ゲーミング
F1の新シーズンは、このスポーツがテレビ画面に戻ることと、『F1』シリーズの最新作がリリースされることを意味する。F1マシンと同じように毎年ゲームエンジンが改良されて最新データが反映されているこのシリーズは、F1シーズンを2倍エキサイティングにしている。
シリーズ15作目となる『F1 22』は、イギリスGPのレースウィークエンド中の7月1日に世界同時リリースされる。数多くの新機能が追加されている今作は、前作からさらに改良されたゲームエンジンを備えている。そこで、本作のシニア・クリエイティブディレクターを務めるコードマスターズ(Codemasters)のLee Matherをキャッチして、今作が特別な理由と、ファンが期待できる部分などについて話してもらった。
Matherは10年以上『F1』シリーズに携わってきた。コードマスターズがレーシングゲームの開発にまだ特化していなかった『F1 2010』から最新作『F1 22』までを見てきたMatherは「私は自動車が何よりも好きなんです。ですので、コードマスターズのレーシングゲーム開発チームに入れなければ、最悪の気分になっていたでしょうね」と語っている。
01
特長
『F1』シリーズに親しんできたプレイヤーが『F1 22』をプレイしてすぐに気付くことのひとつは、ゲームプレイの向上だろう。人目を引く新機能も重要だが、プレイヤーたちが毎年このシリーズに戻ってくる直接の理由はゲームプレイにある。
Matherは、今作でも開発チームはこの部分で素晴らしい仕事をしてくれたと自信を見せている。「サーキットでのゲーミングエクスペリエンスを向上させ、F1マシンをよりリアルに感じてもらうためにいくつもの変更を加えました。現実世界のF1は今シーズンから新時代に突入していますが、『F1』シリーズもそうなのです」
ファンに最高のゲーミングエクスペリエンスを提供するという目標を掲げているコードマスターズの開発チームは、現実世界のF1の新レギュレーションやルール変更に細かく対応している。
Matherは「2022シーズンのF1マシンにおけるルール変更の再現に集中してきました。今シーズンのマシンはやや重くなっており、グラウンドエフェクト的な方向に戻っています。また、タイヤも大きくなり、バネ下重量が増えています」と説明している。
また、ゲームの物理エンジンにおけるタイヤモデルのサスペンションのフィーリングを向上させる努力も行われており、Matherは「これまでの『F1』 シリーズをプレイした経験がある人なら、サーキットを走らせたときの違いに気付くと思います」と続けている。
この向上の大半は、現実世界のF1マシンのハンドリング特性を忠実に再現しようとした結果だ。『F1 22』は近年のゲーミングテクノロジーの触覚的反応精度を極限まで高めている。プレイヤーたちがフロントエンドの挙動、スリックタイヤの感触、異なるアングルでのグリップの変化をより細かく感じられるようになっている。
02
スタート&ストップ
『F1』シリーズに長年携わってきたMatherはこのシリーズを長年愛してくれているファンを大切にしているため、彼らが毎年フレッシュでエキサイティングなゲームを手にできるように腐心していると明かしている。彼のこの考えは、『F1 22』で最も興味深いディテールの一部、言い換えるなら “F1の古くも新しくもない部分” に光を当てる。
Matherは「私たちはF1レースの3つの部分に注目してきました。レーススタート、フォーメーションラップ、ピットストップです」と説明する。開発チームはF1レースのこれらの変数に着目し、ファンが自分たちのプレイスタイルに合わせて異なるモードを選択できるようにしたのだ。
たとえば、《ブロードキャスト(中継)》モードでは、ピットストップ、フォーメーションラップ、グリッド整列がオートになるため、テレビ観戦をしているようにシネマティックな視点からリラックスしてレースを楽しむことができる。
一方、プレイヤーがフォーメーションラップとピットインを自分で操作し、グリッドの整列でも攻撃的・守備的を選べる新しいモードも用意される。Matherは「プレイヤーにピットインするチャンスを与えたいと思ったのです。こちらのモードではピット作業のタイミングが重要になるので、自分でピットクルーをトレーニングする必要があります」と説明している。
ピットクルーのトレーニングに時間を割かなければ、ピット作業のタイミングがずれてしまい、レース展開に影響を与えてしまう可能性があるというわけだ。
また、《F1 Life》モードではよりパーソナルなゲーミングエクスペリエンスが得られる。このモードはプレイヤーに自分専用スペースを与えるために開発された。Matherは「プレイヤーひとりひとりのためのスペースを用意しました」と説明している。
このモードはゲームの進捗には直接関係ないが、キャラクターのコスチュームやロケーションを変更できるので、プレイヤーたちはレーシングの緊張から自分を解放することができる。
03
グローバルイベント
新しいレギュレーションが用意された現実世界のF1 2022シーズンには、新しいサーキットも用意されている。先日開催されたマイアミGPの舞台、マイアミ・インターナショナル・オートドロームがそのひとつだ。
そして、このサーキットは『F1 22』の開発チームが誇りに思っているサーキットでもある。ゲーム内の同サーキットは、高解像度の写真やCADデータを含む数多のデータを駆使してデザインされた。尚、このサーキットはプレイヤーたちにとって大きなチャレンジになる。Matherは次のように語っている。
「なぜなら、マイアミ・インターナショナル・オートドロームはF1マシンにとって理想的なサーキットではないからです。ですが、私はこの事実を前向きに捉えています。F1カレンダーは、F1マシンにパーフェクトなサーキットがある一方、アグレッシブな縁石や高低差などがドライバーたちをコンフォートゾーンの外側へ押し出すチャレンジングなサーキットもあることが魅力なのです」
「ですので、個人的には、マイアミ・インターナショナル・オートドロームは非常に楽しくて興味深いサーキットだと思っています」
実際、『F1 22』では同じく先日開催されたモナコGPのようなクラシックレースも楽しむことができる。『F1 22』のモンテカルロ市街地コースにも、ロウズ・ヘアピンや美しい海岸線の景色など、現実世界の同コースのアイコニックな特徴の多くが含まれている。
また、テレビ観戦は経験済みだがゲームは未経験という人のために、Matherは次のようにアドバイスを送っている。「焦らず、徐々に上達していきましょう。たとえば、モンテカルロ市街地コースは高難度のサーキットのひとつですが、続けていれば上手くドライブできるようになります。このサーキットでは独特の達成感が得られますよ」
『F1 22』はPS4 / PS5 / Xbox One / Xbox Series S|X / PC(Steam, Origin, Epic Game Store)で6月28日にチャンピオンズエディション、7月1日に通常版がリリースされる。
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