ブレイキン
【Red Bull BC One World Final 2025】:IssinとRikoが優勝!
IssinとRikoが日本初のB-Boy / B-Girl同時優勝をもたらした東京・両国国技館で開催されたグローバル1v1ブレイキンイベントの結果とハイライトをプレイバック!
世界最強のブレイカーたちが【Red Bull BC One World Final 2025】に集結した11月9日夜、東京を代表する建築物、両国国技館がネオンカラーの輝きを放った。
ハイエナジーと高精度が特徴的な東京の夜は、重力を否定するスピンと『ストリートファイター』シリーズの派手さを組み合わせた強烈なムーブの祭典と化し、最後に新ワールドチャンピオン2名が誕生した。
両国国技館の観客が日本らしいムードを演出する中、B-Boy16人とB-Girl16人がステージへ上がり、情け無用の1v1トーナメントという究極の試練に挑んだ。そして、最後は日本のB-Girl RikoとB-Boy Issinがそれぞれの頂点に立ち、新ワールドチャンピオンの称号を手にした。彼らは【Red Bull BC One】の栄光の歴史に名を刻むと同時に、自国開催で日本初の両部門同時制覇を成し遂げた。
01
東京開催
スポットライトが東京の雨雲を切り裂いた瞬間から、【Red Bull BC One World Final 2025】では最高のエモーションとブレイキンが目まぐるしく展開されていった。
ホストのAmjadとKensakuがヒップホップカルチャーのルーツであるストリート感で会場を盛り上げる中、DJ KhanFuがビートを担い、東京とシンクロするトラックを次々とミックス。ブレイカーたちと7,700人を超える観客をリズムに乗らせた。そして、ジャッジパネル(Cloud / Ronnie Ruen / Kill / ATA / Luma)も日本刀のような鋭さと忍者のような精度であらゆるムーブとフロウをチェックした。
バトル、サイファー、そしてクロスカルチャーイベントなどが盛り沢山だった【Red Bull BC One Last Chance Cypher】と【Red Bull BC One Camp Tokyo】ですでにバイブスはピークに達していたが、客電が落ちると会場は再び大きな熱気に包まれていった。
02
ハイライト
【Red Bull BC One World Final 2025】のバトルでは、スタイルと自信、そして観客のバイブスが最高潮に達した。まるで『ONE PIECE』の新たなストーリーの始まりのように、Jet LegとLeeの最初のB-Boyバトルから大きな火花が散り、観客の声援がまるで昇龍拳がヒットしたかのような衝撃となって会場を揺らした。
観客が特に大きな声援を送っていたのが、日本出身のShigekix、Issin、Hiro10、haruto、Rikoで、フラッグやカードで “推し” を熱心にサポートしていた。その中で、パフォーマンスの前に観客へ挨拶をしたカザフスタン出身のB-Girl Sayoraや、電光石火のスピードでアクロバティックなムーブをメイクしたオランダ出身のB-Boy Leeなど、出場したすべてのブレイカーたちがそれぞれのスキルとスタイルをアピールしていった。
ハイライトは、harutoとIssinのB-Boyファイナルだった。日本が世界に誇るクルー、Body Carnivalのクルーメイトでもある2人のバトルは『ストリートファイター6』の対戦のような技の応酬となったが、最後はIssinが押し切って勝負を手にし、歴史に名を刻んだ。
03
新ワールドチャンピオン誕生
【Red Bull BC One World Final 2025】は、スキルとクリエイティブティを高精度で組み合わせたブレイキンが特徴の新ワールドチャンピオン2名を生み出した。One Pieceに所属するB-Girl RikoとBody Carnivalに所属するB-Boy Issinは、どちらも自国での初戴冠となった。
RikoはファイナルでRed Bull BC One All Starsのメンバーで、オリンピック銀メダリストのリトアニア出身のNickaと対戦して勝利を収めた。優勝直後、Rikoは次のようにコメントした。
「日本開催で優勝できて本当に幸せです。フィジカルはいつもの練習通りを意識していましたが、メンタルではいつもよりも集中する必要がありました。【Red Bull BC One】は世界で最もタフなイベントのひとつだからです。ベストを尽くさないといけないと思っていましたが、この意識が結果に結びつきました」
一方、Issinはファイナルでクルーメイトのharutoと対戦。2人が所属するBody Carnivalは、そのクリエイティビティが高く評価されており、【Red Bull BC One World Final】に出場した初めてのB-Girlとして知られるAyumiをはじめ、彼女の姉Narumi、Kazuki Rock、haruto、Issinはすべて【Red Bull BC One】のトップブレイカーとして評価されている。しかし、このクルーからワールドチャンピオンが生まれたことはなかった。
そして、Issinがついにその称号を手にした。Issinは次のようにコメントした。
「最高ですね。ブレイキンを始めた頃の最初の夢が、【Red Bull BC One】優勝でした。その夢がついに叶いましたので、本当に嬉しいです。日本のお客さんの前でこのようなビッグタイトルを手にできたので、特別な勝利になりました。日本の皆さんからのエナジーが大きな力になりました」
「harutoはきょうだいのような存在なので、一緒に祝いたいという気持ちがありました。勝利したときは本当に嬉しかったです。お互いに切磋琢磨して、いつもバトルをしながら成長を続けています。こういう気持ちと良いライバル関係が、日本人ブレイカーたちをさらに強くしていると思います」
04
ブレイキンの未来
【Red Bull BC One World Final 2025】は、ブレイキンのストリートルーツとそこからメインストリームまでの道のりを讃えるイベントだった。今やブレイキンはただのダンスではない。自己表現と不屈の精神の高らかな宣言であり、たゆまない努力を共有する世代間を結びつける普遍のアートだ。
時間の流れの中で消えていくものもあるかもしれないが、【Red Bull BC One】が消えることはない。美しいスタイルと高い目的意識で独自の道を歩みながら、世界中のB-BoyとB-Girlを繋ぎ合わせていく。東京での成功は鬨の声のように鳴り響き、レベルアップして自分の時代を築こうとしている世界中のブレイカーたちの心に火を灯すはずだ。
【Red Bull BC One World Final 2025】の見逃し配信はこちら:
Red Bull BC One World Final 2025
世界最高のB-BoyとB-Girlたちを集めて東京・国技館で開催されたブレイキンバトルイベントをチェック!
05
2026年はカナダ・トロント!
東京の夜が明けて、世界の目は北、カナダの首都へ向けられている。【Red Bull BC One World Final 2026】は11月29日にカナダ・トロントで開催される。チケットはこちらで販売中!
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