MTB
Crankworx Rotorua 2020:8つのハイライト
ニュージーランド・ロトルアで開催されたMTB・BMXビッグフェスティバルを見逃した人のために興奮の週末を8つのポイントと動画で振り返る。
ニュージーランド・ロトルアで開催されたCrankworx Rotorua 2020はイベント満載のフェスティバルだったため、いくつかのアクションを見逃してしまったという人もいるだろう。しかし、安心してもらいたい。Red Bull TVでリプレイが楽しめる他、今回の記事でハイライトをまとめておいた。
1:歴史に残るスロープスタイルイベント
Maxxis Slopestyle in Memory of McGazza
Named after the late freeride mountain bike hero Kelly McGarry, this is the first stop on the Crankworx tour.
2020年のロトルアのスロープスタイルはいくつものハイライトが記録され、エミール・ヨハンソンが世界初のトリックをメイクした他、ニコライ・ロガトキンが2019年の雪辱を果たして表彰台に復帰した。また、エリック・フェドコが新しいスキルを披露して3位表彰台を記録した。
2:レミー・モートンがレッドブル・アスリートに
オーストラリア出身のレミー・モートンがダウンヒルライダーのブルック・マクドナルドからレッドブルカラーのヘルメットをサプライズで手渡された。
モートンはフリーライドからダウンヒル、ダートジャンプまでをこなすオールマイティタイプのライダーで、ビッグジャンプをメイクできる能力がFest Seriesで高く評価されている。
言葉にならないよ! 今日は最大の夢のひとつが叶った。このチャンスを与えてくれた全員、ここまで僕を連れてきてくれた全員に感謝しても仕切れないね
3:エミール・ヨハンソン時代の兆し
3分
スロープスタイル ウイニングラン
ニュージーランド・ロトルアで開催された、Crankworx World Tour 2020男子スロープスタイル決勝で優勝を決めたエミール・ヨハンソンの驚愕の走り。
スウェーデン出身のエミール・ヨハンソンがCrankworx Rotoruaのスロープスタイルで素晴らしいランを披露した。
ヨハンソンは2種類のニュートリック(360°ウインドシールド・ワイパーとスイッチ・トリプルウィップ)をメイクして観客を沸かせたヨハンソンは、ジャッジから96.00ポイントを獲得して優勝した。
この勝利により、ヨハンソンには1年でCrankworxの全スロープスタイル(3戦)を制覇したライダーだけに与えられる、全ライダー憧れの称号 “トリプルクラウン” を獲得できるチャンスが生まれた。
ヨハンソンは2019シーズンを棒に振ることになった自己免疫疾患がまだ完治していないが、ロトルアの結果から分かることがあるとすれば、それはヨハンソンが素晴らしいシーズンを送るのは間違いないということだ。
4:過去最高の女王争い
2018シーズンにQueen of Crankworx 3連覇を果たし、2019シーズンは休養に充てた絶対女王キントナーが戦線に復帰したが、2019シーズンを制したフェルビークはライディングレベルを継続的に高めており、よりパーフェクトなライダーに成長している。
また、キントナーが女王の称号を再び得るためには、フェルビークだけではなく、ロトルアのパンプトラックとスピード&スタイルを制したジョーディー・スコットなども上回る必要がある。
5:男子パンプトラックファイナルのシンクロライド
5分
Crankworx Rotorua 2020 パンプトラック:トミー・ズーラ ウイニングラン
男子パンプトラックファイナルのトミー・ズーラとコリン・ハドソンのチームメイトバトルはまるで鏡像を見ているようだった。
同じヘルメットと同じカラーのウェアを着ていた2人がお互いを真似しているかのようなライディングを見せて同時にフィニッシュラインを通過すると、スコアボードは同着を表示した。続くファイナルヒートも大接戦になったが、ズーラが0.01秒ハドソンを上回って優勝した。
6:ダビド・ゴジェックの全力ラン
4分
Crankworx Rotorua 2020 スロープスタイル:ダビド・ゴジェック
ダビド・ゴジェックはスロープスタイルでフルランを披露することができなかった。ラン1は着地に失敗し、ラン2はフィーチャーの上でバランスを崩してクラッシュしてしまった。
しかし、大観衆が声援を送り続けたため、ゴジェックはラン2を続行し、ラストにタイヤをバーストさせる勢いでツイスター・フロントコーク1080°・ノーハンダーをメイクしてファンを喜ばせた。
7:ブルック・マクドナルドの復活
“ブルドッグ” の愛称で親しまされているブルック・マクドナルドがロトルアに姿を見せ、トレードマークのスマイルを振りまいた。
モンサンアンで開催された2019シーズンの世界選手権で背中を負傷してから半年が経過し、マクドナルドは完全復活の兆しを見せている。リハビリに取り組んできたマクドナルドは、復活に向けてさらなる手術を受ける予定だ。
マクドナルドはすでにダウンヒルライドを再開させているので、来年のロトルアで力強いライディングを見せてくれることに期待したい。
8:ハンナ兄妹のダウンヒル・ダブルタイトル
ハンナ兄妹がトップレベルのイベントで同時に表彰台を獲得することは珍しいため、今年の最終日に開催されたダウンヒル(Crankworx Rotorua Downhill presented by Gull)はミック・ハンナとトレーシー・ハンナ、そしてハンナ家の記憶に長く留まることになるだろう。
ハンナ兄妹が最後に揃ってメジャーイベントを制したのは2013年のオーストラリア選手権だった。UCI MTBダウンヒルワールドカップ現女王のトレイシーにとって勝利はいつものことだが、中堅ライダーの兄ミックにとっては若手ワールドカップライダーが多く参加していたイベントで勝利を掴めたことは大きな励みになった。
Crankworx Rotorua Downhill presented by Gull
Check out all the action in the Downhill competition at Crankworx Rotorua.
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