WRC
WRC 2025シーズン:開催カレンダー
WRC新シーズンの幕開けを告げるラリー・モンテカルロは、セバスチャン・オジェがキャリア通算10回目となるモンテカルロ制覇を達成した。今年も混戦必至となる2025シーズンの開催カレンダーをチェックしよう!
フレンチアルプスの凍結路。ケニアやパラグアイの容赦なく荒れたダート。カナリア諸島や日本のアスファルト。スウェーデンの雪。イタリアやギリシャ、ポルトガルの岩だらけのルート。WRC(世界ラリー選手権)2025シーズンを戦うドライバーたちはこのような極限コンディションに対峙する。
スリリングな展開となった2024シーズンは、幾度も王座に見放され続けてきたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)が最終戦の最終日に悲願の初タイトルを獲得した。創設53年目を迎えるWRC 2025シーズンでは、4大陸の多種多様な14ラウンドで新王者を決める戦いが繰り広げられる。
元WRCチャンピオンのセバスチャン・ローブやセバスチャン・オジェにならって、他のモータースポーツカテゴリーを探求するために小休止していたカッレ・ロバンペラがWRC完全復帰を決断した2025シーズン、ラリーファンたちはこの1年がエキサイティングになることを確信している。
ここにエルフィン・エバンスやオィット・タナックを加えれば、アクション満載のシーズンの必要条件はすべて揃っていると言える。早速FIA世界ラリー選手権 2025シーズンの開催カレンダーをチェックしていこう!
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WRC 2025シーズン 開催カレンダー
イベント
日程
ラリー
開催地
開幕戦
1月23 - 26日
ラリー・モンテカルロ
モナコ
第2戦
2月13 - 16日
ラリー・スウェーデン
ウメオ
第3戦
3月20 - 23日
サファリ・ラリー・ケニア
ナイロビ
第4戦
4月24 - 27日
ラリー・イスラ・カナリアス
ラス・パルマス
第5戦
5月15 - 18日
ラリー・ポルトガル
マトジーニョス
第6戦
6月5 - 8日
ラリー・イタリア・サルディニア
アルゲーロ
第7戦
6月26 - 29日
アクロポリス・ラリー・ギリシャ
アテネ
第8戦
7月17 - 20日
ラリー・エストニア
タルトゥ
第9戦
7月31日 - 8月3日
ラリー・フィンランド
ユヴァスキュラ
第10戦
8月28 - 31日
ラリー・パラグアイ
エンカルナシオン
第11戦
9月11 - 14日
ラリー・チリ
コンセプシオン
第12戦
10月16 - 19日
セントラル・ヨーロピアン・ラリー
バード・グリースバッハ
第13戦
11月6 - 9日
ラリー・ジャパン
愛知県
最終戦
11月27 - 30日
ラリー・サウジアラビア
ジェッダ
ラリー・モンテカルロ 2025:セバスチャン・オジェが通算10回目のモナコ制覇
FIA世界ラリー選手権 2025シーズン開幕戦は、セバスチャン・オジェが通算10回目のラリー・モンテカルロ制覇を達成し、自分の名前を今一度ヒストリーブックに刻みつけた。トヨタGRヤリス・ラリー1を駆るオジェは、フレンチアルプスを舞台にしたスリリングな最終日を経て、トヨタ・ガズー・レーシングのチームメイト、エルフィン・エバンスに18.5秒差をつけて勝利を収めた。
優勝が決まる日曜日の最終レグは、戦局が変わる可能性があった。オジェとエバンスはスタッドタイヤ4セットを用意し、スリックのスーパーソフトは2セットしか持ち込まない選択をしていた。このアプローチはアヴァンソン〜ノートル・ダム・デュ・ローの凍結路では効果があったが、ディーニュ=レ=バン / ショドン=ノラントのよりドライな路面では脆弱だった。
ここでフルスリックを選んだエイドリアン・フルモーが活躍。オジェとエバンスのトヨタ勢をそれぞれ23.9秒 / 17.8秒引き離し、一時は表彰台の序列を脅かすドライブを見せた。
エバンスの後方では、オィット・タナック(ヒュンダイ)が自身のタイヤ判断ミスにより最終日に4位をカッレ・ロバンペラに譲り渡してしまった。4.7秒差でフィニッシュしたこの両ドライバーはともにスノー / アイスでの優勝経験を持つため、2月のラリー・スウェーデンで逆襲を狙うはずだ。
第2戦ラリー・スウェーデンは2月13-16日に開催される。
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