Gaming
最近は “バトルロイヤル” 人気にあやかろうとするゲームを目にすると、そのゲームへの興味を簡単に失ってしまうことがある。バトルロイヤル人気はすでにピークを越えている感があるからだ。
しかし、だからと言って、イノベイターたちがこのジャンルに進出し、現状に変化を加えようとする行為が禁止されているわけではない。
そのひとつ『Battlerite Royale』は、バトルロイヤルをスタイリッシュかつ正しく変えようとしている。
元々MOBA系アリーナアクションとしてリリースされた『Battlerite』は、MOBAタイトルの緊張感溢れるエキサイティングなバトルにフォーカスした作品だった。
『League of Legends』や『Dota 2』との親和性が高い、戦略性のあるアクションゲームとして人気を獲得したが、しばらく続いたその人気はやがてゆっくりと下がっていった。
その中でリリースされる『Battlerite Royale』は、おそらく『Battlerite』を再活性化するベストチャンスになるはずだが、デベロッパーのStunlockはこのバトルロイヤルモードを『Battlerite』から切り離してスタンドアロンタイトルとしてリリースしようとしているため、コミュニティの意見は割れている。
しかし、いずれにせよ、このエクスペリメンタルなスピンオフが世間から興味を集めていることに変わりはない。
そこで今回は、最近リリースされた『Battlerite Royale』のクローズドベータをプレイした感想を記していく。
1:問題なし!
『Battlerite Royale』が、この世に数多と存在するラッキーヒット狙いのバトルロイヤルタイトルのひとつなのではないかという世の中の疑念をすぐに解消させてもらうが、このタイトルはバトルロイヤルタイトルとしてかなりの完成度を誇っている。
まだクローズドベータの段階だが、『Battlerite Royale』には、ゲーミング業界で最も注目を集めているジャンルに上手くはまりそうな “サイン” を様々な部分で確認することができた。
まず、トップダウン視点が、バトルロイヤルに一風変わった緊張感を加えている。そして、プレイヤーを追い込む細い通路とコンパクトな建造物が数多くの “ホットスポット” を生み出しているマップがその緊張感をさらに高めている。
『Battlerite Royale』では、遠くに敵を確認したあと、ゆっくりとエンゲージを仕掛けていくよりも、用心深く移動している最中に突然他のプレイヤーとエンゲージすることが多い。そのあとは、通常の『Battlerite』のような派手で騒々しいバトルが展開されるのだが、そこには多少の楽しさやくだらないトリックも確認できる。
一方で、画面端に他のプレイヤーを確認したり、マップ上でその姿を確認したり、アイテムを収集するために近くの宝箱が開けられている音を聞いたりすることができれば、距離を取ってスマートに動き、相手を出し抜くことも可能だ。
このような情報は、プレイヤーにバトルで先制できるチャンスや、戦術的に動き回るチャンスを与えることになる。
2:アイテム収集が重要
アイテムの収集の話が出たが、通常のバトルロイヤルタイトルでは、周囲を探索してアイテムを収集することが前半を切り抜けるために重要と考えられているが、『Battlerite Royale』ではその重要性がさらに高まっている。
『Battlerite Royale』も他のバトルロイヤルタイトルと同じで、基本的には、落ちているアイテムを収集すれば、ステータスが上昇したり、アビリティが手に入ったりするので、サバイバルできるチャンスが高まるわけだが、このゲームでは、プレイヤーが操作するチャンピオン固有のスキルも見つけなければならない。
大空を舞うワイバーンの背中からダイブした段階では、プレイヤーはマウスの左ボタンのアビリティと、任意に選択したもうひとつのアビリティしか使えない。よって、着地したあとは宝箱を開けたり、他のプレイヤーを倒したりしながら、残りのアビリティスロットを埋めていく作業が優先される。
これは、典型的なバトルロイヤルタイトルに似ているようで似ていない特徴と言える。要するに、『Battlerite Royale』では、マッチ開始直後から時間をかけて自分に適したものを集めなければならないのだ。
たった2つのアビリティでバトルに挑むのは不可能ではないが、アビリティやアイテムを早めに集めて他のプレイヤーよりも優位に立てれば、前半でリードを奪うことができる。
また、マップ内に散らばっているチャンピオンスキルにはレアリティの概念が持ち込まれているため、レア度が高いスキルを手に入れることができれば、大きなアドバンテージが得られる。
当然ながら、「レジェンダリー」が最もレアなわけだが、これにはスキルをさらに強化する追加アビリティも備わっている。
また、マップ内には宝箱や倒れている他のプレイヤーから集めたゴールドでスキルやアイテムが買えるポイントも配置されている。買っている最中に他のプレイヤーに攻撃されないように注意したい。
3:消費系アイテムとパワーアップポイントも重要
アイテムの中には、窮地を脱するのに役立つ消費系アイテムもいくつか用意されている。茂みに隠れながら体力を回復できるヒーリングポーションなどの基本アイテムや、よりクレイジーな効果が得られるアイテムがある。
後者の中で我々のお気に入りのひとつと言えるのが、小動物に姿を変えて、危険な状況から脱出するためのスピードブーストを与えてくれるアイテムだ。ゲーム内に登場するチャンピオンの多くがスピード自慢とは言えないので、これはエスケープに便利なアイテムと言えるだろう。
また、他にも、セントリータレットや、他のプレイヤーに向かって自分を移動できるフックなど、より攻撃的なアイテムもある。
このようなユニークなアイディアは、マップ上に点在する様々なパワーアップポイントにも活かされている。
たとえば、プレイヤー同士で奪い合うことになるヒーリングオーラや、マップ上の別のポイントに瞬間移動できるテレポーターやつむじ風もある。また、『マリオカート』ファンは、アイテムを手に入れたいという気持ちが増すだけの “ニセ宝箱” に注意したい。
4:チャンピオンがアレンジされている
現時点では、『Battlerite Royale』には限られた数のチャンピオンしか用意されていないのだが、その中には、『Battlerite』とは印象が異なるチャンピオンがいる。
そのような “変更された” チャンピオンは、基本的には『Battlerite』と同じなのだが、バトルロイヤルに適したチャンピオンにするために、いくつかのアビリティが変更されている。
EXアビリティを例に取ってみよう。
EXアビリティの多くは削除されているか、他のアビリティスロットに振り直されているので、特定のチャンピオンが強すぎると感じたり、逆に弱すぎると感じたりすることはない。たとえば、Destinyの超強力なPlasma Wallは、Lockdownのスロットに入れられている。
また、多くのヒーリング系アビリティも調整されており、乱用できないようになっている。たとえば、SiriusのSunlightは、広いエリアをカバーできるが、クールダウンの時間が長い範囲効果に変えられている。
このような変更に戸惑う人もいるかもしれないが、バトルロイヤルという新しいシナリオが用意されていること、そして多くのチャンピオンを1on1でのバトルに合わせて調整する必要があることを踏まえると、これらはゲームの必要性と方向性を考慮した賢い選択と言えるだろう。
ファンの間では意見が割れているが、『Battlerite Royale』は可能性が感じられるゲームだ。
バトルロイヤルをシューティングから新しいジャンル、しかもプレイヤー数が多い人気ジャンル、MOBAに持ち込もうとしている点は非常に興味深い。
Stunlockが新たなバトルロイヤルヒットを生み出したのかどうかを判断するには時期尚早だが、9月26日にリリースされる早期アクセス版は、バトルロイヤルのファンと、このジャンルに新しい何かを求めているプレイヤーに、良く練られた魅力的なコンセプトを提示するはずだ。
Twitterアカウント@RedBullGamingJPとFacebookページをフォローして、ビデオゲームやesportsの最新情報をゲットしよう!