Screenshot of Wolf in the video game Sekiro: Shadows Die Twice.
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ゲーム
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』:ボス・中ボス攻略ヒント集
フロム・ソフトウェア最新作は「死から学ぶ」が最大の魅力だが、心を折られまくって思考停止状態に陥っている哀れな其処許たちを回生すべく、主なボス戦・中ボス戦の攻略ヒントを用意した。
Written by Joshua Khan
読み終わるまで:14分Published on
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下『SEKIRO』)は美しき悪夢だ。
間違いなくフロム・ソフトウェア史上最高難度ゲームのひとつに数えられる『SEKIRO』にイージーモードは存在しないが、その代わりにあらゆる対戦がシステムの学習機会になると同時にクリエイティビティと熟達のカタリストになる。
『SEKIRO』では、50体以上のボスと中ボスに、親指、反射神経、根気を何時間にも渡って笑われながら試されることになる。しかし、経験から学んだすべてを結びつけることができれば、ボスや中ボスたちはビデオゲーム史上最高の満足感を与えてくれる存在に姿を変える。
しかし、最初から流れるように攻撃や弾きを繋げてパーフェクト勝利を収めることはまず無理なので、特に厄介とされているボス戦・中ボス戦をいくつかピックアップしてその攻略法を記しておくことにする。
ただし、今回の記事はあくまで「最後の最後の手段」として扱ってもらいたい。「死を重ねて学ぶこと」がこのゲームの楽しさであることを忘れてはならない。
尚、いくつかのボスや中ボスはネタバレ防止と最高の瞬間を最高の形で楽しんでもらうためにあえて外してある。
チュートリアルボス、侍大将・河原田直盛
チュートリアルボス、侍大将・河原田直盛© Activision

1:侍大将・河原田直盛

英名:General Naomori Kawarada
出現場所:葦名城 城下外郭 城門路
報酬:数珠玉 / 瓢箪の種
侍大将・河原田直盛はファーストチュートリアルボスと言える。彼は2種類の “危” 攻撃なぎ払い掴み)への対応方法を教えてくれるからだ。
なぎ払いジャンプでかわして、もう一度ジャンプをすれば踏みつけで体幹を大きく削れる。掴み防御と弾きが不可能なので、後方か左右にステップでかわしたあと、通常攻撃でカウンターを狙っていく。
『SEKIRO』は『Dark Souls』シリーズよりも『天誅』シリーズに近いので、とにかく色々と試してみよう。たとえば、気付かれずに屋根伝いに移動すれば、開幕忍殺できるチャンスが生まれる。
また、攻撃的なプレイで前に出れば体幹を削ることができる。自分なりの攻略法を見出して、さっさとこの侍大将を『ミュータント・タートルズ』の世界へ送り返してしまおう。

2:赤鬼

英名:Chained Ogre
出現場所:葦名城 城下外郭 虎口階段
報酬:数珠玉 / 忍びの薬識・甲
力の加減を知らないこの鬼は非常に厄介だ。戦国時代ながらプロレスの世界に生きているこの鬼のパワーボムスープレックスは狼を一瞬で死に追いやるので、距離を取りながら戦うことが重要だ。
ドロップキック、エルボードロップ、叩きつけをステップでかわし、カウンターを見舞っていこう。硬直後に距離を詰めてワンツーを狙っていくのが良い。
速攻や回復に役立つ義手忍具(火吹き筒 / 爆竹など)もあるが、アイテムを上手く活用するようにしよう。《月隠の飴》を使えば一定時間敵に見つかりにくくなるので、赤鬼がまだ鎖に繋がれている段階で忍殺を見舞える。
強力なプレッシャーをかけてくる鬼刑部
強力なプレッシャーをかけてくる鬼刑部© Activision

3:鬼刑部

英名:Gyoubu Oniwa
出現場所:葦名城 城下 大手門
報酬:戦いの記憶(鬼刑部) / 絡繰り筒
鬼刑部に威圧されてしまうプレイヤーは多い。うるさくて偉そうで、馬にまたがっている鬼刑部のスピードとパワーは厄介だ。しかし、彼は防御に問題があるため、複数の攻撃を組み合わせて体幹を削っていけば簡単に倒すことができる。
別の言い方をすれば、鬼刑部戦は「すべての攻撃を弾く」が勝利のカギになる。これを意識していれば、自動的に攻撃パターンを学ぶことになるので、彼の長槍を攻略するアイディアがいくつか思い浮かぶだろう。
ただし、自分の体幹ゲージをチェックするのを忘れないようにしたい。ゲージが危なくなってきたら、距離を取るか《剛幹の飴》で体幹ダメージを減らして死を招かないようにしよう。

4:火牛

英名:Blazing Bull
出現場所:葦名城 大手門奥
報酬:数珠玉 / 忍びの薬識・乙
この高速火球に勝利するためには「忍耐」と「距離」がカギになる。義手忍具の爆竹が効果的だが、ロックオンして、大きく旋回するタイミングを狙うようにすれば時間短縮に繋がる。
火牛の攻撃は突進だけで、しかも狼の攻撃を防御する術を持ち合わせていないので、闘牛士のように自分の方へ突進させたあと、側面に回り込んで斬りつけるパターンを繰り返そう。
火牛戦は「追われる側」ではなく「追う側」に回ることが大切なので、「突進させて攻撃したあと距離を取ってまた突進させて攻撃」を繰り返してペースを掴もう。

5:忍び狩り 弥山院圓真

英名:Shinobi Hunter Enshin of Misen
出現場所:平田屋敷 屋敷通り
報酬:数珠玉
弥山院圓真は高い技術を持つ “忍び狩り” なので、狼を混乱させる方法を熟知している。
これを踏まえて、まずは屋敷通り左側の建物の上に登って周囲を調べたあと、周囲にいる弓兵のような雑魚敵たちを効率良く背後忍殺するための戦略を立てよう。
そして周囲をできる限り掃除したあとは、左側のあじさいの植え込みをステルス移動して、弥山院圓真に開幕忍殺を見舞おう。
周囲の敵をクリア+忍殺1回」に成功すれば、弥山院圓真との勝負がかなり楽になるばかりか、槍の攻撃パターンを読みながら、見切りの練習もできるようになる。
ただし、“危” 攻撃はそれぞれが独自の動きとスピードを持っているため見切りをマスターするのは簡単ではない。回避カウンター流派技を組み合わせていこう。

6:うわばみの重蔵

英名:Juzou The Drunkard
出現場所:平田屋敷 主殿
報酬:数珠玉 / どぶろく
平田屋敷は大量の敵をどうさばいていくかが重要なエリアで、うわばみの重蔵戦も周囲の雑魚敵を上手く先に処理できるかどうかが勝敗を分けることになる。
うわばみの重蔵の周囲には弓や盾を持った兵がいるので、以下の2つの方法で対応していこう。
ひとつ目は、《月隠の飴》(またはステルス)で近づいていき、ひとりずつ確実に処理していく方法だ。もうひとつは、NPC野上玄斎と話して2人で共闘する方法だ。
これらの方法で周囲を処理してしまえば、うわばみの重蔵に忍殺を見舞ったあとタイマン勝負に持ち込める。そのあとのうわばみの重蔵戦は毒に注意しながら弾き続けていくのがベストアプローチだ。
まぼろしお蝶戦は刀剣の舞を楽しもう
まぼろしお蝶戦は刀剣の舞を楽しもう© Activision

7:まぼろしお蝶

英名:Lady Butterfly
出現場所:平田屋敷 渡り廊下
報酬:戦いの記憶(まぼろしお蝶) / 桜雫
まぼろしお蝶は、美しいステージと『メタルギア』シリーズ的立ち回りからプレイヤーが初めて対峙するリアルボスとして考えられている。
非常に動きが速く攻撃パターンが読みにくい彼女は、針を飛ばす遠距離攻撃空中浮遊を組み合わせて狼を無に返そうとしてくる。
まぼろしお蝶戦は、彼女の攻撃に怯むことなく前に出て、美しい刀剣の舞を2人で踊れるかどうかがカギになる。
連続攻撃を連続攻撃で返していけば彼女の体幹をスピーディに削ることができるが、回避は「後ろ」ではなく「横」を意識して、追加攻撃を受けないようにしよう。
まぼろしお蝶戦は『SEKIRO』の体幹システムをより深く理解できるチャンスなので、死がかさんでも前向きに挑み続けよう。中盤以降で「え? どういうこと?」と思ったら《種鳴らし》の出番だ。

8:葦名七本槍 山内式部利勝

英名:Seven Ashina Spears Shikibu Toshikatsu Yamauchi
出現場所:葦名城 本城 水手曲輪
報酬:数珠玉
山内式部利勝は『SEKIRO』で最もフラストレーションが溜まるボスのひとりだ。なぜなら、狼の “回避・回避・斬る” という攻撃パターンを完全に無視してくる筋肉自慢だからだ。
また、周りに雑魚敵もいるので、山内式部利勝に勝負を挑む前にひとりずつ雑魚敵を処理しておくのが良いだろう。上手く処理できるようになれば、のちのち経験値とスキルポイントの稼ぎ場として活用できるようになる。尚、ゲーム開始時と同じルートを通れば開幕忍殺が狙える。
タイマンに持ち込んだあとは弾き見切りなぎ払いジャンプ回避からの踏みつけで体幹を崩しつつ、爆竹にぎり灰を使ってスタンさせつつ、流派技を仕掛けよう。

9:孤影衆 太刀足

英名:Lone Shadow Longswordsman
出現場所:葦名城 本城 水手曲輪
報酬:数珠玉 / 磁鉄屑
孤影衆 太刀足は「井の中の忍び」とでも言うべき存在だ。普通に穴に降りてから話しかけることもできるが、少し奥から飛び降りて開幕忍殺を決める方がベターだ。ちなみに、「井の中の忍び」は「井の中の蛙」ほど世間知らずではなく強敵だ。
この紫色の忍びは非常に狭い空間で蹴りと “危” 攻撃を組み合わせてくる。どれも火力が高く、狼の体力と体幹を一瞬で大削りするので、ステップ見切りを駆使してかわしていこう。見切りが得意ではないなら、ステップで右側に回り込むようにしよう。

10:葦名流 佐瀬甚助

英名:Ashina Elite Jinsuke Saze
出現場所:葦名城 本城 天守上階 葦名流伝場
報酬:数珠玉
この中ボスは『ブシドーブレード以上にブシドーブレード』だ。
佐瀬甚助は火力が高くスピードもあるので攻撃を当てるのが難しい。よって、爆竹錆び丸のような義手忍具を組み合わせて前掛かりになるか、弾きをマスターしてから挑むのがベストアプローチと言えるだろう。
弾きをマスターしておけば、剣戟の細部まで目が行くようになり、回避と攻撃のタイミングをより深く理解できるようになるので、後半の戦闘を楽に進めるのにも役立つ。佐瀬甚助は体力と体幹が弱点なので、「弾きまくって忍殺」が必勝パターンだ。
葦名弦一郎戦はハイライトのひとつ
葦名弦一郎戦はハイライトのひとつ© Activision

11:葦名弦一郎

英名:Genichiro Ashina
出現場所:葦名城 本城 望楼
報酬:戦いの記憶(葦名弦一郎) / 血煙の術
葦名弦一郎は、ベジータ志々雄真実龍丸を組み合わせてひとつにしたようなキャラクターだ。そのイメージに相応しく攻撃パターンは10以上あり、そのすべてが高火力を誇っているため、弦一郎と対峙したあとは『SEKIRO』に登場する他のあらゆるボスが小者に見えてしまう。
葦名弦一郎の矢は角材で殴るのと同程度の凶悪な火力を持ち、その動きはコントローラーの連射機能をオンにしたかのように素早く、“危” 攻撃はこの漢字をトラウマにする。そしてさらに悪いことに、狼が回復しようとすると必ずそこにピタリと合わせて矢を放ってくる。
では、葦名弦一郎戦のベストアプローチは? 答えは攻撃パターンの記憶だ。
少しばかり死を重ねてこのイケメンの攻撃パターンを覚えれば、『SEKIRO』が実はリズムゲームであることに気付くはずだ。また、常に「これが来たらこう」のシナリオを考えておけば自分の攻撃パターンを強化できる。
葦名弦一郎の攻撃パターンのスタートを見極め、素早くカウンターを仕掛ければ、連続攻撃を断ち切って、攻守交代制のフェアな勝負に持ち込んで体幹を削っていけるようになる。
弾きのタイミングを掴むまではある程度の時間が必要になるが、それがこの名勝負の魅力の一部であり、時間をかければ葦名弦一郎へのリスペクトも生まれてくるだろう。
全『SEKIRO』プレイヤーの心に刻まれることになる前半戦ベストバウトの解説はここまでにしておく。あとは自分で楽しんでもらいたい。

12:甲冑武者

英名:Armored Warrior
出現場所:仙峯寺 修験道
報酬:数珠玉 / 幹の息吹・陰(スキル)
甲冑武者戦はセリフやそのルックスなどにいくつかの戦い方のヒントフロム・ソフトウェア過去作へのオマージュが含まれているのだが、楽しんでもらいたいのでネタバレはやめておく。
しかし、ひとつだけアドバイスを送っておこう。「“ロバートの父” 戦は『Dark Souls』シリーズのボス戦と同じように戦え」だ。
甲冑武者の体力を削ることはできない。プレイヤーが削れるのは彼の体幹だけだ。よって、大ぶりな攻撃にステップや弾きで対応したあと、(仕込み槍ではなく)仕込み斧でカウンターを大きく当てていこう。
仕込み斧は予備動作が大きいが防御している敵の体幹大きく削れるので、甲冑武者が橋をガンガン破壊している間にこの義手忍具で攻撃するのは非常に効果的だ。

13:長手の百足 仙雲

英名:Long-Arm Centipede Sen’un
出現場所:仙峯寺 境内
報酬:数珠玉 / 黄色煙硝 x 2
この中ボス戦はここまでに学んだ戦術を組み合わせることが勝利に繋がる。
まずは鉤縄で梁に上がり、そこにいる雑魚敵を背後忍殺しよう。そのあとで仙雲に開幕忍殺を仕掛け、それと同時に床にいる雑魚敵を処理していく。
開幕忍殺を仕掛ける前に床の雑魚敵を一掃しておけば、この戦闘で最も厄介な炎攻撃を排除できる上に、仙雲との戦闘スペースを確保することができる。
仙雲の連続攻撃と “危” 攻撃は弾き踏みつけを使えば簡単にカウンターを当てられるので、長期戦に持ち込まれても焦らずに「弾く・踏みつけ・斬るの組み合わせで攻略していこう。

14:蛇の目 シラフジ

英名:Snake Eyes Shirafuji
出現場所:落ち谷
報酬:数珠玉
ここでの最大のチャレンジのひとつは、銃で狙ってくる複数の敵をかわしながら鉤縄で安全な場所へ向かうところにある。まずはシラフジを無視して鉄砲砦へ向かえば、シラフジに忍殺を1回見舞えるようになる。そのあとはタイマン勝負だ。
葦名弦一郎と同じく、シラフジの攻撃範囲も非常に広いので、無理しないで弾ける攻撃を弾きつつ、銃撃をステップでかわし、 “危” 攻撃の振り下ろしを回避していこう。
シラフジはトリッキーで攻撃が読みにくいので、爆竹で怯ませたり、錆び丸で体幹を削ったりしながら根気よく戦おう。
獅子猿戦はフロム・ソフトウェアの才能が再確認できる
獅子猿戦はフロム・ソフトウェアの才能が再確認できる© Activision

15:獅子猿

英名:Guardian Ape
出現場所:落ち谷 獅子猿の水場
報酬:戦いの記憶(獅子猿) / ほそ指
フロム・ソフトウェアの並外れたスキルが確認できる獅子猿戦は、彼らが『SEKIRO』で打ち出している新種の「超高難度バトル」が最も上手く表現されている例のひとつだ。
獅子猿は狼をピンボールのように殴り飛ばし、遠くから糞を投げつけてくる上に、ビデオゲームデザインにおける「即死攻撃」の是非を問いたいがためだけに用意したとしか思えない2種類の “危” 攻撃を繰り出してくる。
獅子猿は狼の攻撃を防げず、また、獅子猿相手では流派技の多くが役立たないので、爆竹で怯ませたあと、通常攻撃を重ねていくのがベストアプローチになる。
怯んでいる間に鉤縄で距離を縮めて速攻でワンツーを入れるのも可能だが、様々な攻撃を試していくことが、この『SEKIRO』最高のボス戦のひとつで最高の満足感を得る助けになるはずだ。

16:水生のお凜

英名:O'rin of the Water
出現場所:葦名の底 水車小屋
報酬:数珠玉 / 命の呼吸・陰(スキル)
ネタバレはやめておくが、水生のお凜は「無駄にしつこいティーンエイジャー」という表現がピッタリの中ボスだ。
尚、ゲームを進めるために会話をしなければならないという意味で変わり種の中ボスと言える彼女は幻影タイプなので、物理攻撃はあまり効果がない。
とはいえ、水生のお凜戦はとにかく前に出ることが大事だ。連続攻撃を仕掛けながら、彼女の連続攻撃をすべて弾き、“危” 攻撃のなぎ払いをジャンプでかわして踏みつけを見舞い、体幹を素早く削っていこう。
水生のお凜は「ずるい!」と思えるような攻撃を仕掛けてくる時もあるが、落ち着いて弾いたあとカウンターを当てていこう。

17:破戒僧(幻影)

英名:Corrupted Monk Illusion
出現場所:葦名の底 水車小屋
報酬:数珠玉 / 水生の呼吸術(スキル)
最初に言っておくが、破戒僧(幻影)戦は簡単にはいかない。
このボスの火力異常に高く、なぎ払いと突き刺しを組み合わせてくる予測不可能な攻撃を繰り出してくる上に、攻撃範囲とスピードは掴みづらくてランダムに思える。
このような破戒僧(幻影)の攻撃パターンを把握するまではある程度の時間が必要になるので、何回か死を重ねてリズムを掴み、前半戦を有利に運ぶ方法を見出そう。
破戒僧(幻影)の攻撃は予備動作が複雑弾くのが非常に難しいので、ガードステップを使ったり、秘伝・不死斬りのような流派技や、爆竹仕込み槍などの義手忍具を使って、常に上手を取るようにしよう。
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