ギザの大ピラミッドにはいまだ解明されない謎が数多く眠る
© Getty
探検

世界のミステリースポット 9選

古代インドの秘宝からかつての世界の中心まで、『インディ・ジョーンズ』さながらのアドベンチャーを味わえるスポットを一挙紹介!
Written by Tom Ward
読み終わるまで:9分Published on
2019年、世界はかつてないほど小さくなっているように思える。人口過多が進む中、我々は常にコネクトしながらスマートフォンの上に存在している。
そしてこのような現状は、世界がよりシンプルだった時代を渇望させる。世界の大部分が未知だった探検とアドベンチャーの時代、世界地図の端にモンスターやドラゴンが大真面目に書き込まれていた時代を。

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幸いなことに、世界にはそのようなアドベンチャーがまだわずかに残されている。陰謀論者、挑戦好きを問わず、全員の好奇心をかき立てるミステリースポットがビッグフットの住み処からインカの財宝まで数多く存在する。
それらすべてを制覇せよと言うつもりはない。どこも死に繋がるリスクと背中合わせで、気味の悪いヘビとの遭遇も避けられないからだ。
しかし、それでも好奇心を抑えきれないという人のために、世界の不可思議さを再認識させる驚きのミステリースポットを紹介しよう。

1:禁断の扉 — スリー・パドマナーバスワーミ寺院(インド)

6世紀に建造されたとされるスリー・パドマナーバスワーミ寺院(インド)

6世紀に建造されたとされるスリー・パドマナーバスワーミ寺院(インド)

© Getty; Dethan Punalur

2011年の公式調査によって、6世紀に建造されたインド・ケーララにあるヒンドゥー教の寺院、スリー・パドマナーバスワーミ寺院の内部に6つの隠された宝物庫が発見された。
各部屋にAからFまでのアルファベットが割り振られたあと、鉄製の扉が順々にこじ開けられていくと、おびただしい量の財宝や仏像、そして現在の価値で1兆ドル(約110兆円)分の金貨が姿を現した。
しかし、調査団は宝物庫Bの扉だけ開けることができなかった。それどころか、寺院の長老たちは、彼らが “禁断の部屋” と呼ぶ宝物庫Bの調査を中断すべきだとして最高裁に調査差し止め請求をした。
僧侶たちは、宝物庫Bの扉を開けようとすれば深刻な厄災や死を招くと信じており、実際、扉には開けようと試みる者に危険が及ぶことを示すヘビの紋様が描かれている。しかも、不思議なことにこの扉は聖人か高僧が「ガルダの経」を唱えた時だけ開くと言われている。
現在、調査団は “選ばれし者” の到着を待ち続けている…。

2:世界の中心への入り口 — スナイフェルスヨークトル火山(アイスランド)

スヴィナフェルヨークトル氷河の内部にある氷洞

スヴィナフェルヨークトル氷河の内部にある氷洞

© Getty; Peter Adams

アイスランド北西端の地で70万年前に形成された氷河・成層火山、スナイフェルスヨークトル火山の名に聞き覚えがあるのは、この火山がジュール・ヴェルヌの古典冒険小説『地底旅行』(1864年)に、“地球の中心” への入り口として登場しているからだ。
ヴェルヌがこの小説を発表してから160年近くが過ぎた今も、この火山はミステリアスな存在であり続けており、地球空洞説の信奉者やUFO愛好家はここを地球と別世界を繋ぐ接点と見なしている。
自分で入り口を見つけられなくても落胆する必要はない。アイスランド南部に向かい、ミールダルスヨークトル氷河の地下にあるカトラ氷洞の内部探検ツアーに参加すれば、黒い岩とマジカルな青い氷が織りなす異世界を体験できる。

3:インカの財宝を求めて — リャンガナテス山地(エクアドル)

インカの財宝を求めて多くの探検家が命を落とした

インカの財宝を求めて多くの探検家が命を落とした

© Getty

インカ帝国ほどコンキスタドール(大航海時代のスペイン人征服者)や強欲な無法者たちに金銀財宝を略奪された文化はないだろう。インカの財宝伝説が根強く存在しているのは当然なのだ。
アンデス山脈とアマゾン川に挟まれたエクアドル・リャンガナテス山地のどこかに、コンキスタドールによる略奪を免れるために財宝を隠した場所があると言われている。
その隠し場所へ続くトレイルは16世紀に閉ざされたとされていたが、1850年代に英国人植物学者リチャード・スプルースがこのトレイルを再発見し、隠し場所の地図も発見した。
そして、1886年にバース・ブレイクという財宝発掘家がこの地図を使ってリャンガナテス山地を訪れると、大量の金銀を発見した。
しかし、持ち帰れるだけの財宝を抱えてニューヨークへと戻ろうとしたブレイクは、その途中で財宝と共に船上から姿を消してしまった…。
このインカの財宝伝説は今も探検家たちの興味を惹きつけているが、ブレイクが大西洋の海の底へ沈んで以来、幸運に恵まれた者はいない。

4:地上絵の謎を探る — ナスカ台地(ペルー)

ナスカの地上絵は飛行機が発明されたのちにようやく発見された

ナスカの地上絵は飛行機が発明されたのちにようやく発見された

© Getty

休耕畑に出現したミステリーサークルが宇宙人の仕業なのだとすれば、ペルーの乾燥した高原地帯に描かれた巨大な動物や図柄で有名なナスカの地上絵もそうなのかもしれない。
ナスカの地上絵はペルーの首都リマから南に約200マイル(約321km)離れた場所にあり、ハチドリからクモまでのあらゆる図柄が800個以上残されている。
300種類の図形・70種類の動物が描かれた理由は謎のままだが、近年は「500年〜2000年前に砂漠を深さ約25〜38cmで削り、その下層にある明るい色の砂を露出させたもの」という説が有力だ。風や侵食が少ないため、ここの地上絵は形が変わることなく残っている。
さらに興味深いのは、太古に描かれたこの地上絵が発見されたのは、航空機が発明されて空中から俯瞰できるようになった1930年代だったということだ。
言い換えるなら、古代人は幾何学デザインの達人だったということだ。もちろん、ナスカの地上絵は現地で鑑賞可能だが、堪能するならヘリコプターツアーがベストだ。

5:ビッグフットを追う — ワシントン州(米国)

ビッグフットの謎は米国開拓時代まで遡る

ビッグフットの謎は米国開拓時代まで遡る

© Getty

ビッグフットの目撃例が世界で最も多い(正確には458例)とされるワシントン州は、このUMA(未確認動物)に出会える確率が最も高い場所と言えそうだ。
トウヒ(マツ科の植物)やセコイアが生い茂った広大な森林地帯を擁するワシントン州は、映画『ハリーとヘンダスン一家』の世界を体験するのにうってつけだ。さらに言えば、ビッグフットは太平洋岸北西部と密接な繋がりがあるとされてきた。
ビッグフットとの遭遇を目的としたアドベンチャーや森林ハイクを実行するなら、必ず所定の注意事項に従い、行き先を身近な人に知らせておくべきだ。
また、実際にビッグフットと遭遇したら、騒がずにそっとしておいてあげよう。なぜなら、それは後脚で立ち上がったツキノワグマである可能性が極めて高いからだ。また、ツキノワグマが近づいてくるのはハグをするためではない。

6:失われた黄金都市を探す — アマゾン川(ブラジル / ボリビア)

幻のエル・ドラードと共に消息を絶ったパーシー・フォーセット少佐

幻のエル・ドラードと共に消息を絶ったパーシー・フォーセット少佐

© Getty; Royal Geographical Society

映画『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』、またはその原作を知っている人なら、1925年にアマゾンの奥地に存在する “Z” と呼ばれる失われた文明を探すことに執念を燃やし、そのままアマゾンで消息を絶ったパーシー・フォーセット少佐を知っているはずだ。
この “Z” と呼ばれる文明は黄金都市エル・ドラードを示しているという説が存在するため、フォーセット少佐の足跡は探検家たちの興味を今も刺激し続けている。
2009年、ジャーナリストのデビッド・グランがその足跡を辿り、フォーセット少佐を知っていると語る原住民部族を発見した。しかし、伐採が進み、牧畜が定着し、トラックや軽飛行機が発明された時代に、ジャングルを切り開いて進んでいったフォーセット少佐の足跡を忠実に辿るのはほとんど不可能だった。
ここに、フォーセット少佐を追ってアマゾンを探検した人々がピラニアやマラリア、肉食性ウィルス、原住民部族の放つ矢などの犠牲になった事実を併せれば、彼らの真似をするのは賢明ではないと言えるだろう。

7:UFO出現のホットスポット — テキサス州スティーブンビル(米国)

2008年、UFO目撃情報により一躍有名になったスティーブンビル

2008年、UFO目撃情報により一躍有名になったスティーブンビル

© Joe Sohm, Visions of America; Getty

眉唾ものの話題が続いたところで、ほんの少し信憑性の高い話をしよう。
テキサス州スティーブンビルの住人たちは、UFO、フー・ファイター、フライングソーサーなど様々な呼び方が存在するが、とにかく自分の住む街には宇宙人がいると信じている。
2008年1月8日の夜、この農業の町に暮らす人たちが地元幹線道路上空に無数のストロボ光を目撃したと報告した。その光は水平アーチ状に移動したあと垂直方向に動いたが、地元のあるパイロットは、その光の軌道は1マイル半(約2.4km)に及び、時速は3,000マイル(約4,828km/h)だったとしている。
この目撃情報から数週間後、米国空軍から「当時はF-16ジェット戦闘機が当該エリアを飛行していた」という報告がされたが、我々は「はいはい、そうですか」と聞き流している。
真実は人智を超えたところに存在するのだ。

8:大ピラミッドのスケールに圧倒される — ギザ(エジプト)

ギザの大ピラミッドにはいまだ解明されない謎が数多く眠る

ギザの大ピラミッドにはいまだ解明されない謎が数多く眠る

© Getty

ギザの大ピラミッドは、過去数十年で単なる観光地に成り下がってしまっていたかもしれない。
しかし現在、エジプト政府は一般立ち入り禁止を計画しており、このニュースは文化財保護を目指す人たちに安堵をもたらしている。ビデオゲーム『トゥームレイダー』シリーズの主人公ララ・クロフトを目指している新進冒険家たちには関係ないかもしれないが。
現時点では4,500年の歴史を持つこの巨大ピラミッドを訪問するのは可能だが、多くの謎が残る宝物庫を含む大部分は昔から一般公開されていない。この宝物庫は2017年に発見されたが、このピラミッドで新たな部屋が見つかったのは約10年ぶりだった。
また、科学者たちの最近の研究によると、ギザの大ピラミッドは部屋と土台に電磁エネルギーを集められる構造になっていることも分かっている。
さらに、このピラミッドは多くの陰謀説にも用いられてきた。
まず、各面の中央に縦線が入っているため、正確には世界唯一の8面構造ピラミッドで、この中央線が春分と秋分の夜明けと日没の時間帯に上空に向かわなければ確認できないという事実が陰謀論者たちの興味を引いている。
また、このピラミッドの北緯29.9792458という座標が光の速さ(299,792,458m/s)と一致しているというのも彼らには堪らない。
現在、科学者たちはこのピラミッドの各部屋の目的を解き明かそうとしているが、我々は宇宙人と何らかの関係があると読んでいる。

9:古代地下都市を巡る — デリンクユ(トルコ)

紀元前7世紀〜8世紀頃に建造されたと推定されるデリンクユの地下都市

紀元前7世紀〜8世紀頃に建造されたと推定されるデリンクユの地下都市

© Getty

トルコ・ネヴシェヒル県に位置するデリンクユには、地下60mまで続く部屋やトンネルで構成された、約2万人が生活できる巨大な地下都市が存在する。
さらに、この地下都市にはワイン醸造やオイル搾出のための部屋をはじめ、家畜用の部屋、貯蔵庫、食堂、さらには礼拝堂まで備えられている。また、各部屋と廊下は大きな石で仕切れるようになっており、外気を取り入れるための高さ55mの通気孔も備わっている。
この地下都市は紀元前7世紀〜8世紀頃にインド・ヨーロッパ系の人々によって建造されたと考えられており、アラブ・ビザンチン戦争期には避難所として使われ、また数キロの長さを持つトンネルが他の地下都市との連絡通路になっていたと言われている。
デリンクユの地下都市は1969年から一般公開されており、トンネル群の約半数を巡ることができる。