獅白ぼたん×ボンちゃんが紐解く『ストリートファイター』の歴代ベストバウト【Red Bull Revenge】
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獅白ぼたん×ボンちゃんが紐解く『ストリートファイター』の歴代ベストバウト-Red Bull Revenge

VTuberの獅白ぼたんが、先生役にプロゲーマーのボンちゃんを招いて『ストリートファイター』シリーズの名試合について深堀りする特別対談をお届け!
Written by 山本雄太郎
読み終わるまで:18分Published on
カプコンが手掛ける対戦格闘ゲームシリーズ『ストリートファイター』。第1作の発売から来年(2027年)には40周年を迎える本作品の歴史上には、プレイヤー&ファンのあいだで語りぐさとなっているベストバウト=名勝負が無数に存在する。
この記事では、そんなシリーズ史に残る名勝負について、プロゲーマーのボンちゃんを先生役に招き、VTuberの獅白ぼたんが生徒役(聞き手)となって、当時の振り返りや「いまこの2名が再戦したら?」といったテーマで語り合ってもらった。
獅白ぼたん。「ホロライブ」所属タレント(VTuber)。レッドブル・バーチャル・アンバサダーとしても活動中。『スト6』をきっかけに格ゲーにドハマリ。

獅白ぼたん。「ホロライブ」所属タレント(VTuber)。レッドブル・バーチャル・アンバサダーとしても活動中。『スト6』をきっかけに格ゲーにドハマリ。

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ボンちゃん。レッドブル・プレイヤー/「Crazy Raccoon」所属のプロゲーマー。『ストリートファイター』シリーズの競技シーンを中心に活動する。

ボンちゃん。レッドブル・プレイヤー/「Crazy Raccoon」所属のプロゲーマー。『ストリートファイター』シリーズの競技シーンを中心に活動する。

© SAMURAI KOBO CO.,LTD.

ちなみに、今回取り上げるのは2017~2024年までに繰り広げられた計4試合。『ストリートファイターIV』、『ストリートファイターⅤ』、そして最新作の『ストリートファイター6』までを使用した試合を含んでいる。
  • Big Bird vs ボンちゃん:「EVO 2019」グランドファイナル
  • ときど vs MenaRD:「CAPCOM CUP 2017」グランドファイナル
  • Blaz vs さはら:「CAPCOM CUP 12」セミファイナル
  • LeShar vs カワノ:「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」グランドファイナル
この4試合のマッチアップは、2026年9月21日に「東京ゲームショウ2026」内で実施予定のショーマッチイベントRed Bull Revengeにて再演されることが決定しているので、ぜひ最後までチェックしてみてほしい。

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※以下、『ストリートファイターIV』→『スト4』、『ストリートファイターⅤ』→『スト5』、『ストリートファイター6』→『スト6』と表記。
01

Big Bird vs ボンちゃん:「EVO 2019」グランドファイナル

Red Bull Revenge|Big Bird vs ボンちゃん

Red Bull Revenge|Big Bird vs ボンちゃん

© Red Bull Japan

●試合情報
2019年の「EVO 2019」グランドファイナルで、2名のレッドブル・プレイヤーが世界王者の座をかけて対峙した。
当時21歳のBig Birdは果敢なプレイで試合を優位に進め、セットカウント2-0とし、リセット(※1)にあと1歩まで迫った。しかし、土壇場から驚異の猛追を見せたボンちゃんが3本連取し、劇的な逆転優勝を果たしている。
※1 リセット

ダブルエリミネーション方式トーナメントのグランドファイナルにて、ルーザーズ(敗者側)の選手が1試合先取し、優勝決定戦に持ち込むこと。

若き日のBig Birdとの出会い

ボンちゃん:世界大会を優勝したときの決勝の試合なので、すごくよく覚えています。Big Birdとは2012年ごろから『スト4』の海外大会で会ったりしていて。その当時、彼は16歳くらいだったんですけど、「若くしてすごく強いプレイヤーがいる」と話題になっていましたね。
ぼたん:いまは若い強豪プレイヤーさんがたくさんいる印象がありますけど、当時は珍しかったんですか?
ボンちゃん:そうですね。あまりいなくて、しかもBig Birdのようにトントン拍子に好成績を収めて、レッドブル・プレイヤーになるくらいの人となるとなおさらでした。しかも、『スト4』で彼が使っていたのは「ガイ」というキャラクターで。一般的にはあまり強いとされていない使用人口の少ないキャラクターを使って頭角を表したんです。
ぼたん:決勝でのレッドブル・エナジードリンクでの乾杯パフォーマンスは、どんな流れで「やろう!」ってなったんですか?
ボンちゃん:もうこのころにはお互いレッドブル・プレイヤーということで、僕からちょっと乾杯しようよ的なノリで「Cheers! Cheers!」と話しかけました。そうしたらBig Birdも「OK!」と応じてくれて、実現しましたね。

「かりんは僕を勝たせてくれたキャラ」(ボンちゃん)

ボンちゃん:僕は『スト5』の発売当初から「ナッシュ」というキャラクターをメインで使っていて、思い入れもかなりあったんですが、2年目にきつめの弱体化が入ってしまったんです。そこで「かりん」を使い始めて、この決勝でも「かりん」を使っていましたし、「かりん」は本当に僕をめちゃくちゃ勝たせてくれたキャラという意味で印象深いです。
僕はもともと、愛着のあるキャラを使って勝ちたいという思いが昔からずっと強かったんです。だから、本当は「ナッシュ」を使い続けたいけれど、さすがにどうにもならないとなったときに性能の高さで「かりん」を選ぶことにしました。
そうやって、純粋に強さを基準としてキャラ選びをしたことは「かりん」が初めてのことだったんです。
ぼたん:ただ、『スト6』にはその「かりん」が実装されていないですよね。
ボンちゃん:いやぁ、そうなんですよ……。
ぼたん:今回、Big Bird選手のリベンジマッチを受けるということで、使うキャラは決めていますか?
ボンちゃん:まだどうしようかなと決めかねています。ただ、あちらも「ラシード」じゃない可能性があるので。長期戦ですし、もしかしたらお互いちょこちょこキャラを変えながら対戦することになる可能性もありますね。
ボンちゃん(「EVO 2025」にて)

ボンちゃん(「EVO 2025」にて)

© Natalia Martinez / Red Bull Content Pool

Big Birdに感じた変化と格ゲーマーの筋トレブーム

ボンちゃん:ここ2年間くらいは(Big Birdと)同じ大会に参加はしているけど、トーナメント上で対戦は起こらなかったパターンが多いので、彼と久々に対戦できるのは楽しみです。
ぼたん:大会でBig Bird選手と会ったときなんかは、おふたりでどんなお話をするんですか?
ボンちゃん:もともとすごく日本のプレイヤーへのリスペクトが強い子なので、練習法の話とか聞かれますね。
最近はゆっくり話をする機会がなかったんですが、以前、レッドブルの企画で話したときは「毎日何時間くらい練習してるの?」「生活リズムは規則正しくしてる?」といろいろ質問してくれて、すごく勉強熱心なんだなと感じたことを覚えています。
あと、そういえば彼、いつの間にか筋トレにすごいハマってて、すごいムキムキになってたんですよね。
Big Bird(「EVO 2025」にて)

Big Bird(「EVO 2025」にて)

© Todd Gutierrez / Red Bull Content Pool

ぼたん:最近、筋トレにハマっている格ゲーマーの方が多いように感じませんか?
ボンちゃん:ああ、たしかにそうですよね。僕なんか、それこそ2019年ごろは年間20回近く海外大会に遠征していたので、やっぱり体力が必要だなと思ってトレーニングを始めて。もう10年以上はジム通いを続けているんですけど。最近は筋トレ自体が楽しいと気付く若い子たちが増えたのもあって、人づてに筋トレへの関心が広まっていっている流れはあると思います。
ぼたん:プロゲーマーの方々も、体が資本ですからね。
ボンちゃん:本当にそう! 健康は大事ですから、いいムーブメントだと思います。
02

ときど vs MenaRD:「CAPCOM CUP 2017」グランドファイナル

Red Bull Revenge - ときど vs MenaRD

Red Bull Revenge - ときど vs MenaRD

© Red Bull Japan

●試合情報
2017年末の「Capcom Cup 2017」では、当時18歳でまだ無名だったMenaRDが、故郷のドミニカ共和国に優勝賞金25万ドルを持ち帰った。
この大会の決勝でMenaRDと対戦したのは、同年8月の「EVO 2017」覇者のときどであり、下馬評通り早々に優勝へと王手をかける。だが、絶体絶命のMenaRDが2本取り返すと流れは一変。その勢いを最後まで止められず、ダークホースに敗れる結果となった。

キャラクターの性能を限界まで引き出していたMenaRD

ボンちゃん:正直、試合を見ていて、ときどが勝つのは厳しいだろうなと思ってしまいました。それくらい、当時のMenaRDが、「バーディー」というキャラの性能を引き出せていましたね。
「バーディー」は、日本のプレイヤーからは“弱点が多いキャラ”というイメージを持たれがちで、どちらかというと評価が低いキャラクターでした。機動力がないから相手を画面端まで追い込むのが苦手で。リーチの長さが唯一の取り柄なんだけど、そこも、ときどが使う「豪鬼」のような小回りの利くキャラに返されちゃったりして、結局ジリ貧に陥ることが多いと。
ただ、MenaRDが使う「バーディー」は唯一無二で、ちゃんと前に歩くから圧がすごいんですよね。持ち前の勝負強さとか、読み合いのうまさからくる“選択肢を通す力”とかで、劣勢を跳ね除けて自分のペースに引き戻せてしまいますし。
「EVO 2017」を制覇した当時の、ときど。しかしMenaRDの快進撃を止めることはできなかった

「EVO 2017」を制覇した当時の、ときど。しかしMenaRDの快進撃を止めることはできなかった

© Jason Halayko / Red Bull Content Pool

ぼたん:情報によると、当時は格ゲーチェッカー上での優勝予想でMenaRD選手に投票している人が、全体の1%にも満たないくらいだったそうですけど。当時はまだそこまで存在を知られていなかったってことですか?
ボンちゃん:そうですね。
ぼたん:へぇ~! MenaRD選手にもそんなころがあったんだ!
ボンちゃん:僕も、一応名前は知っているくらいでしたね。「CAPCOM CUP」は、簡単に説明すると、世界中の年間成績上位者数十名しか出場できない本当に狭き門の大会なんです。
そこにドミニカ共和国という聞き馴染みのない国から出場権をつかんだプレイヤーが出てきたということで、失礼ながら「ドミニカ共和国にも格闘ゲームコミュニティがあったんですね」くらいの印象でした。だから、なおさらこの大会でMenaRDの試合を見たときに、「ヤバいくらい強いぞ」と衝撃を受けましたね。

「格闘ゲームで人生が変わる」が現実に

ぼたん:しかも、当時はめちゃめちゃ若かったんですよね?
ボンちゃん:そうそう。当時は18歳かな。それで優勝賞金の25万ドルを獲得したということで。聞くところによると、ドミニカ共和国の平均年収換算で50年ぶんくらいの額を1回の大会で稼げてしまったらしいんですよね。要は、人生を変えたってことじゃないですか。
ぼたん:もう、一生ぶん稼いじゃったよってことですよね。
ボンちゃん:そうそう! それを18歳の若者がやり遂げたってことが、すごく喜ばしいニュースだなと。格闘ゲームで人生が変わるほどの賞金が手に入るなんて、それこそ僕が20歳くらいのころは夢物語でしたから。そんな夢が現実になったじゃん、というのを目の当たりにした初めての瞬間でしたね。
MenaRDがその後、ここで得た賞金を活用してドミニカ共和国の格闘ゲームコミュニティの発展に力を入れた結果、熱量的にもプレイヤーの層の厚さ的にも世界有数のものになりましたし。MenaRD自身も世界最強クラスのプレイヤーとして絶賛大活躍中というところまで含めて、素晴らしいストーリーだったなと思います。

苦手意識を克服できるか

ぼたん:一方、ときど選手はどんな思いでこの試合に臨まれると思いますか?
ボンちゃん:個人的な印象ですけど、ときどはやっぱりMenaRDに対して苦手意識を持っていると思います。 2023年の「ストリートファイターリーグ(SFL): Pro-JP」で、ときどとはチームメイトだったのですが、世界決勝大会でMenaRDのチームと対戦することになったときは、MenaRDと当たりたくなさそうにしていた気がします。
ぼたん:2026年の日本「SFL」では、MenaRD選手がZETA DIVISION Geeklyの一員として参戦することもありますし……。
ボンちゃん:本当にそうですね。びっくりです(笑)。
ぼたん:びっくりしちゃいましたよね(笑)。だって、日本に住んでないと出られないんですよね?
ボンちゃん:そうそう。住んでないといけない。それも半年以上の長期間ですから。
ぼたん:すごい一大決心だと思うんですけど、ときど選手としてもここで勝っておいて、いいイメージを付けておきたいところかもしれないですね。
03

Blaz vs さはら:「CAPCOM CUP 12」セミファイナル

Red Bull Revenge|Blaz vs さはら

Red Bull Revenge|Blaz vs さはら

© Red Bull Japan

●試合情報
2026年の「Capcom Cup 12」準決勝で、大会屈指の名勝負を展開した2人の新世代スタープレイヤー。チリ出身で当時16歳のBlazと、21歳のさはら。
熾烈なシーソーゲームを繰り広げた両者だが、セットカウント上は付かず離れずBlazを追う立場だったさはらが、3-2から3本連取して鮮やかに勝利。さはらは準決勝突破の勢いのまま、のちに同大会で優勝を果たすこととなった。

『スト6』界に現れた超新星、Blaz

ぼたん:Blaz選手は突如現れた超新星のようなイメージがあります。私は『スト6』から競技シーンを見始めたので、先ほどのMenaRD選手が2017年に出てきたときに当時のプレイヤーさんたちが受けた衝撃ってこんな感じだったのかなって。
ボンちゃん:まさにそんな感じだと思います。Blazはこの大会の前年、2025年3月の「CAPCOM CUP 11」で準優勝して一躍有名になりましたよね。翔くんが優勝したときの大会です。
ぼたん:ですよね。当時15歳で「リュウ」を使って勝ち上がって、「彼は誰なんだ!?」とSNSなどで話題になっていました。
ボンちゃん:2026年の「CAPCOM CUP 12」では、さはらは「エド」対「サガット」という組み合わせに関して、あまり自信がなかったみたいです。逆にBlazは他の大会で「エド」に苦戦することが多かったので、特別意識して「エド」戦の練習をしていたようでした。
実際、さはらと対戦する直前に、同じ「エド」使いの強豪・ふ~どくんを倒して勝ち上がってきていますし。大きな山場を乗り越えたので、この調子でいくぞという感覚があったんじゃないでしょうか。

Blazとさはら、それぞれの強みとは?

ボンちゃん:Blazは独創的なプレイをしますね。基本的なスキルがものすごく高いうえで、こちらの理解が及ばないような独創的な動きをよくします。一見、理にかなっていないような選択肢をとるのに、それが試合のなかでなぜか通ったりする。そのオンリーワンなところが強みだと思います。
さはらは、もうめちゃくちゃゲームをやり込むので。もう体が動くあいだはずっとゲームをしているような男です。その膨大なやり込みをもとに自分のなかで「これは通るはずだ」という選択肢を探し出して、それを実戦でぶつけることで結果を出しているというイメージがあります。
あと、ふたりとも反応がいいですよね。特定の技やシチュエーションを意識して備えていたときのリアクションは、ものすごく秀でている印象があります。
ぼたん:そういったお互いの強みのぶつかりあいも楽しみなマッチアップですよね。とくにBlaz選手は、日本を訪れる機会がなかなかないと思いますし。
ボンちゃん:じつは、お忍びで日本に来ていることはあったりしたんですけどね。
ぼたん:そうなんだ!?
ボンちゃん:彼は日本に来ても、SNSで「いま日本にいるよ」と発信しないんです。ただ以前、日本プレイヤーのあいだで、「いままで全くの無名だったアカウントが最近いきなりランクマッチに出没するようになって、その人がめちゃめちゃ強い」と話題になったことがあって。
もうそのアカウントがサガットを使って誰も見たことがないようなプレイを連発して、しかも強豪相手に勝ちまくっているわけですよ。日本のコミュニティでは「これもう絶対Blazでしょ」という話になり……。いまも真相は明らかになっていないのですが、少なくとも自分はそうだったと確信しています。

全国大会の出場切符を求めて東奔西走――若かりしころのボンちゃん

ぼたん:『スト6』になってからは特に、若い強豪プレイヤーの方がめちゃくちゃ増えましたよね。
ボンちゃん:いやぁ~、本当にその通りで。格ゲー界の未来は明るいです!
ぼたん:ちなみにボンちゃんは、さはら選手くらいの歳のころにはもう格ゲーをやっていたんですか?
ボンちゃん:21歳のときには大会にも出るようになっていましたね。当時はゲームセンターごとにローカル大会が開かれるような文化があったので。
あと、「闘劇」というさまざまな格闘ゲームを扱う全国大会が年に1回あって、それに出場するためにがんばっていました。出場権を得るには、全国の有名なゲームセンターで開催される予選を勝ち抜く必要があって。そのために名古屋とかに遠征したりもしましたね。
ぼたん:すごい! ずいぶん遠くまで!
ボンちゃん:新幹線に乗って格ゲーをやりに行くだけですからね(笑)。もちろん旅費なんて返ってこないし、赤字でしかないんですけど……。
04

LeShar vs カワノ:「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」グランドファイナル

Red Bull Revenge|LeShar vs カワノ

Red Bull Revenge|LeShar vs カワノ

© Red Bull Japan

●試合情報
「Blaz vs さはら」が新世代スターの台頭を象徴する一戦であったとすれば、こちらは新時代の幕開けをもたらした立役者2名による一戦だったと言える。
ともに20代で才能を開花させ、いまや世界最強の一角へと上り詰めたLeSharとカワノ。「SFL: Pro-JP 2024」のグランドファイナルでは、互いにチームの大黒柱として2巡目・大将戦を任され、壮絶な接戦の末にカワノが勝利した。

2024年「SFL」の二台巨頭による頂上決戦

ぼたん:決着のシーンで、LeShar選手のSAが決まらなかった理由って……?
ボンちゃん:これはコンボのレシピを間違えちゃったんです。ふだんの彼だったら絶対にそんなミスをしないんですけど、プレッシャーがすごすぎたんでしょうね。
ぼたん:カワノ選手も負けを確信してデバイスから手を離しちゃっていますけれど、フォローが早かったですね。
ボンちゃん:ちなみに、このときの試合はお互いに難しい状況でした。というのも、この2ヵ月前くらいにバランス調整が入って、お互いのキャラに多くの変更点があったんです。
とはいえ、このシーズンのLeSharは個人勝率86%と圧倒的な強さだったわけで。そんなLeSharの「エド」に対して、「いけるんじゃないか?」と思わせてくれるくらいに対「エド」戦が仕上がっていたのがカワノだった。つまりこの試合は、当時の「SFL」の最高峰のふたりによる勝負だったと言えると思います。
ぼたん:本当にLeShar選手の活躍はものすごかったですよね。だからこそ、あのLeShar選手でも壇上では緊張するしミスもするんだってハッとさせられました。
ボンちゃん:特にLeSharはスタイル的にも、精密機械のような印象を与えるプレイヤーなのでなおさらですよね。

チームを背負って戦う難しさと喜び

ぼたん:ご本人的にはものすごく悔しいできごとだったと思うんですが、表彰式のインタビューで見せた涙も含めて、LeShar選手のファンはさらに増えたんじゃないかなと思います。人柄が伝わったというか。
ボンちゃん:「SFL」がチーム戦形式だからというのもありますね。個人戦と違って、団体戦は自分の勝敗がチーム全体に影響を与えるわけなので。チームメイトと感情を共有しているから、自分と同じくらい悔しがっている人がいると胸にくるものがあるし。
まあでも、だからこそ勝ったときの喜びもひとしおなんですよ。そういった、選手たちの感情の振れ幅の大きさみたいなところが盛りあがりを生むと思うし、ファンの皆さんに支持してもらえている部分だと思います。
ぼたん:もともと格闘ゲームは個人戦のゲームじゃないですか。それをチーム戦でやってみようよ、となったのはいつごろからなんですか?
ボンちゃん:それこそ昔からゲーセンの大会で2on2や3on3、5on5みたいなものもあったんですが。「SFL」のようにショーアップされた形でやるようになったのは『スト5』のころからだと思います。
「SFL」の前身となった『スト5』のリーグ戦では、チームリーダーとなる選手が6名いて、そのリーダーたちがメンバーをドラフトで獲得してチーム編成するという形式でした。
ぼたん:へぇ~! それもまたおもしろそうですね。
ボンちゃん:運営側も年々いろいろなルールを追加したり、調整したりしながらよりよいリーグにしようとしてくれていますし。選手側からのフィードバックも取り入れてもらえた結果、いまの「SFL」ができあがっているというところはありますね。

互いにメインキャラ変更も激戦は必至か

ぼたん:LeShar選手が使っていた「エド」は、直近(2026年8月)のアップデートで大きな調整が入ったんですよね?
ボンちゃん:そうですね。弱体化されたんですが、それでも対戦相手となるキャラクターによっては「エド」で全然いけますという組み合わせもあるみたいです。LeSharは最近だと「豪鬼」を使って大会に出ることが多かったので、「豪鬼」を使うんじゃないかなと僕は予想しています。
ぼたん:そうなると、カワノ選手の「豪鬼」とのミラーマッチになるかも?
ボンちゃん:それでいうと、最近のカワノは「ルーク」を使っているんですよ。もともと発売1年目のシーズンは「ルーク」をメインにしていたこともあり、この前の調整で強化されたことをきっかけに再始動した感じですね。
ぼたん:道着キャラ(※2)対決になるかもしれないわけか! 熾烈な肉弾戦が見られそうで、楽しみです。
ボンちゃん:ですね! このふたりもいい勝負をしてくれると思いますよ。
※2 道着キャラ

『ストリートファイター』シリーズの「リュウ」のように、「波動拳」(飛び道具技)、「昇竜拳」(対空迎撃技)、「竜巻旋風脚」(突進技)、ないしそれらに類する技をひと通り備えたキャラクターたちの俗称。

05

「Red Bull Revenge」について

『ストリートファイター』競技シーンの歴史のなかでも、特にエキサイティングで緊迫した「名勝負」の数々を、『ストリートファイター6』にて再演!
8名のトッププレイヤーが参戦。全4戦、すべてのマッチアップが因縁の対戦カードとなる招待制ショーマッチを開催する。
■会場:
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)「東京ゲームショウ2026」展示ホール1 イベントステージ
■日程:
2026年9月21日(月・祝)
Red Bull Revenge

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レッドブル・バーチャル・アンバサダー