシングルプレイヤー用格闘ゲームの新基準を生み出すことに成功した。
メトロシティへようこそ

メトロシティへようこそ

© Capcom

【WORLD TOUR】モードとは?

【WORLD TOUR】モードとは『ストリートファイター6』のシングルプレイヤーモードで、バトルハブでも使用するアバターを成長させることが主な目的だ。このモードでは、ストーリーに加えて、ゲームのシステムを学んだり、アバターのルックスを変えたり、新しい技を覚えたりすることもできる。
【WORLD TOUR】モードは格闘ゲームよりもアクションゲームに近く、プレイヤーはオープンワールドの様々なポイントでNPCと対戦する。NPCと遭遇するとオープンワールドから2Dの対戦画面に切り替わるが、オープンワールド内にいるほぼすべてのNPCと対戦できる。
さらに、『ストリートファイター』シリーズを代表するキャラクターたちに出会い、弟子入りしてレッスンを受けることもできる他、師匠たちの技を学び、それを他の師匠の技と組み合わせることもできる。
自分だけのストリートファイターを作成できる

自分だけのストリートファイターを作成できる

© Capcom

奥深いキャラクリ

【WORLD TOUR】モードでプレイヤーが使用するアバターはかなり細かくエディットできる。また、ストーリーの進行に伴い、アイテムや技を加えて自分らしさをさらに追求できる。
キャラクターのエディットは様々なスライダーで細かい調整を自由に加えられるようになっている。自分のそっくりさん、理想のキャラクター、デカキャラを問わず、好きなようにデザインできるので、バトルハブでは非常にユニークなキャラクターと出会うことになる。サッカー監督のようなスーツ姿のキャラクターはもちろん、ニコラス・ケイジやうずまきナルトのようなキャラクターまで存在する。
作成したアバターは師匠たちから技を学びながらレベルアップしていく。レベルアップすると体力が増え、スキルツリーを開放できるようになる。スキルツリーではパンチやキックの攻撃力アップなどの各種強化が行えるので、自分だけのプレイスタイルも作り上げることができる。

本格的なストーリー

プレイヤーが最初に出会う師匠は『ストリートファイターV』と『ストリートファイター6』を繋ぐ存在、ルークだ。尚、ルークから基本と最初の技を学ぶときにライバルのボッシュとも出会うことになる。
そのあとは、舞台となるメトロシティでの移動方法対戦方法などのオープンワールドでの過ごし方も学ぶ。
やがてプレイヤーは他の街へ移動できるようになるが、実際に探索できる街はメトロシティナイシャール(旧市街)だけだ。しかし、それでもすべての街で何かしらの行動が取れるようになっており、食事をしたり、ショップでアイテムをチェックしたり、ミニゲームをプレイしたりできるようになっている。
チュートリアルが終われば、ルークから離れて単独で行動できるようになるので、自分のペースで修練を積み重ねながら、悪の組織についての情報を得ていくことになる。

ユニークな対戦

【WORLD TOUR】モードの対戦は【FIGHTING GROUND】の対戦とは弱冠異なり、常に1対1とは限らない。集団でプレイヤーを攻撃されるときもあるのだ。また、対戦が始まる前に相手を攻撃してダメージを与えることもできる。
また、アクションゲームのようにプレイをポーズして回復・強化アイテムを使用することもできる。しかも、プレイヤーが得られるヘルプはこれらだけではない。状況によっては師匠がアシストに入ってくれるのだ。
マノンの技を学びたくない人はいない

マノンの技を学びたくない人はいない

© Capcom

技の自由度

ルークはほんの始まりに過ぎない。プレイを続けていけば、『ストリートファイター』シリーズの他のレジェンド(ヴィラン)たちからも様々な技を学んでいくことになる。
プレイヤーが選択できる戦闘スタイルは1種類だけ(戦闘スタイルは使える通常技と特殊技を規定する)だが、必殺技は自由に組み合わせられるので、たとえば、ザンギエフのコマンド投げとキンバリーの彩隠形をひとりで使えるようになる。
また、必殺技は対戦だけではなくゲーム内世界でも使用可能で、新しいエリアや隠し要素をアンロックできるようになる。たとえば、スピニングバードキックで飛び越えたり、昇龍拳で破壊したりできるのだ。様々な必殺技を様々な場所で試してみよう。
師匠から学べる技を増やすためには師匠との絆を深める必要がある。師匠にプレゼントを渡したり、会話をしてちょっとしたミッションをこなしたりすれば師匠から信頼され、絆を深められる。尚、絆が深まれば新しい技を覚えられるようになるだけではなく、【FIGHTING GROUND】用の新コスチュームも入手できる。
ミニゲームが充実している

ミニゲームが充実している

© Capcom

充実している “お楽しみ”

【WORLD TOUR】モードは『ストリートファイター』の世界で自分だけのアドベンチャーを楽しんでもらうために用意されている。そしてもちろん、そのアドベンチャーには愉快な寄り道が必要だ。
だからこそ、今作にはショップミッションミニゲームがふんだんに用意されている。もちろん、ストーリーだけを進めていくことも可能だが、そうしてしまうと “お楽しみ” の多くを逃してしまうことになる。
ゲームのシステムを学べるミニゲームは特に好印象だ。たとえば、ピザ作りで昇龍拳の入力方法を確認したり、バスケットボールでパリィを学んだりできる。
▶︎RedBull.comでは世界から発信される記事を毎週更新中! トップページからチェック!