ジロ・デ・イタリア2026:マリア・ローザ獲得を目指すジュリオ・ペリツァーリ
—もうローマ(編注:今年のジロのフィナーレ)のことを思い描いていますか?
ジュリオ・ペリツァーリ:私の心と身体はブルガリア(今年のスタート地点)に向いています。そこから始めた方が賢明でしょう。ジロ・デ・イタリアは、私にとって子供の頃からの夢でした。自分たちは完ぺきな準備のためにベストを尽くしたという自信を持って、万全の状態のチームメイトたちと共に臨みます。
この冬、専用風洞で自分のライディングポジションを完ぺきに仕上げるために初めてカリフォルニアへ行きました。ジロに向けたプロジェクトは数カ月前から始まっており、第10ステージで遭遇する40kmの個人TTに備えていきました。このステージで私たちはハードなライディングを強いられるでしょう。タイムトライアルは好きですが、今回のような特別な方法で備えたことはありませんでした。
—あなたが得意としているのはクライムですよね?
そうですね。ジロにクライムはつきものです。ジロが「世界で最も美しい国で開催される世界で最も過酷なレース」と呼ばれているのは偶然ではありません。第7ステージのフィニッシュとなるブロックハウスまでに、マリア・ローザを狙えるライダーとそうでないライダーがふるいにかけられることになるでしょう。ですが、中盤のステージでも気を緩めることはできません。
レコノサンス(下見)はまったくしていません。チームカーから受ける指示に従って、クライムしなければならないピークをチェックするつもりです。
—今年は、2022年のジロで総合優勝を果たしたジャイ・ヒンドレーとあなたでレッドブル=ボーラ=ハングスローエのダブルエースを務めます。
ジャイは私にたくさんのアドバイスを与えてくれています。彼のサイクリストとしての生き方を尊敬しています。優れた人物であると同時に偉大なアスリートでもあります。私たちをサポートすべく、チームはクライマーや平地のアシストを用意してくれています。ジョバンニ・アレオッティとジャンニ・モスコンの2人が私の守護天使になってくれるはずです。ヴァル・セナーレスでの高地トレーニングの最後の数日間では、良い手応えを得られました。
—ジロ・デ・イタリアをひとことで表現すると?
“過酷” ですね。幼い頃は父アキッレと一緒に全ステージを視聴していました。父がサイクリングの情熱を私に伝えてくれました。2018年、クリス・フルームがコッレ・デッレ・フィネストレで大逆転したレースはよく覚えていますし、さらに遡るとヴィンチェンツォ・ニバリ(ジロ個人総合優勝を記録した最後のイタリア人ライダー)がトレ・チーメ・ディ・ラヴァレードで優勝した2013年のレースも印象的でした。当時10歳だった私の記憶の中に、雪の中で際立つマリア・ローザが深く刻み付けられました。
—よい緊張感を保つ秘訣は?
レッドブル エナジードリンクは別にして、ですよね? サイクリングがトップスポーツになりつつあるという事実ですね。ビッグブランドが私たちを信頼し、ウェアを飾ってくれるのはクールなことです。
—過去のジロ・デ・イタリアで思い出に残っている場面は?
2024年のモンテ・グラッパは最も美しい場面のひとつとして残っています。私は逃げに出て、最初のパッセージで首位に立ちましたが、最後のクライムでタデイ・ポガチャルに追いつかれてしまいました。結局、彼が勝ったのですが、トップ集団の中で終えた私に彼がサングラスとピンクジャージを渡してくれました。
また、プリモシュ・ログリッチが不運にもリタイアを余儀なくされ、私が3位でフィニッシュした2025年の第16ステージでは、観客たちからとても大きな声援を受けました。ジロでの応援は私に誇りをもたらしてくれますし、いつもさらなる力を引き出してくれます。
—どのような個人目標を掲げていますか?
自分自身が楽しむことが目標です。夢は、いつの日かジロで優勝することです。今年はどのような結果になっても問題ないですが、私のキャリアにおける野望はマリア・ローザを持ち帰ることです。ペダルストロークごとに、私はその目標に向かって努力しています。
—地元のファンにはどのようなことを約束しますか?
全力を尽くすことを約束します。3週間のレースの中で、脚のコンディションのアップダウンがあるはずですが、ファンの皆さんからの無償のサポートが違いを生む可能性があります。イタリアの人たちと共通の夢を持てていることに興奮しています。
—ファンにはどのような応援を期待しますか?
私たちがサドルの上で懸命に戦っている時は、全員に向けて大きな声援を送ってほしいですね。ティレーノ〜アドリアティコ(編注:イタリアで早春に開催されるステージレース)が私の地元カメリーノに到着したとき、友人たちから素晴らしい時間を過ごせたと教えてもらいました。食べたり飲んだりと、まるでパーティだったそうです。サイクリングの最も素晴らしい側面は、サイクリングが人々をひとつにしてくれるところです。