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『スーパーマリオ オデッセイ』:なわとびチャレンジ 2018

© Nintendo
Written by Kevin Wong
あの “2個目のパワームーン” をまだ手に入れていない? ゲーム内屈指の高難度を誇るチャレンジをパーフェクトクリアする方法を紹介しよう!
スーパーマリオ オデッセイ』の「なわとびチャレンジ」はフラストレーションが溜まる。あまりにも厄介なので、バグを利用してこのチャレンジに取り組んでいるプレイヤーもいる。
穿ったピューリタンたちは、そのようなバグを利用するプレイをチートとして馬鹿にするかもしれないが、バグ利用は人気シリーズの伝統の一部でもある。
マリオ』シリーズも例外ではなく、このシリーズを溺愛しているファンは、ゲーム内に存在する意図的なシークレットや偶然のバグの全てを見つけ出している。
『スーパーマリオ オデッセイ』はリリースから今までに全世界1,000万本以上を売り上げており、Nintendo Switch最大のヒットタイトルとなっている。『マリオ』シリーズ初のオープンワールドサンドボックスだが、ピーチ姫をクッパから救い出すという目的はこれまでと変わらない。
今作でその目的をクリアするためには、パワームーンを集める必要がある。
しかし、マリオが乗る船 “オデッセイ号” の燃料として使用されるそのパワームーンは、『スーパーマリオ オデッセイ』の広大なオープンワールドの中に散らばっているので、プレイヤーは探索したり、様々なチャレンジに挑んだりして集めなければならない。
クッパに追いついてピーチ姫を救うためにはパワームーンを124個集めれば良いのだが、ゲーム内には実に882個も用意されている。よって、プレイを続けていくうちに、パワームーン集めがひとつの独立した目的となっていく。
パワームーンが手に入るチャレンジの種類はバラエティに富んでいる。
自宅のソファでじっくりと取り組むのが向いている、ロングプラットフォームを進むチャレンジがあれば、移動中にさくっとプレイできる、スキルテスト的チャレンジもある。
Nintendo Switchは家庭用ゲーム機と携帯ゲーム機のハイブリッドとしてマーケティングされているが、上記のようなバラエティに富んだチャレンジが用意されている『スーパーマリオ オデッセイ』は、実際に両モードが等しく楽しめるレアなゲームだ。
さて、本題の「なわとびチャレンジ」だが、これは後者のカテゴリーに入る。上手くプレイすれば、パワームーン2個を2分以内にゲットできる。しかし、言うは易く行うは難しだ。
「なわとびチャレンジ」で手に入るパワームーンは、ニューヨーク・マンハッタンのミッドタウンに似た写実的なステージ、“都市の国” ニュードンク・シティにある。
ステージ到着後、右側の広場へ行くと、女性2人が芝生の上で大なわとびを回しているのが見えてくるのだが、これが「なわとびチャレンジ」だ。
マリオがタイミング良くなわとびする回数がカウントされるこのチャレンジでは、30回連続で飛べればひとつ目のパワームーンが手に入り、100回連続で飛べればふたつ目のパワームーンが手に入る。
30回連続は簡単だ。しかし、100回連続は至難の業だ。
これには2つの理由がある。ひとつは、マリオが同じジャンプを繰り返さないからだ。『スーパーマリオ オデッセイ』のマリオは、小ジャンプをしたあと大ジャンプをする。ボタンを押すたびにジャンプの高さが変わるのだ。
こののループが、プレイヤーのタイミングを狂わせてしまう。同じボタンで2種類のジャンプを扱わなければならないので、一定のリズムを得るのが難しいのだ。
もうひとつの理由は、女性2人がなわとびを回転させるペースが一定ではないからだ。
ジャンプを5回成功させると、なわとびの回転スピードが速くなる。そして、カウントが50になるまでスピードは右肩上がりで速くなっていく。
変数はひとつでも十分に厄介だが、「なわとびチャレンジ」は変化するジャンプと変化する回転スピードという2つの変数があるため、プレイヤーはパニックに陥ってしまう。
このように厄介な「なわとびチャレンジ」には、いくつかの実証済み "解" が存在する。
まずは、上の動画のように、女性の掛け声に合わせる方法だ。女性の掛け声はなわとびの回転スピードに合わせて変化するので、「ヘイ!」という声が聞こえたら、ジャンプボタンを押すようにする。
画面のなわとびの動きを見ていると混乱してしまうので、なわとびの回転はあまり意識せず、女性の声とカウンターだけを見るようにしたい。中には、画面を一切見ずにクリアしているプレイヤーもいる。
もうひとつの方法は、上の動画のようなスクーターでのジャンプだ。スクーターはマリオではないので、ジャンプは1種類しか存在しない。どのジャンプも同じなのだ。この方法を採用すれば、変数をひとつ減らすことができる。しかし、依然としてなわとびの回転スピードは変化する。
「なわとびチャレンジ」制覇はタイミングと練習が全てだ。このチャレンジにはクリアか失敗のどちらしか存在しない。70回飛んでも、90回飛んでも、99回飛んでも報酬はもらえない。
そして、挑戦を繰り返しているうちに落ち着きをなくしていく。なぜなら、広大な『スーパーマリオ オデッセイ』の世界には他にもやることが沢山あるからだ。
しかし、簡単そうに見えるので、ついつい続けてしまう。そして、徐々に沼にはまっていき、最後は、時間と努力を費やしすぎたことに気付いてギブアップする…。これがこのチャレンジの恐ろしさだ。
これを受けて、数人の『スーパーマリオ オデッセイ』プレイヤーがバグを使ってこのチャレンジを簡単にクリアする裏技を見つけ出した。
その代表と言えるのが、Reddit、YouTube、Twitterなどで拡散したヒント鳥を使う裏技だ。
まず、なわとびチャレンジの横にあるベンチの上にいるヒント鳥のところへ向かい、ジャンプしてキャッピーを投げたあと、キャッピーがヒント鳥の近くまで戻ってきたタイミングでヒント鳥に話しかける。タイミングを上手く合わせることができれば、キャッピーがヒント鳥に当たる直前に会話画面が開く。
これに成功すると画面が固定されるので、ZLを押しながら「なわとびチャレンジ」へ移動し、その真上で宙返りからヒップドロップをしようとすると、マリオが空中で固定され、同時になぜかなわとびのカウントがスタートするのだ。
この裏技は世界中のなわとびチャレンジのランキングを完全に破壊し、ランキングのトップ10が99,999回で埋め尽くされることになった。
結局、2018年2月に任天堂がこのバグを修正し、「なわとびチャレンジ」ヒント鳥狂騒曲は終わったのだが、このゲームのファンは別のバグを使った「なわとびチャレンジ」攻略法を見つけることに成功している。
このバグは、同じ公園内に置かれている “MARIO”の看板(パワームーン56:完成!MARIO看板)を使ったもので、この文字のひとつを使ってなわとびをすると簡単にクリアできることが明らかになった。
下に紹介しているYouTuber、DGRの動画がこのバグを再現しているのでチェックしてもらいたい(DGRは情報提供者としてTwitterユーザー@kehzouの名前を出している)。2018年6月末現在、このバグはまだ使用できる。
『マリオ』シリーズ初のバグのひとつはファミコン時代、『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)のマイナス面だった。また、『スーパーマリオブラザーズ』には、ワールド3-1の無限1UPというもうひとつ有名なバグが存在した。
これらのバグは『マリオ』シリーズ伝説の一部となっている。『Nintendo Power』など、当時の海外ビデオゲーム雑誌は、これらのバグを「トリック」や「シークレット」として積極的に紹介していた。ビデオゲームはこのようなバグや謎が含まれている方が魅力的なのだ。
バグが修正されたため、現在の『スーパーマリオ オデッセイ』はリリース時よりも技術的にパーフェクトなゲームになっている。
しかし、バグは楽しいものだ。そこには不完全さという魅力が感じられる。バグは「人が造った証明」なのだ。
バグが存在することで、我々は "本来は存在しないもの" を見たり、体験したりすることができる。独自の歯ごたえを備えている今回の「なわとびチャレンジ」のバグも、デザイン上のミスではなく、世間が認めた奇妙なアクシデントとして捉えられるべきだろう。
人がろくろを回して作った陶器は “不完全” の塊だが、どこから見ても同じに見える機械製よりも高い価値がある。ミスは個性を与える。『マリオ』シリーズも例外ではない。
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