20歳のジョージ・ラッセルがWilliamsからF1デビューを飾ることが決定し、2019シーズンのグリッドには、ルイス・ハミルトン(Mercedes)とランド・ノリス(McLaren)と共に3人の英国人ドライバーが並ぶことになった。
2018シーズンのラッセルはART Grand PrixからFIA F2シリーズに参戦中で、タイトル獲得はほぼ確実と見られている。ラッセルは同郷のライバルで、友人でもあるランド・ノリス(2019シーズンにMcLarenからデビュー)と同時にF1デビューを果たす。
McLaren BRDC Autosport Awardを歴代最年少で受賞した経験を持つラッセルは、今シーズンはMercedesリザーブドライバーに抜擢されており、レースとチャンピオンシップを勝ち抜く術を学んできた。
ノリス、そしてハミルトンと共に、英国の誇りを背負ってモータースポーツ界の頂点に挑むラッセルについて知っておくべき情報をまとめてみよう。
- 生年月日:1998年2月20日
- 国籍:英国
過去の獲得タイトル
- 2017シーズンGP3シリーズ
- 2014シーズンF4選手権
F1はずっと夢だった… 僕がF1グリッドに並ぶなんて、信じられない気分だ
これまでのキャリアの歩み
英国東部キングズ・リン出身のラッセルは、元F1ドライバーで現Sky Sports解説者のマーティン・ブランドルと地元が同じで、8歳で英国の国内カート選手権に参戦を開始した。
レーシングカート界で頭角を現したラッセルは、2006シーズンから2012シーズンにかけてMSA英国カデット選手権をはじめとする数多くのタイトルを獲得し、2009シーズンには英国オープン選手権の王者にも輝いた。
2010シーズンから2013シーズンにかけては、上級クラスのRotax Mini Max選手権で活躍。ブリティッシュ・スーパー1、フォーミュラ・カート・スターズ・ブリティッシュ、カートマスターズ・ブリティッシュ・グランプリなど数々のタイトルを席巻した。
国際的なカートシーンで注目の存在に
2011シーズン、ラッセルは厳しい競争で知られるSKUSA Supernationalsに参戦してヨーロッパのトップカーターと張り合える才能の持ち主であることを証明すると、2012シーズンにはCIK-FIAヨーロッパジュニアチャンピオンに輝き、2013シーズンに連覇を達成した。
2014年:ジュニアフォーミュラを席巻
ラッセルは本格的な4輪レース進出デビューとなった2014シーズンから多忙なスケジュールをこなした。彼はKoiranen GPとTech 1 Racingの2チームに籍を置きながら、 BRDC F4選手権とフォーミュラルノーに同時参戦した。
注目すべきは、ルーキーイヤーの最終戦スネッタートンで、Lanan Racing チームメイトのアルジャン・マイニ、HHC Motorsport のセナン・フィールディング&ラウル・ハイマンとの四つ巴のチャンピオン決定戦を冷静に制してのF4タイトル獲得だ。
ラッセルはこの活躍によって、英国人若手ドライバー最高の栄誉であるMcLaren BRDC Autosport Awardを歴代最年少で受賞し、副賞10万ポンド(約1,470万円)を獲得。2015シーズンからジュニアフォーミュラの名門CarlinからF3に参戦することになった。
ヨーロッパF3・GP3での活躍
ヨーロッパF3デビュー戦となったシルバーストン戦で、ラッセルはアントニオ・ジョビナッツィやシャルル・ルクレール(共に現在はF1デビュー済み)などを抑えて優勝すると、シーズンを通じて強力なパフォーマンスを示し、ルーキーイヤーをランキング6位で終えた。
2016シーズン、ヨーロッパF3で2シーズン目を迎えたラッセルは、CarlinからHitech GPに移籍。年間2勝を記録して3位でシーズンを終えた。2017年1月、ラッセルはF1のサポートレースシリーズGP3にART Grand Prixから参戦することをアナウンスした。
2017シーズンのGP3シリーズのラッセルは、あの伝説的サーキットスパ・フランコルシャンで圧勝するなど抜群の強さを発揮し、デビューイヤーでGP3タイトルを獲得。この若き英国人レーシングドライバーに対する賛辞はますます高まっていった。
Mercedes F1のジュニアドライバーへ
Mercedesのヤングドライバープログラム加入が発表されてまもなく、ラッセルはハンガリーで行われた夏季テストでMercedesのF1マシンを初体験し、さらには2017シーズン終盤2戦(ブラジル / アブダビ)ではMercedes製パワーユニットを搭載したForce Indiaのマシンでフリープラクティスを走った。
そして2018年10月、名門Williamsとの複数年契約締結が発表され、フルタイムF1ドライバーになるというラッセルの夢は現実のものとなった。
今年11月末にはF2王者となる可能性も
2018シーズンのラッセルはART Grand PrixからF2に参戦中で、最終戦アブダビ(11月25日決勝)を残して6勝・表彰台4回を記録している。2位のライバル、アレクサンダー・アルボンに37ポイントの大差をつけて首位に立っており、F2デビューイヤーでのチャンピオン獲得が有力視されている。
2019シーズンのラッセルは、同じ英国出身でラッセル同様に評価の高いランド・ノリス、そしておそらく現在キャリア絶頂期にあるルイス・ハミルトンと共に英国人F1トリオの一角を担うことになるが、彼はF2チャンピオンという実績と勢いを持続したままF1に挑もうとするはずだ。