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『リーグ・オブ・レジェンド』のプロシーンで活躍するBlaberとEMENES(獣医になる夢を叶えるため2023年限りでの引退を表明)が2023年最強の1v1ミッドレーンチャンピオンを教えてくれた。
01
アジール(EMENES)
最強の1v1ミッドレーンチャンピオンを挙げて欲しいというリクエストを受けてBlaberとEMENESが最初に思い浮かべたのが “砂塵の皇帝” だった。
Blaberは「《アジール》は優秀な1v1チャンピオンであり続けています。レベル6に到達したあとは、“シュリーマシャッフル” に注意する必要があります」とコメントしている。
ミッドレーナーEMENESは、《アジール》のアルティメット【皇帝の分砂嶺】が強力だというジャングラーBlaberの意見に同意しつつ、《アジール》は状況を問わずミッドレーナーにとって最高のチャンピオンになるときが多いと続けている。EMENESは次のようにコメントしている。
「《アジール》はスケーリングが非常に優秀ですが、“フラッシュ” とアルティメットを使えばチームメイトとアグレッシブなプレイも展開できます。レベル6に到達して “ロストチャプター” を手に入れたあとは、相手のミッドレーナーがジャングルとサポートのアシストを得ながら《アジール》にプレッシャーをかけてきますが、1v1では余裕ですね」
兵士を活用した遠距離攻撃と【流砂の衝撃】を組み合わせた機動力、そしてゲームメイクできる【皇帝の分砂嶺】のプレッシャーを備えている《アジール》はこのチャンピオンが強いとされるメタでは “最強のミッドレーナー” と評価されるときが多い。
パッチ13.19で【征服の勅命】がやや弱体化されたものの、《アジール》は依然として汎用性の高い優秀な1v1ミッドレーンチャンピオンだ。
02
トリスターナ(EMENES)
2023年は《トリスターナ》にとって素晴らしい1年になっており、“ヨードルの主砲” はこれまで通りボットレーンでピックされつつ、ミッドレーンで最初にピックされるようになっている。
ミッドレーナーとしての《トリスターナ》の長所は彼女の独立性にある。マークスマンの《トリスターナ》はかなり脆いチャンピオンだが、危険な状況から脱出できる【ロケットジャンプ】を備えており、アルティメットの【バスターショット】を使えば自力でピールもできる。また、《トリスターナ》はレンジも優秀で、安全な距離からスピーディにプッシュできる。
EMENESは《アジール》以外で優秀な1v1ミッドレーンチャンピオンがいるかという質問に対し、「ジャングラーやサポートがいない場合は、《トリスターナ》を推しますね。なぜなら【ロケットジャンプ】は1v1ではOPだと思うからです」と回答している。
EMENESは孤立した状況での【ロケットジャンプ】の汎用性の高さを称賛しており、ダメージとスロウを活かした攻撃的なプレイができる上に、【ヨードルグレネード】との効果的なコンボも生み出せると続けている。
03
ニーコ(Blaber)
パッチ13.13でリワークされて以来、《ニーコ》はミッドレーンで生まれ変わっている。ユーティリティチャンピオンの《ニーコ》はAOEでのエンゲージを求めているあらゆるチーム構成に組み込めるが、火力のスケーリングが強力な他のミッドレーナーと張り合えるだけの火力も備えている。
Blaberは「《ニーコ》は優秀な1v1チャンピオンだと思います。弱体化されたあとはどうか分かりませんが、弱体化される前はレーン戦の制圧力に優れていました」と語っている。
《ニーコ》はレーニングフェイズが弱体化されたが、Blaberは1v1かどうかは関係なく、“不思議のカメレオン” が強いと思う理由について次のように続けている。
「《ニーコ》がOPと思える理由は、彼女のアルティメットを “フラッシュ” できなくなったからです。着地前に浮いてしまうことが《ニーコ》をOPにしていた理由です。今でも詠唱している《ニーコ》を回避することはできません。なぜなら、彼女は “フラッシュ” できるからです」
反応不可能なスキルは間違いなくどのような1v1でも恩恵になる!
04
アクシャン(Blaber)
《アクシャン》は、パッチ11.15以来(ソロレーンでは強力なチャンピオンだが)プロレベルではそこまで見られない。なぜなら、レーン戦では制圧力に優れているが、チームファイトではほとんど役に立たないからだ。レーニングフェイズが上手く行かなかった場合は特にそうだ。
しかし、1v1は基本的にはレーニングフェイズなので、外的要因の心配なく《アクシャン》が真価を発揮できる。
孤立した状況では、レンジとグラップリングフック【ヒーロースイング】を活用したユニークな移動によって《アクシャン》はミッドレーンを中心に他のチャンピオンにはない選択肢を得ることができる。Blaberは「《アクシャン》は1v1でかなり酷い “いじめっ子” だと思います」とジョークを飛ばしている。
05
ドレイヴン(Blaber)
Blaberが最後に挙げたチャンピオンは選出理由も含めてやや意外だった。「僕のチームの元ミッドレーナーが《ドレイヴン》をミッドレーンでピックするときがあるので選んでみました」と笑いながら説明するCloud9のジャングラーは「《トリスターナ》とのミッドレーンでの1v1は悪くないですよ」と続ける。
《ドレイヴン》は通常ピックされているボトムレーンでもリスキーなチャンピオンなので、ミッドレーンでも限定された状況でしか効力を発揮しない。《トリスターナ》との1v1はそのひとつだ。
《ドレイヴン》はアーリーゲームでの《トリスターナ》のパワーに対抗できる数少ないチャンピオンのひとりで、【薙ぎ払い】は【ロケットジャンプ】で空中に浮いた《トリスターナ》を吹き飛ばせる。
《ドレイヴン》はガンクに弱く、サポートに守られていないときは特にそうだが、1v1ではこのような危険を心配する必要がない。また、《ドレイヴン》はミッドレーンの1v1のすべてのマッチアップで優位に立てるわけではないが、優秀なマークスマン対策になるため、過去の『リーグ・オブ・レジェンド』All Star Eventの1v1トーナメントでは積極的にピックされている。
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