Skye joins the battle in Valorant
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eスポーツ

『VALORANT / ヴァロラント』:新エージェント “スカイ” についてプロプレイヤーが考察

『VALORANT』世界最強チームのG2 Esportsに所属するプロプレイヤー2人が、回復・妨害・索敵に長けた13人目のエージェントの印象を語った。
Written by Ben Sillis
最終更新日:
予定を繰り上げて新マップを公開し、非常にフレッシュでクールなスキンと新しいバトルパスを追加しただけでは物足りないと言わんばかりに、Riot Gamesは『VALORANT / ヴァロラント』の大型アップデート “Act III” の一部として13人目のエージェントを追加した。この新エージェントは斬新なアビリティでこのゲームをさらに進化させることが予想されている。
その【スカイ】は2020年10月27日に実装された。新マップ【アイスボックス】から2週間遅れでの実装は、新エージェントと新マップを同時に学ばなければならない状況を回避するためだ。【スカイ】の公式ロールは “イニシエーター” だが、チームメイトを治せるアビリティやチームメイトをアシストするアビリティを備えているため、他の “イニシエーター” よりサポート寄りと言える。
【スカイ】のアビリティは4種類で、周囲のチームメイトを回復させる《リグロウス》、タスマニアンタイガーを召喚・操作して索敵・スタンできる《トレイルブレイザー》、鷹を召喚・操作してフラッシュする《ガイディングライト》、そして敵3体を追跡し、視界を悪化させる《シーカー》を備えている。
このようなアビリティが特徴の【スカイ】はかなりユニークなエージェントで、テストプレイを終えた我々は「マスターするのは簡単ではない」という印象を持った。タスマニアンタイガーと鷹を使うタイミングに四苦八苦してしまったからだ。
しかし、手合わせしてもらったG2 Esportsの『VALORANT』チームは我々素人とは違うようで、すでに【スカイ】の性能をほとんどすべて把握しているようだった。そこで今回は、彼らに【スカイ】の立ち回りと性能について教えてもらうことにした。
G2 Esports『VALORANT』チームに所属するArdis “ardiis” Svarenieksは「【スカイ】はかなり優秀なエージェントになると思う。ユーティリティなエージェントだからね。でも、総合的には【ブリーチ】【ソーヴァ】には敵わないと思う。優秀だけどメタを変えるまでの存在ではないかな」と感想を述べている。
プロマッチの大半で【ソーヴァ】をメインに据えているardiisは、“イニシエーター” を熟知している。彼よりもこのロールを理解しているプレイヤーはほとんどいない。よって、「【ブリーチ】や【ソーヴァ】に比べるとインパクトに欠ける」という彼の第一印象の信憑性は高い。
実際、【スカイ】はクールダウンの長さと効果範囲が原因で、他の “イニシエーター” よりも上手く切り込めない。しかし、シンプルな “イニシエーター” としてデザインされていない可能性が考えられる。彼女のアビリティは前線に立つよりもサポートに回る方が向いているように思える。
「【スカイ】は僕のメインのひとりになるだろうね。今の僕はサポートを担うことが多いからさ」と感想を述べているG2 Esports『VALORANT』チームのDavid “Davidp" Prinsは、最近の弱体化まで長らく【セージ】を使ってきたプロプレイヤーだ。「【スカイ】はトップレベルでも活躍できると思うよ。アビリティも好感が持てる。スタン、回復、視界悪化を備えているのはかなり大きい」
【スカイ】に対するプロプレイヤー2人の意見の相違はさらに続くのだが、2人が担っているロールを考慮するとこの差は非常に興味深い。ここにコミュニティ全体の第一印象やインフルエンサー / プロプレイヤー / Riotのクローズドテストの感想を加えてみると、【スカイ】の評価を分けている原因が彼女の回復能力にあることが見えてくる。
【スカイ】はチームメイトを回復できる “イニシエーター”
【スカイ】はチームメイトを回復できる “イニシエーター”
【スカイ】が発表されるまで『VALORANT』唯一のチームヒーラーと言えた【セージ】は、このゲームの大きなトピックのひとつになってきた。多くのプレイヤーやファンが彼女の回復能力はOP(オーバーパワー)で、彼女を擁するだけで優位に立てると批判した。この結果、【セージ】には弱体化が複数回加えられ、もはやプロシーンではほとんどピックされなくなっている。
【スカイ】の回復能力は【セージ】ほど強力ではないが、複数のチームメイトを同時に回復できるアビリティを備えているのは彼女だけだ。【スカイ】の回復能力は、ちょっとしたチームファイト後にチーム全員が全回復できる可能性があることを意味する。つまり、数的優位に立てる確率が高くなり、さらにはHPでもイーブンになれるのだ。
連携に優れているチームがこのような【スカイ】に【セージ】を組み合わせれば、自己回復できない【スカイ】を【セージ】がカバーするので、非常に厄介な相手になるだろう。
ardiisは次のように語っている。「【スカイ】が自己回復できないところは気に入っているよ。マッチが少し面白くなるからね。だから、【セージ】と【スカイ】を組ませるのはOP(オーバーパワー)かもしれないな。とりあえずは様子見だね」
【スカイ】と【セージ】を組ませれば、チームのバランスが崩れて選択肢が狭まるが、【スカイ】は攻撃に優れており、【セージ】はベストディフェンダーのひとりなので、両エージェントを擁するチーム編成は十分に考えられる。
一方、Davidpはardiisとは異なり、【スカイ】の回復能力には制限があるので特に問題にはならないと考えている。
「僕は【スカイ】が強すぎるとは思わない。【スカイ】の回復能力は正しいタイミングで上手く使う必要があるからね。【スカイ】は複数のチームメイトを同時に回復できるけれど、回復の回数が増えるほど回復量は減っていく。だから、特に弱体化する必要はないと思っているよ」
プロレベルでどれだけ【スカイ】が起用されるのかを確認するのは非常に興味深い。新マップ【アイスボックス】追加後初のメジャートーナメントとなる “First Strike” での彼女の起用法は特に注目だ。
しかし、プロシーンの外側にいる我々は、何よりもまず【スカイ】の立ち回りとカウンターをできるだけ早く習熟する必要がある。なぜならすぐに多くのプレイヤーが彼女をピックするようになるはずだからだ。
【スカイ】が強力なエージェントになると思っている我々に向けてDavidpは次のようにアドバイスを送っている。
「スキルレベルが低いマッチでは【スカイ】はそこまで活躍しないと思うよ。なぜなら、簡単にチームメイトをフラッシュできるし、チーム内でコミュニケーションが上手く取れていないと役に立たないからね。でも、トップレベルでは多くのチームが【スカイ】をピックすると思う。アビリティが強力だからさ」
2020年10月27日に実装された【スカイ】をすでに多くのプレイヤーが試しているはずだが、まずはチームメイトに《ガイディングライト》を使う時は必ずコールするように頼んでおこう。角を曲がった直後にチームメイトからフラッシュされるほど最悪のことはないからだ。これが、G2 Esportsのプロプレイヤーからのベストアドバイスだ。また、テストプレイで彼らに完敗した我々が言えるのは、コミュニケーションが重要だということだ。
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