WRC 10 is coming soon
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ゲーム

『WRC10』:開発チームが語る新機能・特徴・違い

WRC公式ビデオゲームのゲームディレクターが2021年10月28日に発売される最新作の特徴や前作との違いなどについて話してくれた。
Written by Jamie Hunt-Stevenson
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世界的人気を誇るラリーレーシングゲームシリーズがブレーキを踏むことはないようだ。最新作『WRC 10』にも数多くの新機能やモード、アイディアが詰め込まれており、毎回フレッシュなゲームプレイを提供してきたこのシリーズに相応しい内容だ。しかも、『WRC10』は世界ラリー選手権50周年記念作品のため、往年のラリーファンを歓喜させるレジェンドマシン群も収録される。
日本語版の発売日が2021年10月28日に設定されている『WRC10』のさらなる魅力を知るために、今作のゲームディレクターを務めるKT GamesAlain Jarniouをキャッチして、新たに用意したアイディアや次世代機との関わり方などについて話してもらうことにした。

Q:『WRC10』の新機能について教えてください。

『WRC10』には重要な新機能が用意されています。まず、【リバリーエディター】は重要な追加機能になります。なぜなら、『WRC』シリーズのファンが長年待ち望んでいたものだからです。【リバリーエディター】は自由度が非常に高く、クラシックマシンだけではなく、ジュニアWRC、WRC3、WRC2、そして今シーズンのWRCマシンのリバリーもエディットできます。素晴らしい機能ですよ。

マシンのカラーやマテリアルを変更できるので、オフィシャルブランドロゴなどの規定デザインのステッカーや自分でいちからデザインできるステッカーを自由に配置しながら完全に新しいリバリーを用意できます。プレイヤーの皆さんがデザインしたリバリーをチェックするのが楽しみですね。

【50周年記念モード】も大きな新機能のひとつです。『WRC10』はWRC50周年記念作品となります。この大きなマイルストーンを祝うため、私たちは専用モードを用意しました。プレイヤーの皆さんは、1973年から現在までを自由に行き来しながら、レジェンドドライバーとしてアイコニックなラリーマシンのステアリングを握って歴史に残るステージを走れます。

もうひとつの新機能が “プライベートチーム” です。『WRC10』の【キャリアモード】の新しい選択肢という位置づけです。プレイヤーの皆さんは、自分のチームを結成してタイトルを狙うことができます。新しいスキルやスタッフ、チームマネージメント戦略、そして【リバリーエディター】を活用したオリジナルリバリーのデザイン機能が追加されました。

“シェイクダウンステージ” も新たに追加されました。フルスピードで走るこのテストステージがラリー全体の進行プロセスに組み込まれたので、【キャリアモード】がよりリアルになりました。現実世界と同じように、ラリーのスタート前に実戦環境でマシンをテストしてセッティングを調整できます。 短時間のプレイを楽しみたい人のために、“シェイクダウンステージ” はクイックプレイにも対応しています。

最後に、【ドライバーカード】がさらに充実しました。『WRC10』のドライバーの情報やスタッツがさらに細かくなっているので、各ドライバーのパフォーマンスや経験について総合的に判断できます。また、ゲームのアシスタント機能を強化したので、次に何をするべきかが分かりやすくなりました。

WRC公式ビデオゲーム『WRC10』
WRC公式ビデオゲーム『WRC10』

Q:今作ではWRC50周年をどのように祝っているのでしょう?

【50周年記念モード】では、ラリーファンがWRC史上最高の瞬間を楽しめるようになっています。また、歴史に残る名シーンを追体験したり、ラリーのトリビアを学んだりすることもできます。WRCのユニークさと人気の理由を学ぶのに最適だと思います。WRCの知識が増えれば、プライベートチームを結成して【キャリアモード】をプレイする際に役立つはずです。

Q:過去のWRCの取り上げ方について詳しく教えてください。どのようなクラシックレースやマシンが登場するのでしょうか?

【50周年記念モード】は『WRC10』のラリーマシンと国のバリエーションを増やすのに絶好のチャンスでした。たとえば、プジョー205、スバル・インプレッサ、トヨタ・セリカなどのレジェンドマシンに乗り込み、ギリシャ、イタリア、ニュージーランドなどの素晴らしい景色の中を走ることができます。

美しい景色が堪能できる
美しい景色が堪能できる

Q:クラシックなコースとラリーマシンでは異なったプレイが求められるのでしょうか?

ドライビングエクスペリエンスはマシンごとに異なります。テクノロジー、パワー、挙動が時代(とレギュレーション)によって異なります。旧式のマシンの方が扱いにくく感じますが、ドライブは楽しいですね。

観客を含む景色も時代によって異なりますので注意が必要です。たとえば、安全対策のルールが時代によって異なるので、観客が危険な場所にいるときがあります。

Q:『WRC9』からの進化は難しかったですか? どこに注力したのでしょう?

『WRC』シリーズでは、新作ごとにラリーエクスペリエンスをいかにリアルに、いかに面白くできるかを考えてきました。まず、私たちはすでに存在している機能を見直していきます。既存のモードやゲームプレイをどのように改良できるかについて確認するのです。

コミュニティやメディアからのフィードバックに耳を傾け、シミュレーション精度をどのように高められるのかを考えていきます。「【キャリアモード】を一番人気のあるモードにするには、よりリアルにするにはどうしたら良いのだろう?」などと自問しながら開発を進めていきます。

WRCの公式ビデオゲームですので、WRCのプロモーターの皆さんと密に連絡を取りながら、マシンやレギュレーション、チーム、国など、シーズンの特徴をできる限りゲームに持ち込もうとしています。今年は “50周年記念” でしたので、このような部分に特に大きく注力しました。新しいマシンや国、そしてこれらが生み出すユニークなゲーミングエクスペリエンスをプレイヤーの皆さんに提供する絶好のチャンスになりました。

そしてもちろん、【リバリーエディター】やプライベートチームなど、これまでになかった完全に新しい機能や重要なイノベーションについても考えていきました。

新機能も充実している
新機能も充実している

Q:『WRC10』の改良された物理演算と、これがプレイヤーに与える影響について教えてください。

『WRC10』の物理演算に加えるあらゆる変更については慎重に判断しました。なぜなら、『WRC9』のプレイヤーの皆さんからのフィードバックが非常に良かったからです。ですが、当然ながら、私たちの物理エンジンは常に進化していますし、現実に一歩でも近づけるように日々努力を重ねています。ですので、『WRC10』では、『WRC9』のコピーではない、シリーズ最高のドライビングエクスペリエンスを提供できるようにしました。

シミュレーションシステムも様々な部分が改良されています。タイヤの接地性が高まっていますし、サスペンションモデルとシャシー、ディファレンシャルも一新されました。タイヤのグリップ、ブレーキ、エンジンの電子制御システムも変更されました。

ラリーマシンは空力性能も重要ですが、この部分もグラウンドエフェクトなどをリワークして現実に近づけました。また、衝突判定システムもリワークしました。

物理演算は非常に複雑ですが、今お話ししたすべてが組み合わさることでよりスムーズでリアルなドライビングエクスペリエンスが得られるようになっています。

また、自分たちのシミュレーションシステムの正当性の実証も重要ですが、今年はセバスチャン・ローブにテストしてもらうチャンスが得られました。彼からのフィードバックが非常に良かったので、リアリズムのネクストレベルに到達できた実感があります。プレイヤーの皆さんにも気に入ってもらえるはずです。

Q:新しくなった【キャリアモード】について教えてください。

WRCへ昇格するか、50周年記念イベントを一定数プレイすると、“プライベートチーム” が結成できるようになります。マニュファクチャラーとの契約が存在しない代わりに、自分でチームを運営することになります。自分でマシンを購入・レンタルし、【リバリーエディター】でオリジナルのリバリーをデザインし、スポンサーを自分で選びます。また、スキルツリーも用意されています。

また、新しいスペシャリストも追加されました。ロジスティックマネージャーはコストを下げて士気を高めます。PRはチームの評価を管理します。また、運営資金を増やしてくれるスポンサー担当もいます。

すべてのチームメイトがそれぞれ異なる性格を備えているので、チームマネージャーとして彼らを上手く管理し、チーム全体を機能させていく必要があります。また、繰り返しになりますが、“シェイクダウンステージ” も新たに組み込まれました。

現実に近いドライビングエクスペリエンスも魅力
現実に近いドライビングエクスペリエンスも魅力

Q:『WRC10』のプラットフォームを教えてください。

『WRC10』はPC、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|Sでリリースされます。Nintendo Switchバージョンは後日発売予定です。(※)

※:日本語版はPS4 / PS5のみ。

Q:PS5とXbox Series Xのパワーをどのように活用していますか?

昨年、『WRC9』を次世代機のローンチタイトルとして発売しましたが、有り難いことにコミュニティから高評価を得られました。次世代機のパワーを活用することで、私たちは非常に優秀なフレームレートと解像度を手に入れることができましたが、ロード時間の短縮や、DualSenseのハプティックフィードバックや、“アクティビティ” などの新機能の恩恵も受けられました。

『WRC10』 は、コントローラーからより細かいフィードバックが得られるようにしていますし、あらゆる部分がさらに進化していますが、成功を収めた『WRC9』の延長線上に位置しています。

『WRC10』日本語版は10月28日にPS4 / PS5でリリース予定。
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