フレッド・フーゲンとダニ・ロマンが世界中から集まったトップウイングスーツパイロットたちを率いて、世界初となる極限高度での編隊フライトに挑んだ。フランス・モンブラン上空からドロップした連続編隊フライトは、撮影担当パイロットチームによって編隊内から撮影された。
フライト直後、フーゲンが「今回のようなチームを結成することをずっと夢見てきました」と語ると、ロマンが興奮気味で続いた。
「友人たちと今回のようなジャンプができるのは、一生に一度の経験でした。美しくワイルドで、とても緊張感がありました。我が人生最高のジャンプです」
モンブラン上空での壮大なウイングスーツフライトを動画でチェック!
レッドブル公式Instagramで公開された動画では、ウイングスーツパイロット8名がモンブラン山群上空を編隊フライトし、切り立った岩肌の直前で二手に分かれ、シャモニー・バレーへの降下で再合流する様子が確認できる。
01
世界トップクラスのウイングスーツパイロット8名が集結
フレッド・フーゲン / ダニ・ロマン / マルコ・フュルスト / マルコ・ヴァルテンシュピール / オーレリアン・シャタール / セバスティアン・アルバレス / マイク・スワンソン / アンディ・ファーリントンの8名は、モンブラン山頂の上空約5,500mでヘリコプター機内からドロップし、シャモニー・バレー(フランス)で着地した。
彼らは1列の編隊フライトを行ったあと4名ずつの二手に分かれ、そのあとで再合流した。水平距離7.5kmを移動し、時速180〜200kmを記録した今回のフライト時間は3分30秒に渡った。
今回のプロジェクトの成功にはチームワークが不可欠だった。パイロットたちは各自のポジションを維持しながら、空中で瞬時に反応しなければならず、他のパイロットたちが同じ反応をすることを信じる必要があった。フライトを通じてチーム全員が無線で連絡を取り合い、方向やスピード、ポジションに関する情報を共有した。
02
長期に渡る準備
計画とテストには2年が費やされ、詳細な連携戦略は本番の遥か前に策定されていた。各パイロットの配置、編隊形成のタイミング、そして着地で必要な安全マージンなど、あらゆる面が綿密に計画された。フーゲンが次のように説明する。
「ヘリコプターからドロップしたあとは、麓の谷まで着地できる場所はほとんどありません。したがって、テクニカルなマニューバーをしながらラインやフライト全体を管理しつつパラシュートを安全に展開できる高度を維持して、チームが安全に着地することを目指しました」
03
編隊内から映像を記録
エア・トゥ・エア・カメラフライヤー(自身もフライト技能を持つカメラマン)のプロ2名、ヴァンサン・コッテ(フランス)とスコット・パーマー(米国)がパイロットたちと並行してフライトし、編隊内からアクションを映像に収めた。
その視点は視聴者をパイロットたちと一緒にフライトへ連れ出すため、そのアクションを至近距離から確認し、極めて精緻な編隊フライトで求められるスピード、位置関係、コントロールを垣間見ることができる。フーゲンが撮影クルーを評して次のように語る。
「撮影クルーは私たちと同じくらい優れた技術を持っていました。それぞれの頭部にカメラを装着した状態でウイングスーツフライトを行い、最高のアングルからムーブメントを映像に収めるポジションを取らなければなりません。極めて難度の高い仕事ですが、彼らのおかげで素晴らしい映像が残せました」
04
データで見るモンブラン・ウイングスーツフライト
- プロジェクト:モンブラン上空でのウイングスーツ編隊フライト最長記録
- 場所:シャモニー(フランス)
- 参加パイロット:8名
- フォーメーション詳細:連続した1列で、4名ずつのグループに分かれたあと再合流
- 水平移動距離:7.5km
- 低空飛行:山頂から着陸地点まで約3,800m
- ヘリコプターからのドロップを含めた合計高度:約5,500m
- フライト時間:約3分30秒
- スピード:時速約180〜200km
05
フレッド・フーゲンのプロフィール
フレッド・フーゲンはフランス出身のトップスカイダイバー / ウイングスーツパイロット / ベースジャンパー。世界的に有名なSoul Flyersのメンバーで、フリーフライ世界チャンピオンに複数回輝いている彼は、人類のエクストリームフライトの限界を押し上げることに意欲を燃やしている。彼が成し遂げてきた歴史的なフライトプロジェクトには、エジプト・ギザの大ピラミッドやタージ・マハル上空での極めてテクニカルな近接フライトが含まれる。
06
ダニ・ロマンのプロフィール
ダニ・ロマンはスペイン出身の優秀なプロスカイダイバー / ウイングスーツパイロット / ベースジャンパー。エアリアルスポーツの限界を追求することで知られるロマンは、バーレーン世界貿易センターのビル間を抜けるフライトや時速270kmでロンダ橋をくぐるフライトを含むいくつもの斬新なプロジェクトで歴史を作ってきた。
▶︎RedBull.comでは世界から発信される記事を毎週更新中! トップページからチェック!
関連コンテンツ