101 of the world's best adventures.
© Rosa Friend
Travel

2018年 地球の旅:ベスト101

今すぐパスポートを手元に用意しよう。山から湖、蒸気機関車からサンドイッチまで、2018年内に体験したいアドベンチャープランを101種類集めてみた!
Written by James Shackell & Oliver Pelling
読み終わるまで:84分Published on
我々と同じように、仕事を辞めて世間で "インフルエンサー" と呼ばれている存在になり、実体は良く分からないが少なくとも視覚的には魅力的な旅を続けて大金を稼ぐことを夢見ている人は少なくないはずだ。
しかし、真実を言えば、自撮りのプロにならなくても、アドベンチャー満載の生活を送ることはできる。ただシンプルに外へ飛び出して、その生活を送れば良いのだ。

オリジナル缶

レッドブル エナジードリンク

Red Bull Energy Drink
潜水艦でタイタニックの残骸を見たい? 簡単だ。シベリアでトナカイと暮らしたい? もちろん可能だ。ニカラグアの火山でサーフィンを楽しみたい? ノープロブレム。パスポートを今すぐ用意しよう。以下の101種類のアドベンチャープランを読み終われば、飛行機のチケットを予約したくなるはずだ。

1. ニューヨークで本場のルーベンサンドを食べる

Katz's Delicatessenのルーベンサンド

Katz's Delicatessenのルーベンサンド

© Brando

ルーベンサンドを知っている人は少なくないはずだ。これはニューヨークの定番サンドイッチのひとつで、ライ麦パンに何層にも重ねたコーンビーフ(またはパストラミ)、ザワークラウト、スイスチーズ、ピクルスなどを挟んでグリルしたものだ。しかし、本物のルーベンサンドがどこで食べられるのかについては多くの人が知らないだろう。本場中の本場を楽しみたいなら、ニューヨークのKatz's Delicatessenに行くしかない。映画『恋人たちの予感』にも登場したこのレストランは、自ら「世界最高のパストラミサンドが食べられる店」と名乗っている。
場所:米国・ニューヨークのロウアー・イースト・サイド、East Houston Streetへ向かい、あとは空腹が顔に出ている人たちについていけば良い。
時期:ルーベンサンドは1年を通じて楽しめるが、Katz's Delicatessenは大人気店なので、なるべく早い時間を狙おう。
メモ:大きく口を開けてかぶりつくべし。炭酸飲料と合わせて楽しみもう。消化促進の胃腸薬を忘れずに。

2. アッパー・アンテロープ・キャニオンに潜り込む

アリゾナのアッパー・アンテロープ・キャニオン

アリゾナのアッパー・アンテロープ・キャニオン

© Jean Marc Linder

"米国の峡谷" とくれば、大抵の人はグランド・キャニオンを思い浮かべるはずだ。しかし、グランド・キャニオンとは全く異なるアッパー・アンテロープ・キャニオンこそ、米国内で訪れるべき峡谷だ。非常に狭隘なこの峡谷は石化した砂丘で、数千年の時間をかけて風と水で浸食された。早朝にナバホ族が提供しているツアーに参加すれば、天井部分から差し込む朝日に照らされた岩が美しく輝く姿が楽しめる。
場所:米国・アリゾナ州 / アッパー・アンテロープ・キャニオンはペイジから数マイルの東に位置するナバホ保護地区内にある。
時期:ナバホ族のツアーは週7日開催されているが、アッパー・アンテロープ・キャニオンの最も美しい姿が見られるのは早朝だ。
メモ:最高のカメラを持って行こう。フォトグラファーにとって、アッパー・アンテロープ・キャニオンは夢の国だ。

3. ベアトゥース・ハイウェイでモンタナとワイオミングを走り抜ける

"米国で最も美しい道路" と呼ばれるベアトゥース・ハイウェイ

"米国で最も美しい道路" と呼ばれるベアトゥース・ハイウェイ

© Ben Townsend

ベアトゥース・ハイウェイは "米国で最も美しい道路" と呼ばれているが、大半のツーリストはどこにあるのかさえ知らない。"オール・アメリカン・ロード" のひとつに認められているベアトゥース・ハイウェイは、モンタナ州とワイオミング州の州境に位置しており、急峻なスイッチバックが複数組み合わさった公道だ。映画『ロード・オブ・ザ・リング』から抜け出てきたような美しい山岳風景が続くため、300mも走らないうちに車(バイク)を停めて景色を楽しむというルーティンをひたすら繰り返すことになる。イエローストーン国立公園を目指しているなら、この美しいルートを選択すべきだ。
場所:ベアトゥース・ハイウェイはモンタナ州南部とワイオミング州北部の州境に位置している。
時期:高地で降雪量も多いため、ベアトゥース・ハイウェイは数ヶ月間しか通行できない。通常、通行期間は5月半ばから10月半ばの5ヶ月間が設定されている。
メモ:安全運転でゆっくり楽しもう。定期的に車(バイク)を停めて写真撮影をしよう(頬をつねって現実かどうかも確かめておこう)。

4. 世界最大のスクリーンの下で踊る

派手な演出はハリウッドの得意分野

派手な演出はハリウッドの得意分野

© Joey Lax Salinas

世界最大のスクリーンを使った巨大なトンネルディスコは、ラスベガスに任せておこう。Fremont Street Experienceは全長457m(サッカーフィールドの約5倍の長さ)もある巨大なショッピングストリートで、毎日午後6時になると、クレイジーなサウンド&ライトショーがスタートする。内容は毎日変わるが、何曜日に訪れても最高にクールなLEDパーティが楽しめるはずだ。
場所:米国・ラスベガス。Fremont Streetの西端に位置している。
時期:毎日午後6時からショーがスタートし、1時間のプログラムが午前12時まで6連続で開催される。大晦日に訪れれば、世界最大のLED花火が楽しめる。
メモ:ダンス用シューズを持っていこう。コスプレイヤー(QueenやKISSなどのロックバンド)も一般的だ。

5. ルイビルで斧投げとビールを楽しむ

斧を投げてストレスを発散しよう

斧を投げてストレスを発散しよう

© Flying Axes

多くの娯楽施設がダーツを選ぶ中、ケンタッキー州ルイビルのFlying Axesは異なる選択をした。古い巨大倉庫の中に位置するこの娯楽施設には、メニューが豊富なバーと大量のケージが用意されており、そのケージでは木製のダーツボードのような標的めがけて斧を投げることができる。言うまでもないが、安全性が最優先されているため、このゲームを楽しむ人たちは指導を受ける必要があり、さらには「酔客禁止」というルールが厳しく設けられている。しかし、強烈に面白い数時間を過ごすには持ってこいの場所だ。また、ルイビルを訪れたら、モハメド・アリ・センター(Muhammad Ali Center)をチェックしたり、オールドファッションドを飲んだり、フライドチキンを食べたりするのも忘れないようにしよう。チャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)もマストだ。
場所: Flying Axes(146 N. Clay Street)は中心部から目と鼻の先にある。
時期:いつでも
メモ:グループで訪れてチームバトルを楽しむのも良し、カップルで訪れて1on1を楽しむのも良しだ。

6. ニューファンドランド島沖の海底でタイタニック号を拝む

840万円でタイタニック号を拝もう

840万円でタイタニック号を拝もう

© Blue Marble Private

これは多少シリアスなトリップだ。英国のツアー会社Blue Marble Privateに連絡を取れば、潜水艦に乗り込んで水深3,660mまで潜り、タイタニック号の残骸を眺めることができる。この深海ツアーは5万6,000ポンド(840万円)と超高額だが、2018年分はすでに完売している。尚、このツアーは期間限定になりそうなので注意が必要だ。専門家は、タイタニック号は15年以内に極限微生物によって全て食べられてしまうだろうと予測している。
場所:カナダ・ニューファンドランド島から出発し、科学者たちと協力しながら8日間の深海旅行を楽しむ。
時期:2018年分は完売しているが、高額の旅行費が払えるなら2019年分の予約をしよう。
メモ:現在このツアーを提供しているのはBlue Marble Privateのみ。詳細はこちら>>

7. メンフィスでAl Greenとゴスペルを歌う

メンフィスに行けばAl Greenとゴスペルが楽しめる

メンフィスに行けばAl Greenとゴスペルが楽しめる

© Lindsey Turner

聖なる力を得た宣教師が強烈な歌声で教会を揺らすゴスペルにいつか参加したいと思っている人は多いはずだが、世界最高のゴスペルに参加できるチャンスがある。1970年代に「Let's Stay Together」、「Take me to the River」、「Love and Happiness」などのヒットを飛ばしたソウルシンガーAl Green(現在は司祭)が、メンフィスの教会Full Gospel Tabernacleでほぼ毎週日曜日にゴスペルを歌っているのだ。一般参加は自由だが、ツーリスト向けのショーではなく正式な礼拝なので、敬意を払おう。自撮り棒はホテルに置いていこう。
場所:787 Hale Road, Memphis, Tennessee
時期:Al Greenはほぼ毎週日曜日に登壇している。詳細は本人のウェブサイトでチェックできる。
メモ:正式な礼拝であることを忘れないように。

8. ナパリコースト州立公園をヘリコプターから眺める

この世の物とは思えない美しさを誇るナパリコースト州立公園

この世の物とは思えない美しさを誇るナパリコースト州立公園

© Alex-Schwab

ナパリ(Nā Pali)ハワイの言葉で「崖」を意味する。これは、アクアマリンに輝く太平洋に落ち込む火山岩の切り立った海岸線には実にふさわしい名前だが、地元の人たちは、ここの風景にはそんな名前がなくても人を引きつける魅力があることを知っている。ナパリコースト州立公園はハワイ・カウアイ島の北西部に位置しているが、カヤックかヘリコプターがなければアクセスできない(写真を見ればその理由が理解できるはずだ)。無理をせずとりあえず今はヘリコプターに乗っておこう。
場所:ハワイ・カウアイ島北西部
時期:ヘリツアーは通年で楽しめるが、天候次第で中止になる。
メモ:地元のいくつかの旅行会社がツアーを組んでいるので、簡単に予約できる。カメラは絶対に持って行くこと。

9. ブランオー・デューンズ州立公園の砂丘を楽しむ

ブランオー・デューンズ州立公園の砂丘はサハラ砂漠に匹敵する面積

ブランオー・デューンズ州立公園の砂丘はサハラ砂漠に匹敵する面積

© Wayne Stadler

Winnebagoのモーターホームや野宿、シャワー付きのキャンピングカーを好む人の多くは、ジャクソンズ・ホールやヨセミテ国立公園、イエローストーン国立公園などをはじめとする米国を代表する観光地を目指しており、アイダホ州のブランオー・デューンズ州立公園を目指している人はひとりもいないように思える。我々にはその理由が理解できない。ここを訪れれば、約122mの高さを誇るサハラ砂漠級の砂丘、フィッシングやスイミングが楽しめる美しい湖、そして州最大の公立天体観測所で世界トップクラスの天体観測が楽しめる。
場所:ブランオー・デューンズ州立公園はアイダホ州の南西部、マウンテンホームのすぐ南に位置している。
時期:この公園では1年を通じてキャンプを楽しめるが、天体観測を考えているなら夏がベストシーズンだ。
メモ:乗馬、スイミング、フィッシング、スキー(冬のみ)が楽しめる他、案内所でサンドボードを借りれば、サンドサーフィンにも挑戦できる。

10. デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道に乗る

デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道から見える景色は最高だ

デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道から見える景色は最高だ

© Jerry and Pat Donaho

これは歴史好きにはたまらないトリップだ。デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道は120年以上に渡り、雨風や電気の発明などを乗り越えながらコロラドの峡谷で煙を吐き続けてきた。デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道の両サイドに広がる美しい風景や蒸気機関車のノスタルジアは "鉄ちゃん" でなくても楽しめる。米国最古の蒸気機関車のひとつにして知られるこの鉄道は、1882年から今日までコロラド州デュランゴとサンファン山脈のシルバートンを結び続けている。
場所:デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道は、コロラド州とニューメキシコ州の州境付近に位置するデュランゴ(サンファン国立森林公園のすぐ南)から出発する。
時期:この鉄道は通年運行しており、通常スケジュールは1日2本(デュランゴ発)となっている。運行時間の詳細はウェブサイトをチェックしよう。
メモ:客車は予算に合わせて複数のクラスが用意されている。乗車時間は片道約3時間半。

11. セントルイスで米国最高のバーベキューリブに舌鼓を打つ

Pappy's Smokehouseのリブ、ターキー、チキン、ブリスケット、ポーク

Pappy's Smokehouseのリブ、ターキー、チキン、ブリスケット、ポーク

© Oliver Pelling

Food Networkの投票で米国ナンバーワンのバーベキューリブを出す店に選ばれたミズーリ州セントルイスのPappy's Smokehouseは、バーベキュー専門店の間には大きな差があるということを改めて証明した。バーベキューに並々ならぬ拘りを持つオーナーのスキップ・スティールは最高のレシピを考案しており、毎日3,000kgのバーベキューリブを売り切っている。米国にはドライとウェットという2種類のバーベキューリブが存在するが、Pappy's Smokehouseは前者専門で、スティールは、バーベキューソースにどっぷりとリブをひたす "ウェット" をメニューに載せているバーベキュー専門店は何かを誤魔化そうとしていると考えており、バーベキューリブは特別な手を加えなくても、柔らかくて風味があるべきだとしている。Pappy's Smokehouseの味を知っている我々は、彼のその意見に頷くしかない。
場所:3106 Olive St, St. Louis, Missouri.
時期:バーベキューはオールシーズンで楽しめる。Pappy's Smokehouseもほぼ年中無休で営業している。
メモ:両手と大量のキッチンペーパーがあれば最高の時間が過ごせる。

12. ジョンストーン海峡をカヤックで渡る

ジョンストーン海峡でシャチを観察しよう

ジョンストーン海峡でシャチを観察しよう

© Justin Liew

映画『フリー・ウィリー』のシャチ、ウィリーが本当に海へ帰ったのなら、おそらく彼はカナダ・バンクーバー島のジョンストーン海峡へ向かったはずだ。ここは自然のシャチが観察できる場所として世界的に有名で、シャチ専門の研究施設も置かれている。ここの美しい自然を楽しむのに最適なのがカヤックだ。シャチやイルカ、アシカ、ミンククジラ(運が良ければ)などの姿を観察しながら、ゆっくりと海岸線を進むことができる。
場所:全長110kmのジョンストーン海峡は、カナダ・バンクーバー島の北岸沿いに位置している。
時期:シャチを観察したいなら、天候が穏やかになる5月から9月がベストだ。
メモ:現地には様々なカヤックツアーが用意されている(ワンデイ〜4日間)。また、海岸沿いには素晴らしいキャンプサイトが大量に存在する。

13. メンドシーノでオーガニックワインを飲む

メンドシーノで最高のカリフォルニアワインを味わおう

メンドシーノで最高のカリフォルニアワインを味わおう

© Steve McClanahan

米国内には世界的に有名なワイン産地が複数存在するが、少し違うワインを楽しみたいなら、カリフォルニア州サンフランシスコから北に144km離れたメンドシーノへ向かおう。マヤカマス山脈とコースト・レンジズ山脈を南北を見るメンドシーノは、エリア内のワイナリーの多くは有機栽培を採用していることから、米国屈指のオーガニックワインの産地として知られている。ここで飲むワインは自分にも地球にも優しい。
場所:サンフランシスコからショアライン・ハイウェイを北上し、ヴァンダム州立公園が見えてくれば、メンドシーノまではあっという間だ。
時期:メンドシーノを訪れるなら秋がベストだ。収穫期の9月か10月を狙いたい。
メモ:良質のシャルドネを探しているならParducci Wine Cellarsを訪ねよう。ここは米国初のカーボンニュートラル・ワイナリーとして知られている。

14. ウェストバージニア州のニュー川峡谷橋を渡る

世界的に有名なニュー川峡谷橋

世界的に有名なニュー川峡谷橋

© bobistraveling

ニュー川峡谷橋(New River Gorge Bridge / ニューリバー・ゴージュ・ブリッジ)は、1977年の開通当時は世界最長のアーチ橋として知られていた。今はその座を他に譲っているが、その景観はトップレベルだ。この橋の巨大な鋼鉄製の橋桁は下を流れるニュー側から約300mの高さに位置しているが、そのスケールの大きさを本当の意味で理解できるのは、実際にこの橋の上に立った時だ。
場所:ニュー川峡谷はアパラチア山脈で最高の景勝地のひとつとして知られている。ウェストバージニア州フェイエットビルからほど近い距離にある。
時期:ニュー川峡谷橋は1年を通じて通行可能だが、写真が趣味なら、夕暮れ時に訪れて付近の崖からベストショットを狙ってみよう。
メモ:車で通過したあとは、ニュー川へ降りてみよう。下から眺めた方がこの橋のスケールの大きさを良く理解できる。

15. コロラド州でMTBライドに熱中する

MTB発祥の地とも言われるコロラド州クレステッド・ビュート

MTB発祥の地とも言われるコロラド州クレステッド・ビュート

© Trailsource.com

冬が来ると、コロラド州クレステッド・ビュート(Crested Butte)はパウダースノーのパラダイスになる。しかし、雪が解けて夏が訪れると、スロープにはピンクやイエローの花が咲き乱れ、スキーヤーは姿を消し、全米屈指のMTBスポットに姿を変える。クレステッド・ビュートは、MTBの発祥地と言われるほどこのスポーツに適しており、ビギナーからエキスパートに至る全レベルのライダーが楽しめるトレイルが豊富に揃っている。GoProは絶対に持って行こう。
場所:クレステッド・ビュートは、コロラド州ガニソン群に位置している。
時期:厳密に言えば、ここでは1年中ライディングが楽しめるのだが、冬は多くのトレイルが雪で閉鎖されてしまうので、日が長く、野山の花も楽しめる春か夏に訪れよう。
メモ:自分のギアを持ち込む必要はない。クレステッド・ビュートにはレンタルバイクショップが数多く揃っている。

16. トルクメニスタンで "地獄の門" を叩く

"地獄の門" に近づいてはいけない

"地獄の門" に近づいてはいけない

© Martha de Jong Lantick

冗談でこのような名前が付けられたのではない。経緯を説明しよう。1971年に旧ソ連の科学者チームがこの付近に埋まっていた天然ガスを発見したのだが、ボーリング時に開けた穴が大きすぎたため、火をつけることにした。その火が燃え続けているため(47年経った今も!)、この名前が付けられたのだ。"地獄の門" はトルクメニスタンのカラクム砂漠の中央に位置しているが、世界各地からツーリストを集めている。
場所:"地獄の門" はカラクム砂漠中央に位置する村ダルヴァザの近くにある。
時期:この穴は365日燃え続けているが、夕暮れ時が一番美しい。
メモ:当たり前の話だが、近づいて叩こうとしないように。

17. シベリアでトナカイと暮らす

シベリアでトナカイと暮らすのはまさに一生に一度の体験

シベリアでトナカイと暮らすのはまさに一生に一度の体験

© Intrepid Travel

強風が吹きすさぶシベリアのヤマル半島は、先住民族ネネツ人がトナカイを遊牧しながら何世紀も暮らしている土地だが、2018年は彼らがツーリストを初めて迎え入れる記念すべき年になる。ただし、彼らの元を訪れるのは簡単ではない。ツンドラ地帯に位置する村、ラブロヴァヤ(Labrovaya)に辿り着くだけでも、鉄道、バス、そして水陸両用車Trekolを乗り継がなければならない。 "世界の果て" と呼ばれる理由を自分の目で確かめてみよう。
場所:ネネツ人はシベリアの奥深くに位置するホロンド湖(Horomdo)周辺で遊牧生活を送っている。
時期:シベリアにベストシーズンは存在しない。気温が一番高くなる時期を狙おう(8月が最も暖かい)。
メモ:ラブラヴァヤは、ネネツ人の子供たちに教育の機会を与えるために教師・作家のアナ・パヴロヴナ・ネルカギによって開村された。

18. キルギスでユルト生活を送る

キルギスで一般的な住居、ユルト

キルギスで一般的な住居、ユルト

© Revolution_Ferg

奇妙なポロ(頭がないヤギをボール代わりに使う)を楽しむカザフスタンの遊牧民がキャンパーバンを手に入れることはない。なぜなら、彼らの間では依然としてユルトが「最高の住居」だからだ。ユルトは軽量かつ堅牢で、風雨にも強く、しかも移動可能だ。モンゴル人の間ではゲルと呼ばれているユルト(ユルトはテュルク語)は、中央アジアでは非常にポピュラーな住宅形式で、この地域の広大な草原に点在している。多くの旅行会社がユルト宿泊ツアーを企画しているが、ソンクル湖付近の草原での宿泊を狙いたい。
場所:世界地図を広げてみよう。キルギスは中国、カザフスタン、タジキスタンと国境を接している中央アジアの共和制国家だ。
時期:キルギスのベストシーズンは限られている。5月から10月の暖かい時期に訪れよう。
メモ:Intrepid Travelが数多くのキルギスツアーを企画しており、その全てにユルトでの宿泊が含まれている。

19. イスタンブールの地下宮殿を訪問する

ドラマティックなバシリカ・シスタン

ドラマティックなバシリカ・シスタン

© Ralf Steinberger

シスタン(Cistern)は地下貯水池を意味するが、イスタンブールのバシリカ・シスタンが地下に引き込んでいるのは、水ではなくバチカンのシスティーナ礼拝堂だ。東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌスにより532年に建造された(もちろん、彼に命令された人たちが建てたのだが)この地下貯水池は、イスタンブールに現存するビザンティン様式の地下貯水池の中では最大となっている。336本の円柱はパーフェクトなシンメトリーで、8万㎥の水を貯めることができる。イスタンブールの観光スポットは、スルタンアフメト・モスクやグランバザール(カパルチャルシュ)の方が有名だが、バシリカ・シスタンではこれらにはないドラマを感じられる。
場所:バシリカ・シスタンはイスタンブール西岸のトプカプ宮殿の隣に位置している。
時期:公開時間は午前9時から午後6時まで。
メモ:入場料金は20トルコリラ(約600円)。木道の上を歩いて宮殿内の大理石円柱や鯉が不気味に泳ぐ貯水などを見学できる。

20. ジョージアでヒンカリを作る

ジョージア風小籠包ヒンカリの味は? あの力士に聞いてみよう

ジョージア風小籠包ヒンカリの味は? あの力士に聞いてみよう

© Shankar S.

ヨーロッパ圏内はツーリストで溢れているため、2018年は少し違うヨーロッパを楽しみたいと考えている人が増えているが、どこよりもユニークな旅が楽しめるのがジョージアだ。コーカサス地方の旅の醍醐味は食事にある。ジョージア風小籠包ヒンカリやブドウの葉を使った煮込み料理ドルマを作ったり、地元のワイナリーでジョージアワインとチーズを楽しんだりしよう。ジョージアでの料理教室は他では得られないスペシャルな体験になるはずだ。
場所:トビリシ、エレバン、シグナギなどには味自慢のレストランが数多く揃っている。
時期:天候が穏やかな9月と10月がオススメ。
メモ:Taste Georgiaが様々なフードツアーを企画している。

21. 南青山でパイナップルケーキを試食する

台湾がオリジナルです

台湾がオリジナルです

© SunnyHills

東京のトレンド発信地青山の裏通りに入ると、奇妙な建物が目に留まる。外観はまるで巨大なピックアップスティックゲーム、またはシロアリ塚のようだが、実際は、微熱丘山サニーヒルズ南青山店だ。ここは大半の外国人用ガイドブックが無視しているカルトフードスポットで、扱っているのはほぼパイナップルケーキだけなのだが、店内に入れば試食できるのがポイントだ。カッティングエッジな建築(隈研吾が設計)と無料のパイナップルケーキに興味があるなら、東京旅行の「行きたい場所リスト」に入れておこう。
場所:東京都港区南青山3-10-20
時期:営業時間は午前11時から午後7時まで。定休日なし。
メモ:店内に入って席に座れば、お茶とパイナップルケーキが運ばれてくる。気に入ったらいくつか買って帰ろう。

22. マット・プリオールのアドベンチャーアカデミーに参加する

アドベンチャーでコンフォートゾーンの外側へ出よう

アドベンチャーでコンフォートゾーンの外側へ出よう

© Matt Prior

マット・プリオールは冒険家・パイロット・フォトグラファー・世界記録保持者で、Red Bull.comで記事も書いている。数々の無補給アドベンチャーを通じてこれまでに100カ国以上を訪れ、5大陸に点在する名峰群の登頂にも成功している彼は、2015年にアドベンチャーアカデミーを設立した。ここは、参加者をコンフォートゾーンの外側に押し出して、ビッグアドベンチャーに挑戦してもらうことを目的としている。料金を払ってインドネシアへ向かえば、最大3人の他のメンバーと一緒に(プリオールも同行する)、複数の移動手段とチャレンジ(フィジカルとメンタル両方)、地元民との交流が含まれている壮大なアドベンチャーが楽しめるのだ。ただし、このアドベンチャーはあくまでも自分のコンフォートゾーンの外側に身を置くことが目的なので、予想外の展開が起きることは覚悟しておこう。これこそが、このアカデミーの魅力なのだ。
場所:インドネシア。プリオールは具体的な地名を明かしていない。
時期:5月から10月まで開催されている(各コースは1週間)。
メモ:ウェブサイト経由で予約できる。

23. 高野山奥の院で朝の散歩を楽しむ

20万もの墓と供養塔が立つ高野山奥の院

20万もの墓と供養塔が立つ高野山奥の院

© Mukashi Mukashi

和歌山県北部に位置する高野山を訪れる外国人ツーリストは少ない。大阪から鉄道4本、ケーブルカー、バスを乗り継がなければ辿り着けないアクセスの悪さがその理由だろう。しかし、それでも訪れるツーリストはあとを絶たない。20万もの苔に覆われた墓や供養塔が杉林の中に立ち並んでいる奥の院が彼らを引きつけているのだ。早起きしてこの杉林を歩き、空海が今も瞑想を続けている御廟へ向かおう。杉林の間から日光が差し込んでくれば、映画『キル・ビル』のような雰囲気になる。記憶に残る体験ができるはずだ。
場所:高野山は和歌山県北部に位置している。
時期:1年を通じて楽しめる。秋は紅葉、春は桜、冬は雪をかぶった墓や供養塔の姿が印象的だ。
メモ:御廟までの徒歩は約30分かかる。午後に歩いても良いが、日光の素晴らしさが楽しめるのは午前中だ。

24. ラダックのヌブラ渓谷でラクダに乗る

ラクダに乗ってヌブラ渓谷を旅しよう

ラクダに乗ってヌブラ渓谷を旅しよう

© Andrea Cavallini

ヒマラヤ山脈の中に位置するラダック地方を訪れる人は、この周辺に特に大きな期待をしていないが、特に問題はない。その期待の小ささが、ヌブラ峡谷を実際に見た時の衝撃を大きくするからだ。巨大な岩や切り立った山に囲まれた広大な砂地のヌブラ峡谷には、旅行会社が企画しているフタコブラクダツアーがいくつか存在するため、ラクダに揺られて小さな集落やクリスタルクリアの渓流などを訪れることができる。言い換えれば、「ちゃんとしたカメラが必要」な旅が楽しめるのだ。
場所:ヌブラ渓谷はラダック地方最大の都市レーの北に位置している。
時期:過ごしやすい夏が良いだろう(6月~9月)。
メモ:ラクダの乗り心地はバイクに近い(関節が備わっていて、しかも唾を吐くバイクに限るが)。

25. 万里の長城の上を走る

万里の長城を制覇せよ!

万里の長城を制覇せよ!

© Oliver Pelling

万里の長城の上でマラソンをする - これこそ今回のようなリストを作る理由だ。Great Wall Marathonは、初心者は10kmマラソンからスタートするのが良いだろう。しかし、もう少しハードコアな挑戦をしたい人のために、ハーフマラソンとフルマラソンも用意されている。これは中国政府が唯一支援しているマラソンイベントで、世界各国からトップアスリートが集まることでも知られている。しかし、ただのマラソンではないという点を強く意識しておく必要がある。長い歴史を誇る建造物の上に設置されているコースはアップダウンと凹凸が激しい。北京で数日間回復してから戻る方が良いかもしれない。中国秘伝のツボマッサージに癒やしてもらおう。
場所:黄崖関長城からスタートして万里の長城の上を走るルートが設定されている。
時期:Great Wall Marathon 2018は5月に開催される(事前登録が必要)。
メモ:公式ウェブサイト(日本語も対応)から参加登録できるが、ツアーを企画している旅行会社もある。

26. 大阪で "てっさ" を平らげる

"てっさ" はツーリストにはミステリアスな料理

"てっさ" はツーリストにはミステリアスな料理

© Peter Kaminski

大阪・新世界へ向かえばふぐ料理の店が至る所にある。巨大なふぐが店先にぶら下がっている店を探せば良い。ふぐは猛毒を持つ魚として有名なため、海外ではメニューに載ることはまずないが、大阪では非常にポピュラーな食材なので、近年大阪のふぐ料理は欧米人ツーリストの間でカルト的な人気を得るようになっている。ふぐの刺身(てっさ)は色が比較的地味で、食感も独特の歯応えがある。そこに毒というイメージを加えれば、ふぐ料理が世界的な知名度を獲得できていない理由が見えてくるはずだ。
場所:大阪・新世界(映画『ブレードランナー』にインスピレーションを与えたエリアでもある)。
時期:1年を通じて楽しめる(ふぐの旬は冬)。
メモ:定番は刺身(てっさ)か鍋(てっちり)。

27. カラコルム・ハイウェイをドライブする

最高のドライブが楽しめるカラコルム・ハイウェイ

最高のドライブが楽しめるカラコルム・ハイウェイ

© lukexmartin

1960年代から1970年代までの約20年をかけて、地球上で最も人が住みにくい土地として知られているパキスタンと中国にまたがる山岳地帯に全長1,200kmのハイウェイが作られた。現在、カラコルム・ハイウェイは最高のドライブが楽しめる舗装路のひとつ、そして "世界八番目の不思議" のひとつに数えられている。カラコルム・ハイウェイは基本的にはタイムマシンのアスファルトバージョンだ。ここを走れば、仏教が中国に渡った経緯や太古のキャラバンがロバと一緒に歩いた古道、古代シルクロードなどが確認できる。
場所:イスラマバードから北へ向かい、ハッサナブダルからハイウェイへ進む。
時期:世界一の高所を通る舗装路なので天候に大きく左右される。天候が比較的安定している春か夏が良いだろう。
メモ:舗装路なのでスムーズなドライブが楽しめる。最高地点は標高4,730mのクンジュラブ峠(紅其拉甫峠)。

28. 軍艦島で廃墟を体験する

不気味な軍艦島

不気味な軍艦島

© Ajari

映画『007 スカイフォール』で、長崎県端島(通称:軍艦島)は悪役の拠点として最高の雰囲気を醸し出していたが、実際にこの島を訪問できることを知っている人は少ない。元々、端島は海底炭鉱によって栄えた島だったが、1974年の閉山に伴って住民が離れてからは無人島になっており、現在は人気(ひとけ)のない建物や雑草に覆われた道路しか残っていない。何とも不気味な島だが、文化的価値は非常に高い。
場所:端島は長崎港の南西に位置している。
時期:端島までの船がほぼ毎日運行している。運賃は約4,000円。
メモ:島の一部しか上陸できない(労働安全衛生上の理由と思われる)が、なるべく近くで楽しめるように歩道が整備されている。

29. 中国で丹霞地形に魅了される

ユニークな美しさを誇る甘粛張掖国家地質公園

ユニークな美しさを誇る甘粛張掖国家地質公園

© Eric Pheterson

「丹霞地形って何?」- グッドクエスチョンだ。丹霞地形とは堆積岩の色鮮やかな地層が重なった台地を指し(一般人の言葉を使えば「クレイジーな砂岩」)、浸食によって作られたその姿は実に美しい。しかし、その姿を楽しむためには中国へ向かう必要がある。地質学上非常に珍しいとされているこの地形のほとんどが中国に集まっているのだ。中国国内には丹霞地形で有名なエリアがいくつかあるが、最も有名なのは中国・張掖市にある甘粛張掖国家地質公園だろう。
場所:甘粛張掖国家地質公園は、中国北西部に位置する甘粛省張掖市のすぐ外に位置している。
時期:中国を訪れるなら、比較的暖かくて雨が少ない初秋(9月・10月)が良いだろう。
メモ:甘粛張掖国家地質公園には木道が整備されている。散策には最高のロケーションだ。

30. ウランバートルでヒップホップビートに身を委ねる

ヒップホップが熱いウランバートル

ヒップホップが熱いウランバートル

© Al Jazeera English

モンゴル・ウランバートルでヒップホップ? 意外に思うかもしれないがウソではない。ソ連時代の面影が残るウランバートルのコンクリートのストリートを歩けば、文化的歴史、政治改革意識、ブレイクビーツに刺激を受けたモンゴルのアーバンサブカルチャーに出会える。アーティストたちは基本的にウランバートルで話されているハラハ語でラップしており、社会の変化を求めるメッセージやモンゴルに伝わる民話を伝えようとしている。そのストリート感覚は、ニューヨークのそれとは完全に異なるが、非常に素晴らしいサウンドで、ホーミー(喉歌)に劣らぬ魅力を放っている。
場所:ウランバートルのクラブNew Mass ClubでGennieやQuizaなどのローカルアーティストが定期的にヒップホップパフォーマンスを行っている。
時期:クラブのスケジュールをチェックしよう。また、グループツアーに参加しているなら、ツアーコンダクターにアドバイスを求めても良いだろう。
メモ:ハラハ語が分からなくても、ビートに身を委ねればOKだ。

31. 日月潭でサイクリングする

日月潭は世界屈指のサイクリングスポット

日月潭は世界屈指のサイクリングスポット

© Mark Kao

台湾で最も有名な自然観光地は太魯閣国家公園だが、ここに勝るとも劣らない素晴らしさを誇っているのが日月潭だ。島中央部の山岳地帯に位置するこのジャングルに囲まれた湖は非常に美しいが、真の美しさが引き出されるのは夕暮れ時だ。夕日で湖がブルーからゴールドへ変わり、水面で投網をする漁師のシルエットが美しく映える。CNNが日月潭のサイクリングを世界最高の観光アクティビティのひとつにリストアップしたのも納得だ。
場所:日月潭は南投県中央に位置しており、太魯閣国家公園から高速道路に乗ればアクセスできる。
時期:9月から11月を狙いたい。夜もまだ過ごしやすく、オフシーズンなので宿泊費も安く抑えられる。
メモ:日月潭周辺はホテルが充実しており、魚池郷にその大半が集まっている。バイクレンタルサービスは1年を通じて提供されている。

32. メルギー諸島を船で巡る

ツーリストが訪れるようになったばかりのメルギー諸島

ツーリストが訪れるようになったばかりのメルギー諸島

© James Kirk

ミャンマーのメルギー諸島は、是非とも訪れたいと思うドリームロケーションだ。1940年代後半からツーリストの立ち入りが禁止されてきた、現世から切り離されたこの牧歌的な諸島では、自由気ままな漁生活を送る海洋民族が暮らしている。この諸島の観光業はまだ始まったばかりだが、現在、複数の旅行会社が諸島を巡るセーリングツアーを企画している。まだインフラが整備されていない(願わくはこの状態が未来永劫続いて欲しいものだが)メルギー諸島には、モーケン族と青い海、そしてジャングルに覆われた数百の島しか存在しない。
場所:ここへ向かうにはひと手間かかる。メルギー諸島はミャンマーの南岸の都市ミェイクの南に位置している。
時期:雨期は避けて乾期に訪れる - 赤道上を旅する時はこのルールに従おう。10月から2月の間なら問題ない。
メモ:Burma Boatingがメルギー諸島を巡るセーリングツアーを企画している。

33. フィリピンでボートレースに参加する

Philippines Sailing Challengeに参加しよう

Philippines Sailing Challengeに参加しよう

© Oliver Pelling

フィリピンのボートの種類にあまり詳しくない人のために説明すると、この国にはパラウ(Paraw)と呼ばれる何世紀も前から使われてきた伝統的な三胴船がある。そして、このボートでレースできることを我々は知っている。地元の船乗りたちとチームを組み、他のチームと島から島までレースができるのだ。操舵スキルはそこまで必要ではない。必要なのは冒険心だけだ(船酔いに強い内臓も必要かもしれない)。地元の人たちからアドバイスをもらい、レースを楽しんだあとは、世界屈指の美しさを誇るビーチでのんびり過ごそう。映画『キャスト・アウェイ』のような世界が楽しめるが、孤独の恐怖は存在しない。
場所:マニラの南に位置するボラカイ島でPhilippines Sailing Challengeが開催されている。
時期:このレースは天候が非常に重要なので(パラウは嵐の中で乗る類いの船ではない)、海が穏やかな4月から11月に開催されている。
メモ:重要なポイントだ。Large Minorityがこのレースを企画しており、2018年のレースにはまだ空きがある。

34. ソンクラーンで水浸しになる

ソンクラーンには水鉄砲を持参したい

ソンクラーンには水鉄砲を持参したい

© John Shedrick

ソンクラーンは、厳密に言えばタイの旧正月のことだが、非厳密に言えば、世界最大の水掛け祭だ。元々は、年少者が年長者の手に少量の水を掛けて経緯を示すという非常に平和的な行事だったが、どこかのタイミングで水鉄砲を使う者が現れた。そこから先は我々が知っての通りだ。何万人もの人が通りに出て水を掛け合うため、当然ながらツーリストも巻き込まれる。ポンチョは必携だ。
場所:最もワイルドなソンクラーンとして知られているのはチェンマイだが、もう少し大人しいソンクラーンを体験したいなら、ラムプーンが良いだろう。
時期:ソンクラーンは4月13日から4月15日の3日間に固定されている。
メモ:通りに出たら水に濡れずに済ますのはまず不可能なので、水風船を掴んで積極的に参加しよう。

35. スリランカ南岸の白浜を満喫する

スリランカのビーチを満喫しよう

スリランカのビーチを満喫しよう

© G Adventures

スリランカのツアーの多くには、船での島一周と首都キャンディの茶畑見学が含まれているが、船の上から少し違った風景を眺めたいなら、ゴールとクダベラの海岸を目指してみよう。上座部仏教の影響がひときわ強いこのエリアでは、椰子の木、白い砂、そして小さな漁村が確認できる。日中はウェリパタンビラ(Welipatanvila)周辺でシュノーケリングを楽しみ、夕方からはビーチでシーフードBBQを楽しもう。カニが絶品なので、是非とも味わってもらいたい。
場所:スリランカ南岸には数多くのホワイトビーチが存在する。ベストはゴールからウェリパタンビラまでの一帯だ。
時期:モンスーンの時期は避けよう。2月から4月、11月から12月が良いだろう。
メモ:ボートを自分で用意する必要はない。G Adventuresのような旅行会社がピークシーズンに定期便を運行している。

36. タクツァン僧院を訪問する

タクツァン僧院は信じられない美しさ

タクツァン僧院は信じられない美しさ

© Aditya Karnad

"虎の巣" という意味を持つタクツァン僧院は、世界で最も美しい寺院だ。そしてこの僧院は偶然にも、我々が大好きな国、世界で最も幸福度の高い国(そしてかつては男根が家の壁面に数多く描かれていた国)、独自のリズムで生きている国、ブータンにある。タクツァン僧院の白壁は1998年の火災で一度焼失したが、多額の予算をかけて再建されたため、以前よりも美しい姿になっている。実物は写真以上の美しさなので、現地を訪れよう。
場所:タクツァン僧院はブータン西部・パロ谷の奥深くに位置している。
時期:ブータン旅行は春がオススメだが、混み合わない時期を狙いたいなら4月前半は避けよう。この時期はブータンの祭り、ツェチュが開催されるため、パロ谷にも多くの人が訪れる。
メモ:タクツァン僧院は徒歩でしかアクセスできない。山を切り崩してハイウェイを建造するという計画も浮上しているようだが、徒歩で巡礼しなければ意味がない。

37. カンボジアでトゥクトゥクレースに参加する

カンボジアをトゥクトゥクで激走

カンボジアをトゥクトゥクで激走

© Large Minority

カンボジアは普通に旅するだけでも楽しいが、日本製のエンジンが積まれたユニークな3輪バイクでこの国をドライブできたらさらに楽しい。嬉しいことに、この国には、チームを組んでトゥクトゥクに乗り込み、シェムリアップをスタートしたあと、道路に空いた穴やチャレンジをクリアしながらいくつかのチェックポイントを通過してプノンペンを目指すレースが存在する。旅行会社Large Minorityが新しいグループ旅行として立ち上げたのだ。
場所:このレースはベンメリア、プレアヴィヒア寺院、コー・ロン島などを通過する。
時期:次のレースは10月に開催される。10月は閑散期なので、人混みが嫌いな人には最適だ。
メモ:トゥクトゥクの運転経験は必要ない。Large Minorityがレース前に開催する1日講習に参加すればOKだ。

38. ソンドン洞で地球内部を覗く

世界最大の洞窟、ソンドン洞

世界最大の洞窟、ソンドン洞

© Nguyen Tan Tin

ベトナムのソンドン洞の大きさを文章で説明するのは難しいが、試してみよう。まず、ここは世界最大の洞窟だ。全長約9kmもあるこの洞窟は内部にジャングルと川があり、場所によっては40階建てのビルがすっぽりと収まるほど天井も高い。尚、奇妙なことに、ここは2009年に英国の調査隊が本格的な調査を開始するまで地元民しか知らない存在だった。
場所:ソンドン洞はベトナム北中部、クアンビン省の奥地にある。
時期:洞窟ツアーはかなり先まで予約で埋まっており、日程も固定されているので、1年前から計画を立てる必要がある。
メモ:ソンドン洞では巨大な地下構造を目の当たりにできるが、内部でキャンプもできる。ツアー会社のOxalisで申し込みをしたあと、フラッシュライト付きのヘルメットを持って行けばOKだ。

39. 韓国で泥にまみれる

韓国で泥だらけになろう

韓国で泥だらけになろう

© Jirka Matousek

年に一度、韓国西岸沿いに位置する静かな小都市ボリョン市の人口が10万人から数百万人に膨れ上げる。なぜか? 泥のためだ。灰色で粘着力があり、美容にも良いと言われている泥のために人が大挙するのだ。ボリョン市付近で採取できる泥には、ゲルマニウムやベントナイトなど、健康に良いとされている成分が数多く含まれているため、この市で開催されるBoryeong Mud Festivalでは、泥マッサージや巨大な泥スライド、ライブミュージック、泥レスリング、泥花火(!)、そして海軍風泥コンバットトレーニングなどが楽しめる。泥にまみれた狂乱の1日を送ってみたいなら、このフェスティバルに参加するしかない。
場所:韓国・ボリョン市の海水浴場が会場になる。
時期:毎年7月に開催される。
メモ:言うまでもないが、高級な服や時計、メガネなどは身に着けないように。とにかく泥まみれになるので、それを楽しめるような服装にしよう。

40. ソウルの高架公園で空中散歩する

ソウルの新観光スポット

ソウルの新観光スポット

© One Day Korea

ニューヨークのハイラインについて知っている人はいるだろうか? これは、廃線となった鉄道路線の高架部分を使った公園だ。2017年に韓国・ソウルがこのアイディアをアレンジして "ソウル路7017" をオープンした。全長約1kmの間に約2,400本の木が植えられているこの高架公園には、カフェやアートスペース、児童公園、ライブミュージック、ギャラリーなどが用意されている。また、公園内には地面がガラス張りになっているセクションがあり、地上17m上からの眺めを目まいと共に楽しめる。
場所:ソウル路7017(Seoullo7017)は明洞と中区を結んでいる。巨大な高架を探せば簡単に見つかる。
時期:公園は年中無休。ソウル市がツーリスト用の無料のガイドツアーを用意している。ベストシーズンは3月から5月、9月から10月だろう。
メモ:週末に立ち寄ってみよう。ミュージシャンたちが集まり、パーティを開催している。One Day Koreaで情報を集めよう。

41. マレツニャーネ滝を下から眺める

『ナショナルジオグラフィック』クラスの景観を誇るマレツニャーネ滝

『ナショナルジオグラフィック』クラスの景観を誇るマレツニャーネ滝

© Visit Lesotho

誰にでもお気に入りの滝があるはずだが、今回は少し変わった滝を紹介しよう。おそらく聞いたことがない名前のはずだが、写真をひと目見れば、アフリカ大陸レソトまでの往復チケットを予約したくなるはずだ。マレツニャーネ滝は『ナショナルジオグラフィック』誌から抜け出してきたような美しい姿をしている。全高192mのこの滝は、玄武岩の崖に挟まれており、その周囲を美しい草原が囲んでいる。マレツニャーネ滝はベネズエラのエンジェルフォールと同じで落差が非常に大きく、落下中に水が蒸気に変わってしまうため、この滝の近くにある街には、"煙の街" の意味を持つセモンコンという名前が付けられている。
場所:マレツニャーネ滝はレソト・セモンコン郊外に位置している。
時期:レソトは夏の終わりがベストシーズンだ。3月に訪れれば、2月に降る大量の雨が流れ込むためひときわ壮大な姿が楽しめる。
メモ:ウォーキングツアーに参加して日没まで歩き回ろう。夕暮れ時の光と巨大な滝はパーフェクトなコンビネーションだ。

42. ケニアでボートトリップに出掛ける

貿易風に乗ってセーリングを楽しもう

貿易風に乗ってセーリングを楽しもう

© Justin Clements

ケニア・モンバサから数km北上した沖にラム島がある。その中心都市ラムでは、サンゴや石を使った寺院や家、民族衣装ブイブイに身を包んだ女性、笑顔の子供たちに出会える。しかし、ここを訪れるツーリストの目的はこれらではない。海だ。伝統的なボート、ドウを借りて貿易風に身を任せてみよう。
場所:ラム島はケニア沖にある。
時期:気温が若干下がる時期を狙おう(7月と8月)
メモ:ラムのホテルの多くが、付近のタクワ(Takwa)遺跡までのドウツアーを用意している。

43. クルーガー国立公園を散策する

パフリ・ウォーキングトレイルで確認されたアフリカゾウ

パフリ・ウォーキングトレイルで確認されたアフリカゾウ

© Derek Keats

南アフリカのクルーガー国立公園はアフリカ屈指の鳥獣保護区だが、この保護区の最北部を訪れるツーリストは年間150万人しかいない。このエリアは徒歩でしかアクセスできないからだ。パフリ・ウォーキングトレイル(Pafuri Walking Trail)を歩いて、リンポポ川、クルックス・コーナー、ハトウィニ、ルブブ川のユーカリ(フィーバーツリー)の森を抜けながら、チーターやゾウ、エランド、そしてクルーガー国立公園特有の鳥類などの姿を探してみよう。運が良ければ、ノドフハリオアマツバメの姿が確認できる。
場所:クルーガー国立公園は南アフリカ・ヨハネスブルグから車で北東に5時間の距離にある。
時期:野生動物の観察には7月から9月が最適だ。
メモ:クルーガー国立公園の北部はウォーキングサファリの数が少ないが、ひとつ見つけたので紹介しておこう。

44. イランでスキーする

アルボルズ山脈 - 中東でスキー?

アルボルズ山脈 - 中東でスキー?

© Ninara

イランのアルボルズ山脈を「中東最高のパウダーが楽しめるスポット」と呼ぶのは、チリのアタカマ砂漠を「最高のスイミングスポット」と呼ぶのと同じくらいウソっぽく聞こえるかもしれないが、ここにはツーリストの大半が知らない別のイランがある。アルボルズ山脈は豪華なリゾート地で、イランの富裕層が日々の厳しい生活習慣から自分たちを解放し、束の間のストレス発散を楽しんでいる。たまに光り輝くシーア派の寺院だけが、ここがスイスアルプスではないことを教えてくれる。ツーリスト? いるわけがない。
場所:アルボルズ山脈のスキー場はイランの首都テヘランの北東にある。
時期:イランの冬はかなり厳しいので避けよう。9月か10月は晴れの日が多く、雪質も良い。
メモ:アルボルズ山脈には複数のスキー場がある。最も有名なのはDizin Ski ResortとShemshak Ski Resortだろう。

45. オマーンでウミガメに挨拶する

ラス・アル-ジーンズでウミガメに挨拶しよう

ラス・アル-ジーンズでウミガメに挨拶しよう

© G Adventures

オマーンのビーチは、何百匹というウミガメが見られる数少ない場所のひとつとして知られているが、7月から10月の間にここを訪れれば、本当にその貴重な姿を観察できる。アオウミガメ、タイマイ、アカウミガメなどが、ラス・アル-ジーンズやデイマニヤット(Daymaniyat)島の海岸線に集まり、砂を掘って産卵するのだ。特に有名な観察スポットのひとつが、ラス・アル-ジーンズのウミガメ保護区Raz al-Jinz Turtle Reserveで、ここでは研究者たちが地元の保護活動の内容を丁寧に説明してくれる。
場所:ウミガメは産卵期を迎えるとアラビア湾からオマーンの海岸へ向かう。
時期:産卵は7月から10月の間が最も良く見られるが、ローカルサイトをチェックすれば、より具体的な日程が確認できる。
メモ:G Adventuresが企画しているHighlights of Omanツアーにはラス・アル-ジーンズ観光が含まれている。

46. ナミビアの砂丘を登る

地球とは思えないソサスブレイの砂丘

地球とは思えないソサスブレイの砂丘

© David Nunn

ナミビアのソサスブレイは地名こそ複雑だが、国内屈指のフォトジェニックな観光スポットで、風によって象られた砂丘が、ゴールド&ブラックの巨大な1枚絵を作り出している。ソサスブレイは、現地語で「沼地の終わり」を意味しているが、このトリビアはナミビア観光パンフレットにはあまり書かれていない。ソサスブレイの砂は500万年以上前のもので、長い時間をかけてカラハリ砂漠からオレンジ川経由で運ばれてきたものだ。
場所:ソサスブレイはナミブ=ナウクルフト国立公園内、ナミブ砂漠の南部に位置している。
時期:ソサスブレイのベストシーズンは秋(3月から5月)。撮影を考えているなら、よく晴れていて風が穏やかな日を狙いたい。
メモ:最高の1枚を撮影したいなら、夕暮れ時に訪れて砂漠にレッド&ブラックの魔法が生まれる瞬間を狙おう。

47. ザンビアでヒョウを見つける

サウス・ルーアングワ国立公園ではヒョウに会える

サウス・ルーアングワ国立公園ではヒョウに会える

© Alex Berger

アフリカの国立公園をリストアップした時に、サウス・ルーアングワ国立公園がトップ10に入ることは少ない。これは非常に残念だ。なぜなら、この国立公園は、出会うのが難しいと言われる動物の中で最もレアと言われるヒョウに出会えるチャンスが最も大きいからだ。また、ザンビアのサウス・ルーアングワ国立公園はウォーキングサファリを提供している数少ない国立公園のひとつでもある。ウォーキングサファリは野生動物を間近で見るには最高の方法だ。尚、この国立公園のガイドたちはアフリカトップレベルとして知られているので安全面も問題ない。
場所:サウス・ルーアングワ国立公園はザンビア東部に広がっており、ムフウェからほど近い距離にある。
時期:他の国立公園と同じで、野生動物の観察はタイミングが重要だ。動物たちが水を求めて移動する6月後半を狙いたい。
メモ:とにかくウォーキングサファリだ。Track and Trail River Campの助けを借りよう。

48. ジブチでジンベイザメと泳ぐ

ジブチでジンベイザメと泳ごう

ジブチでジンベイザメと泳ごう

© Marcel Ekkel

"アフリカの角" に位置する東アフリカの小国ジブチは観光立国ではないが、それゆえにこの国の旅は満足度が高い。デイ・フォレスト国立公園を散策し、アルーリ(Allouli)で星空を楽しみ、プラージュ・デ・サーブル・プランで真っ白な砂浜を独り占めしよう。そして、ジブチの海岸線にはもうひとつの魅力がある。ジンベイザメだ。入江のグベ湖には10月から2月までプランクトンが大量発生するため、数多くのジンベイザメが集まる。その数は、オーストラリアのニンガルー・リーフでも相手にならない。
場所:グベ湖は崖と火山に囲まれた入江になっている。
時期:ジンベイザメはプランクトンが発生している間に姿を現す。通常は10月から2月まで。
メモ:地元の旅行会社が様々なジンベイザメ見学ツアーを用意している。

49. セネガルでピンク色の湖を眺める

ラック・ローズの水はピンクどころか赤い

ラック・ローズの水はピンクどころか赤い

© Jeff Attaway

ミルクシェイクのようなルックスの湖がもっとあっても良いはずだ。なぜなら、おそらく神様はミルクシェイクのことを考えながらセネガルのラック・ローズを作ったからだ。ただし、ラック・ローズはただのミルクシェイクではない。ここの水は塩分濃度が約40%もあり、ピンク色は藻の一種ドナリエラによるものだと言われている(何とも美味しそうだ!)。地元民はシアバターで皮膚を保護しながらこの湖で塩を採取しているが、この湖には魚も生息している。そのサイズは小さいが、少なくとも下味はついている。
場所:ラック・ローズはセネガル・ダカールの北東、ヴェルデ岬に位置している。ダカール・ラリーのゴールだったことでも有名。
時期:11月から6月の乾期にピンク色が最も鮮やかになる。
メモ:複数の旅行会社が湖周辺を巡るツアーを企画しており、湖周辺と内陸部を巡るクアッドバイクツアーもある。

50. ヴィクトリアの滝でラフティングする

ヴィクトリアの滝は迫力満点

ヴィクトリアの滝は迫力満点

© Ninara

イグアスの滝と同じく、ヴィクトリアの滝も複数の国にまたがっているので、この滝を楽しむ方法も複数ある。ジンバブエ側の方が有名だが、ツーリストの混雑が嫌ならザンビア側に向かおう。ザンビア側でこの巨大な滝を間近で楽しみたいなら、霧に包まれた歩道橋を歩いて、 "ナイフズ・エッジ(Knife's Edge)" という実に相応しい名前が付けられているポイントまで向かおう。しかし、アドレナリンジャンキーなら、ラフトに飛び乗って滝壺付近の急流をパドリングしてみよう。
場所:ヴィクトリアの滝はジンバブエの西端、ザンビアとの国境に位置している。
時期:ヴィクトリアの滝の迫力を楽しむなら、雨期直後の2月から5月がオススメだ。
メモ:ラフティング、アブセーリング、バンジー、ジェットボート、ヘリツアーなど、様々なオプションが用意されている。

51. サハラ砂漠の天文台で星を数える

顔を上げてサハラの星座を楽しもう

顔を上げてサハラの星座を楽しもう

© Gustaw Jot

ベドウィン(サハラ砂漠の遊牧民)のローブと望遠鏡を持って、天体観測に出かけよう。見渡すかぎり砂丘と小さな居住用テントしか見えないモロッコのサハラ砂漠の端には、本物のカスバ(要塞)を利用したホテル兼天文台が建っている。光害のない透き通った空と俗世間から完全に隔絶された環境が最高の天体観測を提供してくれる。また、ヨーロッパと比較するとモロッコの緯度は南寄りのため、北寄りの緯度からは見えない星座も観測できる。この天文台では、屋上で天文学講座も開いている。
場所:モロッコの南側国境近く・サハラ砂漠の北端。
時期:まずは天文カレンダーをチェックしよう。モロッコは10月から4月にかけての涼しい時期が最適だ。
メモ:アクセスは簡単。Morocco Desert Stargazingがモロッコのエルグシェビ砂丘でツアーを企画している。

52. モロッコの沿岸都市でカイトサーフィンする

白波、波しぶき、止むことのない風:エッサウィラへようこそ

白波、波しぶき、止むことのない風:エッサウィラへようこそ

© Tanel Teemusk

エッサウィラにいわゆるビーチらしいビーチはない。日傘の下でカクテル片手に日光浴を楽しむ人々も皆無だ。大西洋側に面しているエッサウィラの海は、沿岸部の波と北から吹きつける風で常に白波が立っていて、波しぶきと風が絶えない。つまり、カイトサーフィンを楽しむにはパーフェクトなコンディションなのだ。実際、アフリカや世界各地のプロカイトサーファーたちがこの街を訪れて、存分に風を楽しんでいる。カイトサーフィンファンにとっては、シカゴではなくエッサウィラが本当の "ウインディ・シティ(風の街)" なのだ。
場所:大西洋沿岸に面したエッサウィラは、同じくモロッコの大西洋沿いの都市マラケシュから2時間の場所にある。
時期:雨を避けたいなら、3月から10月の訪問を勧めたい。風は1年を通じて吹いている。
メモ:経験豊富なカイトサーファーに適しているが、市の南側に広がるビーチでは多数の企業がビギナー向けのクラスを開催している。

53. ガーナで世界最古のボードゲームをプレイする

アワリは知力を競う最古のボードゲーム

アワリは知力を競う最古のボードゲーム

© Oware

アワリ(Awari)というボードゲームを知っているだろうか? アワリは知力を競うゲームとしては世界最古のひとつで、今もガーナの首都アクラで楽しまれている。現地ではオワレ(Oware / Awariは英語)と呼ばれるこのゲームにはいくつものバリエーションが存在するが、12個の穴が開いた木板の上で48個の種を移動させるのが基本ルールだ。隠れたアワリの才能がない限り、地元の人に勝てる確率は低いが、このゲームはルールを知らなくても楽しめる。
場所:アワリはアフリカ全土で親しまれているが、中でもガーナでは国民的ゲームと呼ばれるほど高い人気を誇る。
時期:ガーナを訪れるなら7月・8月がベストシーズンだが、もちろんアワリは年間を通して楽しむことができる。
メモ:アワリの素晴らしさは、気軽に参加できる点だ。アワリは社交的なゲームなので、地元の人を見かけたら積極的に声をかけて参加しよう。

54. モザンビークの浅瀬で泳ぐ

バザルト島はあらゆる意味でこの世の楽園

バザルト島はあらゆる意味でこの世の楽園

© yeowatzup

モザンビークのバザルト島は、海面上昇で沈んでしまう可能性があると言われている。遠浅の青い海がひたすら広がるこの島は、インド洋から吹きつける強風を目当てに訪れるカイトサーファーやパラグライダーにとっては "風のワンダーランド" だ。また、この島は自然を愛する人も楽しめる。浅瀬の向こうにはイルカの背びれが見え、砂丘にはオサガメやアカウミガメなどが現れる。また、生い茂った海藻の間をゆったりと泳ぐジュゴンの姿を見ることさえ可能だ。
場所:バザルト島はモザンビークのサヴェ川河口から南西約80kmの場所に位置する小さな砂の島。
時期:バザルト島のビーチを満喫するなら、5月から11月の訪問が良い。
メモ:モザンビーク沿岸の港町ビランクーロやインハッソロがバザルト島への玄関口。島内には富裕層向けホテルもいくつか存在する。

55. 南アフリカの絶景ルートをドライブする

パノラマルートの名所のひとつ「スリー・ロンダベル」

パノラマルートの名所のひとつ「スリー・ロンダベル」

© yeowatzup

"パノラマルート" と名付けられるほどの道路は、さぞかし美しいに違いない。南アフリカで最も有名なこのドライブコースは、その名にふさわしい絶景を持ち合わせている。壮観なブライデリバー渓谷にかかる雲をかき分けながら進むこのルートには、"神の窓" または "ワンダー・ビュー" などと名付けられた雄大な絶景が延々と続く。あまりにも雄大で慎ましさには欠けるが、その欠点は道路越しにかかる滝や上昇気流に乗って旋回するタカなどがもたらすドラマが補ってくれる。ロードトリップへ出かけよう!
場所:パノラマルートは、ヨハネスブルグ東側に位置するムプマランガ州を横断する道路。
時期:南アフリカを訪れるなら5月から11月がベストシーズン。クルーガー国立公園の近くでは野生動物観察ツアーも体験できる。
メモ:パノラマルートへの入り口として知られるグラスコップという小さな村を目指し、そこからブライデリバー渓谷に沿ってドライブしよう。

56. エチオピアのオモ谷に住む部族と交流する

オモ谷でアフリカ部族のありのままの暮らしを知ろう

オモ谷でアフリカ部族のありのままの暮らしを知ろう

© Richard Mortel

毎年少しずつ現代文明が流入しているが、オモ谷に暮らす多くの部族が依然として伝統的な生活様式を維持している。今でも、ダサネッチ村は乾燥したサバンナの低木地帯でヤギを飼い、ハマル族はあの有名なジャンピング・ブルの儀式を行い、ムルシ族の戦士たちは唇に大きな皿をはめている。各部族は市場が開かれる日になると物々交換のために集まる。人類学者を志しているなら、彼らの暮らしは必ず見ておきたい。
場所:オモ谷はエチオピア南部の奥地、オモ川沿いにある。
時期:彼らのありのままの文化を体験したいなら、多くの部族が祝祭や儀式を行う1月から4月に訪れるのが良いだろう。
メモ:Omo Vally Toursがオモ谷のツアーを運営している。

57. フィッシュリバー峡谷をトレッキングする

フィッシュリバー峡谷には世界中の登山客が集う

フィッシュリバー峡谷には世界中の登山客が集う

© Sonse

ナミビアのフィッシュリバー峡谷には世界各地からトレッキングファンが集まる。アフリカのベストトレイルと言えるこの峡谷では、素晴らしい写真が撮影できるはずだ。フィッシュリバー峡谷は、ナミビア南部に広がる岩だらけで乾燥した大地に刻まれた傷のような姿をしており、全長は約160kmとなっている。深さが500mに達するポイントもあるこの蛇行した峡谷を踏破するには、約5日間の厳しい道のりに耐えなければならないが、その見返りは大きい − 人の手が入っていない原始そのものの眺め、硫黄泉、アフリカの大自然を制した実感は、この峡谷を踏破した者しか味わえない。
場所:フィッシュリバーはナミビア南部・南アフリカ国境近くのカラス地域を流れている。
時期:ナミビア観光は4月・5月がベスト。乾燥も少なく空気もクリアだ。
メモ:トレイルはホバスキャンプ場の西側駐車場から始まる。谷底には硫黄臭漂う温泉がある。

58. マラウイ湖でカヤッキングする

「アフリカの優しい心」マラウイにようこそ

「アフリカの優しい心」マラウイにようこそ

© Neville Nel

アフリカ初心者向けスポットとしてやや軽く見られているが、マラウイという小国は「アフリカの優しい心(warm heart of Africa)」というニックネームで親しまれている。この国にあるマラウイ湖は、南北約570kmにも渡る透明な水、砂に囲まれた美しい島々、カラフルなシクリッド科の魚が楽しめる、世界最大・最深の湖のひとつで、非常に魅力的だ。この湖には他に類を見ないほど多くの魚類が生息しており、その大半はカヤッキングしながら観察できる。
場所:マラウイ湖はマラウイとモザンビークの国境、東アフリカ大地溝帯が始まる谷地に位置している。
時期:マラウイ湖を訪れるなら冬がパーフェクトだが、暖かな気候と晴れた空を楽しむには5月から10月も良いだろう。
メモ:カヤックレンタル会社が数多く存在するので、湖に浮かぶ無人島までパドリングしたあとは、読書でも楽しみながらのんびり過ごそう。

59. トーゴのブードゥー市場を訪ねる

ロメのフェッティシュ市場では様々な動物の頭蓋骨が売られている

ロメのフェッティシュ市場では様々な動物の頭蓋骨が売られている

© Julius Cruickshank

大きなにぎわいを見せるトーゴ・アコデセワのフェティッシュ市場では、人間の頭蓋骨、ヒョウの頭、アリゲータ、ウィッチ・ドクター(ブードゥー教の祈祷師)が祈祷や呪術に使用するアイテムなど、ありとあらゆる物が売られている。ブードゥー教(あるいはヴォドゥン)とは、アフリカ部族の間で信仰されている民間信仰だ。素晴らしくも奇妙な世界に備えておこう。
場所:アコデセワのフェティッシュ市場は、トーゴの都市ロメで開催されている。
時期:市場の開催日程は、地元のガイドに確認しておこう。
メモ:ヴォドゥンはトーゴに根付いた伝統的な民間信仰だが、動物虐待と呼べる残酷な行為に関わったり、支払ったりしないように。サステイナブルなブードゥー祈祷をサポートしよう。

60. アセクレム修道院でキャンプする

アセクレム修道院の周辺にはまるで火星のような風景が広がる

アセクレム修道院の周辺にはまるで火星のような風景が広がる

© Guillaume-Lecoquierre

人々から忘れられて昔のままの姿を保ち、地球というよりはむしろ火星のような風景に思えるような場所は、随分と少なくなってしまったが、アルジェリア・アタコールの荒れた山々に囲まれたアセクレムは、そんな場所のひとつと言える。フランスのシャルル・ド・フーコー神父が1911年にアタコールの最高峰アセクレムの頂上に建てたこの小さな修道院は、今も当時の姿を保っている。アセクレム(Asskerem)とは現地のトゥアレグ民族の言葉で「この世の果て」を意味するそうだが、言い得て妙だ。アセクレムへのツアーを企画している業者は決して多くないが、修道院周辺でのキャンプが認められている。
場所:アセクレムはアルジェリア南東部ホガール山地にある山のひとつ。
時期:3月か9月。天候も過ごしやすく、ツーリストも多くない。
メモ:この地方の宿泊施設はごく少数なので、キャンプは必至だ。早起きして、最高の朝日を堪能しよう。

61. トリニダードの洞窟ディスコで踊る

ディスコ・アヤラは中米屈指のクールなナイトスポット

ディスコ・アヤラは中米屈指のクールなナイトスポット

© James Emery

アンダーグラウンドなクラブ通を自認するトレンディな人も、この本物の "地下クラブ" の存在は知らないだろう。トリニダードにあるDisco Ayalaは本物の大理石で作られた5つのダンスフロアと3つのバーを備えており、1,000人規模のパーティピープルがキャバレーショーを楽しんでいる。本物の洞窟で素晴らしいクラブ体験が味わえる中米屈指のクールなナイトスポットなのだ。まるで映画『マトリックス リローデッド』のダンスシーンのような世界だが、ロボットや終末論的な要素はない。
場所:エルミタ・ポーパ教会の近くで地下へ続く入り口を探してみよう(もしくは、地下から伝わる奇妙な地響きを辿ってみよう)。
時期:営業時間は午後10時から午前3時まで。
メモ:入場料は通常CUC$10(10キューバ兌換ペソ:約1,100円)前後。午前1時まで待つと、火渡り男やヘビ使い、ガラスを食べる男などが店内でパフォーマンスを披露する。

62. ブラジルのジェリコアコアラで暇をつぶす

ジェリコアコアラでハンモックに揺られてリラックス

ジェリコアコアラでハンモックに揺られてリラックス

© Rosanteur

リオデジャネイロのことは忘れて構わない。ジェリコアコアラ(ジェリと縮めて呼ばれる)はブラジルの隠れたシーサイドパラダイスだ。街の通りは砂が敷かれ、海は遠浅で温かく、海沿いにはクールな砂丘が迫っている。この街に住む人々のお気に入りの日課は、街の西側にあるサンセット・デューン(ポル・ド・ソル)に毎夜集まり、アフロ / ブラジリアンビートと大西洋の素晴らしい夕暮れを楽しみながら地元の売り子から買ったビールを飲むことだ。
場所:ジェリコアコアラはブラジルの北端、フォルタレザの西側に位置している。
時期:ジェリの気候は年間を通じて安定しているが、最も過ごしやすいのは7月と2月だろう。
メモ:ポル・ド・ソルへ向かう地元の人たちについて行ってビールを買ったあとは、リラックスして日没を待とう。

63. アタカマ砂漠の空をパラグライダーで飛ぶ

アタカマ砂漠は平地と山の両方で素晴らしい風景が味わえる

アタカマ砂漠は平地と山の両方で素晴らしい風景が味わえる

© Danielle Pereira

チリ・アタカマ砂漠と大西洋を東西に見るチリ北西部の都市イキケを訪れるツーリストは決して多くない。しかし、イキケはこの地球上で最良のパラグライダースポットのひとつだ。イキケで雨が降る日は1年で約1日しかなく、最高のコンディションが保証されている。地元の業者を見つけ、街を囲む数ある砂丘の中からひとつポイントを選べば、あとは思う存分パラグライダーを楽しむだけだ。
場所:イキケはチリ北部の太平洋沿岸に位置するタラパカ州の都市。
時期:率直に言えば、いつでもOK。イキケ周辺は99%の割合で高温・低湿度だ。
メモ:Antofayaなどの地元企業が素晴らしいツアーを数多く用意しているので、安心して任せられる

64. アタカマ砂漠をデューンバギーで疾走する

Atacama desert race overview

アタカマ砂漠

© 4 Deserts Limited / www.4deserts.com

世界中に砂漠は数多く存在するが、チリのアタカマ砂漠は独特だ。南極大陸を除けば、アタカマ砂漠は世界で最も乾燥した砂漠で、火山性の塩湖や干上がった塩田、そしてピンクフラミンゴが至る場所で確認できる。この地に埋蔵された水晶や銅は地元の経済を潤しており、世界で最も高価な望遠鏡と言われるアルマ望遠鏡も設置されている。そして何より、アタカマ砂漠はデューンバギーを楽しむのに最高のスポットだ。灼熱の荒野にデューンバギーはうってつけだ。
場所:アタカマ砂漠はチリ北部のアンデス山脈と太平洋に挟まれた場所に位置している。
時期:一般的には、9月から3月の間がアタカマ砂漠のベストシーズンだ。
メモ:地元企業が、砂漠アドベンチャーの出発地として有名なサンペドロ・デ・アタカマでクアッドバイク・ツアーを企画している。

65. チロエ島で神秘の世界に出会う

近隣のパタゴニアに比べればチロエ島を訪れるツーリストは少ない

近隣のパタゴニアに比べればチロエ島を訪れるツーリストは少ない

© Caamila

"神秘的" と形容される場所は世界各地に数多く存在するが、チロエ島はその言葉通りの場所だ。チリ南部の海に浮かぶ霧に覆われたチロエ島は、チリ本土とは完全に隔離された場所のように思える。この島では、濃霧と共に始まる1日、パラフィートスと呼ばれる色とりどりの家屋に住む漁師、数々の伝説や神話、幽霊船、森の精霊たちが待つ田舎が待っている。また、近隣のパタゴニア地方に比べれば、ここを訪れる外部の人間はごくわずかなので混雑もない。
場所:チロエ島はチリ南部の都市プエルトモントの南側に位置している。サンティアゴから飛行機かフェリーでアクセスできる。
時期:チロエ島を訪れる時期は12月から3月がベスト。
メモ:チロエ島の島民は英語を話さない人が大半なので、島へ渡る前にスペイン語会話を復習しておこう。島に点在するユネスコ世界遺産の教会群も必見だ。

66. ペルーで最先端の "日系料理" を味わう

日系料理は一度トライする価値あり

日系料理は一度トライする価値あり

© Cathrine Lindblom Gunasekara

多国籍料理(fusion cuisine)は若干時代遅れにも思えるが、トライしておくべき料理界のトレンドをひとつ紹介しよう。それは「Nikkei(日系)」と呼ばれている料理で、これは和食とペルー料理を融合して生まれたものだ(19世紀後半、ペルーは多くの日本人移民を受け入れていた)。クリスピーに揚げた鶏皮にジンジャーソースと煎餅、ローストしたプランテン(バナナの一種)を添えた風変わりな創作料理がその代表例のひとつだ。日系料理にトライするなら、リマにあるツムラ・ミツハルがシェフを務める有名店「Maido(まいど)」がオススメだ。先日、この店は世界のベストレストランランキング8位に選ばれた。
場所:Maidoはリマのミラフローレス地区にあり、ビーチからも至近。
時期:予約は必須。数カ月先まで予約が埋まっていることもある。
メモ:ミツハルシェフが手がけるメニューは季節によって変わるが、予想を上回る料理が楽しめるのは間違いない。

67. ボリビアの高原地帯を横断する

アルティプラーノはチベットに次ぐ規模の大きさを誇る高原地帯

アルティプラーノはチベットに次ぐ規模の大きさを誇る高原地帯

© A. Davey

大まかな行程は次の通りだ。初日はウユニ塩湖でインスタ映えする写真を撮りまくり、他のツーリストたちが大型バスに詰め込まれて帰路についたのを見届けてから、ワイルドなアルティプラーノ(高原地帯)へ直行する。チベットを除けば、アルティプラーノは世界最大の高原地帯だ。アルティプラーノの横断ツアーを企画している企業はごく少数だが、裏を返せば、これは数千kmにもおよぶ火山湖、フラミンゴ、山、月面のように荒涼とした風景を独占できることを意味している。
場所:アルティプラーノはチリ北部とアルゼンチン、ボリビア西部、ペルー南部を含むアンデス山脈中央に広がる高原地帯の総称。
時期:主に12月から3月の温暖で気候が安定した時期を狙おう。
メモ:Dragoman Overlandは、アルティプラーノの横断ツアーを企画している数少ない企業のひとつだ。

68. チリで雪に覆われた火山に登る

全ての火山にはそれぞれの特徴がある − その好例がビジャリカ火山

全ての火山にはそれぞれの特徴がある − その好例がビジャリカ火山

© Andy Hares

活火山は、人々が猛然と逃げまどうシーンと結びついており、その山頂に登山するシーンとは結びついていない。しかし、ビジャリカ火山は例外だ。ビジャリカ火山は本当の火山活動を間近で見られる数少ないスポットだ(山頂では小さな溶岩湖が沸き立つ様子も見られる時もある)。この山の登山はチャレンジングだが、アンデス山脈に囲まれた山頂では、足下に湖が広がる息を呑むようなパノラマビューが堪能できる。
場所:チリの首都サンティアゴから南へ約750kmの距離にあるビジャリカ火山は。同名の街を覆うようにそびえている。
時期:世界で最も活発に活動している火山なので安全対策は必須だ。地元の旅行会社に直近の火山活動を尋ねよう。
メモ:冗談抜きにビジャリカ山頂への登山は過酷だ。(高価だが)より手軽に山頂に辿り着きたい人のために、ヘリツアーがいくつか用意されている。

69. バルデス半島でドキュメンタリー映像作家になりきる

バルデス半島でマゼランペンギンと過ごす

バルデス半島でマゼランペンギンと過ごす

© dfaulder

南米の野生動物を語る際、ガラパゴス諸島は必ずと言っていいほどその名が挙げられるが、アルゼンチン・バルデス半島も同等に扱われるべき場所だ。バルデス半島でもマゼランペンギン、シャチ、アシカ、ミナミセミクジラなどの有名な野生動物が数多く生息する豊かな自然が楽しめるが、ガラパゴス諸島に比べるとツーリストの数は少ない。パタゴニア地方のように景観豊かではなく、どちらかといえば荒れ果てているが、シャチがアシカを襲う場面が見られる非常に稀有な場所だ。
場所:バルデス半島はアルゼンチン南部の沿岸・チュブ州の東に位置している。
時期:シャチの襲撃シーンを見たいなら、高潮になる2月から4月の間に訪れたい。ただし、極めて貴重なシーンなので必ず見られるわけではない。
メモ:大半の海洋生物は1年を通じて観察可能。近くに寄って観察するだけなら問題ないが、手で直接触れるのはNGだ。

70. アマゾン川のサーファーを眺める

ポロロッカは大西洋の海流がアマゾンへ逆流して起こる現象

ポロロッカは大西洋の海流がアマゾンへ逆流して起こる現象

© Lubasi

ポロロッカとは1年に2回アマゾン川で見られる現象で、大西洋の海水が潮の干満によって逆流し、川とぶつかることで大きな波を生み出す。波に乗れる場所は河口からほんの数kmに限られるが、一度波に乗れれば高さ約12フィート(約3.6m)もの大波に延々と乗り続けることができるので、是非体験してもらいたい。ボディボードが苦手なら、川岸からサーファーたちを見守ろう。この眺めだけでも壮観だ。
場所:ポロロッカの発生地はブラジル北部のサン・ドミンゴス・ド・カピン。
時期:通常、ポロロッカは1年に2回(2月から3月の間)発生する。大西洋の沖合遠くに聞こえる轟音に耳を済ませよう。この音がポロロッカ発生の前兆だ。
メモ:ポロロッカは危険なので注意が必要だ。大波が木々をなぎ倒し、様々なゴミや毒ヘビが川に流れ込むこともある。川岸から眺めるだけにしておこう。

71. ベネズエラのテプイを歩く

ベネズエラのテプイは驚きの宝庫

ベネズエラのテプイは驚きの宝庫

© 2il org

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』を観たことがある人なら、テプイに見覚えがあるはずだ。アーサー・コナン・ドイルがSF小説『失われた世界』を着想するきっかけとなったテプイは、巨大な岩石に覆われたテーブルマウンテンで、濃霧の中に忽然とそびえるその側面には数本の滝が流れ落ちている。完全に独立した生態系を形成しているように思えるテプイでは、他の場所では見られない様々な種類のトカゲやカエル、クモが確認できる。テプイでのクライミングはトリッキーだが、麓部分のトレッキングツアーは多数の企業が企画している。
場所:テプイはベネズエラ東端のギアナ高地に位置している。
時期:この地域は10月から4月が乾季だが、テプイは極めて雨が多いことで知られるているので、ポンチョは必携だ。
メモ:ヘリコプターでも所有していない限り、テプイはほとんどの人にとってアクセス不可能な場所だが、アウヤンテプイには山頂までつながる登山道がある。

72. ボリビアで女子プロレスを観戦する

ボリビアの女子プロレスラー集団Fighting Cholitas

ボリビアの女子プロレスラー集団Fighting Cholitas

© Funz

アンデスの民族衣装とWWE風プロレスとの組み合わせは実に単純明快だ。ボリビアにはFighting Cholitasと呼ばれる女性ルチャリブレ集団が存在し、数千人もの大観衆の前で台本に沿ったファイトを展開している。各ファイターはアイマラやケシュアなどの伝統衣装 − 編み込んだ髪や山高帽、長く幾重にも重なったスカートなど - を身につけている。その彼女たちがフライングボディスラムなどの空中技を繰り出す姿は圧巻だ。
場所:Fighting Cholitasはボリビアの各都市を巡業しているが、観戦するならエル・アルトがベストだろう。
時期:通常は日曜日の夜にエル・アルトの多目的センターで開催されている。
メモ:チケットは約1ドル(約108円)前後と安価だが、その体験はプライスレスだ。席は先着順なので早めに会場へ向かおう。

73. ニカラグアの火山でサーフィンを楽しむ

アッシュボーディングこそ次に流行するエクストリームスポーツ?

アッシュボーディングこそ次に流行するエクストリームスポーツ?

© Diz V

ニカラグアの都市レオンからほど近い場所にある活火山の頂上に立てば、眼下には真っ黒な火山灰に覆われた巨大なスロープがどこまでも続いている。これが、ニカラグア・ネグロ山の "アッシュボーダー" の目の前に広がる景色だ。この "ボルケーノ・サーフィン" は、南太平洋のバヌアツ共和国発祥と言われているが、今やネグロ山は最も人気の高いスポットとなっている。しかし、覚えておいてほしいのは、下る前に登らなければならないということだ。火山の頂上に辿り着くためには約45分の登山が必須だが、そこからの眺めの素晴らしさはその苦労に十分見合うものだ。滑落しないようにしっかり踏ん張ろう。
場所:ネグロ山はニカラグアのレオン近郊に位置している。
時期:セッションは毎日開催されているが、ベストコンディションは12月から4月だ。
メモ:ボードに立てないなら、ソリを使えば良い。スピードコントロールは脚をうまく使うのがコツ。防護用のゴーグルとグローブ、オーバーオールは必須アイテムだ。

74. コロンビアの教会でダンジョンを探検する

ラス・ラハス教会の美しい姿

ラス・ラハス教会の美しい姿

© Un Poco de Sur

コロンビアの小村ラス・ラハスには、全く似つかわしくない純白のネオゴシック建築の教会が峡谷を塞ぐようにそびえ立っているが、世界は得てしてこのような驚きに満ちている。18世紀中期にチャペルを見下ろす絶壁の岩肌に聖母マリアが出現したという言い伝えが残っているため、その教会、ラス・ラハス教会は巡礼者やそれを目当てにした土産物の屋台で常ににぎわっている。奇跡うんぬんはさておき、実に奇妙で美しい風景だ。
場所:ラス・ラハス村はコロンビアとエクアドルの国境にほど近く、パスト市の南西に位置している。
時期:週末になるとラス・ラハス教会は多数の巡礼者であふれ返る。ゆっくりと見物するなら平日の訪問が良いだろう。
メモ:教会の内部構造は実に興味深く、地階では歴史資料の展示も行われているが、最高の景色を楽しみたいなら、峡谷の反対側にある滝から教会を眺めてみよう。

75. ロス・ロケス諸島でボーンフィッシュを釣る

ロス・ロケス諸島には世界最高のボーンフィッシュの漁場がある

ロス・ロケス諸島には世界最高のボーンフィッシュの漁場がある

© Alessandro Caproni

世界には静かな漁村と言われる場所が数多く存在するが、本当に静かな漁村を訪れるとかなりの衝撃を受ける。ロス・ロケス諸島はベネズエラの首都カラカスの北にある環状サンゴ島の小さなコミュニティだ。ビーチ沿いに作られた小さな空港があるだけで、電力も限られているが、世界最高のボーンフィッシュ漁に直行できる。日本ではソトイワシと呼ばれるボーンフィッシュは、海洋生物最速のスピードを誇り、浅い海をまるで弾丸のように泳ぎ回っている。古いボートを借り、釣り竿を積んで、漁にでかけよう。
場所:ボーンフィッシュはロス・ロケス諸島の至る場所に生息している。透明な海に釣り糸を垂らし、あとはアタリが来るまでひたすら待ち続けよう。
時期:気候が安定して海水温が上昇する2月から10月にかけてがボーンフィッシュのベストシーズンだ。
メモ:乱獲に注意し、なるべくキャッチ&リリースを心がけよう。

76. エクアドルのモンタニタ沿岸でサーフィンする

モンタニタはサーファーの夢が具現化する場所

モンタニタはサーファーの夢が具現化する場所

© davricko

モンタニタ沿岸をホームにしているサーファーは、ここのブレイクが世界最高ではないにせよ、それに限りなく近いことを良く知っている。1960年代からヒッピー系サーファーのメッカだったこの海岸は年を追うごとに人気を集めているが、依然としてサリナスをはじめとするエクアドル国内の他の人気スポットに比べれば空いている。ここの波は強烈だが安定しており、1月から3月は最大2mのブレイクが記録される。期待に違わず、モンタニタの街も、楽しくてリラックスした雰囲気に溢れており、オフィスワークを辞めて国外から移住してきた外国人の姿も数多く見られる。
場所:モンタニタはサンタ・エレナ半島に位置している。港町グアヤキルからは2時間強の距離にある。
時期:12月から5月が最高の日差しとサーフィンが期待できるピークシーズンだ。7月から8月は雨が増えるが、サーフィンのスキル向上には最適だ。
メモ:エクアドルの首都キトからモンタニタまではバスで向かえる(途中で何回も乗り換える必要があるが)。沿岸部を巡るグループツアーに参加しても良いだろう。

77. アイスランドで大陸プレート間ダイビングに挑む

シルフラ・リフト大地溝帯の亀裂は毎年2cmずつ広がっている

シルフラ・リフト大地溝帯の亀裂は毎年2cmずつ広がっている

© Shriram Rajagopalan

サンゴ礁や沈没船、オオジャコガイを見るダイビングに少し飽きているなら、アイスランドにある2つの大陸プレート(北米プレートとユーラシアプレート)の間をダイビングしてみよう。アイスランドのシルフラ・リフトはそれが実際にできる世界唯一の場所だ。近隣の氷河湖から水が流れ込むこの海域の海水は、どこまでも透明で、実に100m先まで見渡せる。驚愕の海底火山群を見ながら、2つの大陸プレートに同時に触れたい人は、今すぐにウェットスーツを持ってアイスランドへ出かけよう。
場所:シルトラ・リフトは、アイスランド・シンクヴェトリル国立公園内のシンクヴェトリル湖の近く位置している。
時期:アイスランドは6月から8月が観光のピークシーズンだが、一度海に飛び込んでしまえば、天候は大した問題ではないのでピークを外しても良いだろう。
メモ:PADIの資格を持つダイビングマスターによるシルフラ・ツアーが定期的に開催されている。ただし、参加にはダイビングライセンスが必須。

78. ロフォーテン諸島で干し魚に挑戦する

ロフォーテン諸島ではタラの干物は貴重なタンパク源

ロフォーテン諸島ではタラの干物は貴重なタンパク源

© Ib Aarmo

ノルウェーのベステローデン諸島のすぐ先にはロフォーテン諸島がある。生鮮食品が豊富な土地ではないため、住民は海で獲れたタラを保存食に加工している。よって、この地域の沿岸部では干し魚を寒風にさらすためのテント状の木製構造物が多く見られる。干し魚は見た目こそ食欲をそそられるものではないが、思い切って食べてみるとなかなか癖になる味わいだ。
場所:ロフォーテン諸島はノルウェー北部に浮かぶ島々を指す。
時期:干し魚作りには天候が大きく左右する。2月から5月がベストシーズンだ。
メモ:寒冷かつ乾燥した空気はバクテリアの繁殖から魚を守るが、極度に凍ると風味が落ちてしまう。

79. スピッツベルゲン島でホッキョクグマを追う

スピッツベルゲン島でホッキョクグマに出会う

スピッツベルゲン島でホッキョクグマに出会う

© Martha de Jong

北極海に浮かぶノルウェー領スヴァールバル諸島は、捕鯨基地として使われたあと、炭鉱が開かれたが、ここ数百年は注目されていなかった。ところが、その中のひとつ、スピッツベルゲン島の観光地としての需要が近年大きく高まっている。観光の目玉は、ここに生息するホッキョクグマで、運が良ければ沿岸部をさすらう彼らの姿を観察できる。当然ながらホッキョクグマは保護動物種だが、スピッツベルゲン島には多数生息しており、島民には外出時のライフル携行が義務づけられている(あくまで念のためだが)。
場所:スピッツベルゲン島はノルウェー北部に浮かぶスヴァールバル諸島最大の島。
時期:極夜(日中でも太陽が沈んだ状態が続く現象)を体験したいなら11月から2月がベストシーズンだが、ホッキョクグマが島周辺で長距離を移動するのは7月から8月だ。
メモ:ホッキョクグマは人目を避けたがる動物だ。彼らを見られる可能性が最も高いのは島の北東部のクルーズか、多少の流氷が残るピラミーデン(炭鉱町跡)へのボートトリップだろう。

80. スウェーデンでハスキーの犬ぞりに乗る

北極圏の人々にとって犬ぞりは伝統的な移動手段

北極圏の人々にとって犬ぞりは伝統的な移動手段

© Oliver Pelling

子供の頃に映画『バルト』を観たなら、犬ぞりに乗る夢を長年持ち続けてきたはずだ。スウェーデンのルレオは凍結湖とスウェディッシュ・ラップランドの静かな森林に囲まれた街で、とりわけ積雪の多い時期は犬ぞりが実用的な移動手段となる。マッシング(犬ぞりツアー)を提供している地元旅行会社は多く、犬ぞりに乗るときに欠かせない耳あて付きの帽子も貸し出してくれる。
場所:ルレオはボスニア海の北端に位置しており、この地域の積雪量は非常に多い。
時期:犬ぞりに乗るには雪が降る季節でなければならない。11月から2月にかけての冬がベストシーズンだ。
メモ:地元のマッシャー(犬ぞり使い)はいくつかの基本的なコマンドを教えてくれる。まずはリラックスして、犬たちを信頼することが大事だ。

81. シンクヴェトリル国立公園をスノーシューで散策する

シンクヴェトリルの美しい大地をスノーシューで巡る

シンクヴェトリルの美しい大地をスノーシューで巡る

© Emil Kepko

アイスランドの大半の地名と同じく、このシンクヴェトリル(Þingvellir / Thingvellir)という地名も外部の者には発音が難しく、舌をかみそうになってしまう。ともあれ、リラックスしてアイスランドの自然美に浸ろう。多くのツーリストで混雑するゴールデンサークル・ルートの代替プランとして、地元の旅行会社が冬のアイスランドを楽しめるツアーを数多く用意するようになっているのだが、このような冬期ツアーにも独自の魅力がある。確かに寒さは厳しいが、ツーリストの数は少なく、雪に覆われた壮大な眺めとオーロラ観測のチャンスに恵まれる。シンクヴェトリルは大陸プレートが接する大地溝帯にある。冬に散策するならスノーシューが最適だ。
場所:シンクヴェトリルはアイスランドの首都レイキャビクから北東に約40kmの場所に位置し、またしても舌を噛みそうな地名のブラゥスコゥガビッグス地方(Bláskógabyggð)に属する。
時期:地元旅行会社が主催するウィンターツアーは、そのほとんどが12月から2月の間に開催されている。
メモ:シンクヴェトリルの観光案内所でスノーシューが借りられる。あらかじめスノーシューが用意されているグループツアーもある。

82. フィンランドのカラオケタクシーで熱唱する

カラオケタクシーはヘルシンキの新たな名物

カラオケタクシーはヘルシンキの新たな名物

© Roel Wijnants

タクシーで移動中に手軽にカラオケを楽しむ − フィンランド・ヘルシンキで生まれたユニークなベンチャービジネスのアイディアだ。タクシーには最大12人の "即席スーパースター" が乗車できるシート、マイクやテレビ、さらには派手なネオンライトと、カラオケ必須アイテムが完全装備されている。用意されている曲の大半はフィンランド語だが、フィンランドの伝統的なビール、サハティ(Sahti)を数本飲み、タクシー車内の奇妙な音響に身を任せれば、多少の違和感は気にならなくなるはずだ。
場所:フィンランドの首都ヘルシンキ。
時期:カラオケタクシーは1年中楽しめるが、週末は事前予約をする必要がある。
メモ:Eminemを選曲すれば大受け間違いなし。(編注:Eminem「Heat」には "タクシーの後部座席で愛し合おう" というリリックが含まれている)

83. ランドマンナロイガル山地をハイクする

ランドマンナロイガル山地はアイスランド屈指の自然美を秘めている

ランドマンナロイガル山地はアイスランド屈指の自然美を秘めている

© Mariusz Kluzniak.

アイスランドのランドマンナロイガル山地はイタリアンジェラートのような風景の中をトレッキングできる世界唯一の場所だ。ランドマンナロイガルはアイスランドきっての自然美に溢れる場所として有名で、その地名が極めて発音しにくいことでも知られている。数万年前、流紋岩の溶岩がゆっくりと冷却されることでこの色彩豊かな山並みやキャラメル色の山頂、起伏の激しい谷などが形成された。現在では、ヨーロッパで最も現実離れしたハイキングが体験できるスポットとなっている。思わずスプーンですくってみたくなる風景だ。
場所:ランドマンナロイガルはアイスランド高原地帯・フィヤットラバク自然保護区内に位置している。
時期:ランドマンナロイガルは夏しか開放されていない。アクセス道路は毎年6月中旬にオープンする。
メモ:山地を縦横に縫う多彩なトレイルが存在するが、自分の登山経験と装備に見合うものを選ぼう。

84. スウェーデン名物シュールストレミングを開ける

シュールストレミング:取扱注意!

シュールストレミング:取扱注意!

© Thomas Angermann

これについてはやや注意が必要だ。最近日本で行われたある研究は、シュールストレミング(塩漬けにしたニシンを缶詰にして発酵させたスウェーデン名物)は世界のあらゆる食べ物の中で最も強い臭気指数を記録したという結果を出している。その臭気は実に強烈で、絶対に室内で缶を開けてはいけない。室内で開ければ、悪臭が染み付いてその家には住めなくなる。なるべく水中で缶を開封するか、少なくとも周辺に人がいない屋外で開封する必要がある。スウェーデン人は「匂いに比べると味は決して悪くない」と主張し、トゥンブロードと呼ばれるスウェーデンの薄切りパンに載せて食べると特に美味だとしている。彼らの言葉を真に受けるべきかどうかは迷うところだ。
場所:シュールストレミングはスウェーデン北部の発祥だが、現在ではスウェーデン全土で購入できる。
時期:ニシンの収穫期は4月と5月だが、缶詰はいつでも入手できる。
メモ:開封は必ず屋外で行うこと。ガスが噴出するため、缶切りを突き立てたあとは十分な距離を置こう。付け合わせはじゃがいもや玉ねぎ、トゥンブロードが合うそうだ。

85. イースト・アーネムランドでオーストラリア太古の姿に出会う

Intrepid Travelで伝統工芸を教えているメーガンとナンシー

Intrepid Travelで伝統工芸を教えているメーガンとナンシー

© Intrepid Travel

日はすっかり落ち、暗闇の中で焚き火がバチパチと音を立てる。ヨルングの人々と火を囲み、地球最古の文明についての物語に耳を傾ける。ここはイースト・アーネムランド。人里離れたオーストラリア・ノーザンテリトリーのさらに奥地にある場所だ。観光地としては依然未開拓だが、Lirrwi Tourismが日帰り / 複数日のツアーを企画しており、さらには女性専用の旅程も用意されている。亀の赤ちゃんが砂の中で孵化する様子を眺めながら、太古の文明に思いを馳せてハンモックでまどろむ時間は格別だ。
場所:ノーザンテリトリーの北東沿岸部に位置するイースト・アーネムランドは、今もアボリジニの文化が色濃く残る最後の地のひとつ。
時期:観光のハイシーズンは暑さが最も和らぐ7月か9月。
メモ:Intrepid Travelがイースト・アーネムランドでの数少ないガイドツアーを企画している。

86. トンガリロ・アルパイン・クロッシングをハイクする

トンガリロ・アルパイン・クロッシングは圧巻の風景に満ちている

トンガリロ・アルパイン・クロッシングは圧巻の風景に満ちている

© Harry Lund

トンガリロ・アルパイン・クロッシングはニュージーランド最高の日帰りハイキングが楽しめるトレイルだ("ニュージーランド最高" は "世界屈指" を意味する)。しかし、覚えておきたいのは、ここでのハイキングは単なる散策ではなく本格的な山歩きだということだ。トンガリロ・アルパイン・クロッシングは世界遺産に指定されており、火山性の地形と活火山のトンガリロ火山の山腹をまたぐトレイルだ。夏になれば数千人規模の登山客がここを訪れ、月面のような盆地や奇妙な岩層が点在する風景を楽しむ。しかし、事前に入念なプランを立てておけば、混雑はある程度避けられる。
場所:トレイルはニュージーランド北島のトンガリロ国立公園内を貫いている。
時期:クリスマス直後から年始がピークタイムなので、混雑を避けるなら春に計画しよう。混雑に巻き込まれないようにするためには早朝の出発がベターだ。
メモ:トンガリロ・アルパイン・クロッシングの天候は変わりやすいが、風の穏やかな晴天の日を選ぶべきだ。それ以外の日では、絶景を楽しむより悪天候に悪戦苦闘する時間の方が長くなるだろう。

87. オーストラリアの奥地でサバイバル体験をする

The Adventure Merchantsで火おこしのスキルを学ぶ

The Adventure Merchantsで火おこしのスキルを学ぶ

© Janna Bennett

英国人冒険家ベア・グリルスが出演するTV番組で彼が自分の尿を飲む場面を見て、「やってみようかな」と思ったなら、"どこか" に相談するべきだ。しかし、同じくベア・グリルスの番組で、彼の(飲尿以外の)サバイバルスキルを見て、「やってみようかな」と思ったなら、その必要はない。オーストラリア国内には、週末を利用したビクトリア州の奥地でのサバイバル講習や、1週間に及ぶ西オーストラリア州での長期サバイバル・シミュレーションなど、伝統的なサバイバルスキルを学べる機会が多く設けられており、専門のサバイバル講師も存在する。
場所:オーストラリア全土で多数の業者がサバイバル講座を開催している。
時期:年間を通して季節に合わせた各種講座が開催されているので、自分のニーズに合わせて選ぼう。
メモ:The Adventure Merchantsには、経験豊富な講師陣による多数のコースが用意されている。

88. フィジーでトム・ハンクスになる

トム・ハンクス気分で無人島生活を体験してみよう

トム・ハンクス気分で無人島生活を体験してみよう

© Alfredo

この見事な美しさを持つフィジー・モヌリキ島に見覚えがあるように思える理由は、ここで幸福な無人島生活を送っているトム・ハンクスの姿を映画『キャスト・アウェイ』で見たからだ。ハリウッドがこの島にハンクスを漂流させようと考えた理由もうなずける。モヌリキ島は太平洋の青く透き通った海に浮かぶ無人島だ。定住者はゼロで、最も近いフィジー諸島のマナ島まではボートに乗ってもかなりの時間がかかる。砂浜には足跡は見当たらず、森は原生林そのもの。唯一の友だちはバレーボールだけだ。
場所:モヌリキ島はマナ島の北東、デナラウ港からは西に位置する。
時期:フィジーのベストシーズンは4月から10月初旬。乾期だが、太陽の日差しは他の時期に比べると厳しくない。シュノーケリングを楽しむには最適の気候だ。
メモ:数多くの旅行会社がマナ島とデナラウ港から出発するモヌリキ島日帰りセーリングツアーを企画している。快適なボートに乗ってモヌリキ島を訪ねてみよう。

89. オーストラリアの未開地で犬ぞりに乗る

ハスキー犬が曳く犬ぞりに乗ればすぐに童心へ戻れる

ハスキー犬が曳く犬ぞりに乗ればすぐに童心へ戻れる

© Oliver Pelling

オーストラリアにも雪は降る。ハスキー犬もいる。(雪山に限るが)この国にも本格的な冬がある。大雪が積れば、オーストラリアの犬ぞりと北極圏の犬ぞりの見分けがつかなくなるくらいの冬が(ただし、気温は北極圏より15℃から20℃は高いが)。オーストラリアで犬ぞりツアーを企画している旅行会社の大半は、短時間の体験ツアーから、ワンデイ・トレッキングまで多彩なプランを用意しているので、犬と触れ合いたい気持ちは必ず満たされるはずだ。
場所:地元業者はブラー山 / ホーサム山 / バウ・バウ山などでディナー付きのハスキー犬ぞりツアーを企画している。
時期:オーストラリアの冬は大体6月から10月。
メモ:ホーサム山 / バウ・バウ山では、Howling Huskysがディナー付きのプランを用意している。

90. カカドゥ峡谷で2万年前のロックアートを見つける

ウビルーのロックアートの中には23,000年前のものもある

ウビルーのロックアートの中には23,000年前のものもある

© Banjamin Jakabek

赤い岩の峡谷、分流、湿地帯などが点在するオーストラリアのカカドゥ国立公園は世界に類を見ないアボリジニ岩石アートの宝庫で、世界遺産に登録されている。これまで5,000近いロックアートが見つかっており、そのアートは2万3,000年前に描かれたレインボー・サーパント(虹蛇:ガーガジュ族にとっての精霊)から、ヨーロッパ人が到来した18世紀・19世紀のものまで幅広い。悠久の時の流れに思いを馳せてみよう。
場所:最も有名なロックアート・スポットはカカドゥ北西部の奥地にあるウビルー。
時期:カカドゥでは毎年5月から10月に乾季を迎える。
メモ:Wayoutbackが、ウビルーや各地のロックアートギャラリーを巡るツアーを企画している。

91. ニュージーランドでマオリ族の文化に触れる

ワイポウアの森にたたずむ巨大樹木

ワイポウアの森にたたずむ巨大樹木

© Footprints Waipoua

ニュージーランドの人々は、固有の文化を大切にすることにかけては非常に先進的な考えを持っている。たとえば、ハカだ。ニュージーランド人はことあるごとにハカを披露し、それが至極当然なことだと考えている。ハカを見て「この素晴らしい古代文化をもっと良く知っていれば」と思ったことがある人に朗報だ。ニュージーランドでは、多くの人が外国人にも古来の伝統文化を伝えたいと考えている。ニュージーランド北島東岸の都市ネーピアでは、そこに暮らす若いマオリ族のファミリーがアフリリ・エスチュエリーへツーリストを案内して、独特の景観や伝統的な魚の獲り方、近隣にある最古・最大のマオリ族居住区などについてレクチャーしてくれる。また、ニュージーランド北島では、国内最大の木があるワイポウア森林保護区をマオリ族ガイドと訪ねることも可能だ。きっと素晴らしい体験になるだろう。
場所:マオリ族文化を巡るツアーはニュージーランド各地で開催されており、多数の旅行会社が企画している。まずはGoogleでサーチしてみよう。
時期:いつでも良い。
メモ:Napier Maori Toursが、アフリリ・エスチュエリーへのガイドツアーを企画している。また、Footprints Waipouaもワイポウア森林保護区でのガイドツアーを企画している。

92. スイスでジェームズ・ボンド流バンジージャンプを決める

ジェームズ・ボンドもたじろぐほどの高さ

ジェームズ・ボンドもたじろぐほどの高さ

© Diriye Amey

こういう企画はいつも我々を楽しませてくれる。ジェームズ・ボンド(もしくはスタントマン)が世界最大のダムからバンジージャンプを試みる、映画『007 ゴールデンアイ』のオープニングシーンを観たことはあるだろうか? これと同じ体験ができるのだ。別名コントラダムとしても知られるこのダムでは、スイスのヴェルツァスカ渓谷にある高さ220mもの場所から最高のバンジージャンプ体験が味わえる。このスポットは映画に登場して以来、人気スポットとなった。ちなみに、スタント自体は2002年に行われた投票企画Sky Movies Pollで「歴代ベストスタント」に選出されている。
場所:スイス・ティチーノ州ヴェルツァスカ渓谷に位置している。
時期:バンジーシーズンは3月下旬から4月下旬のイースター前後から始まり、10月に終わる。バンジーの時間帯は午後1時から午後5時まで。
メモ:このバンジーにはいくつかのスタイルがある。「Classic 007」や「007 Night Jump」など映画『007』シリーズにちなんだものが数多く用意されており、中には背中を反対側に向けたままジャンプする「007 Backwards」(!)と呼ばれるスタイルもある。

93. マヨルカ島でサイクリングする

マヨルカ島のアラロー城

マヨルカ島のアラロー城

© Benjami Villoslada Gil

荒れたジグザグ道や沿岸に広がるオレンジ畑で知られるスペイン・マヨルカ島は、急速にサイクリングのメッカへと成長している。しかし、他のアマチュアライダー集団にペースアップを阻まれたくないなら、少し趣向を変えてアラロー城の廃墟に向かってみよう。ムーア人の時代に建てられたこの古い要塞はあまりに難攻不落だったため、レコンキスタの時代には地元兵士が2年間も籠城したと言われているが、現在は最高のサンセットが楽しめる散策路として知られている。また、崖に腰掛けて一息つけるカフェもある。
場所:アラロー城はマヨルカ島西海岸にあるアラローの街を見下ろすように建っており、はるか遠くのトラムンタナ山脈が望める。
時期:4月に訪れれば、オレンジの花や新鮮な果実と共に晴天を楽しめる。
メモ:城とそのはるか下の麓にあるエルミタージュ・ホテルの間には素晴らしい遊歩道があるが、もちろんサイクリング可能な一般道も城までつながっている。

94. スカイ島で最高の1枚を手に入れる

どこへカメラを向けても最高の写真が撮影できる

どこへカメラを向けても最高の写真が撮影できる

© Alex Berger

スカイ島はスコットランド随一の美しい場所として広く知られているが、その中で格別に美しいと讃えられているのがクラインだ。風景写真家を志す人なら、トロッターニッシュ半島の北端にあるスタフィン湾に向かい、カメラをあらゆる方向へ向けて思うままにシャッターを切ってみると良いだろう。駐車場のすぐそばに遊歩道が設置されているため、険しいエリアへのアクセスも簡単だ。
場所:クラインはスカイ島の北西端に位置しており、遊歩道はスタフィンとウイグが始点となっている。
時期:スカイ島は日の出と日没が素晴らしいので、最高の1枚を撮りたいなら夜明けや日没時を狙いたい。強風や濃霧の日は山側の遊歩道が歩きにくくなるので注意したい。
メモ:周回遊歩道は全長6.8kmだが、急坂もあるので足元には注意しておこう。

95. マウリッツハイス美術館で名画を鑑賞する

マウリッツハイス美術館はアートファン以外も楽しめる

マウリッツハイス美術館はアートファン以外も楽しめる

© Patrick Rasenberg

マウリッツハイス(Mauritshuis)がある場所を地図上で指差して」と尋ねてみれば、誰もが長い沈黙のあとにこう言うだろう − 「ところで、スペルはどう書くの?」。マウリッツハイス美術館は決して有名ではないが、ここにはフェルメール『真珠の耳飾りの少女』、レンブラント『テュルプ博士の解剖学講義』、ルーベンス『ろうそくを持つ老婆と少年』などの名画やオランダの黄金時代の作品群を中心に841点の作品が所蔵されている。ルーブルやテート・モダンのような知名度こそないが、ハーグ住民に大事にされてきた美術館だ。
場所:マウリッツハイス美術館はオランダ・ハーグのハーグセ・ボスの南東に位置している。
時期:開館時間は午前11時から午後5時まで(毎週月曜日は休館)。
メモ:アートファンでなくともマウリッツハイス美術館は楽しめる。クラシックな建築様式は一見の価値あり。

96. ドイツの『眠れる森の美女』の城を訪ねる

おとぎ話から飛び出してきたようなノイシュヴァンシュタイン城の姿

おとぎ話から飛び出してきたようなノイシュヴァンシュタイン城の姿

© Xlibber

ドイツ・フュッセンに位置するノイシュバンシュタイン城は、ワーグナーのオペラ作品とディズニー映画『眠れる森の美女』にインスピレーションを与えた場所だ。バイエルン王ルートヴィヒ2世は、このロマンティックな城のグランドデザインを建築家ではなく舞台美術家に委ねた。ルートヴィヒ2世はこの城を偉大なる中世ドイツの騎士道を体現するステージとして夢想していたのだ。残念ながら、王がその夢を途中で捨てたため、城は未完のまま終わった。王はたった170日暮らしたあと、すっかり飽きてしまったのだ。
場所:ノイシュバンシュタイン城はドイツ / オーストリア国境近くの街フュッセンにある。
時期:開館時間は4月から10月中旬までが午前9時から午後6時、10月中旬から3月までは午前10時から午後4時となっている。
メモ:入場料は12ユーロ(約1,600円)。

97. イタリアで湖の上を歩く

非現実的な美しい風景が広がるレジア湖

非現実的な美しい風景が広がるレジア湖

© Sergio

一見Photoshopで加工したかと思うほど美しい場所だ。そうとしか言いようがない。イタリアンアルプスの透き通った湖にポツンと立つ14世紀の鐘楼の美しさを表現できる言葉は他にはない。ドイツ語で「レッシェンシー」とも呼ばれるイタリア・レジア湖の歴史は非常に興味深い。1940年代後半のダム建設工事によって、谷だったこの地は教会もろとも水の底へ沈んだのだ。冬になると湖が完全に凍るので、氷上を歩いて鐘楼の中を探索できる。
場所:レジア湖はオーストリアとイタリアをまたぐレッシェン峠のすぐ南側に位置している。
時期:夏はカイトサーファーや釣り人が集まるこの湖だが、鐘楼を間近で見たいならぜひ冬に訪れたい。
メモ:言い伝えによると、月明かりの夜には今でも鐘楼の鐘の音が聞こえてくるらしい。

98. ピエモンテでトリュフを採取する

ピエモンテでトリュフ探しを楽しもう

ピエモンテでトリュフ探しを楽しもう

© Dana McMahan

イタリア・ピエモンテ州はポルチーニ茸の名産地として知られているが、ポルチーニ茸はこの際無視しても構わない。霧深い秋の北イタリアの森の夜明けを老人と犬のコンビと一緒に徘徊すれば、それ以上の報酬が手に入る。白トリュフだ。白トリュフは超高級食材で、中には1kgあたり8,000ユーロ(約106万円)の高値をつけるものもある。つまり、トリュフ狩りはピエモンテの重要な収入源なのだ。毎年10月初旬から11月中旬までの週末に開催されるアルバ国際トリュフフェスティバルに足を運んでみると良いだろう。
場所:アルバはピエモンテのトリュフ総本山だ。フェスティバルの期間中は、アルバ全体がトリュフ一色に染まる。
時期:ピエモンテの白トリュフの収穫は毎年9月から1月の間に限られている。
メモ:外部の人間の同行を許してくれるトリュフ狩りのプロを見つけるのは難しいが、アルバ観光局では、フェスティバル期間中に一般参加可能なトリュフ狩りイベントを開催している。

99. カンパニアで新鮮なモッツァレラをいただく

モッツァレラは美食の国イタリアを代表する名産品のひとつ

モッツァレラは美食の国イタリアを代表する名産品のひとつ

© The Pizza Bike

カンパニア・モッツァレラは、シャンパンやパルマハムと同じく、その土地の厳格な基準をクリアした製品だけに付けられる名称だ。つまり、イタリア・カンパニア産のモッツァレラだけが "モッツァレラ・ディ・ブファラ・カンパーナ(Mozzarella di Bufala Campana)" という魔法の文字が書かれたステッカーを貼ることを許されるのだ。モッツァレラは、(意外だが)アジア水牛のミルクから作られる柔らかな乳白色のチーズだ。世界各地にモッツァレラ的なチーズは数多く存在するが、本物のモッツァレラが持つ、絶妙な柔らかさとマイルドでほのかな酸味に敵うものはない。まさしくイタリアが誇る食材のひとつだろう。
場所:本格モッツァレラはイタリア国内ならどこでも入手できるが、ベスト中のベストを求めるならサレルノ近郊にあるパエストゥムを訪ねてみよう。
時期:モッツァレラは通年生産されている。
メモ:ピザにトッピングする前に、まずは良質なエクストラヴァージン・オリーブオイルだけでモッツァレラそのものの豊かな風味を味わってみよう。

100. スコットランドでバイキング祭りに参加する

ウップ・ヘリー・アーではスコットランドに根ざしたバイキングの伝統が実感できる

ウップ・ヘリー・アーではスコットランドに根ざしたバイキングの伝統が実感できる

© CaptainOates

ウップ・ヘリー・アー(Up Helly Aa)という言葉の響きは、スコットランドのジョークのひとつに聞こえるが、どこかふざけているという点ではあながち外れてはいない。ウップ・ヘリー・アーは、バイキングの衣装を身にまとった男たちが燃え盛る松明(たいまつ)を持って街中を練り歩いたあと、本物のロングボートに松明を投げ込んで燃やしてしまうというスコットランドの祭りで、燃やしたあとは近所のパブに移動し、ビールを飲んで大騒ぎする。まさにジョークのような祭りだが、ウップ・ヘリー・アーはれっきとした伝統ある祝祭だ。真冬のシェットランド諸島に向かって、自分の目で確かめてみよう。
場所:ウップ・ヘリー・アーはスコットランド・シェットランド諸島の各地で開催されているが、最も有名なのはラーウィックだ。
時期:毎年クリスマスシーズンが終わった時期に開催されている。
メモ:祭りの長(おさ)であるジャールが先頭に立ってバイキングたちが街を練り歩く。とはいえ、祭りのルールを知らなくても問題ない。

101. スコットランドで本物のホグワーツ特急に乗車する

『ハリー・ポッター』の世界が楽しめるジャコバイト・トレイン

『ハリー・ポッター』の世界が楽しめるジャコバイト・トレイン

© Heart of Scotland

「スコットランドでホグワーツ特急に乗車しよう」 - これは熱心な『ハリー・ポッター』ファンを狂喜乱舞させる "魔法の言葉" だ。そして、このホグワーツ特急は現実に存在するばかりか、マグル(魔力を持たない人間)も乗れる。スコットランドでは、ホグワーツ特急は、正式にはジャコバイト・トレインと呼ばれており、世界屈指の素晴らしい鉄道旅行が体験できる路線として知られている。ルートは全長84マイル(約135km)で、深い湖やヘザーが覆う高原地帯、古い石橋などを通過する。『ハリー・ポッター』ファンなら、グレンフィナン陸橋のアーチ型橋脚に気づくはずだ。自分の心が "アロホモーラ" されるはずだ。
場所:ジャコバイト・トレインはグラスゴーからフォート・ウィリアムを経由してマレーグまで運行されている。途中には、ロッカイロートやアリセグ、モラーなどの小さな町も通過する。
時期:ジャコバイト・トレインは毎年5月から10月まで毎日2往復が運行されている。
メモ:黒色の長いローブを身にまとい、たまに「もうすぐ到着すると思うよ」「黙っといてよ、マルフォイ!」など、ポッターの台詞を口にしてみよう。